JPH0147367B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、トラツク、コンテナ等への荷物の積
付作業を自動的に行う荷役装置に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来より、トラツク、コンテナ等へのカートン
ボツクスその他の荷物の積付作業を自動的に行う
荷役装置はいくつか提案されている。

そのような荷役装置としては、例えば、特公昭
53−20752号公報に示されるように、荷役デツキ
からコンテナの内部にコンテナライザを挿入し、
そのコンテナライザの整列台で荷物を水平の状態
で整列し、その後にローラフレームにより整列し
た荷物を垂直状態に起して、コンテナ内部に一列
毎に積付けるようにしたものがある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来の荷役装置では、コン
テナの縦断面に相当する数の荷物を縦横に一度に
積付けて反転起立するようにしているため、一回
分の荷物を整列台に整列させるのに時間がかか
り、かつローラフレームの回動時の荷崩れを防止
するための保持装置が必要となり、さらに、コン
テナそのものを傾斜状態に設置する必要があり、
全体として装置が複雑になるとともに、より一層
の処理能率の向上が要求されるという問題があつ
た。

本発明はかかる点に鑑みなされたもので、荷役
作業の待ち時間を少なくして処理能率の向上を図
るとともに、機構の簡略化を図つたものである。

（課題を解決するための手段） 本発明の荷役装置は、台車が走行可能に設けら
れ、該台車の後端に搬送方向が該台車の走行方向
と同方向に配置された送りコンベヤの搬出側端部
が連設され、さらに、前記台車の後部には搬送方
向が前記送りコンベヤの搬送方向と同方向になさ
れ且つ搬入側端部が前記送りコンベヤの搬出側端
部に対向配置された分割コンベヤが設けられ、前
記分割コンベヤの搬送方向に対する左右両側部に
は該分割コンベヤ上に位置する積荷の位置決めを
行う位置決め部材が設けられ、前記分割コンベヤ
の搬出側端部の前方にその搬送方向が前記分割コ
ンベヤの搬送方向と略直交する方向になされた整
列コンベヤが近接配置され、台車の走行方向に対
する前記整列コンベヤの前方には搬送方向が前記
整列コンベヤの搬送方向と略直交する方向になさ
れた積付コンベヤが設けられ、この積付コンベヤ
は、前記台車の前部にこの台車の走行方向に対し
て前後及び左右方向に移動自在に設けられるとと
もに、台車に対して昇降可能に設けられ、一方、
前記分割コンベヤの上方にこの分割コンベヤ上の
積荷を整列コンベヤに移送する第１プツシヤが設
けられるとともに前記整列コンベヤの上方にこの
整列コンベヤ上の積荷を積付コンベヤに移送する
第２プツシヤが設けられ、前記送りコンベヤと分
割コンベヤ間および分割コンベヤと整列コンベヤ
間の少なくとも一方には送りコンベヤから分割コ
ンベヤへの積荷の移送もしくは分割コンベヤから
整列コンベヤへの積荷の移送を一時停止するスト
ツパが設けられてなるものである。

（作 用） 送りコンベヤ及び分割コンベヤを介して整列コ
ンベヤに積荷を適宜搬送した後、整列コンベヤを
走行方向に対して前後および左右に移動させると
ともに昇降動させることにより所定の積付位置に
配置して積荷を積み込む。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図および第２図において、１は荷役装置
で、荷物（積荷）Ａを車両Ｂの荷箱Ｃ内に自動的
に積み込むものである。以下、本例では説明の便
宜上、第１図及び第２図において左右となる台車
２の走行方向を前後方向（右方を前方、左方を後
方）といい、この前後方向と直交する方向を左右
方向という。

この荷役装置１は基本的に、前後（第１図およ
び第２図において左右）に走行可能な台車２と、
台車２の後端に連設された送りコンベヤ３と、台
車２の後部に設けられた分割コンベヤ４と、分割
コンベヤ４の搬送方向に対する左右両側部に設け
られた位置決め部材５と、分割コンベヤ４の搬出
側端部に設けられた整列コンベヤ６と、台車２の
走行方向に対する整列コンベヤ６の前方に設けら
れ昇降可能な積付コンベヤ７と、送りコンベヤ３
と分割コンベヤ４間および分割コンベヤ４と整列
コンベヤ６間にそれぞれ設けられた第１ストツパ
８および第２ストツパ９とにより構成されてい
る。

なお、上記荷役装置１が載置されるプラツトホ
ームＤの車両Ｂの荷箱Ｃが接続される端部にはド
ツグレベラー１０が設置され、荷箱Ｃの床面とプ
ラツトホームＤとを連続して、台車２の荷箱Ｃ内
への移動を可能としている。また、上記荷役装置
１の送りコンベヤ３には、その側方から荷物Ａを
搬入するデパレタイザーＥが姿勢制御装置Ｆを介
して接続されている。

上記荷役装置１の詳細構造は、第３図および第
４図に示す。台車２は門形に設けられ、底部に走
行車輪１１を有するとともに、台車２を前後方向
に移動させる駆動ローラ１２が設置され、さらに
左右両側部には前後にガイドローラ１３が配設さ
れている。

上記台車２の後部に設けられた分割コンベヤ４
は、その搬入側端部を前記送りコンベヤ３の搬出
側端部に対向配置することで送りコンベヤ３に連
続して配設されており、この分割コンベヤ４およ
び送りコンベヤ３は共に台車２の走行方向と同方
向（前後方向）に搬送可能に設けられている。ま
た、分割コンベヤ４は、その搬送速度が送りコン
ベヤ３の搬送速度より速くなるように設定され、
各荷物Ａ間を離すように構成されている。また、
上記送りコンベヤ３は台車２の前後移動に追随し
て移動する一方、姿勢制御装置Ｆからの搬入が受
けられるように伸縮もしくは折返方式に設けられ
ている。

また、上記分割コンベヤ４の前方には整列コン
ベヤ６が連続的に配設され、この整列コンベヤ６
は搬送面の幅が分割コンベヤ４のそれより広幅に
形成されており、荷物Ａを前記分割コンベヤ４の
搬送方向と略直交する方向（左右方向）に搬送可
能に設けられている。

一方、上記分割コンベヤ４の搬送方向における
左右両側部には一対の位置決め部材５が搬送方向
に延びて設けられおり、この一対の位置決め部材
５は、搬送方向の右側部に固定位置決め部材５
ａ、左側部に移動位置決め部材５ｂが配設されて
なり、移動位置決め部材５ｂは分割コンベヤ４の
搬送方向と直交する左右方向に図示しない駆動手
段により移動される。両位置決め部材５ａ，５ｂ
は、自由回転するコンベヤにて構成され、分割コ
ンベヤ４上を搬送中の荷物Ａの一側面を固定位置
決め部材５ａに押圧して左右方向の位置決めを行
うものである。

上記分割コンベヤ４と後方の送りコンベヤ３と
の間には、搬送面から上方に出没自在な第１スト
ツパ８が配置されるとともに、分割コンベヤ４と
前方の整列コンベヤ６との間には同じく搬送面か
ら上方に出没自在な第２ストツパ９が配置され、
送りコンベヤ３上及び分割コンベヤ４上で積荷を
一時貯留することで、送りコンベヤ３から分割コ
ンベヤ４への荷物Ａの移送及び分割コンベヤ４か
ら整列コンベヤ６への荷物Ａの移送を一時停止す
るように構成されている。

また、前記整列コンベヤ６の前方にはガイドポ
スト１４が立設され、このガイドポスト１４は底
部に車輪１５を有するとともに、後方に延設され
たガイドバー１６が上記台車２に前後方向に摺動
自在に案内されており、図示しない駆動手段によ
り前後方向に駆動される。このガイドポスト１４
に沿つて昇降可能に積付コンベヤ７が設けられて
いる。積付コンベヤ７は、ガイドポスト１４に装
着された昇降台１７に左右方向に移動可能に支持
され、昇降台１７は該昇降台１７に接続されたル
ープチエン１８の駆動により昇降作動され、積付
コンベヤ７はスクリユーバー１９のDCサーボモ
ータ２０による回転駆動によつて左右方向に作動
されるように設けられている。この積付コンベヤ
７は駆動ローラコンベヤにて構成され、荷物Ａを
前方に移動可能に設けられている。

前記分割コンベヤ４の上方には第１プツシヤー
２１が配設され、この第１プツシヤー２１は図示
しない駆動手段により、左右方向および前後方向
に移動され、分割コンベヤ４上の荷物Ａを上記整
列コンベヤ６上に移送するものであり、送りコン
ベヤ３から分割コンベヤ４への荷物Ａの移送時に
は分割コンベヤの左側方に逃げるようにしてい
る。

また、前記整列コンベヤ６の上方には第２プツ
シヤー２２が配置され、この第２プツシヤー２２
は両側に矩形状に配設された２重ループチエン２
３によつて支持され、この２重ループチエン２３
の駆動により上下方向および前後方向に平行移動
され、整列コンベヤ６上の荷物Ａを前記積付コン
ベヤ７上に移送するものであり、分割コンベヤ４
から整列コンベヤ６への荷物Ａの移送時には上方
に逃げるようにしている。

さらに、積付コンベヤ７の搬出側端の下部には
荷物押し用のシリンダ２４が付設されている。

次に上記荷役装置１による荷物Ａの積付動作を
第５図ないし第１６図に沿つて順に説明する。ま
ず、第１図および第２図の状態において、荷箱Ｃ
を後退させて所定位置に停止させ、ドツグレベラ
ー１０を傾動させてドツグレベラー１０先端を荷
箱Ｃの底面の高さに合わせる。続いて、上記荷役
装置１をプラツトホームＤからドツグレベラー１
０を経て荷箱Ｃ内部に前進させる。

上記荷役装置１は先端が荷箱Ｃの前壁を検知す
ると、荷物Ａの寸法に応じた所定位置に停止して
から積付作業を開始し、順次積付けを行いながら
後退するものである。

積付けは、まず、第５図に示すように、送りコ
ンベヤ３によつて分割コンベヤ４に対し荷物Ａが
送られ、第１ストツパ８の下降動作によりこの荷
物Ａが分割コンベヤ４上に進行し、分割コンベヤ
４の搬送速度が送りコンベヤ３より速いことによ
り、荷物Ａの分割が行われる。２個目の荷物Ａが
所定量以上分割コンベヤ４上に移つた時点で、第
６図に示すように、移動位置決め部材５ｂがせり
出して、荷物Ａを固定位置決め部材５ａに押し付
けて位置決めを行う。この際、第２ストツパ９は
上昇している。

２個目の荷物Ａが全部分割コンベヤ４上に乗る
と（第７図参照）、第１ストツパ８が上昇して３
個目以降の搬入を停止すると同時に、第１プツシ
ヤー２１が右方にせりだす一方、前方の第２スト
ツパ９が下降し、この第１プツシヤー２１の前進
動により分割コンベヤ４上の荷物Ａを整列コンベ
ヤ６に送り込み、移動位置決め部材５ｂは定位置
に戻る。その際、整列コンベヤ６に荷物Ａが所定
量移ると、第１ストツパ８が下降して次の荷物Ａ
を分割コンベヤ４に進行させて、その分割動作を
平行して行う（第８図参照）。

整列コンベヤ６への荷物Ａの送り込みが完了す
ると、第２ストツパ９が上昇した後、整列コンベ
ヤ６は荷物Ａを左右方向に移動させ（第９図参
照）、次の荷物Ａを待ち、以下同様にして、第１
０図に示すように、整列コンベヤ６上に２列４個
の荷物Ａを事前整列する。

整列コンベヤ６に事前整列された荷物Ａは、第
２プツシヤー２２が下降するとともに前進動する
ことにより、前方に移動されて積付コンベヤ７に
送り込まれる（第１１図参照）。その際、積付コ
ンベヤ７を左右方向に移動調整することで、荷物
Ａは積付コンベヤ７の一側より側方に張り出すよ
うこの積付コンベヤ上に載置される。この送り込
みが完了すると第２プツシヤー２２は上方へ逃
げ、同時に整列コンベヤ６上では次の事前整列が
行われる。

積付コンベヤ７上に送り込まれた荷物Ａは、第
１２図に示されるように、積付コンベヤ７上を前
方に移動されるとともに、ガイドポスト１４を前
方移動、昇降台１７の下降移動および積付コンベ
ヤ７の左右方向への移動によつて、荷箱Ｃの所定
積付位置に運ばれる。

荷物Ａは積付コンベヤ７の左右方向への移動に
より、荷箱Ｃの側壁に押し付けられてこの側壁と
平行に位置決めされた後、若干離してから積付コ
ンベヤ７を駆動して荷物Ａを前送りして該荷物Ａ
を前壁に押し付けながら、積付コンベヤ７がガイ
ドポスト１４の後退移動により後退し、積付コン
ベヤ７上の荷物Ａを荷箱Ｃ床面に下ろす（第１３
図参照）。

定位置へ置かれた荷物Ａの後面を積付コンベヤ
７内蔵のシリンダ２４で押し付けて、その後面を
そろえた後、積付コンベヤ７はガイドポスト１
４、昇降台１７の作動により定位置へ復帰する。

続いて、第１４図に示すように、整列コンベヤ
６で事前整列された２列６個の荷物Ａを積付コン
ベヤ７に送り込み、前記と同様に積付コンベヤ７
を前進、下降および左右方向に移動して、荷物Ａ
を所定位置に運んだ後、荷箱Ｃの側壁と位置決め
してから、荷物Ａを下ろす（第１５図参照）。

上記動作を繰り返して荷物Ａを、第１６図に示
すように、最上段まで積み上げると、台車２は所
定量後退し、順次積付を行うものである。

なお、本発明は上記実施例の構造に限定される
ものではなく種々の変形例を包含している。すな
わち、整列コンベヤ６における事前整列の個数
は、上記実施例の如く２列４個、２列６個に限定
されるものではなく、荷物Ａの大きさ、荷箱Ｃの
広さ等に応じて適宜変更されるものであり、さら
に、荷物Ａを左右に分けて積付けることなく、１
回で全幅の荷物Ａを積付けるようにしてもよい。
その際、整列コンベヤ６および積付コンベヤ７の
幅を荷箱Ｃの幅に対応して広く設けると同時にガ
イドポスト１４の位置を変更する必要があるが、
積付コンベヤ７の左右移動は不要となる。

また上記実施例では、分割コンベヤ４の前後に
それぞれ第１および第２ストツパ８，９を配設し
ているが、これは少なくとも一方に設ければ、分
割コンベヤ４における位置決めおよび整列コンベ
ヤ６における横移動が可能となるものであるが、
両方に設ける方が荷物Ａの流れに待ち時間が少な
くなつて、処理能率が向上する。

さらに、積付コンベヤ７に設けた荷物Ａそろえ
用のシリンダ２４は、ガイドポスト１４の前後動
により積付コンベヤ７の前縁で行うようにしても
よい。

また、各コンベヤは本例のようにローラコンベ
ヤに限らず、例えばベルトコンベヤであつてもよ
い。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明の荷役装置によれ
ば、送りコンベヤ及び分割コンベヤを介して整列
コンベヤに積荷を適宜搬送した後、整列コンベヤ
を走行方向に対して前後および左右に移動させる
とともに昇降動させることにより所定の積付位置
に配置して積荷を積み込むようにしたことによ
り、荷物を自動的に積付けることができ、しか
も、簡単な構成で荷物を確実且つ迅速に積み込む
ことができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は荷役
装置の全体構成を示す概略平面図、第２図は同概
略側面図、第３図は詳細構造を示す要部平面図、
第４図は同要部側面図、第５図ないし第１６図は
荷役装置の積付過程を順次示し、第５図ないし第
７図、第９図、第１０図、第１２図、第１４図お
よび第１５図は平面図、第８図、第１１図、第１
３図および第１６図は側面図である。 １……荷役装置、２……台車、３……送りコン
ベヤ、４……分割コンベヤ、５……位置決めスト
ツパ、６……整列コンベヤ、７……積付コンベ
ヤ、８，９……ストツパ、Ａ……荷物（積荷）、
Ｂ……車両、Ｃ……荷箱。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 台車が走行可能に設けられ、該台車の後端に
   搬送方向が該台車の走行方向と同方向に配置され
   た送りコンベヤの搬出側端部が連設され、さら
   に、前記台車の後部には搬送方向が前記送りコン
   ベヤの搬送方向と同方向になされ且つ搬入側端部
   が前記送りコンベヤの搬出側端部に対向配置され
   た分割コンベヤが設けられ、前記分割コンベヤの
   搬送方向に対する左右両側部には該分割コンベヤ
   上に位置する積荷の位置決めを行う位置決め部材
   が設けられ、前記分割コンベヤの搬出側端部の前
   方にその搬送方向が前記分割コンベヤの搬送方向
   と略直交する方向になされた整列コンベヤが近接
   配置され、台車の走行方向に対する前記整列コン
   ベヤの前方には搬送方向が前記整列コンベヤの搬
   送方向と略直交する方向になされた積付コンベヤ
   が設けられ、この積付コンベヤは、前記台車の前
   部にこの台車の走行方向に対して前後及び左右方
   向に移動自在に設けられるとともに、台車に対し
   て昇降可能に設けられ、一方、前記分割コンベヤ
   の上方にこの分割コンベヤ上の積荷を整列コンベ
   ヤに移送する第１プツシヤが設けられるとともに
   前記整列コンベヤの上方にこの整列コンベヤ上の
   積荷を積付コンベヤに移送する第２プツシヤが設
   けられ、前記送りコンベヤと分割コンベヤ間およ
   び分割コンベヤと整列コンベヤ間の少なくとも一
   方には送りコンベヤから分割コンベヤへの積荷の
   移送もしくは分割コンベヤから整列コンベヤへの
   積荷の移送を一時停止するストツパが設けられて
   なることを特徴とする荷役装置。 ２ 前記分割コンベヤは、その搬送速度が前記送
   りコンベヤの搬送速度より速くなされた特許請求
   の範囲第１項記載の荷役装置。