JPH0142842Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、水平ローデイング型プレーヤ、特に
その前面構造に関する。

従来技術と問題点 水平ローデイング型のプレーヤは、第１図に示
すようにプレーヤ本体１に対しデイスク２をロー
デイングするためのドロワ３を有し、このドロワ
３を矢印Ａ方向に移動させることで演奏状態と
し、逆に矢印Ｂ方向に移動させて排出状態とす
る。本例のデイスク２はコンパクトデイスク
（CD）であるが、アナログ方式のレコードでも同
様である。ドロワ３の駆動源は通常モータで、そ
の回転力をギヤ機構を通してドロワ３に伝える。
４は各種の操作スイツチである。

ところで、第１図の状態でドロワ３の前面部５
に矢印Ａ方向から手などによる外力が加わると、
ローデイング機構としては停止しているので前述
したギヤ機構に負荷が加わり、破損の危険性があ
る。そこで、従来は第２図に示すようにドロワ３
の前面部５にドロワ３のオープン・クローズを指
示するスイツチ６を設け、このスイツチ６が前面
部５のどこに力が加わつても操作されるように、
前面部５の全面を覆う押釦７を設けている。９は
この押釦７をドロワ３に取付ける支持軸である
が、該押釦７の回動範囲はスイツチ６の操作に必
要な程度の角度に限られている（開く必要はない
が、閉じる方向へはバネによるバイアスを受けて
いる）。

ところで、この押釦７はデザイン面および防塵
上から必要な扉の機能も備えている。しかし、扉
として見ると車載用等でプレーヤ全体に振動が加
わつた時、ドロワ３とプレーヤ筐体との振動モー
ドが異なるため、扉７がローリングを起こして見
栄えが悪くなる欠点がある。またプレーヤ本体１
の前面飾り板８と扉７との間にクリアランスC₁，
C₂が必要となるが、スペース的にこれを大きく
とれない場合は振動で接触する可能性もある。

考案の目的 本考案は、プレーヤ本体の前面板側に扉を設
け、該扉にはスイツチの押釦としての機能を持た
せないことで上述した欠点を解決しようとするも
のである。

考案の構成 本考案は、プレーヤ本体の前面板に形成した開
口部を貫通して排出時にはデイスク搭載用のドロ
ワが突出し、演奏時には該ドロワが該本体内に収
納される水平ローデイング型プレーヤの前面構造
において、バネ力によつて前記開口部を閉塞する
扉を前記前面板の該開口部下側において外部へ展
開可能に支持すると共に、前記ドロワの前面部に
は該ドロワを収納させるための指示スイツチおよ
びその押釦を設けてなることを特徴とするが、以
下図示の実施例を参照しながらこれを詳細に説明
する。

考案の実施例 第３図は本考案の一実施例を示す断面図で、扉
７は前面板８の一部に軸９で開閉自在に取付けら
れている。この軸９の位置を扉７の下端側にした
のは、デイスク２がドロワ３の上面に載置される
からである。本例の扉７もバネ（図示せず）のバ
イアスを受け、常に前面板８の開口部８ａを塞ご
うとするが、ドロア３が矢印Ｂ方向へ突出すると
きは矢印Ｄ方向に展開して一点鎖線の状態にな
る。本例ではドロワ３が本体内へ収納された状態
ではスイツチ６を操作できないので、スイツチ６
はクローズ専用とし、オープン用は第１図の操作
スイツチ４のいずれかにする。１０はクローズス
イツチ６専用の押釦である。

考案の効果 以上述べた本考案の前面構造であれば、水平ロ
ーデイング型プレーヤの本体とデイスクドロワと
のクリアランスが大きくとれるので、大きな振動
振幅に対しても余裕がとれ、車載用として有利で
ある。また振動を受けても扉と前面板が一体化さ
れているので見栄えも良い利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は水平ローデイング型プレーヤの外観斜
視図、第２図は従来の前面構造の断面図、第３図
は本考案の一実施例を示す断面図である。 図中、１はプレーヤ本体、２はデイスク、３は
デイスクドロワ、４は操作スイツチ、５はドロワ
前面部、６はクローズスイツチ、７は扉、８は本
体前面板、８ａは開口部、９は軸、１０は押釦で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレーヤ本体の前面板に形成した開口部を貫通
   して排出時にはデイスク搭載用のドロワが突出
   し、演奏時には該ドロワが該本体内に収納される
   水平ローデイング型プレーヤの前面構造におい
   て、バネ力によつて前記開口部を閉塞する扉を前
   記前面板の該開口部下側において外部へ展開可能
   に支持すると共に、前記ドロワの前面部には該ド
   ロワを収納させるための指示スイツチおよびその
   押釦を設けてなることを特徴とする水平ローデイ
   ング型プレーヤの前面構造。