JPH0141263Y2 - - Google Patents

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JPH0141263Y2
JPH0141263Y2 JP196585U JP196585U JPH0141263Y2 JP H0141263 Y2 JPH0141263 Y2 JP H0141263Y2 JP 196585 U JP196585 U JP 196585U JP 196585 U JP196585 U JP 196585U JP H0141263 Y2 JPH0141263 Y2 JP H0141263Y2
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JP
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plate
cabinet
vibration
angled
side plates
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JP196585U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスピーカーキヤビネツトに関する。
〔従来の技術〕
従来より、キヤビネツトに補強桟や補強棒を取
り付けて、箱自体の機械的強度を大きくするとと
もに、バツフル板、側板および裏板の板振動を分
散、制動する方法が実用化されているが、中で
も、バツフル板の板振動を減衰させることを目的
としたものとして、たとえば実開昭58−147376号
公報がある。
第5図において説明すると、バツフル板1のス
ピーカーユニツト2の周囲に板厚方向の細幅の溝
3を設け、この溝3にゴム等の粘弾性材料4を充
填した構造を有する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
バツフル板1の板振動の一要因はスピーカーユ
ニツト2の反作用によるものであるが、従来構造
はバツフル板1に溝3を設ける構造であるので、
バツフル板1の機械的強度が小さくなる。したが
つて、音響源(スピーカーユニツト)の基準とし
てのバツフル板1が振動して音響を放射しやすく
なるので、スピーカーユニツト2からの音響にバ
ツフル板1からの音響が重畳され、また、システ
ムのレスポンス特性が悪化し、過渡特性や歪特性
の悪化につながる問題点があつた。
本考案はこのような問題点を解決することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、キヤビネツトの1または複数の側板
に、バツフル板の幅と同一またはわずかに短く、
上記バツフル板の板面とほぼ平行な断面凹形状の
直角曲がり部を形成したことを特徴とするもので
ある。
〔作用〕
その結果、振動源としてのスピーカーユニツト
からバツフル板を通つて側板に伝搬する振動、特
に、その曲げ波は直角曲がり部で反射、透過し
て、側板の後部、裏板に伝搬する。
理論的に説明する。Cremerらの研究によれば、
周波数が低い場合、直角曲がり部に入射した曲げ
波はその反射と透過のみを考えればよく、縦波に
変わつて透過、反射をするものは無視することが
できる。同一の材料でできている直角曲がり部の
曲げ波の透過率(τ)は次の式で示され、 τ=2/(σ−5/4+σ5/4)2 σ:直角曲がり部の前後の断面積の比 したがつて、曲げ波の透過損失(R)は次のよ
うになることが知られている。
R=20log10(σ−5/4+σ5/4)−3〔dB〕 この関係をグラフに示すと第4図のようにな
り、σ=1のときR=3dBとなる。
このように、振動源からの振動は側板の直角曲
がり部において減衰されて、側板の後部、裏板に
伝搬される。
〔実施例〕
第1図において説明する。図中、第5図の従来
例と同等部分については同一符号を付し、その説
明は省略する。
キヤビネツトの各側板5a,5b,6a,6b
のバツフル板1の近傍に、バツフル板1の幅と同
一またはわずかに短く、バツフル板1の板面とほ
ぼ平行な2つの透孔7,7をそれぞれ設け、各側
板の透孔7,7を設けた部分にこの透孔の幅より
広い密閉板8,8を取り付けて、各透孔7,7を
密閉するとともに、各透孔7,7の対向する壁部
と密閉板8,8とにより断面凹形状の直角曲がり
部9,9を形成する。
次に、本実施例において、キヤビネツトの各部
の寸法(単位はmm)を第2図のように定め、 外径250×280×200,t=12 l1=15、l2=20、l3=40 l4=10、l5=30、l6=30 l7=100、l8=140 バツフル板1の中央にスピーカーユニツトと同
等構造の加振器10を取り付け、この加振器10
によりバツフル板1にインパルスの振動を与え
て、各部 P1:加振器フレーム P2:同フレームの近傍 P3:側板の中心 P4:裏板の中心 における板振動応答波形を測定した結果を第3図
に示す。
測定結果によると、第6図の同外径、同板厚の
キヤビネツト(第5図のキヤビネツトの溝、粘弾
性材料の充填なし)の測定結果と比較して明らか
なように、バツフル板1から側板に伝搬される振
動が直角曲がり部において減衰されていることが
確認できる。
なお、本実施では、透孔7と密閉板8とによつ
て直角曲がり部9を形成したが、たとえば、側板
に切削加工を施して直角曲がり部を形成してもよ
く、また、直角曲がり部9は1または複数の側板
に形成しても、実用上充分な振動減衰効果が得ら
れ、この場合、各側板および裏板の板振動モード
を分散できる特徴がある。
また、直角曲がり部の前後の断面積の比を選定
することにより、所定の減衰量を設定することが
できる。
〔考案の効果〕
以上の構成によると、バツフル板1の機械的強
度を低下させることなく、スピーカーユニツト2
からバツフル板1を通つて側板、裏板に伝搬する
振動が直角曲がり部9において減衰されるので、
側板および裏板の板振動が著しく低減され、板振
動に伴う諸特性の悪化が改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスピーカーキヤビネツトの一
実施例の構造を示す図、第2図は同、各部の寸法
を表わす図、第3図は同、インパルスに対する各
部の板振動応答波形図、第4図は直角曲がり部の
曲げ波の透過損失特性(理論値)を示す図、第5
図は従来のスピーカーキヤビネツトの構造を示す
図、第6図は同、インパルスに対する各部の板振
動応答波形図である。 1……バツフル板、5a,5b,6a,6b…
…側板、7,7……透孔、8,8……密閉板、9
……直角曲がり部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤビネツトの1または複数の側板に、バツフ
    ル板1の幅と同一またはわずかに短く、当該バツ
    フル板1の板面とほぼ平行な断面凹形状の直角曲
    がり部9を形成したことを特徴とするスピーカー
    キヤビネツト。
JP196585U 1985-01-10 1985-01-10 Expired JPH0141263Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP196585U JPH0141263Y2 (ja) 1985-01-10 1985-01-10

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JP196585U JPH0141263Y2 (ja) 1985-01-10 1985-01-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61119490U JPS61119490U (ja) 1986-07-28
JPH0141263Y2 true JPH0141263Y2 (ja) 1989-12-06

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