JPH0140556Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は各種ロボツトをはじめ各種走行玩具
等の外形変形に最適な形態変化玩具に関するもの
である。

従来の形態変化玩具、例えば各種ロボツトをは
じめ各種走行玩具における外形形状の変形は、多
くの玩具が別部品を取り替え（着脱）ることによ
つて行なつているのが実情である。そのためこの
種変形玩具は、多くの外形形状の変化を得るため
には多くの別部品が必要で高価となり、着脱に際
し破損し易く、しかも紛失が非常に多く子供達に
愛される玩具とはいえなかつた。

この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、各種ロボツトをは
じめ各種走行玩具等の外形形状の変化を持たせる
部分に、複数枚のプレートをヒンジ手段によつて
筒状体に構成して取り付け外形が自在に変形し得
るようになし、以つて各種変形玩具に幅の広い変
化を与えることのできる形態変化玩具を提供する
ことにある。

以下、図面に基いてこの考案の一実施例を詳細
に説明する。

第１図はこの考案にかかる形態変化玩具蝶番構
造を説明するためのもので、図中１は蝶番であ
る。この蝶番１は複数枚のプレート２…（本実施
例ではテーパーカツト形成したプレート４枚使
用）をヒンジ３…によつて連結して筒状体Ａとし
たものである。図中ａ，ｂ，ｃは蝶番１の変形状
態を示したもので、図ａはほぼ四角錐を維持させ
たものであり、図ｂは縦長の編平菱形、図ｃは横
長の編平菱形にそれぞれ変化させた例である。な
お図中仮想線で示す部分は目的とする例えば変形
玩具に合わせた外装プレート４…を添着するとこ
ろを示したものである。このように変形し得るも
のとして構成された蝶番１の外周には第２図で示
す如く外装プレート４…が添着され、変形玩具Ｂ
（本実施例では無限軌道方式の走行玩具を示す）
の先端に取り付けられる。なおこの取り付けは蝶
番１が変形し易く、しかも安定かつ強度的に優れ
たものとなるよう４脚５…のスライド方式支持構
造とした。第３図は上記構造の先端部が取り付け
られる前の着脱部構造を示したものである。図中
６…は蝶番１の基端（４点）に取り付けた脚５…
の嵌合スライド溝である。第４図は上記の蝶番１
を組み込んだ先端部を装着した変形玩具Ｂの全体
斜視図である。図中７は前輪、８は本体部、９は
無限軌道部（キヤタピラ）をそれぞれ示したもの
である。第５図ａ，ｂは蝶番１を組み込んだ筒状
体Ａを装着した変形玩具Ｂの試作品を示した平面
図及び側面図である。この図ａ，ｂに示すように
筒状体Ａの部分は内部に変形自在な蝶番１を組み
込んであるので図の一態様のように変形玩具の先
端部に当る部分を編平にすることができ、変形態
様をその都度変えて遊ぶことができるので幅のあ
る遊びが可能である。

なお、上記の実施例では蝶番１の構成を４枚の
プレート２…によつて構成して説明したが、目
的、用途等に応じ枚数を多くしかつプレート２…
のカツト形状を変える等して種々の変形態様が楽
しめるようにしてもよく上記の実施例にのみ限定
するものではない。また蝶番１の支持構造も４本
の脚５…構造として説明したが、例えば一本フレ
ーム支持ないし場合によつてはリンク方式を採用
してもよく特に上記の支持構造に限定するもので
はない。

次に上記の構成によりこの考案の作用と効果を
併わせて説明する。

複数枚のプレート２…をヒンジ３…によつて連
結し、所定形状の筒状体Ａとなしたので、押圧す
る方向により上記筒状体Ａの形状を種々に変形す
ることができる。こうした蝶番１を変形玩具Ｂの
要変形部内に組み込めば当該変形玩具Ｂを種々の
変形態様に操作して楽しく遊ぶことができる。一
方構造的にも簡単であるから製作が容易で安価に
提供することができる等種々の実用的効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる形態変化玩具を説明
するための図、第２図は第１図に示す蝶番を組み
込んだ形態変化玩具の先端部構造を示す要部縦断
面図、第３図は形態変化玩具の蝶番着脱部を示す
正面図、第４図は形態変化玩具の斜視図、第５図
ａ，ｂは形態変化玩具の平面図及び側面図であ
る。 １……蝶番、２……プレート、３……ヒンジ、
４……外装プレート、５……脚、６……スライド
溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜の形状に成形した複数のプレートをヒンジ
   手段を介して筒状に形成し、かつ少なくとも一方
   の開口端部に嵌合用の脚５を突出形成させた筒状
   体Ａと、先端部に前記嵌合用の脚５と嵌合するス
   ライド溝６を有する変形玩具Ｂとからなる形態変
   化玩具。