JPH0138982Y2 - - Google Patents

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JPH0138982Y2
JPH0138982Y2 JP1987060843U JP6084387U JPH0138982Y2 JP H0138982 Y2 JPH0138982 Y2 JP H0138982Y2 JP 1987060843 U JP1987060843 U JP 1987060843U JP 6084387 U JP6084387 U JP 6084387U JP H0138982 Y2 JPH0138982 Y2 JP H0138982Y2
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surface acoustic
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子回路の超小型フイルタとして有
効な弾性表面波(SAW)フイルタに関する。
SAW(Surface Acousticwave)フイルタは第
1図に示すように、圧電基板1上に噛合わされた
すだれ状(インターデイジタル)電極2a,2
b,3a,3bを蒸着、パターニングして形成
し、(図の2a,2b,3a,3bは共通電極部、
2c,3cがくし歯電極部を示す)これらを入出
力トランスジユーサ4,5とするものであり、一
対の入力端子6a,6bに高周波電圧を加えて入
力トランスジユーサで表面波を発生させ、これを
出力トランスジユーサで受けて電気信号として一
対の出力端子7a,7bから取出し、この間にお
いてバンドパスなどのフイルタ作用を行なう。か
かるSAWフイルタをテレビ受像機に用いる場合
は例えば第2図に示す如く配置される。同図は
IF段に用いた場合の基本構成を示し、10はア
ンテナ、11はチユーナ、12はプリアンプ、1
3は整合回路、14はSAWフイルタ、15は整
合回路、16は差動アンプであり、この後にIF
検波部等が続く。SAWフイルタ14は、電極形
状等によつて定まる特定周波数帯域ここでは中間
周波数の信号のみを、弾性表面波の形態で入力ト
ランスジユーサ4から出力トランスジユーサ5へ
伝播させるが、その出力端子7a,7bには弾性
表面波の形をとらずに静電誘導で直接到達する信
号成分Nも含まれることが分つた。第7図2〜
4,6〜8は出力波形の種々の例を示すが、これ
らの図に示すように出力波形はピーク部P1とP2
を持ち、ピーク部P1は拡大すると第7図1,5
の如くなる。このピーク部P1は弾性表面波を経
て伝達された信号であるが、裾部P2は誘導によ
るものである。第7図の2と6を比較すると誘導
は2の方が多いことが認められるが、2のピーク
拡大図1と6のピーク拡大図5を比べると分るよ
うに誘導が多いとリツプルも多くなる。これらの
図で横軸は周波数、縦軸は信号レベルを示すか
ら、これらの図はフイルタの通過周波数特性を示
しており、従つてこの特性がリツプルを示すこと
は好ましくない。
この誘導現象を第3図の模式図について考慮す
るに、同図で17は信号源であり、14はSAW
フイルタ、16は差動アンプであり、信号源17
からの信号Sの大部分はSAWフイルタ14を通
して差動アンプ16へ伝達されるものの、一部
(第2図のN)はSAWフイルタ14の出力端子7
a,7b(より直接的には差動アンプ16の2つ
の入力端子)に電磁誘導的に直接伝達される。こ
の場合、SAWフイルタ14の出力端子7a,7
bに誘導される信号成分A,Bのレベル差が問題
である。つまり、増幅器16は差動増幅器である
から信号成分A,Bの誘導レベルが同じであると
該増幅器16でキヤンセルされて出力には現われ
ないが、誘導成分に第4図aのようにレベル差が
あるとその差分がキヤンセルされずに残り、出力
誘導レベルは同図bのように大きな値をとる。第
5図aのように誘導レベルが等しければ平衡入力
の増幅器16で両者は相殺され、出力誘導レベル
は同図bの実線イのように低くなる。1点鎖線ロ
は第4図bの特性を示したものである。
誘導によるかかる障害を除去するには誘導をな
くせばよく、それにはシールドをすることが考え
られる。事実、大きな静電誘導を生じるSAWフ
イルタの端子ピン部を遮蔽板で遮蔽する試みもあ
るが、静電誘導を生じる部分は端子ピンに限らな
いから実施上種々の困難に遭遇する。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、誘
導レベルの低い出力端子側の誘導量を意図的に増
強して両出力端子の誘導レベル、厳密には差動ア
ンプの両入力端子の誘導レベルを等しくし、差動
アンプでこれを相殺してしまおうとするものであ
る。本考案は、共通電極部から複数のくし歯電極
部を直角に導出させた一対のすだれ状電極がその
くし歯電極部を噛合わせた入出力トランスジユー
サが圧電基板上に対向し隔離して配置され、該出
力トランスジユーサの電気出力は平衡型差動増幅
器へ導かれる弾性表面波フイルタにおいて、入力
トランスジユーサの一方の入力端子からの延びる
導電パターンの先端部と、出力トランスジユーサ
の一方の出力端子から延びる導電パターンの先端
部を、入出力トランスジユーサが配置される前記
圧電基板の面と同じ面で、且つ前記共通電極部の
外側で前記入出力トランスジユーサ間の隔離部分
に、該共通電極部に近接すると共に該共通電極部
の長手方向に沿うように、両者の前記先端部を重
ねて互いに容量結合するコンデンサ素子を設け、
弾性表面波の形態を採らずに該出力トランスジユ
ーサの一対の出力端子にそれぞれ誘導される信号
のレベルを該コンデンサ素子で均等化したことを
特徴とするものであるが、以下図示の実施例を参
照してこれを詳細に説明する。
第6図a〜dは本考案の異なる実施例であり、
前出した各部と同一部分には同一符号が付してあ
る。いずれの実施例においても共通する点は、誘
導レベルを増強させるべき側の出力端子7aまた
は7bから延びたアルミニウム等の導電パターン
20と、誘導を生ずる側(非接地側)の入力端子
6aまたは6bから延びた導電パターン21とを
近接させ、両者の間にコンデンサ22を形成した
点である。これらの導電パターン20,21は、
入出力トランスジユーサ4,5と共に第1図の圧
電基板1上に形成される。コンデンサ22の取付
端子および容量値は誘導レベルを増強すべき端子
および増強すべき誘導レベル量によつて決定され
るから、このパターン形成を行なうには出力端子
7a,7bの誘導レベルを測定する必要がある。
これには概略次のようにするとよい。先る出力端
子の一方例えば7aを接地してみる。これにより
得られる出力波形が第7図4とする。次は他方の
出力端子本例では7bを接地してみる。このとき
の出力波形を第7図3とする。3と4を比較する
と明らかなように出力端子7aと7bの誘導レベ
ルは不等であり、後者の方が大きい。この場合は
出力端子7aの誘導レベルを大にする。入力端子
は6aが非接地側とすれば、第6図aの構成をと
り、導電パターン21と22が作る容量を該誘導
レベル差をなくすに必要な値にする。この様にす
れば出力端子7a,7b接地時の出力波形は第7
図7,8となり、誘導レベルが等しくなる。この
ときの差動増幅器出力波形は第7図6となり、同
図2より大幅に裾部が減少、即ち誘導レベルが小
になつている。この場合のピーク部P1の波形は
同図5であり、リツプルが除去されている。な
お、第6図b,dは入力端子6aを接地する場合
であり、第6図cは入力端子6b接地でA>Bの
場合である。
以上述べたように本考案によれば、誘導レベル
を低下させてリツプルを小にし、フイルタの通
過、阻止特性をを改善することができる。しか
も、これに要するコンデンサ素子形成用導電パタ
ーンはSAWフイルタのすだれ状電極が形成され
る圧電基板の面と同じ面に形成され従つて該すだ
れ状電極と同時に形成できるので、構成、製作が
簡単である。また導電パターンはその延長方向で
端部を互いに平行にし、側縁で近接させて容量を
形成させるので、広いスペースを必要とせず、容
量値のトリミングも容易である。更に、導体パタ
ーンに電圧が加わると僅かながら表面波が発生す
るが、導体パターンを第6図のように入、出力ト
ランスジユーサ間に、これらと平行に置くと、該
表面波がフイルタ特性に影響を与えない利点があ
る。勿論本考案はシールド手段と併用してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は弾性表面波(SAW)フイルタの一例
を示す斜視図、第2図はSAWフイルタを用いた
テレビ受信機の一部を示すブロツク図、第3図は
SAWフイルタの通過特性を劣下させる誘導の説
明図、第4図a,bは従来のSAWフイルタにお
ける2出力端子の誘導レベルを示す周波数特性図
および差動アンプ出力誘導レベルを示す周波数特
性図、第5図a,bは本考案のSAWフイルタに
おける2出力端子の誘導レベルを示す周波数特性
図および差動アンプ誘導レベルを示す周波数特性
図、第6図a〜dは本考案の異なる実施例を示す
構成図、第7図1〜8は実際の出力波形例を示す
グラフである。 図中、1は圧電基板、2a,2b,3a,3b
はすだれ状電極、4は入力トランスジユーサ、5
は出力トランスジユーサ、6a,6bは入力端
子、7a,7bは出力端子、14は弾性表面波
(SAW)フイルタ、16は差動アンプ、20,2
1は導電パターン、22はコンデンサである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 共通電極部から複数のくし歯電極部を直角に導
    出させた一対のすだれ状電極がそのくし歯電極部
    を噛合わせた入出力トランスジユーサが圧電基板
    上に対向し隔離して配置され、該出力トランスジ
    ユーサの電気出力は平衡型差動増幅器へ導かれる
    弾性表面波フイルタにおいて、 入力トランスジユーサの一方の入力端子からの
    延びる導電パターンの先端部と、出力トランスジ
    ユーサの一方の出力端子から延びる導電パターン
    の先端部を、入出力トランスジユーサが配置され
    る前記圧電基板の面と同じ面で、且つ前記共通電
    極部の外側で前記入出力トランスジユーサ間の隔
    離部分に、該共通電極部に近接すると共に該共通
    電極部の長手方向に沿うように、両者の前記先端
    部を重ねて互いに容量結合するコンデンサ素子を
    設け、弾性表面波の形態を採らずに該出力トラン
    スジユーサの一対の出力端子にそれぞれ誘導され
    る信号のレベルを該コンデンサ素子で均等化した
    ことを特徴とする弾性表面波フイルタ。
JP1987060843U 1987-04-22 1987-04-22 Expired JPH0138982Y2 (ja)

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DE102010008774B4 (de) * 2010-02-22 2015-07-23 Epcos Ag Mikroakustisches Filter mit kompensiertem Übersprechen und Verfahren zur Kompensation

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JPS5342535A (en) * 1976-09-29 1978-04-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Sound surface wave element
JPS5342649A (en) * 1976-09-30 1978-04-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Surface wave filter equipment

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