JPH0139729Y2 - - Google Patents

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JPH0139729Y2
JPH0139729Y2 JP10320083U JP10320083U JPH0139729Y2 JP H0139729 Y2 JPH0139729 Y2 JP H0139729Y2 JP 10320083 U JP10320083 U JP 10320083U JP 10320083 U JP10320083 U JP 10320083U JP H0139729 Y2 JPH0139729 Y2 JP H0139729Y2
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tension
loom
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lever
plunger
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、織機のたて糸張力制御装置に関し、
特に織機の停止時にたて糸の張力を緩和し、織段
を防止するための装置に係る。
一般に、織機は、送り出し装置との関連でたて
糸の張力制御装置を備えている。通常の張力制御
装置は、倍力機構の一端にウエイトを取付け、こ
の倍力機構の他端部分のテンシヨンロールでたて
糸に張力を付与するようにしている。そして停止
時には、くさびやフツクを利用して、ウエイトの
自重を解放しているものもあるが、このような手
段では、たて糸の張力の緩和量が不確実であり、
また再現性に乏しく、さらに手動による装置であ
るため、操作が面倒である。
また、カムによつて間欠的に作用する機械的な
ブレーキ装置を設け、織機の停止タイミングに合
わせてテンシヨン系の一部を固定する手段や停止
信号によつて作動するソレノイドや電磁力を直接
利用して、テンシヨン系の一部であるウエイトレ
バーを固定する手段がある。しかしこれらの手段
では、製織中でのたて糸の張力レベルがそのまま
維持されるので、時間の経過とともにたて糸に伸
びが生じ、これによつて織段が発生する。
したがつて本考案の目的は、織機の停止時にた
て糸の張力が適当な値に釣り合い状態で解放し、
製織の再開時に織口に生じる織段を防止して、織
物の品質を向上させることである。
上記目的のもとに、本考案は、たて糸切れや、
よこ入れミスなどの織機の停止時に、空気駆動型
のプランジヤーを作動させ、テンシヨンレバーの
一端を押圧し、これによつてたて糸の張力を織機
の停止期間中に低い値に維持し、織機の停止時間
に関係なく、たて糸の伸びを減少させ、もつて織
段の発生を未然に防止するようにしている。特に
本考案の装置は、圧力空気とたて糸の張力とをバ
ランス状態に設定することによつて、テンシヨン
ロールの変位位置に関係なく、常に所定のたて糸
張力に設定できるようにしている。さらに上記プ
ランジヤーの制御器は、一日の終業によるコンプ
レツサーの停止や織機の停止後すべての電源を切
つた時に備えて、上記プランジヤーの圧力を維持
するための自己保持手段を備えている。したがつ
てこのような事故があつた場合においても、たて
糸の張力は、継続して所定の値に保持できること
になる。
以下、本考案の構成および機能を図に示す一実
施例に基づいて具体的に説明する。
まず、第1図は、織機のたて糸張力制御装置1
を示している。たて糸2は、ワープビーム3の外
周に巻付けられており、テンシヨンロール4の外
周に接し、方向を変えてほぼ水平な状態となり、
その水平部分でヘルド5の上下運動によつて開口
を形成し、織口6の部分でよこ糸7と交錯し、織
布8となる。そしてこの織布8は、案内ロール
9,10および巻取ロール11によつて摩擦的に
巻取られ、布ビーム12の外周に順次巻き付けら
れて行く。
そして上記たて糸張力制御装置1は、主要部と
してテンシヨンレバー13、ウエイトレバー14
および変速機15を備えている。上記テンシヨン
レバー13は、フレームなどの支点軸16に対し
回動自在に支持されており、一端で上記テンシヨ
ンロール4を回転自在に保持しており、また他端
部分でテンシヨンスプリング17を介在させなが
ら連結ロツド18およびピン19により上記ウエ
イトレバー14に連結されている。このウエイト
レバー14は、一端で支軸20によりフレームな
どに対し回動自在に支持されており、かつ他端部
分でウエイト21を保持し、さらにロツド22に
より変速機15の変速レバー23に連結されてい
る。この変速機15は、入力軸の側で織機の原動
軸24に連結されており、また出力軸の側で上記
ワープビーム3に対し、直接または適当な減速ギ
ヤーを介在させながら連結されている。
さて、本考案の織段防止装置25は、上記たて
糸張力制御装置1の構成を前提し、空気駆動式の
プランジヤー26およびこれの制御器27を備え
ている。上記プランジヤー26は、例えばばね復
帰型のエアシリンダーであり、織機のフレームな
どに固定されており、そのロツド28の先端をテ
ンシヨンレバー13の一端13aに対応させてい
る。また、上記制御器27は、空気の圧力源29
を備えており、この圧力源29は、レギユレータ
30、電磁式の切換弁31、逆止弁32および電
磁式の切換弁33を経て、上記プランジヤー26
に接続されている。そして上記切換弁31,33
は、共に運転信号Sによつて駆動される関係にあ
るが、この運転信号Sは、切換弁31に対しオフ
デレー型のタイマー34を経て、その駆動部に入
力されるようになつている。
次に上記たて糸張力制御装置1および本考案の
織段防止装置25の作用を説明する。
たて糸2は、所定の張力のもとにワープビーム
3から繰り出され、織口6でよこ糸7と交錯し、
織布8となつて布ビーム12に順次巻取られて行
く。この間にたて糸2の張力が変化すると、テン
シヨンロール4の位置が変化し、テンシヨンレバ
ー13が支点軸16を中心として揺動運動をする
ため、その運動は、テンシヨンスプリング17お
よび連結ロツド18を経て、ウエイトレバー14
に伝達される。このウエイトレバー14の揺動運
動は、ロツド22によつて変速レバー23に伝達
されるため、たて糸2の張力の増減と対応して変
速レバー23は、変速機15の変速比を変えるこ
とにより、たて糸2の送り出し量を加減し、たて
糸2の張力を目標値に近づけるよう動作する。こ
のようにしてたて糸2の張力は、機械的なフイー
ドバツク系によつて目標の範囲内に設定されてい
る。なお、たて糸2の開口運動によつてたて糸2
の張力Tは、第2図にみられるように、織機の1
回転周期で、ある張力値を中心として第3図に示
す揺動角θの範囲で脈動的に変化するが、このよ
うな脈動的な張力の変化は、テンシヨンスプリン
グ17によつて吸収されるため、変速機15の変
速レバー23にそのまま伝達されないようになつ
ている。
このような正常な運転状態にあるとき、切換弁
31は、第4図に示すように、“H”レベルの運
転信号Sを受けてオフの状態にある。このため圧
力源29の圧力空気35は、その切換弁31を通
過しないままの状態に設定されている。一方、切
換弁33は、“H”レベルの運転信号Sを受けて
オンの状態にあり、プランジヤー26つまりエア
シリンダーの内部を排気ポート33aに接続して
いる。したがつてプランジヤー26のロツド28
は、スプリングによつて付勢され、第3図A,C
に示すように、後退位置にある。
ところで織機の運転が中断されると、運転信号
Sは、ただちに“H”レベルから“L”レベルに
変化する。そこでタイマー34は、その運転信号
Sを入力し、一定の時間tの間だけ“H”レベル
の信号を発生し、この期間にわたつて切換弁31
をオン状態に設定する。また上記運転信号Sは、
その“H”レベルにより切換弁33をオフの状態
に設定し、流路を開通状態とする。この結果、圧
力源29の圧力空気35は、レギユレータ30で
所定の圧力レベルに設定された後、切換弁31、
逆止弁32および切換弁33を経て、プランジヤ
ー26の内部に入り、ロツド28をスプリングに
抗して押し出す。このときロツド28は、第3図
B,Dのように、テンシヨンレバー13を下向き
に押圧し、テンシヨンレバー13を反時計方向に
回動させ、これによつてたて糸2の張力を製織中
に比較して低い値Taに設定する。
ワープビーム3でのたて糸2の巻径が減少する
と、テンシヨンロール4に対するたて糸2の巻付
け角度が大きくなるため、テンシヨンレバー13
は、第3図C,Dに示すように、やや反時計方向
に回転した位置で、摺動角θの範囲で揺動運動を
している。このため巻径の大小に関連して、ロツ
ド28のストロークが当然変化しなければならな
い。すでに明らかなように、プランジヤー26の
ロツド28は、圧力源29の所定の圧力値と、た
て糸2の張力やウエイト21の重さと常に釣り合
う量だけ移動するため、ロツド28のストローク
は、巻径の変化に関係しなくなり、圧力源29の
圧力によつて一義的に設定できることになる。
さて、よこ入れ不良が生じて停止したときに
は、織機を逆転して、不良糸を抜き取ることにな
るが、このとき開口運動も連動して行われるた
め、たて糸2の張力に脈動が生じてテンシヨンレ
バー13も揺動運動をする。しかし既に圧力空気
35の供給が停止しているので、プランジヤー2
6の内部の空気量は、変化せず、一定であるか
ら、その後に織機の主軸を停止位置付近に合わせ
れば、テンシヨンレバー13は、もとの位置に再
現される。
しかもロツド28のストロークは、テンシヨン
レバー13の揺動角θの範囲内に設定されている
から、たて糸2の張力が減少方向に設定されたと
きでも、変速レバー23は、停止時の位置のまま
保持される。したがつて次の再起動時において変
速機15の変速比は、停止前の値に設定されてい
る。
なお、このような停止中に圧力源29の圧力が
低下したり、あるいは停電事故が起きた場合にお
いても、プランジヤー26の内部の圧力空気35
は、自己保持手段としての逆止弁32によつて外
部に排出されないため、この状態は、引続き維持
される。
本考案では、下記の効果が得られる。
まず、第1に織機の停止中にたて糸の張力が低
いレベルに設定されるから、織機の停止中でのた
て糸の伸びが減少し、したがつて再起動時の織口
に生じる織段すなわち止段の発生が未然に防止で
きる。
第2に、プランジヤーの動作範囲がテンシヨン
レバーの揺動範囲内に設定されているから、織機
の停止中にテンシヨンレバーが強制的に回動させ
られても、変速機の変速レバーが変位しないの
で、織機のその後の再起動時においても定常運転
中と同一の出力回転数がワープビームに伝えら
れ、したがつて、回転速度の過渡的な変動がな
く、均一で良好な品質の織物が得られる。
第3に、たて糸張力の解放がたて糸の張力設定
系とプランジヤーの圧力空気との静的バランスに
よつて得ているので、ワープビームの巻径が変化
した場合においても、たて糸の張力が常に所定の
値に緩和される。
そして第4に、圧力源の一日の終業によるコン
プレツサーの停止や織機の停止後すべての電源を
切つた場合においても、制御器がプランジヤーに
ついての必要な圧力を維持するから、必要な張力
の緩和効果が継続していられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の前提となるたて糸張力制御装
置および本考案の織段防止装置のスケルトン図、
第2図は張力の変化を示すグラフ、第3図はプラ
ンジヤーの変位量とテンシヨンレバーの揺動角の
関係を示す側面図、第4図はタイムチヤート図で
ある。 1……織機のたて糸張力制御装置、2……たて
糸、3……ワープビーム、4……テンシヨンロー
ル、13……テンシヨンレバー、14……ウエイ
トレバー、15……変速機、17……テンシヨン
スプリング、21……ウエイト、23……変速レ
バー、24……織機の原動軸、25……織段防止
装置、26……空気駆動式のプランジヤー、27
……制御器、29……圧力源、31……切換弁、
32……逆止弁、33……切換弁、34……タイ
マー、35……圧力空気。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 揺動可能なテンシヨンレバーによつてたて糸
    に接するテンシヨンロールを回転自在に支持
    し、上記テンシヨンレバーをテンシヨンスプリ
    ングによつてたて糸に対する張力付与方向に付
    勢するとともに、上記テンシヨンレバーの動き
    をワープビームの回転速度制御手段に伝達する
    張力制御装置において、上記テンシヨンレバー
    の一端と対向し当該テンシヨンレバーをたて糸
    張力の減少方向に押圧する空気制動型のプラン
    ジヤーと、織機の停止時に停止時のたて糸張力
    に対応する圧力値の圧力空気を上記プランジヤ
    ーに供給する制御器とを有することを特徴とす
    る織機の織段防止装置。 (2) 上記制御器は、圧力回路中に圧力空気の自己
    保持手段を有することを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の織機の織段防止装
    置。 (3) 上記プランジヤーは、テンシヨンレバーの運
    転時の揺動範囲から外れた位置に設置されてお
    り、かつ上記プランジヤーのロツドのストロー
    クは、上記テンシヨンレバーの揺動範囲内に設
    定されていることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項または第2項記載の織機の織段
    防止装置。
JP10320083U 1983-07-02 1983-07-02 織機の織段防止装置 Granted JPS6013979U (ja)

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JP10320083U JPS6013979U (ja) 1983-07-02 1983-07-02 織機の織段防止装置

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JP10320083U JPS6013979U (ja) 1983-07-02 1983-07-02 織機の織段防止装置

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JPS6013979U JPS6013979U (ja) 1985-01-30
JPH0139729Y2 true JPH0139729Y2 (ja) 1989-11-29

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JP10320083U Granted JPS6013979U (ja) 1983-07-02 1983-07-02 織機の織段防止装置

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