JPH0142713Y2 - - Google Patents

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JPH0142713Y2
JPH0142713Y2 JP7597082U JP7597082U JPH0142713Y2 JP H0142713 Y2 JPH0142713 Y2 JP H0142713Y2 JP 7597082 U JP7597082 U JP 7597082U JP 7597082 U JP7597082 U JP 7597082U JP H0142713 Y2 JPH0142713 Y2 JP H0142713Y2
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fuel injection
film
circumferential surface
internal combustion
chromium oxide
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JP7597082U
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、デイゼル内燃機関における燃料噴射
管として、一般に管径6m/m乃至20m/m、孔
径1.5m/m乃至5m/m程度の高圧配管用炭素
鋼々管材等からなる高圧流体供給管の構造の改良
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の燃料噴射管としては、例えば第
3図に示すように、上記した寸法を有する管11
の内周面12に、ニツケル或いは錫の単層からな
る電気鍍金膜、若しくは浸漬鍍金膜、或いはその
後加熱拡散による形成した硬化層13等を設けて
構成していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の構造にあつて
は、前記単層からなる鍍金膜、或いは加熱拡散に
よる硬化層13にピンホール及びヘアークラツク
が発生しており、高圧流体の供給のもとでの機関
振動、或いは流圧、噴射変動が絶えず繰返される
状態下において、ピンホール及びヘアークラツク
部に疲労による侵食成長を招き、耐圧強度の劣化
に伴つて管11に亀裂、破損を誘発せしめること
となり、前記硬化層13で構成する割には概して
該硬化層面での硬度が充分でなく耐キヤビテーシ
ヨンエロージヨン性を満足させないという問題を
有するものであつた。
本考案は上記した従来の問題を極めて効果的に
解決するため、内周面に設ける硬化層を、その周
面に形成したニツケル、或いはクロームの電鍍膜
の表面に、更に緻密で且つ下層のピンホール及び
ヘアークラツク部に含浸した状態で酸化クローム
の硬化薄膜をもつて構成することにより、硬化薄
膜による前記含浸状態と、該含浸による孔周面の
平滑な状態とによつて、ピンホール及びヘアーク
ラツク部での侵食成長の憂いをなくして耐圧強度
を向上せしめ、亀裂、破損の誘発を軽減して耐キ
ヤビテーシヨンエロージヨン性を充分に満足させ
る燃料噴射管を提案することを目的とするもので
ある。
〔問題を解決するための手段〕
本考案は、厚肉で且つ細孔径を有する金属管の
内周面に形成したニツケル、或いはクロームの電
気鍍金膜の表面に、緻密な酸化クロームの硬化薄
膜を設けて構成したデイゼル内燃機関における燃
料噴射管を要旨とするものである。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明すれ
ば、第1図は本考案のデイゼル内燃機関における
燃料噴射管の一部側面図、第2図は第1図A−A
線の一部切欠きによる拡大断面図であつて、1は
上記したような寸法を有する金属管であり、その
内周面にニツケル、或いはクロームからなる電気
鍍金膜3を形成し、更に該電気鍍金膜の表面にク
ローム酸溶液(H2CrO4)を浸漬せしめる。次い
で約200℃乃至700℃の範囲で加熱焼成するが、こ
の際クローム酸溶液は加熱温度が上がるにつれま
ず水を失い、CrO3となる(H2CrO4→CrO3
H2O)。
更に温度が上昇すると酸素を失い始め約320℃
以上で変換して酸化クローム(Cr2O3)となる
(4CrO3→2Cr2O3+3O2)。このようにして得られ
た緻密な酸化クロームからなる硬化薄膜4は下層
となる電気鍍金膜3側のピンホール及びヘアーク
ラツク部にも含浸されて平滑で硬い孔周面を得る
ことができる。
尚上記構成により得られた試料と、比較のため
同一素材表面にクローム水和酸化物(Cr2O3
CrO3・xH2O)を生成した試料とを(株)山本科
学工具研究所製のHARDNESTER(商品名)を
用いて耐キヤビテーシヨンエロージヨン性を左右
する1つの大きなフアクターである表面の硬度を
調べたところ、本考案による試料ではHRc67以
上であつたのに対し、クローム水和酸化物を生成
した試料ではHRc40以下であつた。
〔作用〕
本考案は、このように構成されているため、金
属管1の内周面をクローム酸溶液を加熱焼成して
変換した酸化クロームによつて電気鍍金膜3への
含浸した状態をもつてなる硬化薄膜4によつて構
成するため、含浸状態によりピンホール及びヘア
ークラツクがない孔周面の平滑な状態で構成する
こととなる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によるデイゼル内
燃機関における燃料噴射管は、前記酸化クローム
による硬化薄膜4による下層電気鍍金膜3への含
浸状態と孔周面の平滑な状態とにより、前記ピン
ホール及びヘアークラツク部での侵食成長の憂い
がなく、耐圧強度を向上して亀裂、破損の発生を
軽減する結果となり、高圧流体の供給のもとでの
機関振動、或いは流圧噴射変動の絶えず繰返され
る状態下にあつても、耐キヤビテーシヨンエロー
ジヨン性を充分に満足させる極めて有用なデイゼ
ル内燃機関における燃料噴射管である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すデイゼル内燃
機関における燃料噴射管の一部側面図、第2図は
第1図A−A線の一部切欠きによる拡大断面図、
第3図は従来例の一部切欠きによる拡大横断面図
である。 1……金属管、2……内周面、3……電気鍍金
膜、4……硬化薄膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 厚肉で、且つ細孔径を有する金属管1の内周面
    に、下層としてのニツケル或いはクロームの鍍金
    膜3、上層としての緻密な酸化クロームの硬化薄
    膜4の二層を形成したことを特徴とするデイゼル
    内燃機関における燃料噴射管。
JP7597082U 1982-05-24 1982-05-24 ディゼル内燃機関における燃料噴射管 Granted JPS58177677U (ja)

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JPS58177677U JPS58177677U (ja) 1983-11-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001280218A (ja) * 2000-01-26 2001-10-10 Usui Internatl Ind Co Ltd ディーゼルエンジン用コモンレール

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2796551B2 (ja) * 1989-02-07 1998-09-10 臼井国際産業株式会社 厚肉細径燃料噴射管及びその製造方法

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