JPH0142954Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たとえば自動車のコンビネーシヨン
メータなどのメータケースにリレー用コネクタを
取付けて、ケース内のFPC（フレキシブルプリン
ト配線板）と多極リレーとを接続する装置の改良
に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の接続装置は、第６図に示す如
く、リレーａの複数の雄端子ｂに対応する雌端子
ｃを収容したリレー用コネクタｄをメータケース
（図示せず）の取付台部にネジｅにより固定し、
雌端子ｃの一端にリード線ｆを介して接続した板
端子ｇをネジｈまたは半田付けによりメータケー
ス内に配置したFPCの回路導体に接続するよう
にした構成を有する。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来公知技術によると、リレー用コネクタｄの
メータケースへのネジ締め固定や雌端子ｃのリー
ド線ｆの半田付けやネジ締めによるFPCへの固
定など、接続工程が多く、多大の時間と労力のた
めにコストアツプの原因となる。また、雌端子ｃ
をFPCとの接続がリード線ｆと仮端子ｇを介し
て行なわれるために、その圧着接続などに伴つて
接触抵抗の増大を来たすほか、リレー用コネクタ
ｄからのびる複数のリード線ｆをFPCと接続す
る場合に誤接続が生じるおそれがある。

本考案の目的は、上記の問題を解決し、リレー
用コネクタをメータケースにワンタツチで接続す
ることができ、その雌端子とFPCとの接続もリ
ード線などを介さずに直接に接続できる構造のリ
レー接続装置を提供するにある。

考案の構成 〔問題点を解決するための手段〕 図面を参照して説明すると、本考案のリレー接
続装置は、第１図ないし第３図に示すように、絶
縁ハウジング２の端子収容室３内に複数の雌端子
４を収容してなるリレー用コネクタ１を、FPC
８を収容したメータケース７に取付けて、各雌端
子４の一端をFPC８の回路導体８ａと接続し、
他端をリレー１２の雄端子１３と接続する装置に
おいて、前記メータケース７に凹部９を形成して
その壁面に沿つてFPC８の回路導体８ａを垂設
し、前記リレー用コネクタ１の絶縁ハウジング２
に前記凹部９と嵌合し得る凸部５を形成すると共
に凸部５の壁面に沿つて前記雌端子４の一端に連
成した弾性接触板４ｄを配設し、リレー用コネク
タ１の凸部５とメータケース７の凹部９との嵌合
によりFPC８の回路導体８ａと対応する雌端子
４の弾性接触板４ｄとが導通するように構成し、
リレー用コネクタ１とメータケース７間に両者を
着脱可能に固定し得るロツク手段１１，１１′を
設けたことを特徴とする。

雌端子４は、第２図に示すように、基板４ａの
両側に弾性挟持腕４ｂを設けて基板４ａとの間に
雄端子１３を受入れるようにした既知の構造をも
つが、他の構造であつてもよい。基板４ａには、
また端子収容室３に設けられる突起（図示せず）
と係合する係止ランス４ｃを設ける。そして、基
板４ａの一端にFPC８の回路導体８ａに対する
弾性接触板４ｄを連成するが、該板４ｄには中央
が隆起した屈曲部４d₁を設けるのが好ましい。

凸部５は、リレー用コネクタ１における絶縁ハ
ウジング２のリレー１２の嵌合面と反対側におい
て各端子収容室３のほぼ中央に位置するように突
設され、その壁面に沿つて各端子収容室内に係止
された雌端子４の弾性接触板４ｄを配置する。こ
の凸部５は、第３図に示すように、メータケース
７の凹部９との間に適宜間隙Ｓを残して弾性接触
板４ｄが左右に弾性変位できるような寸法とす
る。

ロツク手段１１は、メータケース７から立設し
た先端に爪１１ａを有する可撓性の係止腕として
形成され、該爪１１ａは絶縁ハウジング２の段部
２ａに係合する。

リレー用コネクタ１のメータケース７に対する
嵌合を容易にするため、絶縁ハウジング２および
凸部５の側面に逆嵌合防止ガイド６を設け、これ
に対応して凹部９にはガイド溝１０を設けるのが
好ましい。

〔作用〕

リレー用コネクタ１の極配列に合わせてリレー
１２を嵌合し、その雌端子４に雄端子１３を嵌挿
する。

このリレー用コネクタ１の凸部５をメータケー
ス７の凹部９に嵌合すると、両者は係止腕１１の
爪１１ａが絶縁ハウジング２の段部２ａに係合し
てロツクされると同時に、凸部５の壁面に配設し
た雌端子４の弾性接触板４ｄが凹部９の壁面にの
びるFPC８の対応する回路導体８ａとそれぞれ
弾性的に接触する。

リレー用コネクタ１の嵌合は、その逆嵌合防止
ガイド６とガイド溝１０により位置決めされて円
滑に行なわれる。リレー用コネクタ１をメータケ
ース７の凹部９に嵌合後に、リレー１２を組付け
てももちろん差し支えない。

このように、リレー用コネクタ１のメータケー
ス７に対する組付けはワンタツチで済み、雌端子
４はその弾性接触板４ｄが直接にFPC８の回路
導体８ａと接触する。従つて、従前における煩し
い半田付けなどの接続工程は全く不要である。

〔実施例〕

第１図ないし第３図は本考案装置の代表例を示
すもので、リレー用コネクタ１とメータケース７
とのロツクをメータケース側に立設した係止腕１
１を絶縁ハウジング２の段部２ａに係合させて行
つたものである。

第４図および第５図は他のロツク手段を示すも
ので、リレー用コネクタ１における凸部５の逆嵌
合防止ガイド６の反対側において、その下部から
上方にのびるスナツプ爪１１′を設け、その爪部
１１a′を凹部９の上縁においてメータケース７か
ら突設した縁部７ａに係合させるようにしたもの
である。

この場合には、スナツプ爪１１′のつまみ１１
b′を矢線Ｐ方向に押え付けることによりロツクを
解除でき、リレー用コネクタ１の着脱が一層簡単
になる。

考案の効果 以上説明したように、本考案のリレー接続装置
は、メータケースに対するリレー用コネクタの組
付がワンタツチででき、同時にリレーの雄端子を
受入れる雌端子がFPCの回路導体と直接に接触
するから、従前における半田付けなどの煩しい接
続工程がなくなり、電気接続の信頼性向上とコス
ト軽減を図ることができる。また、リレー用コネ
クタとメータケース間に逆嵌合を防止する手段を
設けることで、誤接続のおそれもなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のリレー接続装置の代表例を示
す分離した状態の斜視図、第２図は同上の装置に
使用する雌端子の斜視図、第３図は同上の組付状
態を示す要部の断面図、第４図は本考案の他の実
施例を示すリレー用コネクタの斜視図、第５図は
同上のロツク作用を示す要部の断面図、第６図は
従来例の説明図である。 １……リレー用コネクタ、２……絶縁ハウジン
グ、３……端子収容室、４……雌端子、４ｄ……
弾性接触板、５……凸部、６……逆嵌合防止ガイ
ド、７……メータケース、８……FPC、８ａ…
…回路導体、９……凹部、１０……ガイド溝、１
１……係止腕、１１′……スナツプ爪、１２……
リレー、１３……雄端子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 絶縁ハウジングの端子収容室内に複数の雌端
   子を収容してなるリレー用コネクタを、FPC
   を収容したメータケースに取付けて、各雌端子
   の一端をFPCの回路導体と接続し、他端をリ
   レーの雄端子と接続する装置において、前記メ
   ータケースに凹部を形成してその壁面に沿つて
   FPCの回路導体を垂設し、前記リレー用コネ
   クタの絶縁ハウジングに前記凹部と嵌合し得る
   凸部を形成すると共に凸部の壁面に沿つて前記
   雌端子の一端に連成した弾性接触板を配設し、
   リレー用コネクタの凸部とメータケースの凹部
   との嵌合によりFPCの回路導体と対応する雌
   端子の弾性接触板とが導通するように構成し、
   リレー用コネクタとメータケース間に両者を着
   脱可能に固定し得るロツク手段を設けたことを
   特徴とするリレー接続装置。 (2) リレー用コネクタの絶縁ハウジングに逆嵌合
   防止ガイドを設け、メータケースに逆嵌合防止
   ガイドに対するガイド溝を設けてある実用新案
   登録請求の範囲第１項のリレー接続装置。