JPH0147884B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特許請求の範囲第１項の上位概念部
分に記載するような、負荷時タツプ切換変圧器の
ためのタツプ切換器に関する。

このようなタツプ切換器には、タツプ選択器の
下部ケージリングに通常の方法で極性切換抵抗器
のための担持体が設けられる。この担持体は円筒
形に形成され、そして固有の極性切換抵抗はこの
円筒体の内壁に座着している（たとえばドイツ特
許DE−AS2548408参照）。タツプ切換器のための
全体が大きくなると同時に、導電上から必要とさ
れる接続導体および絶縁に関してもその他の問題
点がある。この問題点は、たとえば、タツプ選択
器のタツプコタクトから極性切換抵抗器が座着さ
れている下部円筒体までの接続導体が比較的長く
なければならずそしてこの接続導体は必然的に他
の接続線と交差させなければならないことであ
る。極性切換抵抗器は他方ではタツプ選択器の下
部ケージリングに電気的に接続され、そしてこの
下部ケージリングはタツプ切換器の導出電位に接
続されねばならない。これは、タツプ切換器の切
換器柱によつて下部導出接続導体から切換開閉器
までを下部ケージリングの電位に対して絶縁しな
ければならないことを意味する。

本発明の課題は頭記のようなタツプ切換器にお
いて極性切換抵抗のための担持体の取付スペース
を節約し、極性切換抵抗に対して短い接続導体の
使用を可能にしかつ導体引出しを許容し、その他
の接続導体または連接導体との交差なしに形成す
ることである。本発明の課題は、特許請求の範囲
第１項の特徴部分に記載の構成によつて達成され
る。

本発明の所期の利点はスペースを節約した配列
のみならず、極性切換抵抗器に対する接続導体の
有利な導体引出しを得ることである。タツプ切換
器から分岐した極性切換抵抗の設置によつて、も
しくはタツプ切換器の周辺で、かなりの長さが節
約される。タツプ切換器の円周は拡大するが、そ
の円周の拡大は僅かであり、その結果分岐して配
設された前置選択器によつてたとえば切換開閉器
または簡単なタツプ選択器の周囲に対する円周の
増加が減ぜられる。他方では、極性切換抵抗に対
して極めて短い接続導体によつて接続が行なわ
れ、それによつて担持体はタツプ選択器の領域と
同様にタツプ切換器の誘導電圧の領域にもある。
この導体はその他の導体とは交差しないで配設さ
れる。

本発明の他の利点は極性切換抵抗のための担持
体が特許請求の範囲第２項の特徴部分に記載のよ
うに構成された場合にも得られる。この際に装置
の切換開閉器の全周は極性切換抵抗のために利用
される。極性切換抵抗の担持体の下縁部は切換開
閉器の底部フラジの間近にあり、したがつてタツ
プ選択器に対して僅かに遠ざけられ、そして担持
体の上縁部は中性点導体または負荷側導体に達す
る周辺の切換開閉器の間近にあり、その結果極性
切換抵抗器はこれら導体に直接接続することがで
きる。極性切換抵抗器の担持体は支柱によつて切
換開閉器の油槽の底部フラジへ固定され、これに
よつて切換開閉器の構成部材となる。

本発明のさらに他の利点は、極性切換抵抗器の
担持体が特許請求の範囲第３項の特徴部分記載の
構成による場合に得られる。この担持体はタツプ
選択器の構成部材とすることができる。極性切換
抵抗器は上部受板またはタツプ選択器の上部ケー
ジリングに接続することができるので、さらに良
好な導体引出しが得られ、通常の方法により作動
電位とされる。

本発明は添付図に示す実施例を参照して以下に
詳述される。

第１図によれば、タツプ切換器はタツプ切換器
頭部２を有する円筒状の切換開閉器１とそして中
間配置駆動装置４および横方向に突出した予備選
択器５を有するタツプ選択器３が配設された切換
開閉器１の下部とから形成される。タツプ切換器
頭部２に支持された切換開閉器１は円筒形に形成
される。この円筒壁には多数の接続接点６，７な
らびに負荷側導体に接続された外部リグ状導体８
が配設される。この切換開閉器１は下部フラジ９
によつて連結される。３本の支柱１０によつて、
この底部フランジ９はタツプ選択器３上に支持さ
れる。この場合、各支柱１０の間にタツプ選択器
のための駆動装置４が配設される。タツプ選択器
３は上部ケージリング１１および下部ケージリン
グ１２を有する円筒状棒体ケージとして形成され
る。この棒体はタツプ接点１３を座着させる絶縁
棒である。これらは周知技術であり詳述はしな
い。切換開閉器１の底部フランジ９にはその他の
支持体１５によつて３個の絶縁体リング１６，１
７，１８からなる極性切換抵抗器のための担持体
が固定される。この絶縁体リング１６，１７，１
８は同一直径を有し、そして切換開閉器１と互い
に同心をなすように配設される。この場合、下部
絶縁体リング１８は底部フランジ９の部分にあ
り、また上部絶縁体リング１６はリング状導体８
の部分にあり、前述のように負荷側導体を形成す
るように配設される。各々の絶縁体リング１６，
１７，１８は、それぞれ棒状に形成されそして切
換開閉器１の軸とほぼ並行に伸長する極性切換抵
抗器１９が差込まれる所定数の差込み接点を担持
する。タツプ切換変圧器に付属する固定タツプ巻
線の中間タツプに通常の方法で接続された、タツ
プ切換器のタツプ接点１３１から極性切換抵抗器
１９に対して導線２０が配設される。この導体２
０は下部絶縁体リング１８の近くからタツプ切換
器３に対して直線的に伸びそして長さも短い。極
性切換抵抗器１９の他端は同様に極めて短い導体
２１を介してリング状導体８に接続される。３つ
の絶縁体リング１６，１７，１８に取付けられた
担持体は切換開閉器１の構成部材として形成され
そして、場合によつては切換開閉器の周囲に配設
された遮蔽を含むこともできる。極性切換抵抗１
９の配設のために切換開閉器１の全周が用いられ
るので、三相の目的の場合に極性切換抵抗の三群
をたやすく扇形に配設することができる。分岐し
て配設された前置選択器５の周が単一のタツプ選
択器の周に対して、または切換開閉器の周に対し
て元来大きくなるので、総体的タツプ切換器の周
は本質的でない部分のみ大きくなる。

第２図および第３図によれば、タツプ切換器頭
部２を有する円筒形切換開閉器１および中間配置
駆動装置４を有するタツプ選択器３の配設された
切換開閉器下部から成る第２の実施例のタツプ切
換器が開示される。切換開閉器１の底部フランジ
９には、支柱１０によつてタツプ選択器３が支持
される。この場合、支柱１０間にはタツプ選択器
のための駆動装置４が配設される。このタツプ選
択器は、第１の実施例と同様に、上部および下部
ケージリング１１および１２によつて支持された
多数のタツプ切換接点１３を有する絶縁体棒１４
から構成される。第１の実施例との相違点は、極
性切換抵抗器１９のための皿状担持体２２が配設
されることである。この担持体２２は第２の支柱
２３によつてタツプ選択器３の上部ケージリング
１１に固着され、そして該担持体２２は上部ケー
ジリング１１から切換開閉器１の底部フランジ９
までほぼ伸長している。第３図は、この担持体２
２がタツプ切換器全周のほゞ1/4を覆つているこ
とを示している。この実施例には単相タツプ切換
器が示されているので、タツプ切換器は１つの極
性切換器のための担持体２２のみが固着されてい
る。しかしながら、タツプ切換器の三相設備のた
めに、極性切換抵抗器のための３個の担持体２２
をタツプ切換器周囲に配設し得ることは明らかで
ある。担持体２２が第２の支柱２３によつてタツ
プ選択器３の上部ケージリング１１に固着される
ので、該担持体２２はタツプ選択器３の固定構成
部材として形成することができる。したがつて、
この担持体は、たとえばタツプ切換器が輸送のた
めに切換開閉器およびタツプ選択器に分解される
かぎり、タツプ選択器３に前もつて据えつけられ
そして電気的接続を行なうことができる。

第２図および第３図では、極性切換抵抗器１９
が皿状担持体２２の内側に座着される。また、こ
のような実施によつて、さらに短い接続導体が実
現する。この接続導体２４はさらに仲介タツプ接
点１３１から極性切換抵抗１９の接続部２５に導
かれそして他の接続導体２６は、極性切換抵抗器
１９の他の接続部２７から、通常の作動電位にあ
る駆動装置４のハウジング２８に導かれる。この
実施例においても同様に図示されたタツプ選択器
３と切換開閉器１との間の接続導体３０は、各接
続導体２４，２６および３０が全く交差しないよ
うに配設されることが示される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、第１の実施例の側面図である。第２
図は、第２の実施例の側面図である。第３図は、
第２図の実施例の断面図である。 添付図中主な参照数字の対応は次の通りであ
る。１……切換開閉器、２……タツプ切換器頭
部、３……タツプ選択器、４……間歇駆動部、５
……前置選択器、６，７……接続接点、８……リ
ング導体、９……底部フランジ、１０……支柱、
１１……上部ケージリング、１２……下部ケージ
リング、１３……タツプ接点、１４……絶縁体
棒、１５……支持体、１６，１７，１８……絶縁
体リング、１９……極性切換抵抗、２０……導
体、２１……短い導体、２２……担持体、２３…
…支柱。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 負荷時タツプ切換変圧器のためのタツプ切換
   器であつて、該タツプ切換器は、円筒状切換開閉
   器がタツプ切換器頭部によつて担持されそして該
   切換開閉器には円筒状の棒状体ケージとして形成
   された、回転開閉器を有するタツプ選択器がその
   上部ケージリングによつて懸架されており、そし
   て、前記切換開閉器と前記タツプ選択器の上部ケ
   ージリングとの間に該タツプ選択器および前記回
   転開閉器を操作するための間歇駆動部が配設され
   ており、そしてさらに、前記タツプ切換器の円筒
   形に適合する、極性切換抵抗のための担持体が配
   設されていて、該担持体がタツプ切換変圧器の微
   調巻線の中間タツプに対して前記タツプ切換器の
   導出電位となるように構成された前記タツプ切換
   器において、 前記極性切換抵抗１９のための担持体１６，１
   ７，１８，２２が、前記切換開閉器１および前記
   間歇駆動装置４の範囲内で該切換開閉器１の外周
   に配設されること、および放射状支柱１５，２３
   によつて前記切換開閉器の底部９と前記タツプ選
   択器３の上部ケージリング１１との両者またはい
   ずれか一者に固着されること、を特徴とするタツ
   プ切換器。 ２ 特許請求の範囲第１項記載のタツプ切換器に
   おいて、 前記担持体は、少なくとも２つの絶縁体リング
   １６，１７，１８によつて同一周上に維持されか
   つ前記切換開閉器１に関して等軸方向距離に配設
   され、この場合、前記切換開閉器の円筒壁の方向
   に伸長する棒状の極性切換抵抗１９が絶縁体リン
   グに固着された差込接点に差込可能であるタツプ
   切換器。 ３ 特許請求の範囲第１項記載のタツプ切換器に
   おいて、 皿状として形成された担持体２２が絶縁体から
   成り、該担持体はその長さ延長方向において間歇
   駆動部４以上に伸長しそして２つの支柱２３によ
   つて前記タツプ選択器３の上部ケージリング１１
   に固着され、そして、該担持体は前記タツプ切換
   器の約1/4ないし1/3周上を覆いそしてその内部に
   極性切換抵抗を担持するタツプ切換器。