JPH0140973Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は野外炊食車における炊食用かまど等に
用いる石油バーナーに関するものである。

（従来技術） 従来野外炊食車における炊食用かまど等に用い
られる石油バーナーで、例えば実公昭37−10674
号公報の如きものがある。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、上記石油バーナーは石油瓦斯供給管
（ノズル）の長さが長く、そのためこれを収納す
るバーナー本体（胴部）が細長いものとり、かま
どの奥ゆきを深くしなければならず従つてかまど
本体が大きなものとなり甚だ不済であつたばかり
でなく、前記バーナー本体側部に設けられた２次
空気取入口から流入す空気量も少いため、燃焼が
進み対流作用が促されて多量の２次空気が必要と
なつてくると燃焼と２次空気の供給量のバランス
が崩れてきな空気吸引音が発生する憾みがあり、
またーナー本体胴部が鋳造による一体成型である
め、バーナー本体胴部内に保修、点検、清掃を容
易に行うことができない等の問題点があた。

本考案は上記問題点を解決し、バーナー本の気
化室内に対流作用の促進とともに多量の次空気を
供給し得て空気吸引音を発生するこなく燃焼を行
うことができる小型にして、か強力な火力を有
し、しかもバーナー本体胴部の保守、点検、清掃
を容易に行うことができ炊飯器用石油バーナーを
提供することを目的するものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決するため、バーナー
本体の胴部を、燃焼皿下部の気化室の高さと略等
しいか若しくはそれより太く、しかもその長さを
前記気化室の直径より稍々長い筒状体に形成する
とともに前記胴部の先端側を先細状に絞つてその
先端口部を前記気化室の一側に着脱自在に連結
し、さらに前記先細状部の拡大側基端部からバー
ナー本体胴部の後端側開口部に至る上半胴部を略
水平に切除して上半切除開口部となすとともに前
記先細状部の拡大側基端部上半胴周部にカバー取
付用突起を設けて前記カバー取付用突起にバーナ
ー本体胴部の上半切除開口部を被覆する半筒状カ
バー体を着脱自在に取付け、さらに前記バーナー
本体胴部の後端側開口部内および先細状部の拡大
側基端部内に略水平状に架設したノズル受金具に
ノズルを略水平状に受止せしめるとともに前記ノ
ズルを止金具にてノズル受金具に着脱自在に固定
し、さらに前記燃焼皿の周側に配置せしめた予熱
気化管の各端部を前記カバー体内を通過せしめ、
一端を前記ノズルのニツプル上端に、他端を前記
バーナー本体胴部に取付けたパイプ取付板の灯油
バルブに連結した送油管に連結するとともに前記
バーナー本体胴部の拡大側基端部内におけるノズ
ル受金具の前面部に空気整流板を設けて構成され
るものである。

（作用） 使用に際しては第５図示の火力調節コツクノツ
ブを回転すると、第４図に示すスピンドルおよび
芯針が操作されノズルの先端より燃料が噴出し、
これが第１〜２図示の燃焼皿で点火燃焼されるも
のである。またこの時、その熱作用によつて前記
燃焼皿の周囲に配設された気化管内の灯油が加熱
されて気化が促進され、燃焼を助長するものであ
るが、この時の火力調節は前記火力調節コツクノ
ツブの回転により行うものである。また燃焼促進
に伴い２次空気はバーナー本体胴部の後端開口部
から前記バーナー本体胴部内を通り気化室内へと
供給されるものである。

（実施例） 第１図乃至第６図は本考案の炊飯器用石油バー
ナーの一実施例を示し、第１図は平面図、第２図
は同一部切欠側面図、第３図はカバー体を取外し
たバーナー本体胴部の開口端側斜視図、第４図は
ノズルの一部切欠断面図、第５図はパイプ取付板
の正面図、第６図は同背面図である。

１はバーナー本体であつて、その胴部２は多量
の２次空気を供給し得るよう気化室３の高さと略
等しいか若しくはそれより太く、しかも前記気化
室３の直径より稍々長い寸法からなる筒状体に形
成され、前記気化室３に連結される先端口部２ａ
は先細状に絞られているとともに前記先細状部の
拡大側基端部２ｂから後端側開口部２ｃに至る上
半胴部を略水平状に切除して上半切除開口部２ｄ
となしている。４は前記先細状部の拡大側基端部
上半胴周部に設けたカバー取付用突起であつて、
ネジ５により前記上半切除開口部２ｄを被覆する
半筒状カバー体６を着脱自在に取付けることがで
きるようになつている。７はノズル（石油瓦斯供
給管）であつて、前記バーナー本体胴部２の後端
側開口部２ｃ内および先細状部の拡大側基端部２
ｂ内に略水平状に架設したノズル受金具８，９に
略水平状に受支されるとともにノズル固定ネジ１
０により前記ノズル受金具８に着脱自在に固定さ
れている。１１は前記ノズル受金具９の前面部に
設けられた空気整流板であつて、前記バーナー本
体胴部２内に導入された２次空気を整流して気化
室３内へ送るためのものである。なお前記空気整
流板１１の形状・構造および取付手段は任意であ
り、図示のものに限定されるものでない。７ａは
前記ノズル７の基端側に略垂直状に取付けられた
ニツプル、７ｂは前記ノズル７先端部のノズルパ
イル、７ｃはスピンドル、７ｄは火口、７ｅは芯
針、７ｆは袋ナツトである。なお前記ノズル受金
具８，９はノズル７を挿通できるようパイプ状に
形成してもよく、また樋状に形成してもよく、図
示のものに限定されるものでない。１２は前記気
化室３上に設けた燃焼皿１３の周側に配置された
予熱気化管であつて、その一端は前記カバー体６
によつて被覆されたバーナー本体胴部２内を通過
してジヨイント１４により前記ニツプル７ａの上
端に、また他端は同じくバーナー本体胴部２内を
通過してパイプ取付板１５の灯油バルブ１６に連
結された送油管１７に連結されている。１８は前
記燃焼皿１３に設けたスリツト、１９は前記気化
室３の下部に取付けた生石油抜管、２０はパイプ
取付板１５の支持板であつて、前記バーナー本体
胴部２の下部外側面に取付けられている。２１は
ガソリンバルブ、２２は空気バルブ、２３はガソ
リンジヨイント、２４は空気ジヨイント、２５は
灯油ジヨイント、２６はドレンコツク、２７はガ
ソリンバルブノツブ、２８は空気バルブノツブ、
２９は灯油バルブノツブ、３０は火力調節コツク
ノツブ、３１は取付ネジである。

（効果） 以上説明したように本考案によれば、バーナー
本体の胴部を、燃焼皿下部の気化室の高さと略等
しいか若しくはそれより太く、しかもその長さを
前記気化室の直径より稍々長い筒状体に形成する
とともに前記胴部の先端側を先細状に絞つてその
先端口部を前記気化室の一側に着脱自在に連結
し、さらに前記先細状部の拡大側基端部からバー
ナー本体胴部の後端側開口部に至る上半胴部を略
水平に切除して上半切除開口部となすとともに前
記先細状部の拡大側基端部上半胴周部にカバー取
付用突起を設けて前記カバー取付用突起にバーナ
ー本体胴部の上半切除開口部を被覆する半筒状カ
バー体を着脱自在に取付け、さらに前記バーナー
本体胴部の後端側開口部内および先細状部の拡大
側基端部内に略水平状に架設したノズル受金具に
ノズルを略水平状に受止せしめるとともに前記ノ
ズルを止金具にてノズル受金具に着脱自在に固定
し、さらに前記燃焼皿の周側に配置せしめた予熱
気化管の各端部を前記カバー体内を通過せしめ、
一端を前記ノズルのニツプル上端に、他端を前記
バーナー本体胴部に取付けたパイプ取付板の灯油
バルブに連結した送油管に連結するとともに前記
バーナー本体胴部の拡大側基端部内におけるノズ
ル受金具の前面部に空気整流板を設けたものであ
るから、従来のバーナーに比してバーナー本体の
胴部を太く、かつ短くすることができ、その結果
全体を小型化しバーナー本体を取付けるかまどの
奥ゆき寸法を小さくしてかまど全体を小さくする
ことができるものであるとともに胴部後端の開口
部から多量の２次空気を供給することができるの
で、燃焼が促進された場合においても燃焼と２次
空気の供給量のバランスが崩れるようなことがな
く、従つて大きな空気吸引音を発生することなく
強力な燃焼を行うことができるものである。さら
に本考案においては前記バーナー本体胴部の先細
状部における拡大側基端部内のノズル受金具の前
面部に設けた空気整流板により前記バーナー本体
胴部内の２次空気を整流して気化室内へ導入する
ため、より一層消音効果を高めることができると
ともにノズルは、前記ノズル受金具および前記バ
ーナー本体胴部の後端側開口部内に略水平状に架
設したノズル受金具にて受支せしめてノズル止金
具にて着脱自在に固定できるようになつており、
かつまたバーナー本体胴部の上半分は着脱自在の
カバー体を取外すことにより、容易に開放できる
ようになつているので、前記ノズルの取付ならび
に整備および前記バーナー本体胴部内の保守、点
検、清掃等を短時に、かつ正確、容易に行うこと
ができる等、種々の実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
平面図、第２図は同一部切欠側面図、第３図はカ
バー体を取外したバーナー本体胴部の開口端側斜
視図、第４図はノズルの一部切欠断面図、第５図
はパイプ取付板の正面図、第６図は同背面図であ
る。 １……バーナー本体、２……胴部、２ａ……先
端口部、２ｂ……拡大側基端部、２ｃ……後端側
開口部、２ｄ……上半切除開口部、３……気化
室、４……カバー取付用突起、５……ネジ、６…
…カバー体、７……ノズル、７ａ……ニツプル、
７ｂ……ノズルパイル、７ｃ……スピンドル、７
ｄ……火口、７ｅ……芯針、７ｆ……袋ナツト、
８，９……ノズル受金具、１０……固定ネジ、１
１……空気整流板、１２……予熱気化管、１３…
…燃焼皿、１４……ジヨイント、１５……パイプ
取付板、１７……送油管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナー本体の胴部を、燃焼皿下部の気化室の
   高さと略等しいか若しくはそれより太く、しかも
   その長さを前記気化室の直径より稍々長い筒状体
   に形成するとともに前記胴部の先端側を先細状に
   絞つてその先端口部を前記気化室の一側に着脱自
   在に連結し、さらに前記先細状部の拡大側基端部
   からバーナー本体胴部の後端側開口部に至る上半
   胴部を略水平に切除して上半切除開口部となすと
   ともに前記先細状部の拡大側基端部上半胴周部に
   カバー取付用突起を設けて前記カバー取付用突起
   にバーナー本体胴部の上半切除開口部を被覆する
   半筒状カバー体を着脱自在に取付け、さらに前記
   バーナー本体胴部の後端側開口部内および先細状
   部の拡大側基端部内に略水平状に架設したノズル
   受金具にノズルを略水平状に受止せしめるととも
   に前記ノズルを止金具にてノズル受金具に着脱自
   在に固定しさらに前記燃焼皿の周側に配置せしめ
   た予熱気化管の各端部を前記カバー体内を通過せ
   しめ、一端を前記ノズルのニツプル上端に、他端
   を前記バーナー本体胴部に取付けたパイプ取付板
   の灯油バルブに連結した送油管に連結するととも
   に前記バーナー本体胴部の拡大側基端部内におけ
   るノズル受金具の前面部に空気整流板を設けてな
   る炊飯器用石油バーナー。