JPH0141780B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は人間の肛門部や女性の局部を洗浄する
ことのできる洗浄式便器に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の第１図及び第２図に示されるものについ
て以下説明する。１は洋式便器、２は排便時に人
間の尻部をのせる便座、３は洗浄水を暖めるため
のヒータ付きタンクや噴出するためのポンプを内
蔵したユニツト、４は人間の肛門部や女性の局部
を洗浄するための洗浄水を噴出するためのノズル
である。

次に従来例の洗浄式便器の水路について以下説
明すると、５はトイレ内のLOWタンク９の水の
中につつ込む吸水口、６は洗浄水を噴出するため
のポンプ、７は洗浄水を暖めかつ暖めた状態でた
くわえるタンクで、内底部にはヒータ８が設けら
れ、このタンク７の底部より水が入り込み、上部
より水が出る構成である。４は前述の如くノズル
で、前記吸水口５、ポンプ６、タンク７、ノズル
４は直列水回路接続となつている。

現在日本国内では痔をわずらつている患者が非
常に多い、できうれば排便後肛門部を洗浄すると
き痔の治療に役立つ薬液を噴出するようにすれば
排便時の洗浄と痔の治療が同時に可能となり便利
な構造となる。又一方この洗浄便器を家庭におい
たことを考えると家族全員が痔でない場合が多
い。よつて痔でない人にも高価な薬液入りの洗浄
水を使うのは不経済である。よつて普通の人と薬
液入りの水を使い分けられるようにした洗浄式便
器を提供すれば大変便利となる。

従来例に示されるものは吸水口やポンプ及びタ
ンクが１個しかなく普通の水と薬液入り水を使い
分けることはできない。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消し、使い勝つ
てを良くするものである。

発明の構成 上記目的を達するため本発明の洗浄式便器は洗
浄水を噴出する１個のノズルに、水を加熱するヒ
ータ付タンクを２個並列的に接続し、かつタンク
のそれぞれにポンプを介して吸水口を設けたもの
である。

実施例の説明 以下本発明の一実施例について図面に基づいて
説明する。第３図において、１１は洗浄式便器、
１２は洗浄式便器１１の上に置き、使用者の尻部
をのせる便座、１３は内部にポンプなどを収納し
たユニツト、１４は使用者の肛門部を洗浄する洗
浄水を噴出するノズル、１５は水洗用水を貯わえ
るLOWタンク、１６は薬液、消毒液等を入れる
外タンクである。

第４図において１７はLOWタンク１５に入れ
た給水口、１８はノズル１４より噴出水を出すた
めのポンプ、１９はポンプ１８への通電を断続す
るためのスイツチ、２０は内底部にヒータ２１を
有し、底部から入り上部から出るような水の流れ
にしたタンクである。２２は薬液や消毒液等を入
れる外タンク１６に入れた吸水口、２３はノズル
１４より噴出水を出すためのポンプ、２４はポン
プ２３への通電を断続するためのスイツチ、２５
は内底部にヒータ２６を有し、底部から入り上部
から出るような水の流れにしたタンクである。次
に水回路について説明すると、吸水口１７、ポン
プ１８、タンク２０を直列に接続し、かつ吸水口
２２、ポンプ２３、タンク２５も直列に接続し、
これらの２ブロツクの回路とノズル１４が直列接
続されている。

以下上記構成における作用について説明する。
健康な人は排便後肛門部の洗浄を行なうためスイ
ツチ１９をONにするとポンプ１８が運転をし
て、LOWタンク１５に入れた吸水口１７より水
を吸込み、タンク２０内の湯を押し上げ、ノズル
１４よりお湯を噴出して肛門部を洗浄することが
できる。痔等の病気をもつている人が使用すると
きはスイツチ２４をONするとポンプ２３が働い
て吸水口２２より外タンク１６の薬液や消毒液等
を吸い込み、タンク２５内の暖められた薬液や消
毒液を押し上げ、ノズル１４より噴出して肛門部
の洗浄と薬液や消毒液を塗布することができる。

このように本実施例によれば吸水口１７、ポン
プ１８、タンク２０の直列水回路と、吸水口２
２、ポンプ２３、タンク２５の直列水回路を有
し、各々と直列にノズル１４を設け使用者によつ
て普通の水を噴出させて肛門部を洗浄したり、薬
液や消毒液の水を噴出させて肛門部の洗浄と薬液
等の塗布を同時にしたりできるため、家庭で使用
することを考えるとき使用者によつて水の使い分
けが可能となり便利な構成となる。

発明の効果 本発明によれば次の効果を得ることができる (1) ポンプ、タンクを直列に接続した水路を２組
み以上設け、これらをノズルに並列接続したの
で、使用者の好みに合わせて洗浄水を使い分け
ることが出来、家庭などに設置したとき家族に
痔の病気をもつた人がいる場合などに便利であ
る。すなわち健康な人は普通の水が出る水路を
使用し、痔等の病気をもつた人は別の水路を使
用すると、家族全部洗浄便器を使用しながら痔
等の病気の人の治療もできることとなり使用者
にとつて便利な構成となるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の洗浄式便器の斜視図、第２図は
同水回路図、第３図は本発明の一実施例の洗浄式
便器の斜視図、第４図は同水回路図である。 １１……洗浄式便器、１２……便座、１３……
ユニツト、１４……ノズル、１５……LOWタン
ク、１６……外タンク、１７……吸水口、１８…
…ポンプ、１９……スイツチ、２０……タンク、
２１……ヒータ、２２……吸水口、２３……ポン
プ、２４……スイツチ、２５……タンク、２６…
…ヒータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 洗浄水を噴出する１個のノズルに、水を加熱
   するヒータ付タンクを２個並列的に接続し、かつ
   前記タンクのそれぞれにポンプを介して吸水口を
   設けた洗浄式便器。