JPH0147824B2

JPH0147824B2 -

Info

Publication number: JPH0147824B2
Application number: JP57159878A
Authority: JP
Inventors: Tsukasa Okai; Shuichi Araki
Original assignee: Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1982-09-14
Filing date: 1982-09-14
Publication date: 1989-10-17
Also published as: GB8324635D0; US4700402A; GB2130057A; DE3328308A1; FR2533044B1; JPS5949655A; FR2533044A1; GB2130057B

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、文字・記号等の２値信号で表わされ
る図形パターンを、デジタル化した信号としてメ
モリー装置等へ入力させる方法に関し、とくに、
電算写植機に使用する文字フオントをメモリー装
置に蓄積するための入力方法に関する。

電算写植機は、従来の写真植字機、すなわち原
板に表示された文字パターンを、結像レンズ系に
よつて感光材料面に投影露光する装置に代えて、
多数の文字・記号等の図形パターンを、それぞれ
電気信号に変換してメモリー装置に蓄積してお
き、必要に応じ、所要の文字・記号等の信号を読
みだして、記録手段をその信号によつて制御し、
所望の文章等を記録する装置であるが、これを実
用に供するためには、目的の文章を構成する文
字・記号等の図形パターンを、洩れなくメモリー
装置に蓄積しておく必要がある。

かかる図形パターンをデジタル化してメモリー
装置に入力する手法としては、たとえば、個々の
図形パターン領域を多数の微小画素に細分割し、
それぞれの画素を黒（画線部）又は白（非画線
部）に分類し、２値信号として蓄積することが行
われている。しかし、再生画像の品質を良好に保
持するためには、単位画素をできるだけ小さくし
て、解像力を増大させる必要があるが、そのため
には、分割画素数が多くなつて、大容量のメモリ
ー装置を要する上に、入力のための作業量も増大
して不経済である。

また、いわゆるランレングス法によるデータ圧
縮の手法も、圧縮率が30〜40％と比較的低くて、
圧縮効率が悪い難点を有する。

ことに我が国で常用される漢字は、欧文に比し
て字数が多く、かつ個々の文字の画数が多いため
に、分割画素数を多くしなければならないため、
所要の文字フオントを蓄積するためのメモリー装
置の容量及び入力作業量は膨大なものとなり、我
が国における電算写植機の普及発達を阻害する一
つの要因となつている。

本発明は、上述難点に対する解決方法に関する
もので、再生画像の品質を劣化させることなく、
メモリー装置に蓄積すべきデータ情報量を大幅に
圧縮することができる図形パターンのデータ入力
方法を提供するものである。

本発明方法は、２値信号で表現される図形パタ
ーンの輪郭線が、１個もしくは複数個の閉ループ
で形成されることに着目し、各輪郭線上にそれぞ
れ１つの基準点を設定し、これを出発点として輪
郭線を追跡し、当該輪郭線上の所要点を順次検出
して、それらの座標値を、当該図形パターンのデ
ータとしてメモリー装置に入力し、蓄積させるも
のである。

以下、図面に基いて本発明方法を説明する。

第１図は、本発明方法の概要を示すフロー図で
ある。

まず、入力蓄積すべき図形パターン領域を、格
子状に細分割し、それぞれの画素のデータを２値
信号として、メモリー装置に記憶させる。これ
は、前述の従来手法と同様であるが、本発明方法
においては、この記憶データを、そのまま電算写
植機用の蓄積データとするのではなく、この記憶
データの中から当該文字等を再生記録するために
必要なデータだけを抽出して蓄積させる点に特徴
を有する。

次に、記憶した全画素から、画像パターンの輪
郭線上に位置する画素を選別する。これは、第２
図示の如く、１つの画素のデータを、隣接する画
素のデータと比較対照することによつて行う。

第２図において、斜線を施した画素は黒（画線
部）であり、〇印を附した画素は白（非画線部）
であるとすると、同図Ａの如く、隣接する複数個
の画素のうち１つ以上のデータが、中心の画素の
データと異なる場合は、その中心画素は輪郭線上
に位置するものと判別し、一方、同図Ｂの如く、
隣接する画素のデータがすべて中心画素と同種で
あれば、その中心画素から外れた位置にあるもの
と判別する。なお、隣接画素は、対角線方向を考
えると８個存在するが、上記選別に際しては、第
２図示の如く上下左右の４個について対比するだ
けでも、実用上支障はない。

かくして得られた輪郭線上に出発点を設定す
る。これは、第３図示の如く、図形パターンの領
域に輪郭線と交差するように、テーブルライン
l₁，l₂…を設定し、その交点を出発点に設定する。

もし、対象図形の輪郭線が、１個の閉ループの
みで形成される場合（たとえばひらがなの「ろ」
「し」、アルフアベツトの「Ｈ」「Ｅ」等）は、テ
ーブルラインは１本だけでもよいが、通常は、第
３図の如く複数本のテーブルラインを設定し、か
つ、その間隔を、複数個の輪郭線が形成する閉ル
ープのうち、最小のループ径よりも小さく設定す
る。これにより、すべての輪郭線のデータを洩れ
なく検出することができる。

これらのテーブルラインには、方向性及びテー
ブルライン相互間の優先順位を附与しておく。た
とえば、第３図の場合、各テーブルラインは、図
の左辺から右辺へ向かう方向を有し、かつ、上辺
より順次l₁，l₂…と優先順位が附されているもの
とする。そして、各テーブルラインと輪郭線との
交差点の座標を、上記の方向性及び優先順位にし
たがつて順位を定める。すなわち、第３図示の例
では、テーブルラインl₁上のP₁，P₂、テーブルラ
インl₂上のP₃，P₄…の順位となる。

かくの如く、輪郭線上の各交差点に順位を附与
したものを、本方法においては、「スタートテー
ブル」と称することとする。

そこで、各交差点のうち、最先順位の交差点
（本実施例ではP₁）を、最初の出発点として、輪
郭線を一方向に追跡する。追跡方向は、輪郭線に
添う進行方向に対して、黒領域（画線部）が右方
向（あるいは左方向）に位置するように、あらか
じめ定めておく。

P₁を出発点として、黒領域を右方に見るよう
に追跡すると、P₂，P₄，P₆，P⁸…の順に、右ま
わり（時計方向）に追跡することになる。輪郭線
で形成される閉ループの内側が黒領域である場合
は、上記の如く右まわりになるが、閉ループの外
側が黒領域である場合（第３図ではP₁₂，P₁₃を含
む輪郭線及びP₁₈，P₁₉，P₂₄，P₂₅を含む輪郭線）
は、逆に左まわり（反時計方向）となる。

上記の如く設定した出発点及び追跡方向にした
がつて、輪郭線上の画素の座標値を逐次メモリー
装置に入力し、蓄積させるのであるが、実作業上
では、輪郭線上に位置する全画素のデータは、必
ずしも必要ではない。

たとえば、輪郭線が直線上である部分は、その
両端の画素の座標値のみで、該直線を特定するこ
とができるし、また曲線部分においても、曲率の
大小に応じたピツチでサンプリングをした代表点
を結ぶ線分をもつて、直線近似をさせても、実用
上支障はなく、かつ、メモリー装置に蓄積すべき
情報量を、大幅に圧縮することが可能である。

しかし、多数の文字・記号等の図形パターンの
入力作業にあたり、これらの代表点の選定を、作
業者の判断に依存して人為的に行うことは、煩雑
であり、かつ、判断ミスによる不適切な選定が行
われることも避け難いので、なんらかの自動的な
代表点選定手段の適用が望ましい。

本発明方法については、以下に述べる手法を適
用するのが好ましい。この手法は、本発明と同一
発明者による「図形輪郭データ圧縮方法」とし
て、別途特許出願をしたものであるので、詳細は
省略し、ここではその概要を述べておく。

上記別件出願発明の要点は、図形パターンの輪
郭線上に配置されたサンプリング点を順次連結す
る線分の長さｌと、該線分がその前位の線分とな
す角度θとの積に基いて、該積値があらかじめ設
定した一定値Ｋを超える場合のみ、そのサンプリ
ング点を代表点として選定し、そうでない場合
は、不要な情報として無視するようにしたことで
ある。

すなわち、輪郭線上に配置したサンプリング点
について、順次これを結ぶ線分が「ｌ×θ＞Ｋ」
の条件を満足するか否かを判別し、満足する場合
には、図形パターンの再現のための必要情報とし
て、当該サンプリング点の座標値をメモリー装置
に入力蓄積させ、満足しない場合には、不要情報
として無視することにより、蓄積される情報量を
効率よく圧縮することができる。

この「ｌ×θ＞Ｋ」を代表点選定基準とする手
法の利点は、輪郭線の曲率の大小に応じて、代表
点の間隔を適切に選定できることである。すなわ
ち、輪郭線がゆるやかな曲線である場合には、前
位線分となす角度「θ」が小さいため、「ｌ×θ
＞Ｋ」を満足すべき「ｌ」が大となつて、サンプ
リング点の間隔が大きくなる。一方、曲率半径の
小さな曲線部では、「θ」が大きいため、「ｌ」は
小さくなつて、サンプリング点の間隔が小とな
り、精度の高い直線近似が行われる。

上述の「ｌ×θ＞Ｋ」に基く選定基準により、
出発点P₁を起点として、順次代表点を選定し、
その都度、各代表点の座標値をメモリー装置に入
力し、蓄積させつつ、輪郭線を一周する。

すると、第３図におけるP₁，P₂，P₄，P₆，P₈，
P₉，P₁₀，P₁₆，P₂₂，P₂₈，P₃₂，P₃₁，P₂₇，P₂₁，
P₁₅，P₁₄，P₂₀，P₂₆，P₃₀，P₂₉，P₁₇，P₁₁，P₇，
P₅，P₃の各交差点は、P₁を起点とする輪郭線上
に位置している故に、該輪郭線データを蓄積する
間に、これらの、交差点のデータも、あるいは必
要情報としてメモリー装置に蓄積されるか、ある
いは不要情報として無視されるかのいずれかの処
理され、処理済データとなつている。

そこで、未処理の交差点を検索し、その最先順
位のものを選別すると、第３図示の例では、P₁₂
がそれに該当する。

よつて、P₁₂を出発点として、再び上述と同様
に輪郭線を追跡し、代表点を選定して、その座標
値をメモリー装置に蓄積する。この場合、P₁₂及
びP₁₃を含む輪郭線が追跡される。これは、閉ル
ープの外側が黒領域であるため、黒化部を右方に
見て輪郭線を追跡すれば、左まわり（反時計方
向）に追跡することになるのは、既述のとおりで
ある。

続いて、さらに未処理の交差点を検索し、その
最先順位P₁₈を出発点として、P₁₈，P₂₄，P₂₅，
P₁₉を含む輪郭線を追跡し、代表点の座標値を蓄
積する。

第３図示の例の場合は、これで、すべての輪郭
線のデータについて入力蓄積が完了したことにな
るが、さらに複雑な字画の多い文字の場合も、そ
れぞれが閉ループを形成する輪郭線の数に応じ
て、上述プロセスを反復すれば、すべての輪郭線
のデータを、洩れなく蓄積させることができる。

以上詳述した如く、本発明方法によれば、文
字・記号等の２値信号をもつて表わされる図形パ
ターンのデータを、きわめて効率よくメモリー装
置に蓄積することができ、かつ、パターン輪郭線
の曲線の大小に応じて、代表点の間隔を適切に選
定することができるので、蓄積情報量をきわめて
適確に制御することができる等、実用性が高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明方法の実施要領を示すフロー
図、第２図は、パターン輪郭線上に位置する画素
を選別する手段の説明図、第３図は、本発明方法
のパターンテーブルの模式図である。

Claims

【特許請求の範囲】１文字・記号等の２値図形パターンの輪郭デー
タをデジタル化してメモリー装置に入力蓄積する
に際し、前記２値図形パターンの領域を通る複数本のテ
ーブルラインを設定し、それらのテーブルライン
の１つが、前記２値図形パターンの閉ループをな
す輪郭線と交差する点の１つを出発点として設定
するとともに、該出発点を通る輪郭線の両側の図
形パターンの白黒の状態に基づいて、前記出発点
における追跡の方向を設定して、前記出発点から
前記方向に前記輪郭線を追跡し、前記出発点に戻
る間の過程において、各テーブルラインと輪郭線
との交差点をサンプリング点として逐次検出し、
それらの検出したサンプリング点の位置データ
を、前記２値図形パターンの輪郭データとしてメ
モリー装置に順次入力蓄積させることを特徴とす
る２値図形パターンの輪郭データ作成方法。２複数本のテーブルラインがほぼ平行をなし、
かつその間隔が、輪郭線が形成する最小のループ
径よりも小であるように設定することを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載の２値図形パター
ンの輪郭データ作成方法。３各テーブルラインについて、相互間の優先順
位を付与し、その優先順位に基づいて、順次輪郭
線との交差点を検出するとともに、その交差点を
処理済みデータとしつつ、最初の出発点に至る間
の輪郭線を追跡した後に、未処理の交差点につい
て、同様に各テーブルラインの優先順位に従つ
て、輪郭線を追跡することを特徴とする特許請求
の範囲第１項又は第２項に記載の２値図形パター
ンの輪郭データ作成方法。