JPH0143583Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0143583Y2
JPH0143583Y2 JP13955284U JP13955284U JPH0143583Y2 JP H0143583 Y2 JPH0143583 Y2 JP H0143583Y2 JP 13955284 U JP13955284 U JP 13955284U JP 13955284 U JP13955284 U JP 13955284U JP H0143583 Y2 JPH0143583 Y2 JP H0143583Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
rod
rod cover
booster
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13955284U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6154503U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP13955284U priority Critical patent/JPH0143583Y2/ja
Publication of JPS6154503U publication Critical patent/JPS6154503U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0143583Y2 publication Critical patent/JPH0143583Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダ本体内にブースタ機構を内
蔵してピストンの復動時に大出力を得るようにし
た油圧シリンダに関する。
(従来技術及びその問題点) 従来におけるこの種の油圧シリンダとしては実
公昭56−47361号公報に開示されたものがあり、
これは仕切弁開閉用の油圧シリンダであつて、主
ピストンと同軸上に設けたブースタピストンに軸
方向の貫通孔を穿設し、この貫通孔の低圧側に高
圧側へのみ流通可能な逆止弁を内蔵すると共に、
この逆止弁にブースタピストンの低圧側端面から
若干突出しうる弁突子を一体形成し、しかして仕
切弁を開放する際にその始動出力を増大できるよ
うにしたものである。
ところがこの従来の油圧シリンダによれば、ブ
ースタピストンに軸方向の貫通孔を設けてこの貫
通孔内に逆止弁を設置している構造であるため、
ピストン速度を速くすると貫通孔を流れる油の流
速が増して圧力損失が多くなる。また斯る場合に
貫通孔の個数を増やして油の流速を下げるように
すれば圧力損失の問題は回避できないこともない
が、そうすると貫通孔の個数に比例して逆止弁の
個数が増加しそれに従つて油洩れの可能性が一段
と大きくなる上に、加工工数が増して非常に高価
となる問題がある。更に従来構造では、ブースタ
ピストンに軸方向貫通孔の孔明け加工を施す必要
があるから、ブースタ比が大きい場合に径小ピス
トン部の径をあまり小さくとれず、したがつてシ
リンダ全体を必要以上に大径化、即ち大型化せざ
るを得なくなる場合が生ずる。
(問題点を解決するための技術的手段) 本考案は従来技術における上述のような諸問題
点に鑑みてなされたもので、これらの問題点を解
決するための技術的手段は、ピストンロツドに固
装された主ピストンが往復摺動するシリンダ本体
内におけるロツド側室のロツドカバー側端部に、
主ピストンに対向する径小ピストン部とロツドカ
バーに対向する径大ピストン部とからなり且つピ
ストンロツドとの間に環状の軸方向貫通穴を形成
する筒状のブースタピストンを配置し、上記貫通
穴内にはブースタピストンと協働してロツドカバ
ー側から主ピストン側へのみ流通可能な逆止弁を
構成するスリーブ形の弁体を挿入すると共に、こ
の弁体のロツドカバー側端面をブースタピストン
の径大ピストン部から若干突出可能としてなるこ
とを特徴とする。
(実施例) 次に本考案を仕切弁開閉用油圧シリンダに実施
した例につき図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図において、1はシリンダ本体
2内を往復摺動する主ピストンで、この主ピスト
ン1は第1図に示すようにピストンロツド3を介
して仕切弁Aの弁体Bに連結されている。シリン
ダ本体2はシリンダチユーブ2aとこれの下端に
連設されたシリンダカバー2bとで構成され、シ
リンダチユーブ2aの上端にヘツドカバー4が装
着され、またシリンダカバー2bの下端にロツド
カバー5が装着されている。そして、このシリン
ダ本体2内にはそのロツド側室のロツドカバー側
端部、すなわちシリンダカバー2bによつて形成
されているロツド側室部分に、主ピストン1に対
向する径小ピストン部6aとロツドカバー5に対
向する径大ピストン部6bとからなり且つピスト
ンロツド3外周面との間に環状の軸方向貫通穴7
を形成する筒状のブースタピストン6が、主ピス
トン1と同軸線上に嵌合配置され、また上記貫通
穴7内には、ブースタピストン6と協働してロツ
ドカバー5側から主ピストン1側へのみ流通可能
な逆止弁8を構成するスリーブ形の弁体9が挿入
され、そしてこの弁体9はそのロツドカバー側端
面10がブースタピストン6の径大ピストン部6
bのロツドカバー側端面11から若干突出してロ
ツドカバー5の内端面12に衝当可能となつてい
る。
上記ブースタピストン6の径小ピストン部6a
側内周面とスリーブ形弁体9の主ピストン1側外
周面との間には主ピストン1側に開口する環状通
路13が形成され、またスリーブ形弁体9のロツ
ドカバー5側内周面とピストンロツド3外周面と
の間にロツドカバー5側に開口する環状通14が
形成され、これらの通路13,14はスリーブ形
弁体9の中間部側壁に貫設された複数の連通孔1
5…を介して互いに連通連結されている。そして
上記一方の通路13にはスリーブ形弁体9側に環
状の弁フエース16が形成され且つ主ピストン6
側に環状の弁座17が形成されていて、これらの
弁フエース16及び弁座17により実質的に逆止
弁8が構成される。またスリーブ形弁体9のロツ
ドカバー5側端部にはブースタピストン保持用の
ストツパリング18及び複数の流通孔19…が設
けられている。
更に上記ブースタピストン6の小径ピストン部
6a外周面と大径ピストン部6b外周面との境界
に形成されている外周段部20と、これに対向し
てシリンダカバー2bに形成されている内周段部
21との間に、環状空隙部22が設けられてい
て、この空隙部22の最大軸方向長さ分だけブー
スタピストン6が軸方向に移動可能となつてい
る。そしてその空隙部22にはシリンダカバー2
bの内周段部21からその内部を貫通して外部に
抜ける抜き孔23が設けられ、この抜き孔23は
シリンダカバー2bに螺装されたベンド等接続部
材24を介してシリンダ本体2外部の配管25に
接続され、この外部配管25の先端部はヘツドカ
バー4に設けられたポート26に連結されてい
る。したがつて抜き孔23には配管25を通じて
ポート26側からの油が充填されることになる。
尚、第1図、第2図中27はロツドカバー側の
ポート、28,29はピストン用パツキン、30
は弁体用パツキン、31は弁体用摺動リング、3
2はロツドパツキンをそれぞれ示している。
次に、上述した仕切弁開閉用油圧シリンダの操
作を説明する。
この油圧シリンダの主ピストン1は、仕切弁A
の弁体Bが弁閉鎖位置に移動したとき、最下降位
置まで下降することになるがシリンダカバー2b
の上端に当たるまでは下降せず、第1図に示すよ
うにその若干手前で停止して、このシリンダカバ
ー2bとの間にいわゆる油溜(図中33で示す)
を形成するようになつている。第1図及び第2図
共に主ピストン1が上記のような最下降位置まで
下降した状態を示しており、この状態において、
ブースタピストン6はその径大ピストン部6bの
ロツドカバー側端面11がロツドカバー5の内端
面12に接当し、またスリーブ形弁体9のロツド
カバー側端面10がロツドカバー内端面12に接
当すると共に、弁体9側の弁フエース16がブー
スタピストン6側の弁座17から離間しており、
したがつて逆止弁8は開放状態となつて主ピスト
ン1側からロツドカバー5側に亘る通路が開通さ
れている。
このような状態でロツドカバー側ポート27か
ら圧油を流入させると、この圧油は流通孔19−
環状通路14−連通孔15−環状通路13を経
て、主ピストン1側に形成されている油溜33に
流入し、その油圧力によつて主ピストン1に負荷
するが、仕切弁Aの楔形の弁体Bの摺動抵抗によ
りこの油圧力では主ピストン1を上昇させること
ができないため、先ず圧油はブースタピストン6
の大径ピストン部6bのロツドカバー側端面11
に負荷してブースタピストン6を上昇せしめる。
この径大ピストン部6bの受圧面積は小径ピスト
ン部6aのそれより大であるため、このブースタ
ピストン6の上昇によつてその受圧面積の差分だ
け小径ピストン部6aの主ピストン側端面34に
接する油溜33の圧油を増圧させる。しかして油
溜33の圧油が一定の高圧状態まで増圧されると
その圧油に押動されて主ピストン1は初期動作を
開始し弁体Bを開口状態に初期移動させ、そして
ブースタピストン6が空隙部22間を直動してブ
ースタピストン6の外周段部20がシリンダカバ
ー2bの内周段部21に接当した後はブースタピ
ストン6はその位置に静止されたままの状態とな
り、したがつてそれ以降は前記通路より引き続き
流入されている圧油によつて主ピストン1のみが
上昇して仕切弁Aの弁体Bを開放させるに至る。
尚、スリーブ形弁体9は、圧油が前記通路を通つ
てロツドカバー5側から主ピストン1側へ流入し
ている間中、該弁体9の弁フエース16とブース
タピストン6側の弁座17との間隔を常に一定に
保持して、逆止弁8を開放せしめている。次に仕
切弁Aの弁体Bを閉鎖する場合は、ヘツドカバー
側ポート26からヘツド側室に供給される圧油に
よつて先ずピストン1が下降し、その下降に従つ
て油溜33内が高圧になるためブースタピストン
6を下降せしめる。この主ピストン1及びブース
タピストン6の下降時にはスリーブ形弁体9が圧
油による逆方向の負荷によりブースタピストン6
に対し下向きに相対移動して、弁フエース16と
弁座17とが接当し、それにより逆止弁8を閉鎖
せしめると共に、弁体9のロツドカバー側端面1
0がブースタピストン6における径大ピストン部
6bのロツドカバー側端面11よりも下方へ突出
することになる。しかしてブースタピストン6が
最下降位置に近づくと径大ピストン部6bのロツ
ドカバー側端面11より先にスリーブ形弁体9の
ロツドカバー側端面10にロツドカバー5の内端
面12に接当して、それまで閉鎖されていた逆止
弁8を開放せしめ、それにより主ピストン1側か
らロツドカバー5に至る通路13,14が開通さ
れて、油溜33内の余剰圧油はこの通路を通つて
ポート27から排出され、主ピストン1は最下降
位置に移動される。
尚、前記のように空隙部22を、抜き孔23及
び外部配管25を介してヘツドカバー側ポート2
6に接続させているため、主ピストン1の下降時
にはこの空隙部22に圧油が供給されることにな
るがこれによつてブースタピストン6の下降動作
を補助せしめる効果がある。また空隙部22を上
記のような接続配管とすることにより、空隙部2
2への外気、雨水、海水等の侵入を阻止できてシ
リンダ内部の錆の発生を防止することができ、し
たがつて本油圧シリンダを屋外、とりわけ船舶上
に設置して使用する場合にきわめて有用である。
(効果) 本考案は、シリンダ本体内におけるロツド側室
のロツドカバー側端部に、ピストンロツドとの間
に環状の軸方向貫通穴を形成する筒状のブースタ
ピストンを配置し、上記貫通穴内にはブースタピ
ストンと協働してロツドカバー側から主ピストン
側へのみ流通可能な逆止弁を構成するスリーブ形
の弁体を挿入すると共に、この弁体のロツドのロ
ツドカバー側端面をブースタピストンの径大ピス
トン部から若干突出可能としてなるものであるか
ら、従来のようにブースタピストン自体に軸方向
貫通孔を設けてこの貫通孔に逆止弁を配置した構
造に比べると、ロツドカバー側から主ピストン側
に亘る油の軸方向通路をピストンロツドの周りに
環状に形成できそのため該通路の開口断面積を十
分に大きくすることができ、したがつて最小の加
工工数及び部品点数で圧力損失、洩れのきわめて
少ない高性の油圧シリンダを安価に製作できる効
果があり、またブースタピストンに孔明け加工す
る必要がないから径小ピストン部の径を相当小さ
くでき、したがつてブースタ比を大きくした場合
でもシリンダ全体をより小型化、コンパクト化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る油圧シリンダの一実施例
を示す縦断面図、第2図は第1図の要部拡大図で
ある。 1……主ピストン、2……シリンダ本体、3…
…ピストンロツド、4……ヘツドカバー、5……
ロツドカバー、6……ブースタピストン、6a…
…径小ピストン部、6b……径大ピストン部、7
……軸方向貫通穴、8……逆止弁、9……スリー
ブ形弁体、10……スリーブ形弁体のロツドカバ
ー側端面、13,14……環状通路、16……弁
フエース、17……弁座。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンロツドに固装された主ピストンが往復
    摺動するシリンダ本体内におけるロツド側室のロ
    ツドカバー側端部に、主ピストンに対向する径小
    ピストン部とロツドカバーに対向する径大ピスト
    ン部とからなり且つピストンロツドとの間に環状
    の軸方向貫通穴を形成する筒状のブースタピスト
    ンを配置し、上記貫通穴内にはブースタピストン
    と協働してロツドカバー側から主ピストン側への
    み流通可能な逆止弁を構成するスリーブ形の弁体
    を挿入すると共に、この弁体のロツドカバー側端
    面をブースタピストンの径大ピストン部から若干
    突出可能としてなることを特徴とする油圧シリン
    ダ。
JP13955284U 1984-09-14 1984-09-14 Expired JPH0143583Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13955284U JPH0143583Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13955284U JPH0143583Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6154503U JPS6154503U (ja) 1986-04-12
JPH0143583Y2 true JPH0143583Y2 (ja) 1989-12-18

Family

ID=30697929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13955284U Expired JPH0143583Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0143583Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6154503U (ja) 1986-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6315093B1 (en) Hydraulic shock absorber
US4031868A (en) Variable compression ratio piston
JPS5927459B2 (ja) 長手方向に調節可能な気体バネ
US3704695A (en) Valve construction for variable compression ratio piston
JPH0835546A (ja) 油圧式オートテンショナ
CN201671908U (zh) 内置缓冲装置的作动筒
JPH0143583Y2 (ja)
JPH0419255Y2 (ja)
US4386686A (en) Hydraulic shock absorber
JPH0125905B2 (ja)
CN113623350B (zh) 内置可调电磁阀
JP2553581Y2 (ja) 油圧シリンダのクッション装置
CN108204259A (zh) 独立的液压支撑元件
JPH0422114Y2 (ja)
JPS608362B2 (ja) 油圧シリンダ
JPH0131766Y2 (ja)
JPH0542245Y2 (ja)
US2902015A (en) Hydraulic lash adjuster
JPH0542244Y2 (ja)
JPS5847321Y2 (ja) 油圧緩衝器
JPH0331865Y2 (ja)
JPH0448344Y2 (ja)
JPS62101013U (ja)
JPS6222038Y2 (ja)
JPH0368650U (ja)