JPH0142237Y2 - - Google Patents

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JPH0142237Y2
JPH0142237Y2 JP1980068723U JP6872380U JPH0142237Y2 JP H0142237 Y2 JPH0142237 Y2 JP H0142237Y2 JP 1980068723 U JP1980068723 U JP 1980068723U JP 6872380 U JP6872380 U JP 6872380U JP H0142237 Y2 JPH0142237 Y2 JP H0142237Y2
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displacement
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容量式差圧伝送器のような変位変換
器など、検出対象の量に対応した電気信号を出力
する変換器に関し、特に変位検出器のような検出
部のスパンが正または負いずれの温度係数を持つ
場合でも単一極性の感温素子で任意にこれを補償
するように構成しようとするものである。
検出対象としては、圧力、液位、PHのようなプ
ロセスの環境条件、流量、電力、カロリーのよう
な物質やエネルギーの入出量、成分、密度、厚
さ、濃度、色、濁度のような製品の質に密接した
フアクタなど種々あり、これらの量に電気信号を
対応づけて出力する変換器が開発されている。こ
の場合、検出部のスパンが通常温度係数を持つた
め、スパンの温度変動を補償することが必要とさ
れる。
検出部の一例として例えば第1図に示すような
静電容量式変位検出器がある。この例では静電容
量式の差圧伝送器の例を示し、図中、1が変位検
出器で、この変位検出器1は、円筒状の金族製の
本体2と、この本体2の両側の開口面を塞ぐよう
に取付けられたダイヤフラム3,4と、このダイ
ヤフラム3,4の軸芯上においてこれら間に連結
された連結棒5と、連結棒5の中央にてダイヤフ
ラム3,4と平行する向きに取付けられた可動電
極6と、この可動電極6と対向するように絶縁体
7,7によつて支持された固定電極8,9とによ
り構成されている。これら可動電極6と固定電極
8,9とからは夫々リード線が導出され、このリ
ード線が変換回路を収納したケース10に取入れ
られ、この変換回路によつてダイヤフラム3,4
に加わる差圧量に対応した電流信号を発信するよ
うに構成されるのが普通である。
つまり変位検出器1ではダイヤフラム3,4に
被測定圧力を印加し、その差圧に比例した量だけ
可動電極6を変位させ、その変位により可動電極
6と各固定電極8,9間の静電容量値を変化さ
せ、変換回路にてこの静電容量値の変化を電流信
号に変換するのである。
ところが、変位検出器1のダイヤフラム3,4
で塞がれた本体2内には非圧縮の封入流体が封入
されている。この封入流体は本体2内の防湿上の
ためと、被測定体が爆発生ガスのような場合にこ
の被測定ガスが本体2内に侵入し電気回路で発生
した放電火花により爆発事故が誘起されるのを防
止するために封入されるものである。しかし、こ
の封入流体としては熱膨張係数の小さい流体を用
いるが、熱膨張係数がゼロの流体は実在しないた
め、実際には温度変動により封入流体が膨縮して
ダイヤフラム3,4を膨縮させ、変位検出器1の
スパンを変化させてしまう欠点がある。このよう
なスパン変動は上述した容量式変位検出器に限ら
ず、例えばストレンゲージを用いた圧力又は荷重
検出器等の変位検出器において特に半導体ストレ
ンゲージを用いた検出器では温度変化によりスト
レンゲージの感度が変化し同様にスパンが変化す
る例もあり、また一般に物理量や化学量に対応し
た電気信号を出力する変換器の検出部では温度変
化によつて検出のスパンが変化する例がある。
そこで従来、検出器のスパン変動を変換回路側
で電気的に温度補償することが試みられている。
このような温度補償機能を持つ従来の変換回路の
例として例えば第2図に示すものや第3図に示す
ものがある。これらの例はいずれも静電容量式の
差圧伝送器の例であり、第2図のものはリニア形
変換回路であり、第3図のものは開平形変換回路
である。以下、上記の二従来例について簡単に説
明する。
第2図において、CH及びCLは可動電極6と固
定電極8及び9間において形成されるコンデンサ
を示す。即ち、可動電極6は高周波信号源11の
一端に接続され、固定電極8と9は夫々ダイオー
ドD1,D2と抵抗器12,13とを通じて共通接
続され、この共通接続点と高周波信号源の他端間
に電流検出用抵抗器14が介挿されている。な
お、ダイオードD3,D4は抵抗器50に負電位を
与えるためのダイオードである。このように構成
することによりコンデンサCHとCLとを流れる各
電流はダイオードD1,D2を通して平滑整流され
る。整流負荷のインピーダンスに比較してコンデ
ンサCH,CLのインピーダンスが十分大きいとき
は、整流された負荷電流はダイオードD1,D2
含む各辺についてωECH及びωECLとなる。但し、
ωは高周波信号源11から出力される高周波信号
の角周波数、Eはその最大振幅である。これによ
り増幅器15の出力電圧Viは次式(1)で与えられ
る。ここで、C0はダイヤフラム3,4間の差圧
がゼロのときのコンデンサCH,CLの容量値、K1
及びkは定数、xは差圧による可動電極6の変位
量、Rは抵抗器12,13の抵抗値である。
Vi=K1(ωECL−ωECH)R =K1ωER(CL−CH) =2K1ωERC0kx …(1) 一方、電流検出用抵抗器14よりコンデンサ
CH,CLを流れる電流の和に比例した電圧Vrが増
幅器16の反転入力端子に与えられる。この増幅
器16の非反転入力端子には定電圧源17が接続
され、増幅器16の出力が高周波信号源11に帰
還されて和電圧Vrが常に一定電圧となるよう制
御される。この和電圧は次式(2)で与えられる。
R′は抵抗器14の抵抗値である。
Vr=(ωECL+ωECH)R′ =ωER′(CL+CH) =2ωER′C0 …(2) 増幅器15の出力電圧Viは出力トランジスタ
18のベースに供給され、この例では出力トラン
ジスタ18のコレクタは2線式伝送路の正極側に
接続され、エミツタはエミツタ抵抗器19と電流
検出用抵抗器20を通じて同2線式伝送路の負極
側に接続されている。2線式伝送路の受信側には
直流電源21と負荷抵抗器22とが直列に接続さ
れ、増幅器15の出力電圧Viに比例した電流I0
この負荷抵抗器22に流れ、この電流I0により可
動電極6の変位量xを知ることができ、よつてダ
イヤフラム3,4間の差圧を知ることができる。
電流検出用抵抗器20にはポテンシヨメータ2
3と抵抗器24と抵抗器25との直列回路が並列
に接続され、ポテンシヨメータ23の可動子から
増幅器15の非反転入力端子に負帰還が掛けられ
て出力電圧Viが調整される。つまり、ポテンシ
ヨメータ23によつてスパン調整回路が構成さ
れ、増幅器15はスパン調整用増幅器として動作
する。この場合、増幅器15の反転入力端子には
ゼロ点調整用にゼロバイアス電圧VBが加えられ
ているが、ポテンシヨメータ23によつてスパン
調整をした時にゼロ点が移動しないように、抵抗
器24と25の間に抵抗器26を通じて定電圧
VSを加えてある。
そして、変位検出器1のスパン温度変動を補償
するために、スパン調整回路の抵抗器24に抵抗
器27とサーミスタ28とがそれぞれ並列に接続
されている。温度補償の動作は次の通りである。
なお、電流検出用抵抗器20の抵抗値をr、抵抗
器26の抵抗値をR2、抵抗器25の抵抗値をR3
抵抗器24と27とサーミスタ28との温度t0
(℃)における並列抵抗値をRt0、ポテンシヨメ
ータ23の抵抗値をRF、その分圧比をn、ポテ
ンシヨメータ23の可動子の帰還電圧をVF、増
幅器15への反転入力端子側入力電圧をVH、そ
の非反転入力端子側入力電圧をVLとする。出力
電流I0は次式(3)で表わされる。但し計算の過程は
省略する。
I0=VS/R2(1+R3/r)−VF/nrRFR2{R2(R3+r
)+(R2+R3+r)(RF+Rt0)}…(3) この場合、増幅器15の利得が十分大きいた
め、次式(4)が成立する。
VB+VH/2=VF+VL/2 即ち、VF=VB+VH−VL …(4) したがつて出力電流I0のスパンをΔI0とし、帰
還電圧VFのスパンをΔVFとすると次式(5),(6)が
成立する。
ΔI0=−ΔVF/nrRFR2{R2(R3+r)+ (R2+R3+r)×(RF+Rt0)} …(5) ΔVF=Δ(VH−VL) …(6) 式(6)におけるΔ(VH−VL)は変位換出器1のス
パンに他ならないから、変位検出器1のスパン変
動はΔVFの変動して表われる。そこで式(5)におい
てΔVFがα(%)変化した時に出力スパンΔI0が変
化しないためには次式(7)が成立するようにRt0
Rtへ変化すれば良い。
−ΔVF/nrRFR2{R2(R3+r)+(R2+R3+r)(RF
+Rt0)} =−ΔVF(1+α/100)/nrRFR2{R2(R3+r)+
(R2+R3+r)(RF+Rt)}…(7) 但し、Rtは温度t(℃)における抵抗器24と
27とサーミスタ28との並列抵抗値。これを整
理すると、 Rt0−Rt/RF+R2(R3+r)/R2+(R3+r)+Rt=
α/100…(8) αは変位検出器1のスパン変動であり、サーミ
スタ28が無い場合には出力スパンΔI0にそのま
ま効いてくる。しかし式(8)を満たすような温度変
化を示すサーミスタ28を用いれば、出力スパン
ΔI0はスパン設定量とは無関係に温度補償される
のである。
次に、第3図の従来例について説明する。な
お、第2図における同一部分には同一符号を付し
てある。第3図において、増幅器15の出力側に
スパン調整用のポテンシヨメータ23が設けら
れ、このポテンシヨメータ23と直列に接続した
抵抗器29と並列にサーミスタ28を接続してあ
る。これによるスパンの温度補償については後段
回路の説明の後に詳述する。なお、30はゼロ点
調整用のポテンシヨメータ、31はバツフア増幅
器である。
増幅器15と31の出力側にはヒステリシスを
有する比較器32が設けられ、比較器32の非反
転入力端子には増幅器15の出力Viが与えられ、
反転入力端子には増幅器31の出力Vr′がコンデ
ンサC1と増幅器33とを通じて供給される。増
幅器31の出力Vr′は式(2)の和電圧Vrから次式(9)
で与えられる。K2は定数である。
Vr′=K2Vr =2K2ωER′C0 …(9) コンデンサC1にはこれと並列にスイツチSW2
と抵抗器34とからなる直列回路が接続され、更
に増幅器33の入力端子と共通電位点との間にス
イツチSW1と抵抗器35とからなる直列回路が接
続されている。比較器32の反転入力端子と増幅
器33の出力端子との間にはスイツチSW4が接続
され、同比較器32の反転入力端子と増幅器31
の出力端子間にコンデンサC3が接続され、更に
このコンデンサC3と並列にスイツチSW5と抵抗
器36とからなる直列回路が接続されている。こ
れらのスイツチSW1,SW2,SW4,SW5は図示し
た関係にて比較器32の出力により連動してオ
ン・オフ制御される。つまり、比較器32とスイ
ツチSW1,SW2、抵抗器34,35、コンデンサ
C1によつて電圧−パルス幅変換器が構成され、
比較器32とスイツチSW4,SW5、抵抗器36、
コンデンサC3によつて開平演算器が構成される。
比較器32の出力パルスのデユーテイサイクル
をDとしたとき、コンデンサC1に充電される電
圧の平均値−Vr′・Dは増幅器33に入力されて
コンデンサC3に−Vr′・D2/K3として充電され
る。これが比較器32の他方の入力電圧−Viと
平衡するため、デユーテイサイクルDは次式(10)と
なる。
つまり、比較器32の出力パルスのデユーテイ
サイクルDは変位検出器1の変位量xの開平値に
比例する。従つて、比較器32の出力パルスによ
つてスイツチSW3をオン・オフ制御し、定電圧源
37の電圧をデユーテイサイクルDに比例して取
り出しこれを抵抗器38とコンデンサC2とで平
滑し、増幅器39にて増幅して出力トランジスタ
18に供給することにより、変位量xの開平値に
比例した出力電流I0を得られる。なお、比較器4
0はコンデンサC2の電圧が設定レベル以下に低
下したときにスイツチSW6をオフに制御し代つて
スイツチSW7をオンに制御するもので、低入力領
域では出力段に増幅器15の出力Viを直接供給
させるドロツプアウト手段が付設されている。
サーミスタ28によるスパンの温度補償は次の
通りである。
抵抗器29とサーミスタ28との温度t0(℃)
における並列抵抗値をRt0とし、ポテンシヨメー
タ23の分圧比をnとすると、スパン設定部の変
換利得Aは次式(11)で与えられる。但しRFはポテ
ンシヨメータ23の全抵抗値である。
Vin=Vout×nRF/RF+Rt0 よつてA=Vout/Vin =1/n(1+Rt0/RF) …(11) したがつて変位検出器1のスパンがα(%)変
化した時でも、 Rt0−Rt/RF+Rt=α/100 …(12) 但し、Rtは温度t(℃)における抵抗器29と
サーミスタ28との並列抵抗値。このようにRt0
がRtへ変化すれば、スパン設定には無関係にス
パンの温度変動が補償されるのである。
以上、2つの従来例をあげてそのスパン温度補
償及び動作を説明したが、斯かる従来技術による
温度補償には次のような問題点がある。
(1) 検出器のスパン温度変動には、正、負2種の
極性があり、各ケースによつて異なる極性の感
温素子を使い分ける必要がある。
例えば第2図又は第3図の変換回路では、 スパン温度変動が正の時→負極性の感温素子 スパン温度変動が負の時→正極性の感温素子 となる。
(2) 感温素子として通常はデイツプ形(DIP)を
使用するが、この場合負極性のサーミスタと正
極性のポジスタとは外観が殆んど同一であるた
め、誤使用を防ぐ必要があり、生産上の部品管
理には十分な配慮を余儀なくされている。
(3) 検出器のスパン温度変動の極性は、検出器の
タイプによつて異なり、また同タイプ内でも異
なる可能性があるため、変換回路を単純には共
用することができない。
本考案は上述した従来技術に鑑み、単一の感温
素子を用いて検出器の正、負極性いずれのスパン
温度変動をも補償できるようにした変換器の提供
を目的とする。
本考案の変換器は、検出対象の量に対応した電
気信号を出力する変換器において、スパン設定用
増幅器の利得設定用回路として上記増幅器に負帰
還信号を与える抵抗分圧回路に、感温素子と、こ
の感温素子を抵抗分圧回路の一の抵抗器と他の抵
抗器に選択的に並列に接続する切換機構とを接続
し、切換機構の操作で検出部のスパンの正または
負の温度係数を任意に補償するように構成したこ
とを特徴とする。
以下、第2図の変換回路及び第3図の変換回路
について適用した場合の夫々の実施例を図面に基
づいて説明する。なお、スパン温度補償回路以外
の回路は第2図又は第3図の回路と同様なので図
示及び動作説明を省略する。
第4図に本考案を第3図の変換回路へ適用した
実施例を示す。この実施例では感温素子として負
極性の温度特性を有するサーミスタ28を、また
切換回路としてスイツチSW8を用いた。ポテンシ
ヨメータ23と直列の抵抗器29の抵抗値R4
サーミスタ28の抵抗値をRTとして、具体的な
動作を説明する。
(1) 変位検出器のスパン温度変動が正極性の場
合: スイツチSW8を側に接続する。この場合は、
第3図の従来技術と同一のスパン補償特性を示
す。即ち、ポテンシヨメータ23の分圧比をnと
すると、入力Vinと出力Voutとの関係式は次式
(13)となり、よつてスパン設定部の変換利得A
は次式(14)となる。
Vin=Vout×nRF/RF+R4RT …(13) A=Vout/Vin=1/n(1+R4RT/RF) …(14) 即ち、サーミスタRTは負の温度係数を有する
ので変換利得Aは周囲温度が上昇すると減少し、
変位検出器の正極性のスパン温度変動を補償す
る。ただし、式(14)より温度補償量は1/nで定 まるスパン設定に無関係であることがわかる。
(2) 変位検出器のスパン温度変動が負極性の場
合: スイツチSW8を側に接続する。この場合の入
出力関係式は次式(15)、変換利得Aは次式(16)
で夫々表わされる。
Vin=Vout×n・RFRT/R4+RFRT …(15) A=Vout/Vin=1/n(1+R4/RFRT) …(16) RTは負の温度係数を有するが、式(16)の分
母中にあるので、変換利得Aは周囲温度が上昇す
ると増加し、変位検出器の負極性のスパン温度変
動を補償できる。この場合も、温度補償量はスパ
ン設定(1/n)に無関係に一定となる。
ところで第4図の実施例ではRT,RF,R4が定
まつた場合、スイツチSW8の切換によつてその位
置,夫々の補償量の絶対値が異なりやや扱い
にくい面を有する。これを解決したのが第5図の
実施例であり、サーミスタ28に抵抗器41,4
2を選択的に挿入するようにした。抵抗器41,
42の抵抗値R5,R6を選定することにより、RT
RF,R4を一定としてもスイツチSW8の切換位置
に関係なく、補償量の絶対値と同じにできる。
即ち、第5図において、変位検出器のスパン温
度係数が正・負の任意の値aをとるときは、次式
(17),(18)を夫々満足するようにRT,RF,R4
R5,R6を選定すれば良く、実用上はRT,RF,R4
は一定にしR5とR6だけを選定するのが好ましい。
a>0のとき a・t=Δ・{R4(RT+R5)}/RF…(17) a<0のとき a・t=−Δ・R4/RF(RT+R6) …(18) 第6図に変形実施例を示す。この場合、利得が
1の増幅器44を介してポテンシヨメータ23に
抵抗器29,43とサーミスタ28とを接続した
もので、サーミスタ28はスイツチSW8によつて
選択的に抵抗器29と43に並列接続される。こ
の場合の温度補償は次式(19),(20)によつて与
えられる。但し、抵抗器43の抵抗値をR7とす
る。
SW8が側のとき(正極性用) A=1/n(1+R4RT/R7) …(19) SW8が側のとき(負極性用) A=1/n(1+R4/R7RT) …(20) なお、第4図〜第6図の各実施例に対し、サー
ミスタ28の代りに、正極性の温度係数を有する
感温素子例えばポジスタなどを用いれば、変位検
出器のスパン温度係数に対応する各スイツチの接
続位置,が逆になるだけで同様の効果が得ら
れる。
ところで、切換回路としての機構は図示したス
イツチの他に、コネクタやプリント箔ジヤンパ等
何でも良い。しかし、変位変換器等の変換器は検
出器部分と変換回路部分とが、通常、脱着可能な
構造となつていること、及び生産性や保守性を考
慮すると検出器部分と変換回路部分とは相互に互
換性を持たせる必要がある。これに基づけば、切
換機構は感温素子と一緒に検出器内に収納するこ
とが望ましく、また切換機構としては第7図に示
す如くプリント箔ジヤンパ(SW8)を用いるのが
実用的であ。なお第7図は第5図相当の回路であ
る。また、第8図にサーミスタ28を変位検出器
内に収納する構造の一例を示す。この例では差圧
伝送器に本考案を適用した例を示してあり、変位
検出器は容量式差圧検出器である。変位検出器1
は第1図で説明したと同様に、金属製の本体2
と、その両端に取り付けられたダイヤフラム3,
4と、連結棒5と、可動電極6と、固定電極8,
9とを有し、この例では更にダイヤフラム3,4
の外側にフランジ45,46を取り付け、フラン
ジ45,46とダイヤフラム3,4とで囲まれる
空室にフランジ45,46に形成した孔47,4
8を通じて被測定圧力を印加するようにした場合
を示す。そして、本体2に凹所49を形成し、こ
の凹所49にサーミスタ28を収納するようにし
てある。これにより、サーミスタ28の抵抗値
RTが変位検出器1の温度変化に忠実に追従でき
る。
一方、第9図は本考案を第2図の変換回路へ適
用した実施例を示す。この例でも感温素子として
サーモスタ28を用い、スイツチSW8でサーミス
タ28を直列抵抗器24又はポテンシヨメータ2
3と選択的に並列接続するようにしてある。直列
抵抗器24の抵抗値をR8として、具体的な動作
を説明する。
(1) 変位検出器のスパン温度変動が正極性の場
合: スイツチSW8を側に接続する。この場合は第
2図の従来技術と同一のスパン補償特性を示す
(但し、抵抗器27は省いてある)。即ち、前式(5)
の導出手順に準じて出力電流I0のスパンΔI0は次
式(21)で与えられる。
ΔI0=−ΔVin/nrRFR2×{R2(R3+r)+ (R2+R3+r)×(RF+R8RT)}…(21) したがつて、RTは負の温度係数を有するので
周囲温度の上昇に従つてΔVinが増大しても次式
(22)で示す変換利得A′が減少するため、変位検
出器の正極性のスパン温度変動が補償される。
A′=ΔI0/ΔVin=−1/n×R2(R3+r)+(R2
R3+r)(RF+R8RT/rRFR2…(22) ただし、式(22)より1/nが全体にかかるので 温度補償量はスパン設定には無関係であることが
わかる。
(2) 変位検出器のスパン温度変動が負極性の場
合: スイツチSW8は側に接続する。この場合の出
力電流I0は次式(23)で与えられ、前式(4)の関係
から出力スパンΔI0が次式(24)で、また、変換
利得A′が次式(25)で与られる。
I0=VS/R2(1+R3/r)−VF/n・r・RFRT・R2
{(RFRT+R8) (r+R2+R3)+(r+R3)(R2+R8)}…(23) ΔI0=−ΔVF/n・r・R2・RFRT{(RFRT+R8
(r+R2+R3) +(r+R3)(R2+R8)} …(24) A′=−1/n{r+R2+R3/r・R2+R8(r+R2+R
3)+(r+R3)(R2+R3)/r・R2・RFRT}…(25
) この場合負の温度係数を有するRTが式(25)
の分母中にあるので、変換利得A′は周囲温度が
上昇すると増加し、変位検出器の負極性のスパン
温度変動を補償できる。また、温度補償量はスパ
ン設定(1/n)に無関係である。ところで、第
9図の実施例では、スイツチSW8の接続位置,
によつて補償量の絶対値が、第4図の例と同様
に異なる。そこで第5図の如く補正用の抵抗器4
1,42がスイツチSW8切換によつてサーミスタ
28と直列に入るように構成すると良い。また、
サーミスタ28の代りにポジスタ等の正極性温度
係数の感温素子を用いれば、変位検出器のスパン
温度係数に対応するスイツチの接続位置,が
逆になるだけである。
以上説明したように、本考案によれば変位検出
器の如く外力に応じた量だけ可動部が変位しその
変位に対応した電流を出力する変位変換器はもと
より、物理量や化学量の変化に対応した電気信号
を出力する変換器全般において、検出部で生ずる
正又は負のスパン温度変動を単一極性の感温素子
を用いるだけで変換回路側にて任意に補償するこ
とができる。しかも、感温素子自体の温度係数
と、これに並列又は直列に接続される抵抗器の抵
抗値を適当に選定することにより、検出部の温度
によるスパン変動を精度良く補償できる。また、
スパンの設定変更があつても温度補償量には何ら
影響しない。更に、感温素子としては正極性のも
の、負極性のものいずれを用いても良く、単に切
換機構の接続位置を逆に定めることで済む。尚、
本考案の説明にあつては容量式差圧検出器を例示
したが、本考案はその他の形式の変位検出器、更
には物理量や化学量の変化を電気信号として出力
する変換器の検出部のスパン温度補償に適用でき
ることは容易に理解できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来一般に用いられている容量式変位
検出器の一例を示す断面図、第2図は変位を電流
に変換する回路の一従来例を示す接続図、第3図
は同、他の従来例を示す接続図である。第4図か
ら第7図は本考案を第3図の回路に適用した場合
について要部の各実施例を示す接続図、第8図は
本考案の感温素子の収納に関する実施例の断面
図、第9図は第2図の回路に本考案を適用した場
合について要部の実施例を示す接続図である。 図面中、1は変位検出器、15はスパン設定用
増幅器、23はスパン設定用ポテンシヨメータ、
28はサーミスタ、SW8はスイツチである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 検出対象の量に対した電気信号を出力する変
    換器において、スパン設定用増幅器の利得設定
    用回路として上記増幅器に負帰還信号を与える
    抵抗分圧回路に、感温素子と、この感温素子を
    抵抗分圧回路の一の抵抗器と他の抵抗器に選択
    的に並列に接続する切換機構とを接続し、切換
    機構の操作で検出部のスパンの正または負の温
    度係数を任意に補償するように構成したことを
    特徴とする変換器。 (2) 上記変換器が外力に応じた量だけ可動部が変
    位する変位検出器の該変位に対応する電流を出
    力する変位変換器であり、上記検出部が変位検
    出器であることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の変換器。 (3) 上記感温素子及び切換機構は変位検出器に収
    納してスパン設定用増幅器の利得設定用回路に
    接続したことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第2項記載の変換器。
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