JPH0145078B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0145078B2 JPH0145078B2 JP58168358A JP16835883A JPH0145078B2 JP H0145078 B2 JPH0145078 B2 JP H0145078B2 JP 58168358 A JP58168358 A JP 58168358A JP 16835883 A JP16835883 A JP 16835883A JP H0145078 B2 JPH0145078 B2 JP H0145078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- exponent
- frame
- mantissa
- waveform
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 16
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 229910002056 binary alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10H—ELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
- G10H7/00—Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
- G10H7/02—Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories
- G10H7/04—Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories in which amplitudes are read at varying rates, e.g. according to pitch
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
技術分野
この発明は電子楽器等で用いられる波形発生装
置に関し、特に波形記憶装置において波形データ
を圧縮した表現形式で記憶し、記憶容量の縮減を
図つたことに関する。 従来技術 従来、電子楽器の波形記憶装置においては波形
データの値をリニア又は対数表現形式でそのまま
記憶するようにしていた。そのため、データのビ
ツト数が多くなり、記憶容量が増す傾向にあつ
た。特に、楽音の発音開始から終了までの全波形
又は複数周期の波形のデータをメモリに記憶し、
これを読み出すことにより自然楽器音と同等の高
品質の楽音波形信号を得ようとする場合、1サン
プル点分の波形データが多ビツトであると全体と
してのメモリ容量は膨大なものとなつてしまうお
それがある。この点を避けるために1データ当り
のビツト数を少なくすると、ダイナミツクレンジ
が狭くなつてしまい、音質を損ねる原因となつて
しまう。 発明の目的 この発明は上述の欠点を除去することを目的と
するもので、少ないビツト数でありながら十分な
ダイナミツクレンジをとることのできるデータ表
現形式で波形データを記憶した波形記憶装置を用
いた波形発生装置を提供しようとするものであ
る。 発明の概要 この発明に係る波形発生装置は、望みの波形の
各サンプル点振幅値に関するデータを仮数部と指
数部とから成る浮動小数点表示で表わし、該波形
を時間軸に沿つて複数のフレームに分割して個々
のフレーム内では前記指数部データが共通となる
ようにし、以上のようにして定まる前記仮数部デ
ータと指数部データに関して、前記仮数部データ
は各サンプル点に対応するアドレスに夫々記憶
し、前記指数部データは各フレームに対応するア
ドレスに夫々記憶した記憶手段と、前記仮数部デ
ータに対応するアドレスおよび前記指数部データ
に対応するアドレスを夫々指定して読み出す読み
出し手段と、前記読み出し手段により読み出され
た仮数部と指数部とから成る浮動小数点表示のデ
ータを固定小数点表示のデータに変換する変換手
段とを具えたことを特徴とするものである。 また、この発明の波形発生装置は、望みの波形
の各サンプル点振幅値に関するデータを仮数部と
指数部とから成る封動小数点表示で表わし、該波
形を時間軸に沿つて複数のフレームに分割して
個々のフレーム内では前記指数部データが共通と
なるようにし、以上のようにして定まる前記仮数
部データと指数部データに関して、前記仮数部デ
ータは各サンプル点に対応するサンプル点アドレ
スに夫々記憶し、前記指数部データは各フレーム
に対応するフレームアドレスに夫々記憶し、各フ
レームアドレスでは更にそのフレームに対応する
サンプル点アドレスの範囲を特定するためのデー
タを夫々記憶した記憶手段と、前記仮数部データ
に対応するアドレスは各サンプル点毎に、前記指
数部データに対応するアドレスは前記サンプル点
アドレスの範囲にもとづき各フレーム毎に夫々指
定して読み出す読み出し手段と、前記読み出し手
段により読み出された仮数部と指数部とから成る
浮動小数点表示のデータを固定小数点表示のデー
タに変換する変換手段とを具えたことを特徴とす
るものである。 この発明の第1の特徴は、望みの波形の各サン
プル点振幅値に関するデータを仮数部と指数部と
から成る浮動小数点表示で表わし、この仮数部デ
ータと指数部データを夫々記憶したことにある。
これにより1サンプル点当りのデータのビツト数
を大きく縮減することができ、かつ十分なダイナ
ミツクレンジを確保することができるようにな
る。この発明の第2の特徴は、データ表現を単に
浮動小数点表示にしたことのみならず、前記望み
の波形を時間軸に沿つて複数のフレーム(時間
枠;但しこのフレーム数は全サンプル点数よりも
はるかに少数である)に分割して個々のフレーム
内では前記指数部データが共通となるようにし、
前記仮数部データは各サンプル点に対応するアド
レスに夫々記憶するが前記指数部データは各フレ
ームに対応するアドレスに夫々記憶するようにし
たことにある。これにより、指数部データの記憶
のために、各サンプル点に対応する多数のアドレ
スを準備する必要がなくなり、各フレームに対応
する少数のアドレスのみを準備すればよいことに
なり、波形記憶装置の全体としての記憶容量の縮
減に寄与する。この発明の波形発生装置は、電子
楽器に限らず如何なる用途でも用いることができ
る。 実施例 発音開始から終了に至るまでの複数周期から成
る楽音波形を記憶する場合についてまず説明す
る。第1図はそのような全発音期間にわたる楽音
波形の一例を示すものである。この楽音波形の全
区間を、通常知られているように、多数のサンプ
ル点に分割して各サンプル点の振幅値を採取す
る。そして、この各サンプル点振幅値のデイジタ
ル値AiをAi=M・BEなる浮動小数点表示で夫々
表わす。ここで、Mは仮数部、Eは指数部、Bは
基数である。2進法においては一般にB=2であ
り、仮数部Mと紙数部Eによつてサンプル点振幅
値Aiを特定することができる。また、この楽音
波形の全区間を時間軸に沿つて複数のフレーム
(但しこのフレーム数は全サンプル点数よりもは
るかに少数であり、第1図の例では8である)に
分割し、かつ、個々のフレーム内では指数部デー
タの値が共通となるようにこのフレーム分割及び
浮動小数点表示への分解を行うものとする。第1
図の例では、フレーム0に対応する指数部Eの値
が「7」、フレーム1,2,3,4,5,6,7
に対応する指数部Eの値が夫々「6」,「5」,
「4」,「3」,「2」,「1」,「0」である。 以上のようにして確定した各サンプル点振幅値
の仮数部データと指数部データに関して、仮数部
データは各サンプル点に対応するサンプル点アド
レスに夫々記憶し、指数部データは各フレームに
対応するフレームアドレスに夫々記憶して波形記
憶装置を構成する。この波形記憶装置の記憶フオ
ーマツトの一例を示すと第2図a,bのようであ
る。aがサンプル点アドレスのフオーマツトを示
すもの、bがフレームアドレスのフオーマツトを
示すもので、フレーム0に対応するサンプル点ア
ドレス0〜Gには該フレーム0の各サンプル点に
対応する仮数部データMo〜Mgが夫々記憶され、
フレーム1に対応するサンプル点アドレスG+1
〜Hには該フレーム1の各サンプル点に対応する
仮数部データMg+1〜Mhが夫々記憶され、以
下図示のように、各フレーム2〜7に対応するサ
ンプル点アドレスH+1〜I,I+1〜J,J+
1〜K,K+1〜L,L+1〜M,M+1〜Nに
は夫々のサンプル点に対応する仮数部データMh
+1〜Mnが夫々記憶される。ここで、G〜Nは
G<H<I<J<K<L<M<Nなる関係の任意
の整数であり、「N+1」が全サンプル数に相当
する。そして、(b)に示すようにフレーム0〜7に
対応する各フレームアドレス0〜7には各フレー
ムに対応する値の指数部データE=7〜0が夫々
記憶される。尚、この実施例では、各フレームア
ドレスでは更にそのフレームに対応するサンプル
点アドレスの範囲を特定するためのデータが夫々
記憶されている。このサンプル点アドレス範囲デ
ータは一例として各フレームの最終のサンプル点
アドレスG,H,I,J,K,L,M,Nを示す
データである。 第3図はこの発明に係る波形記憶装置10を使
用した電子楽器の一例を示すものである。波形記
憶装置10は仮数部データメモリ10Aと指数部
データメモリ10Bとから成り、仮数部データメ
モリ10Aには第2図aのように各サンプル点に
対応する仮数部データMo〜Mnが各サンプル点
アドレスO〜Nに夫々記憶されており、指数部デ
ータメモリ10Bには第2図bのように各フレー
ムに対応する指数部データE=7〜0とサンプル
点アドレス範囲データが各フレームアドレス0〜
7に夫々記憶されている。 発生すべき楽音の音高を指定するための手段と
して鍵盤11が用いられ、この鍵盤11で押圧さ
れた鍵を示す情報(キーコードKC)がアドレス
データ発生器12に与えられる。アドレスデータ
発生器12は、鍵盤11で指定された音高に応じ
て波形記憶装置10から波形データを読み出すた
めの手段であり、特に、指定された音高に対応す
るレートで順次変化するサンプル点アドレスデー
タを発生する。このアドレスデータ発生器12か
ら発生されたサンプル点アドレスデータは仮数部
データメモリ10Aのアドレス入力に与えられ、
そこに記憶されている各サンプル点アドレスO〜
Nに対応する仮数部データMo〜Mnを順次読み
出す。尚、アドレスデータ発生器12は、鍵盤1
1で或る鍵が押圧されたとき瞬時に発生するキー
オンパルスKONPによつて初期アドレス(すな
わちサンプル点アドレスO)にリセツトされるよ
うになつている。このアドレスデータ発生器12
におけるアドレスデータ発生技術は公知の如何な
る技術でも用いることができるのでその詳細は特
に示さない。 カウンタ13と比較器14はフレームアドレス
データを発生するためのものである。カウンタ1
3のカウント出力がフレームアドレスデータとし
て指数データメモリ10Bのアドレス入力に与え
られ、そこに記憶されている各フレームアドレス
0〜7に対応する指数部データE=7〜0とサン
プル点アドレス範囲データ(最終アドレスデー
タ)を順次読み出す。メモリ10Bから読み出さ
れたサンプル点アドレス範囲データが比較器14
の一方入力に与えられ、その他入力にはアドレス
データ発生器12からのサンプル点アドレスデー
タが与えられる。比較器14は両入力が一致した
とき一致出力EQから信号“1”を出力し、これ
がカウンタ13のカウント入力に与えられる。カ
ウンタ13は、キーオンパルスKONPによつて
発音開始時に初期アドレス「0」にリセツトされ
る。従つて最初はフレームアドレス0からフレー
ム0に対応する指数部データE=7とサンプル点
アドレス範囲データGがメモリ10Bから読み出
される。サンプル点アドレスが0,1,2,3…
と順次変化してゆき、フレーム0における最終の
サンプル点アドレスGになつたとき比較器14か
ら信号“1”が出力され、カウンタ13が1カウ
ントアツプされる。こうしてフレームアドレスデ
ータが「1」に切換わり、フレーム1に対応する
データがメモリ10Bから読み出されるようにな
り、サンプル点アドレスがフレーム1の最終アド
レスHに到達するまではカウンタ13のカウント
内容は変化しない。このように、アドレスデータ
発生器12から発生されるサンプル点アドレスデ
ータが同じフレームに属している間はカウンタ1
3の内容は変化せず、そのフレームに対応するフ
レームアドレスデータを出力し、サンプル点アド
レスデータの所属フレームが変わる毎にフレーム
アドレスデータが変化する。従つて、仮数部デー
タメモリ10Aから読み出された各サンプル点の
仮数部データM(Mo〜Mn)とそれと同時に指数
部データメモリ10Bから読み出された指数部デ
ータE(7〜0)との組合せにより各サンプル点
の波形振幅値の実数を特定することができる。
尚、カウンタ13のカウント出力が最大値「7」
になつたときアンド回路15の条件が成立し、カ
ウンタ13のカウント動作をストツプする。 メモリ10A,10Bから読み出された仮数部
データMと指数部データEはレベル制御用の乗算
器16及び加算器17に夫々入力される。キース
ケーリング又はタツチ関数発生器18は、キース
ケーリング用のレベル係数データを押圧鍵のキー
コードKCをパラメータとして所定のキースケー
リング関数に従つて発生する、もしくはタツチレ
スポンス制御用のレベル係数データをタツチ検出
データをパラメータとして所定のタツチ関数に従
つて発生するものであり、このレベル係数データ
を仮数部データM′と指数部データE′とから成る
浮動小数点表示で出力する。乗算器16は仮数部
データM,M′同士を乗算し、加算器17は指数
部データE,E′同士を加算する(尚、指数E,
E′の加算は実質的には2Eと2E′の乗算に相当する)。 ところで、仮数部データMの数列を見ると、第
1表に示すように、指数部データEの各値に対応
して最大値1111…(オール“1”)から最小値
0000…(オール“0”)まで連続性を示すが、指
数部データEの値が異なるものの間では不連続で
ある。すなわち、指数部データEが「0」のとき
の仮数部データMはそのまま実数に対応している
が、指数部データEが「0」以外のときは仮数部
データMはそのままでは実数に対応していず、第
1表の右欄に示すように仮数部データMの上位ビ
ツトに“1”を付加したものが実数に対応してお
り、こうすることによつて指数部データEの値が
異なるものの間での仮数部データMの数列の連続
性が確保される。 そこで、第3図の例では、メモリ10Bから読
み出された指数部データEの全ビツトをオア回路
19に入力し、E≠0ならばオア回路19から信
号“1”を出力し、これをメモリ10Aから読み
出された仮数部データMの最上位ビツトMSBに
相当するデータとして追加し、乗算器16に入力
するようにしている。同様に、レベル係数の指数
部データE′の全ビツトをオア回路20に入力し、
E′≠0ならばオア回路20から信号“1”を出力
し、これをレベル係数の仮数部データM′の最上
位ビツトMSBに相当するデータとして追加し、
乗算器16に入力するようにしている。 乗算器16から出力された仮数部データと加算
置に関し、特に波形記憶装置において波形データ
を圧縮した表現形式で記憶し、記憶容量の縮減を
図つたことに関する。 従来技術 従来、電子楽器の波形記憶装置においては波形
データの値をリニア又は対数表現形式でそのまま
記憶するようにしていた。そのため、データのビ
ツト数が多くなり、記憶容量が増す傾向にあつ
た。特に、楽音の発音開始から終了までの全波形
又は複数周期の波形のデータをメモリに記憶し、
これを読み出すことにより自然楽器音と同等の高
品質の楽音波形信号を得ようとする場合、1サン
プル点分の波形データが多ビツトであると全体と
してのメモリ容量は膨大なものとなつてしまうお
それがある。この点を避けるために1データ当り
のビツト数を少なくすると、ダイナミツクレンジ
が狭くなつてしまい、音質を損ねる原因となつて
しまう。 発明の目的 この発明は上述の欠点を除去することを目的と
するもので、少ないビツト数でありながら十分な
ダイナミツクレンジをとることのできるデータ表
現形式で波形データを記憶した波形記憶装置を用
いた波形発生装置を提供しようとするものであ
る。 発明の概要 この発明に係る波形発生装置は、望みの波形の
各サンプル点振幅値に関するデータを仮数部と指
数部とから成る浮動小数点表示で表わし、該波形
を時間軸に沿つて複数のフレームに分割して個々
のフレーム内では前記指数部データが共通となる
ようにし、以上のようにして定まる前記仮数部デ
ータと指数部データに関して、前記仮数部データ
は各サンプル点に対応するアドレスに夫々記憶
し、前記指数部データは各フレームに対応するア
ドレスに夫々記憶した記憶手段と、前記仮数部デ
ータに対応するアドレスおよび前記指数部データ
に対応するアドレスを夫々指定して読み出す読み
出し手段と、前記読み出し手段により読み出され
た仮数部と指数部とから成る浮動小数点表示のデ
ータを固定小数点表示のデータに変換する変換手
段とを具えたことを特徴とするものである。 また、この発明の波形発生装置は、望みの波形
の各サンプル点振幅値に関するデータを仮数部と
指数部とから成る封動小数点表示で表わし、該波
形を時間軸に沿つて複数のフレームに分割して
個々のフレーム内では前記指数部データが共通と
なるようにし、以上のようにして定まる前記仮数
部データと指数部データに関して、前記仮数部デ
ータは各サンプル点に対応するサンプル点アドレ
スに夫々記憶し、前記指数部データは各フレーム
に対応するフレームアドレスに夫々記憶し、各フ
レームアドレスでは更にそのフレームに対応する
サンプル点アドレスの範囲を特定するためのデー
タを夫々記憶した記憶手段と、前記仮数部データ
に対応するアドレスは各サンプル点毎に、前記指
数部データに対応するアドレスは前記サンプル点
アドレスの範囲にもとづき各フレーム毎に夫々指
定して読み出す読み出し手段と、前記読み出し手
段により読み出された仮数部と指数部とから成る
浮動小数点表示のデータを固定小数点表示のデー
タに変換する変換手段とを具えたことを特徴とす
るものである。 この発明の第1の特徴は、望みの波形の各サン
プル点振幅値に関するデータを仮数部と指数部と
から成る浮動小数点表示で表わし、この仮数部デ
ータと指数部データを夫々記憶したことにある。
これにより1サンプル点当りのデータのビツト数
を大きく縮減することができ、かつ十分なダイナ
ミツクレンジを確保することができるようにな
る。この発明の第2の特徴は、データ表現を単に
浮動小数点表示にしたことのみならず、前記望み
の波形を時間軸に沿つて複数のフレーム(時間
枠;但しこのフレーム数は全サンプル点数よりも
はるかに少数である)に分割して個々のフレーム
内では前記指数部データが共通となるようにし、
前記仮数部データは各サンプル点に対応するアド
レスに夫々記憶するが前記指数部データは各フレ
ームに対応するアドレスに夫々記憶するようにし
たことにある。これにより、指数部データの記憶
のために、各サンプル点に対応する多数のアドレ
スを準備する必要がなくなり、各フレームに対応
する少数のアドレスのみを準備すればよいことに
なり、波形記憶装置の全体としての記憶容量の縮
減に寄与する。この発明の波形発生装置は、電子
楽器に限らず如何なる用途でも用いることができ
る。 実施例 発音開始から終了に至るまでの複数周期から成
る楽音波形を記憶する場合についてまず説明す
る。第1図はそのような全発音期間にわたる楽音
波形の一例を示すものである。この楽音波形の全
区間を、通常知られているように、多数のサンプ
ル点に分割して各サンプル点の振幅値を採取す
る。そして、この各サンプル点振幅値のデイジタ
ル値AiをAi=M・BEなる浮動小数点表示で夫々
表わす。ここで、Mは仮数部、Eは指数部、Bは
基数である。2進法においては一般にB=2であ
り、仮数部Mと紙数部Eによつてサンプル点振幅
値Aiを特定することができる。また、この楽音
波形の全区間を時間軸に沿つて複数のフレーム
(但しこのフレーム数は全サンプル点数よりもは
るかに少数であり、第1図の例では8である)に
分割し、かつ、個々のフレーム内では指数部デー
タの値が共通となるようにこのフレーム分割及び
浮動小数点表示への分解を行うものとする。第1
図の例では、フレーム0に対応する指数部Eの値
が「7」、フレーム1,2,3,4,5,6,7
に対応する指数部Eの値が夫々「6」,「5」,
「4」,「3」,「2」,「1」,「0」である。 以上のようにして確定した各サンプル点振幅値
の仮数部データと指数部データに関して、仮数部
データは各サンプル点に対応するサンプル点アド
レスに夫々記憶し、指数部データは各フレームに
対応するフレームアドレスに夫々記憶して波形記
憶装置を構成する。この波形記憶装置の記憶フオ
ーマツトの一例を示すと第2図a,bのようであ
る。aがサンプル点アドレスのフオーマツトを示
すもの、bがフレームアドレスのフオーマツトを
示すもので、フレーム0に対応するサンプル点ア
ドレス0〜Gには該フレーム0の各サンプル点に
対応する仮数部データMo〜Mgが夫々記憶され、
フレーム1に対応するサンプル点アドレスG+1
〜Hには該フレーム1の各サンプル点に対応する
仮数部データMg+1〜Mhが夫々記憶され、以
下図示のように、各フレーム2〜7に対応するサ
ンプル点アドレスH+1〜I,I+1〜J,J+
1〜K,K+1〜L,L+1〜M,M+1〜Nに
は夫々のサンプル点に対応する仮数部データMh
+1〜Mnが夫々記憶される。ここで、G〜Nは
G<H<I<J<K<L<M<Nなる関係の任意
の整数であり、「N+1」が全サンプル数に相当
する。そして、(b)に示すようにフレーム0〜7に
対応する各フレームアドレス0〜7には各フレー
ムに対応する値の指数部データE=7〜0が夫々
記憶される。尚、この実施例では、各フレームア
ドレスでは更にそのフレームに対応するサンプル
点アドレスの範囲を特定するためのデータが夫々
記憶されている。このサンプル点アドレス範囲デ
ータは一例として各フレームの最終のサンプル点
アドレスG,H,I,J,K,L,M,Nを示す
データである。 第3図はこの発明に係る波形記憶装置10を使
用した電子楽器の一例を示すものである。波形記
憶装置10は仮数部データメモリ10Aと指数部
データメモリ10Bとから成り、仮数部データメ
モリ10Aには第2図aのように各サンプル点に
対応する仮数部データMo〜Mnが各サンプル点
アドレスO〜Nに夫々記憶されており、指数部デ
ータメモリ10Bには第2図bのように各フレー
ムに対応する指数部データE=7〜0とサンプル
点アドレス範囲データが各フレームアドレス0〜
7に夫々記憶されている。 発生すべき楽音の音高を指定するための手段と
して鍵盤11が用いられ、この鍵盤11で押圧さ
れた鍵を示す情報(キーコードKC)がアドレス
データ発生器12に与えられる。アドレスデータ
発生器12は、鍵盤11で指定された音高に応じ
て波形記憶装置10から波形データを読み出すた
めの手段であり、特に、指定された音高に対応す
るレートで順次変化するサンプル点アドレスデー
タを発生する。このアドレスデータ発生器12か
ら発生されたサンプル点アドレスデータは仮数部
データメモリ10Aのアドレス入力に与えられ、
そこに記憶されている各サンプル点アドレスO〜
Nに対応する仮数部データMo〜Mnを順次読み
出す。尚、アドレスデータ発生器12は、鍵盤1
1で或る鍵が押圧されたとき瞬時に発生するキー
オンパルスKONPによつて初期アドレス(すな
わちサンプル点アドレスO)にリセツトされるよ
うになつている。このアドレスデータ発生器12
におけるアドレスデータ発生技術は公知の如何な
る技術でも用いることができるのでその詳細は特
に示さない。 カウンタ13と比較器14はフレームアドレス
データを発生するためのものである。カウンタ1
3のカウント出力がフレームアドレスデータとし
て指数データメモリ10Bのアドレス入力に与え
られ、そこに記憶されている各フレームアドレス
0〜7に対応する指数部データE=7〜0とサン
プル点アドレス範囲データ(最終アドレスデー
タ)を順次読み出す。メモリ10Bから読み出さ
れたサンプル点アドレス範囲データが比較器14
の一方入力に与えられ、その他入力にはアドレス
データ発生器12からのサンプル点アドレスデー
タが与えられる。比較器14は両入力が一致した
とき一致出力EQから信号“1”を出力し、これ
がカウンタ13のカウント入力に与えられる。カ
ウンタ13は、キーオンパルスKONPによつて
発音開始時に初期アドレス「0」にリセツトされ
る。従つて最初はフレームアドレス0からフレー
ム0に対応する指数部データE=7とサンプル点
アドレス範囲データGがメモリ10Bから読み出
される。サンプル点アドレスが0,1,2,3…
と順次変化してゆき、フレーム0における最終の
サンプル点アドレスGになつたとき比較器14か
ら信号“1”が出力され、カウンタ13が1カウ
ントアツプされる。こうしてフレームアドレスデ
ータが「1」に切換わり、フレーム1に対応する
データがメモリ10Bから読み出されるようにな
り、サンプル点アドレスがフレーム1の最終アド
レスHに到達するまではカウンタ13のカウント
内容は変化しない。このように、アドレスデータ
発生器12から発生されるサンプル点アドレスデ
ータが同じフレームに属している間はカウンタ1
3の内容は変化せず、そのフレームに対応するフ
レームアドレスデータを出力し、サンプル点アド
レスデータの所属フレームが変わる毎にフレーム
アドレスデータが変化する。従つて、仮数部デー
タメモリ10Aから読み出された各サンプル点の
仮数部データM(Mo〜Mn)とそれと同時に指数
部データメモリ10Bから読み出された指数部デ
ータE(7〜0)との組合せにより各サンプル点
の波形振幅値の実数を特定することができる。
尚、カウンタ13のカウント出力が最大値「7」
になつたときアンド回路15の条件が成立し、カ
ウンタ13のカウント動作をストツプする。 メモリ10A,10Bから読み出された仮数部
データMと指数部データEはレベル制御用の乗算
器16及び加算器17に夫々入力される。キース
ケーリング又はタツチ関数発生器18は、キース
ケーリング用のレベル係数データを押圧鍵のキー
コードKCをパラメータとして所定のキースケー
リング関数に従つて発生する、もしくはタツチレ
スポンス制御用のレベル係数データをタツチ検出
データをパラメータとして所定のタツチ関数に従
つて発生するものであり、このレベル係数データ
を仮数部データM′と指数部データE′とから成る
浮動小数点表示で出力する。乗算器16は仮数部
データM,M′同士を乗算し、加算器17は指数
部データE,E′同士を加算する(尚、指数E,
E′の加算は実質的には2Eと2E′の乗算に相当する)。 ところで、仮数部データMの数列を見ると、第
1表に示すように、指数部データEの各値に対応
して最大値1111…(オール“1”)から最小値
0000…(オール“0”)まで連続性を示すが、指
数部データEの値が異なるものの間では不連続で
ある。すなわち、指数部データEが「0」のとき
の仮数部データMはそのまま実数に対応している
が、指数部データEが「0」以外のときは仮数部
データMはそのままでは実数に対応していず、第
1表の右欄に示すように仮数部データMの上位ビ
ツトに“1”を付加したものが実数に対応してお
り、こうすることによつて指数部データEの値が
異なるものの間での仮数部データMの数列の連続
性が確保される。 そこで、第3図の例では、メモリ10Bから読
み出された指数部データEの全ビツトをオア回路
19に入力し、E≠0ならばオア回路19から信
号“1”を出力し、これをメモリ10Aから読み
出された仮数部データMの最上位ビツトMSBに
相当するデータとして追加し、乗算器16に入力
するようにしている。同様に、レベル係数の指数
部データE′の全ビツトをオア回路20に入力し、
E′≠0ならばオア回路20から信号“1”を出力
し、これをレベル係数の仮数部データM′の最上
位ビツトMSBに相当するデータとして追加し、
乗算器16に入力するようにしている。 乗算器16から出力された仮数部データと加算
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 望みの波形の各サンプル点振幅値に関するデ
ータを仮数部と指数部とから成る浮動小数点表示
で表わし、該波形を時間軸に沿つて複数のフレー
ムに分割して個々のフレーム内では前記指数部デ
ータが共通となるようにし、以上のようにして定
まる前記仮数部データと指数部データに関して、
前記仮数部データは各サンプル点に対応するアド
レスに夫々記憶し、前記指数部データは各フレー
ムに対応するアドレスに夫々記憶した記憶手段
と、 前記仮数部データに対応するアドレスおよび前
記指数部データに対応するアドレスを夫々指定し
て読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された仮数部と
指数部とから成る浮動小数点表示のデータを固定
小数点表示のデータに変換する変換手段と を具えたことを特徴とする波形発生装置。 2 望みの波形の各サンプル点振幅値に関するデ
ータを仮数部と指数部とから成る浮動小数点表示
で表わし、該波形を時間軸に沿つて複数のフレー
ムに分割して個々のフレーム内では前記指数部デ
ータが共通となるようにし、以上のようにして定
まる前記仮数部データと指数部データに関して、
前記仮数部データは各サンプル点に対応するサン
プル点アドレスに夫々記憶し、前記指数部データ
は各フレームに対応するフレームアドレスに夫々
記憶し、各フレームアドレスでは更にそのフレー
ムに対応するサンプル点アドレスの範囲を特定す
るためのデータを夫々記憶した記憶手段と、 前記仮数部データに対応するアドレスは各サン
プル点毎に、前記指数部データに対応するアドレ
スは前記サンプル点アドレスの範囲にもとづき各
フレーム毎に夫々指定して読み出す読み出し手段
と、 前記読み出し手段により読み出された仮数部と
指数部とから成る浮動小数点表示のデータを固定
小数点表示のデータに変換する変換手段と を具えたことを特徴とする波形発生装置。 3 前記望みの波形が、複数周期から成る楽音波
形である特許請求の範囲第2項記載の波形発生装
置。 4 前記望みの波形が、エンベロープ波形である
特許請求の範囲第2項記載の波形発生装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58168358A JPS6060694A (ja) | 1983-09-14 | 1983-09-14 | 波形発生装置 |
US06/650,910 US4672875A (en) | 1983-09-14 | 1984-09-13 | Waveshape memory for an electronic musical instrument |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58168358A JPS6060694A (ja) | 1983-09-14 | 1983-09-14 | 波形発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6060694A JPS6060694A (ja) | 1985-04-08 |
JPH0145078B2 true JPH0145078B2 (ja) | 1989-10-02 |
Family
ID=15866592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58168358A Granted JPS6060694A (ja) | 1983-09-14 | 1983-09-14 | 波形発生装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4672875A (ja) |
JP (1) | JPS6060694A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007241128A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Casio Comput Co Ltd | 波形データ変換装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5245126A (en) * | 1988-11-07 | 1993-09-14 | Kawai Musical Inst. Mfg. Co., Ltd. | Waveform generation system with reduced memory requirement, for use in an electronic musical instrument |
JP2599193B2 (ja) * | 1989-01-26 | 1997-04-09 | 株式会社河合楽器製作所 | 楽音情報表現方法及び楽音情報表現装置 |
JP2605916B2 (ja) * | 1990-03-19 | 1997-04-30 | ヤマハ株式会社 | 波形信号発生装置 |
US5580373A (en) * | 1995-12-19 | 1996-12-03 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Aqueous ink compositions containing amide anti-curl agent |
US6138224A (en) * | 1997-04-04 | 2000-10-24 | International Business Machines Corporation | Method for paging software wavetable synthesis samples |
ATE511243T1 (de) * | 2004-11-12 | 2011-06-15 | Dialog Semiconductor Gmbh | Gleitkomma idac |
CN103458460B (zh) * | 2012-05-31 | 2017-04-12 | 国际商业机器公司 | 对信号数据进行压缩和解压缩的方法和装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52121313A (en) * | 1976-04-06 | 1977-10-12 | Nippon Gakki Seizo Kk | Electronic musical instrument |
US4269101A (en) * | 1979-12-17 | 1981-05-26 | Kawai Musical Instrument Mfg. Co., Ltd | Apparatus for generating the complement of a floating point binary number |
US4442745A (en) * | 1980-04-28 | 1984-04-17 | Norlin Industries, Inc. | Long duration aperiodic musical waveform generator |
-
1983
- 1983-09-14 JP JP58168358A patent/JPS6060694A/ja active Granted
-
1984
- 1984-09-13 US US06/650,910 patent/US4672875A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007241128A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Casio Comput Co Ltd | 波形データ変換装置 |
JP4505751B2 (ja) * | 2006-03-10 | 2010-07-21 | カシオ計算機株式会社 | 波形データ変換装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6060694A (ja) | 1985-04-08 |
US4672875A (en) | 1987-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4219880A (en) | Signal-processing and conversion systems | |
US4119005A (en) | System for generating tone source waveshapes | |
US4953437A (en) | Method and apparatus for digitally generating musical notes | |
JPH0145078B2 (ja) | ||
JP2605916B2 (ja) | 波形信号発生装置 | |
US4245541A (en) | Apparatus for reducing noise in digital to analog conversion | |
JPS59168493A (ja) | 楽音波形発生装置 | |
JPS6214835B2 (ja) | ||
JP2619242B2 (ja) | 時変スペクトルを有する楽音を発生する電子楽器 | |
USRE31648E (en) | System for generating tone source waveshapes | |
JPS6063593A (ja) | 電子楽器における波形発生装置 | |
JPH0561473A (ja) | 電子楽器用楽音周波数発生装置 | |
JPS636796Y2 (ja) | ||
JP3527396B2 (ja) | 波形記録装置および波形再生装置 | |
US4549459A (en) | Integral and a differential waveshape generator for an electronic musical instrument | |
US4446769A (en) | Combination tone generator for a musical instrument | |
JP2724591B2 (ja) | 電子楽器用高調波係数発生装置 | |
JP2699886B2 (ja) | 楽音制御情報発生装置 | |
JPS5846036B2 (ja) | 電子楽器 | |
JP2900076B2 (ja) | 波形生成装置 | |
JPS6364800B2 (ja) | ||
JPS63113500A (ja) | 電子楽器における時変高調波発生装置 | |
JPS58100192A (ja) | 楽音発生装置 | |
JPS60225195A (ja) | 楽音波形発生装置 | |
JPH0414800B2 (ja) |