JPH0140634Y2 - - Google Patents

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JPH0140634Y2
JPH0140634Y2 JP15420080U JP15420080U JPH0140634Y2 JP H0140634 Y2 JPH0140634 Y2 JP H0140634Y2 JP 15420080 U JP15420080 U JP 15420080U JP 15420080 U JP15420080 U JP 15420080U JP H0140634 Y2 JPH0140634 Y2 JP H0140634Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プレス機械のスライドを昇降させる
クランク軸に不等速回転を与えるプレス機械の駆
動装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、プレスのスライドを昇降させるクランク
軸に不等速回転、例えば早戻り動作を与える機構
(速度特性変換機構)を有するプレスとして、リ
ンクプレスが知られている。
このようなリンクプレスのうち多用されている
ものは、第9図に示されるように、クランク軸2
1の一端に同心にメーンギヤ22を固設し、クラ
ンク軸21の偏心部21Aにレバー23の中間部
を回転自在に係合し、レバー23の下方の端部2
3Aをコンロツド24を介してプレスのスライド
25に連結し、やや側方に突出したレバー23の
上方の端部23Bをリンク26を介してフレーム
27の側部の張出部27Aに連結し、レバー23
をクランク軸21の偏心部21Aの回転で上下に
揺動させることにより、スライド25の昇降を早
戻りさせている。
また、その他のものには、第10図に示される
ように、メーンギヤ31をフレームの軸受部32
に回転自在に支持し、このメーンギヤ31の中心
Sからクランク軸33の中心Tを上方に偏心させ
て設け、メーンギヤ31の偏心ピン34と、クラ
ンク軸33に偏心して設けたクランクピン33A
に固設した腕35の先端とをリンク36で連結
し、前記クランク軸33の偏心部に滑合したコン
ロツド37を介してスライドの昇降を早戻りさせ
ているもの(実願昭61−15196号:実開昭62−
127391号公報)がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記駆動機構は、メーンギヤの
等速回転をクランク軸の不等速回転に変換する速
度特性変換機構として、何れもピン連結されて互
いに摺動することのないリンク機構を用いている
ため、リンク等の構造が複雑となるという問題点
がある。
また、前記駆動機構がクランク軸21,33の
偏心部21A以外に、移動する回動支点が複数箇
所、すなわち、前者にあつてはレバー23とコン
ロツド24との連結部およびレバー23とリンク
26との連結部の2箇所、後者にあつてはメーン
ギヤ31の偏心ピン34の部分、腕35とリンク
36との連結部及びクランク軸33のクランクピ
ン33Aの部分の3箇所あるため、各回動支点で
の摩擦に基づく機械的損失が大きいという問題点
もある。
さらに、多用される前者のものは、フレーム2
7の側部27Aにリンク26の連結部が張り出
し、プレスのクランク軸21に直交する方向の幅
を広くし、生産工場で多数のプレスを横に列べて
生産ラインを組む場合等にきわめて不便であつ
た。
本考案の目的は、比較的簡単な構成にできると
ともに、機械的損失が少なく、かつ、プレスのス
ライドの下降速度を遅くし上昇速度を速くする早
戻り機構の性能は従来と同等以上であるプレス機
械の駆動装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、実施例に付した符号をつけて説明す
ると、メーンギヤ4の等速回転をクランク軸9の
不等速回転に変換する速度特性変換機構10とし
て、ピン結合によるリンクでなく、摺動による結
合を用いることで機構が簡単になることを見い出
してなされたもので、クランク軸9と一体回転す
る回転体8に、クランク軸9の偏心部9bの形成
方向に対し所定角度進んだ半径方向の溝8aを設
け、メーンギヤ4の偏心位置に突設されたピン6
を前記溝8aに対し摺動自在に係合させることに
より、移動する回動支点をこのピン6の摺動部分
の1箇所にして機械的損失を無くし、前記目的を
達成しようとするものである。
具体的には、本考案は、ピニオン3を一体に有
する駆動軸2と、メーンギヤ4と、スライド駆動
用偏心部9bを有するクランク軸9とをそれぞれ
フレーム1に回転自在に支持し、前記ピニオン3
をメーンギヤ4に噛合させるとともに、メーンギ
ヤ4を速度特性変換機構10を介してクランク軸
9に連結し、前記駆動軸2の等速回転をクランク
軸9に不等速回転として伝達するプレス機械の駆
動装置において、クランク軸9の端部に回転体8
を固定するとともに、この回転体8の外側面に半
径方向に沿つた溝8aを設け、この溝8aの形成
方向を前記クランク軸9の偏心部9bの形成方向
から回転方向に所定角度進んだ位置とし、かつ、
前記メーンギヤ4の回転軸心O′を前記クランク
軸9の回転軸心Oから所定量eだけ偏心した位置
とし、さらに、このメーンギヤ4に偏心して突設
されたピン6を前記回転体8の溝8aに摺動自在
に係合したことを特徴とするプレス機械の駆動装
置である。
本考案において、クランク軸9、メーンギヤ4
及び駆動軸2の回転軸心O,O′,O″を同一の垂
直面内に配置することにより、幅方向寸法を狭く
することが可能である。
〔作用〕
このような構成において、駆動軸2を回転する
と、ピニオン3を介してメーンギヤ4が回転され
る。このメーンギヤ4の回転に伴いメーンギヤ4
の偏心位置に突設されたピン6が旋回し、溝8a
を介して回転体8を回転させ、回転体8と一体の
クランク軸9を回転させて、クランク軸9の偏心
部9bを偏心回転させることとなる。
前記ピン6による回転体8の回転駆動にあた
り、クランク軸9の回転軸心Oとメーンギヤ4の
回転軸心O′とは偏心されているから、ピン6の
溝8aに対する係合位置はメーンギヤ4の回転に
伴い刻々と変化する。従つて、メーンギヤ4に突
設されているピン6が等速回転して常に同一の周
速度をクランク軸9に固定された回転体8に伝達
しても、ピン6の回転体8への作用点(係合位
置)が刻々と変化するため、回転体8ひいてはク
ランク軸9の回転速度は一定とはならない。
すなわち、ピン6の作用点が回転体8の回転軸
心Oに近い位置にあるときは、回転体8の回転速
度は大きくなり、一方、回転中心Oから離れてい
る位置にあるときは回転体8の回転速度は小さく
なる。このため、メーンギヤ4の等速回転は回転
体8、ひいてはクランク軸9の不等速回転として
伝達されることとなる。この際、溝8aの方向は
クランク軸9の偏心部9bの方向に対し所定角度
進み方向にずれているため、クランク軸9の偏心
部9bの回転は、上死点位置から下死点位置へと
回転する時は遅く、その逆は速くなり、いわゆる
早戻り運動をする。
以上により、プレス機械のスライドを不等速運
動させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。ここにおいて、各実施例の同一もしく
は相当構成部分は、同一符号を用い、重複部分の
説明は省略もしくは簡略にする。
第1図ないし第3図において、第1の実施例を
説明する。
プレスの前後方向に向けてフレーム1に回転自
在に設けられた駆動軸2は、フライホイール2
a、クラツチ2b、ブレーキ2c等を有し、か
つ、駆動軸2に一体に設けられたピニオン3は、
メーンギヤ4に噛合されている。メーンギヤ4に
は回転軸5が設けられ、この回転軸5はフレーム
1に回転自在に支持されている。回転軸5の軸心
O′は、駆動軸2の軸心O″の直上位置に駆動軸2
と平行に設けられている。
クランク軸9は、プレスの前後方向の向きに、
フレーム1に回転自在に支持され、このクランク
軸9は速度特性変換機構10を介してメーンギヤ
4に連結されている。この速度特性変換機構10
は、クランク軸9の軸受部9aの一端すなわち後
端に固定された回転体8を備えている。この回転
体8とメーンギヤ4とは対向しており、それらの
対向面、すなわち、回転体8の外端面(後端面)
には半径方向の溝8aが、一方、メーンギヤ4の
一端面にはその軸心O′から半径Rの偏心位置に
軸心Pを有するピン6が固定されている。回転体
8の溝8a内にはすべり子7が摺動自在に嵌合さ
れ、このすべり子7の中心孔にはピン6の先端が
回転自在に嵌入されている。これらの回転体8、
溝8a、すべり子7及びピン6により、前記速度
特性変換機構10が構成されている。
メーンギヤ4の軸心O′はクランク軸9の軸受
部9aの軸心Oの直下方向に所定量(偏心量)e
だけ偏心して設けられている。従つて、メーンギ
ヤ4の等速回転は、クランク軸9に不等速回転と
して伝達される。
すなわち、メーンギヤ4の回転は、ピン6およ
びすべり子7を介してクランク軸9と一体の回転
体8に伝達されるが、メーンギヤ4の回転軸心
O′とクランク軸9の回転軸心Oとが偏心してい
ることにより、すべり子7を介してピン6の溝8
aへの係合位置が、ピン6の回転に伴い、溝8a
の半径方向に変化する。このため、ピン6の軸心
O′を中心とする回転(旋回)速度、換言すると、
周速度が一定であつても、回転体8ひいてはクラ
ンク軸9を回転させる作用点がクランク軸9の回
転軸心Oから位置変化するため、クランク軸9の
回転は不等速となることとなる。
より具体的には、ピン6の回転体8への作用点
が回転体8の回転軸心Oに近い位置にあるときに
は、同一周速度でも回転半径が小さい分、回転体
8ひいてはクランク軸9の回転速度は大きくな
る。一方、ピン6の作用点が回転体8の回転軸心
Oから離れているときには、同一周速度に対して
回転半径が大きくなる分、回転体8ひいてはクラ
ンク軸9の回転速度は小さくなる。従つて、ピン
6の回転体8に対する作用点の変化に応じて回転
体8の速度が変化して回転体8と一体のクランク
軸9が不等速回転することになる。
前記クランク軸9の軸心Oと偏心部9bの軸心
Qとを結ぶ線、すなわち、偏心部9の形成方向に
対し、回転体8の溝8aはクランク軸9の回転褒
向(矢印B)に角θだけ進んだ方向に向けて設け
てある。従つて、偏心部9bが上死点、すなわ
ち、最上位置にあるとき、各軸心の配置は、第2
図に示すとおり、O′,O,Qが一直線上(同一
垂直面内)に位置し、ピン6は溝8aの中心線上
にあるので直線O,Pは直線O′,O,Qと角θ
をなす。この角θを設けたことと、前記メーンギ
ヤ4の軸心O′とクランク軸9の軸受部9aの軸
心Oとの偏心とにより、前記速度特性変換機構1
0は、いわゆる早戻り機構として構成されてい
る。
上述の早戻り機構は、e/R=0.4〜0.6におい
て効果的に運用でき、角θは45度程度とするのが
良い。
次に、本実施例の作用について第4図及び第5
図をも参照して説明する。
第1図ないし第5図において、駆動軸2を回転
させると、ピニオン3によりメーンギヤ4が駆動
され、ピン6にはめ込んだすべり子7が回転体8
の溝8aの中を摺動しながら回転体8を回転さ
せ、クランク軸9を回転させる。この際、前述の
ようにメーンギヤ4の軸心O′とクランク軸9の
回転軸心Oとの偏心に基づき、クランク軸9は、
不等速回転される。
クランク軸9の回転にあたり、第2図に示す偏
心部9bが上死点から下死点まで180度駆動され
る間に、ピン6の軸心PはP′に達する。
すなわち、クランク軸9が180度回転されると
いうことは、回転体8が180度回転されることで
あり、回転体8の溝8aも180度回転される。従
つて、溝8aにすべり子7を介して係合されてい
るピン6の軸心Pもクランク軸9の軸心Oを挾ん
で180度回転した位置、換言すると、直線P,O
の線上に位置することとなる。一方、ピン6は、
メーンギヤ4に固定されているため、メーンギヤ
4の軸心O′を中心として旋回することとなり、
このメーンギヤ4の軸心O′を中心とした軌跡と、
前記直線P,Oとの交線にピン6が位置すること
となり、この点がP′である。この点P′は、メーン
ギヤ4側からみると、メーンギヤ4の軸心O′が
クランク軸9の軸心Oから偏心していることによ
り、メーンギヤ4の軸心O′に対し180度よりも大
きく角度回転している状態にある。具体的には、
e/Rが0.6で、θが45度の場合、メーンギヤ4
は角度218度58分だけ回転する。逆に言うと、メ
ーンギヤ4の218度58分(>180度)の回転によつ
てクランク軸9の偏心部9bが下降方向に180度
回転することとなり、メーンギヤ4の残り141度
02分の回転によつて偏心部9bが上昇方向に180
度回転することになつて、クランク軸9はスライ
ドの下降が遅く上昇が速い不等速運動を行う。
今、e=125mm、R=265mm、θ=45度、メーン
ギヤ4の回転数=55rpm、クランク軸9の軸受部
9aと偏心部9bとの軸心距離O,Q(偏心量r)
=100mmとしたとき、メーンギヤ4の第2図に示
す位置を零度として、その回転角度(クランク角
度)に対するプレスのスライドのストローク、速
度、加速度特性は、第4図及び第5図にそれぞれ
実線で示す曲線E,G,Jのとおりとなる。第4
図及び第5図において、破線で示す曲線F,H,
Kは、それぞれ従来の通常のプレスにおけるクラ
ンク角度に対するストローク、速度、加速度特性
を示す。
第4,5図において、プレスのクランク角度に
対する本実施例のストロークE、速度G、加速度
Jと、従来の通常のストロークF、速度H、加速
度Kとを比較すれば、本実施例の動作は、スライ
ドの下降速度がきわめて遅くプレスの加工、特に
深しぼりにおいて大きな効果を発揮することが判
る。
また、クランク軸9の回転軸心O、メーンギヤ
4の軸心O′及び駆動軸2の軸心O″が一直線上
(同一垂直面内)に配列されることにより、プレ
スの幅を狭くできる。さらに、駆動軸2からクラ
ンク軸9に至る動力の伝達経路の途中には、移動
する回動中心はピン6とすべり子7との連結部の
1箇所のみであるから、駆動に伴う損失を少なく
でき、効率を向上できる。また、ピン6とすべり
子7との連結部構造も簡単であり、安価に提供で
きるという効果がある。
第6図及び第7図において、第2の実施例を説
明する。
第6,7図において、メーンギヤ4の軸心
O′はクランク軸9の軸受部9aの軸心Oの直上
方向で所定量eだけ偏心した位置にあり、回転体
8の溝8aの方向は、クランク軸9の軸受部9a
の軸心Oと偏心部9bの軸心Qとを結ぶ線、すな
わち、偏心部9bの形成方向に対し、クランク軸
9の回転方向に180度と角θとの和だけ進んだ方
向に設けてある。その他については、第1の実施
例と全く同様であり、駆動軸2のピニオン3に噛
合されたメーンギヤ4の回転は、速度特性変換機
構10を介してクランク軸9に伝達される。
すなわち、本実施例は、クランク軸9の回転軸
心Oに対してメーンギヤ4の軸心O′を前記第1
の実施例と反対側、換言すると、クランク軸9の
偏心部9bに対して回転方向に180度進めた状態
に設け、このメーンギヤ4の角度が進んだ分
(180度)だけ、クランク軸9の偏心部9bに対す
る回転体8の溝8aの方向を進めて設けたもので
ある。
従つて、偏心量e、ピン6の偏心位置R及び角
θを前記第1の実施例と同一の値に設定すれば、
プレススライドのストロークE、速度G及び加速
度Jは、第3,4図に示される第1の実施例のそ
れらの線図と全く同一となり、その作用効果も同
一である。
第8図は、本考案の第3実施例の第7図相当の
構造を示している。この実施例は、第2の実施例
の変形である。
第8図においては、メーンギヤ4の回転軸5の
軸心O′がクランク軸9の軸受部9aの軸心Oの
45度上方にある場合で、回転体8の溝8aの方向
は、直線O′,Oの延長線から角θだけクランク
軸9の回転方向に進んだ位置に設けられている。
すなわち、この第3の実施例では、前記第2の
実施例と同様に、メーンギヤ4の回転軸心O′が
クランク軸9の軸受部9aの軸心Oより上方にあ
り、かつ、このメーンギヤ4の軸心O′がクラン
ク軸9の軸心Oの直上位置より所定角度、本例で
は45度、クランク軸9の回転方向に対して遅れた
位置にある。
従つて、本実施例でも、第2の実施例と同様
に、回転体8の溝8aは、クランク軸9の偏心部
9bに対し軸心Oのほぼ反対側に位置し、かつ、
軸心Oと軸心O′とを結ぶ線に対して角θだけ進
んだ位置に設定される。この際、角θ=45度であ
ると、前述のようにメーンギヤ4の軸心O′の遅
れ角度が45度であることから、溝8aの位置は、
クランク軸9の軸心Oに対し偏心部9bの丁度反
対側、換言すると180度位置になる。
また、本実施例において、クランク軸9の偏心
部9bの偏心量γ、クランク軸9の軸心Oに対す
るメーンギヤ4の軸心O′の偏心量e、ピン6の
偏心位置R等を前記各実施例と同一に設定したと
しても、本実施例では、メーンギヤ4の軸心
O′がクランク軸9の軸心Oの直上位置から45度
ずれた位置にあるため、メーンギヤ4の軸心
O′の偏心量eの鉛直方向成分は、e/√2とな
る。
このため、本実施例におけるクランク角度に対
するストローク、速度、加速度特性は、前記各実
施例とは多少異なつた状態となるが、早戻り機構
である点では同一である。
この本実施例における各特性線は、前記第4図
及び第5図に一点鎖線で示されている。すなわ
ち、一点鎖線で示す曲線L,M,Nがそれぞれ本
実施例のストローク、速度、加速度特性を示して
いる。従つて、メーンギヤ4が220度回転する間
に、偏心部9bが上死点から下死点に達する。
この第3の実施例によれば、プレスのスライド
の下降が第1及び第2の実施例に比しやや遅く優
れているが、プレスの横幅がやや大きくなる不利
な点がある。
また、この第3の実施例と同様の変形、すなわ
ち、メーンギヤ4の軸心O′をクランク軸9の軸
受部9aの軸心Oの直下位置から所定角度変位さ
せる変形は、第1の実施例についても設定でき
る。
なお、前記第1〜第3の実施例から分るよう
に、本考案は、ピン連結されたリンクを用いず
に、メーンギヤ4とクランク軸9とを、互いに摺
動状態で係合するピン6と半径方向の溝8aとを
有する速度特性変換機構10を用いて連結してい
るものであればよく、その形状等は限定されな
い。
すなわち、溝8aの進み角θは、45度に限定さ
れず、プレスの所望特性に応じて設定すればよい
が、前述のように45度程度とするのがよい。ま
た、クランク軸9の軸受部9aの軸心Oに対しメ
ーンギヤ4の軸心O′をその直上位置からずらす
角度も45度に限らず、プレスの所望の特性と、プ
レスの横幅として許容できる範囲との両者の関連
で設定すればよい。
さらに、前記第1〜第3の実施例において、駆
動軸2の設置位置は、メーンギヤ4の回転軸5と
平行で、メーンギヤ4に噛合できる位置であれば
よいが、特に前記第1、第2の実施例のようにそ
の直下方向あるいはこれらとは反対にその直上方
向であれば、駆動軸2、メーンギヤ4及びクラン
ク軸9の軸受部9aの軸心O″,O′,Oが同一垂
直面内に配置されることとなり、プレスのクラン
ク軸9に直交する方向の幅、すなわち水平方向の
幅が狭くなつて有利である。
また、本明細書の実用新案登録請求の範囲にお
ける符号は、本考案の理解を援けるために付した
ものであり、本考案が前記実施例の構造に限定さ
れることを意味するものではない。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、メーンギヤ4の等速回転をクランク軸9に不
等速回転として伝達するにあたり、ピン結合され
たリンクを用いず、互いに摺動するピン6と溝8
aとで連結された速度特性変換機構10を用いた
から、移動する回動中心が少なくなつて損失を少
なくできるとともに、構造を簡単にできる。しか
も、プレスのスライドの下降速度が遅く、深しぼ
り等の加工性が従来と同等以上であるプレスが得
られる等、実用上の効果と利点はきわめて大き
い。また、クランク軸9の軸受部9a、メーンギ
ヤ4及び駆動軸2のそれぞれの軸心O,O′,
O″を同一垂直面内に配列すれば、プレスのクラ
ンク軸9に直交する方向の幅をきわめて狭くする
ことができ、生産ラインを組む上できわめて有利
にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1の実施例を
示し、第1図は縦断側面図、第2図は第1図のA
−A線に沿う断面図、第3図は第1図の要部の分
解斜視図、第4図は第1ないし第3の実施例並び
に従来例によるストローク線図、第5図は同じく
速度、加速度線図、第6図及び第7図は本考案の
第2の実施例を示し、第6図は縦断側面図、第7
図は第6図のC−C線に沿う断面図、第8図は第
3の実施例を示す第7図相当の断面図、第9図及
び第10図は従来例を示し、第9図は一例の断面
図、第10図は他例の断面図である。 1……フレーム、2……駆動軸、3……ピニオ
ン、4……メーンギヤ、5……回転軸、6……ピ
ン、7……すべり子、8……回転体、8a……
溝、9……クランク軸、9a……軸受部、9b…
…偏心部、10……速度特性変換機構、O,O′,
O″,P……軸心、e,r……偏心量、R……偏
心位置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ピニオン3を一体に有する駆動軸2と、メー
    ンギヤ4と、スライド駆動用偏心部9bを有す
    るクランク軸9とをそれぞれフレーム1に回転
    自在に支持し、前記ピニオン3をメーンギヤ4
    に噛合させるとともに、メーンギヤ4を速度特
    性変換機構10を介してクランク軸9に連結
    し、前記駆動軸2の等速回転をクランク軸9に
    不等速回転として伝達するプレス機械の駆動装
    置において、クランク軸9の端部に回転体8を
    固定するとともに、この回転体8の外側面に半
    径方向に沿つた溝8aを設け、この溝8aの形
    成方向を前記クランク軸9の偏心部9bの形成
    方向から回転方向に所定角度進んだ位置とし、
    かつ、前記メーンギヤ4の回転軸心O′を前記
    クランク軸9の回転軸心Oから所定量eだけ偏
    心した位置とし、さらに、このメーンギヤ4に
    偏心して突設されたピン6を前記回転体8の溝
    8aに摺動自在に係合したことを特徴とするプ
    レス機械の駆動装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第(1)項において、前
    記クランク軸9の回転軸心O、メーンギヤ4の
    回転軸心O′及び駆動軸2の回転軸心O″が同一
    の垂直面内に配置されたことを特徴とするプレ
    ス機械の駆動装置。
JP15420080U 1980-10-30 1980-10-30 Expired JPH0140634Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15420080U JPH0140634Y2 (ja) 1980-10-30 1980-10-30

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15420080U JPH0140634Y2 (ja) 1980-10-30 1980-10-30

Publications (2)

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JPS5776997U JPS5776997U (ja) 1982-05-12
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