JPH0138056Y2 - - Google Patents

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JPH0138056Y2
JPH0138056Y2 JP7555184U JP7555184U JPH0138056Y2 JP H0138056 Y2 JPH0138056 Y2 JP H0138056Y2 JP 7555184 U JP7555184 U JP 7555184U JP 7555184 U JP7555184 U JP 7555184U JP H0138056 Y2 JPH0138056 Y2 JP H0138056Y2
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JP
Japan
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moisture
rust
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paper
packaging
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JP7555184U
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JPS60188175U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鉄板やコイル等金属製品を梱包して
輸送する場合等に使用される包装材に関する。
従来、この種鉄板等の包装材として防錆紙が一
般に使用されているものであるが、該防錆紙によ
つて鉄板等を包装した状態で屋外に放置しておい
た場合、雨水等により外部湿度が上昇すると鉄板
を包装した包装体の雰囲気内の内部湿度も上昇す
ることとなり、その結果鉄板に湿気や水分が付着
することとなる。
しかるにある程度の湿気や水分は前記防錆紙の
吸湿作用によつて吸湿されるため、包装体の雰囲
気内は気化されて防錆効果が保持されるものであ
るが、包装体内の内部湿度が異常に上昇すると前
記防錆紙の吸湿及び吸水限界を越えてしまう結
果、防錆紙の気化作用も著しく減退することとな
りて防錆効果が完全に阻害されてしまい、その結
果錆が発生することとなつた。
さらに防錆紙の吸湿及び吸水限界を越えた状態
で外部気温が急に低下すると鉄板に付着した水分
が結露状態になる致命的問題が生じた。
いずれにしても従来の包装材においては、防錆
紙によつて鉄板等を包装するとともにその外表面
には防水シートによつて2重包装していたもので
あるが、外部の雨水の侵入並びに内部湿度の上昇
により防錆紙の吸湿及び吸水限界を越えた場合に
生じる錆や結露の発生には対処できなかつたもの
である。
本考案はこのような点に着目して防錆紙の吸湿
及び吸水限界を越える内部湿度の上昇にも十二分
に対応ならしめることを課題とし、その目的とす
るところは防錆紙の防錆効果を内部湿度の異常上
昇に対しても損なうことがなく且つ結露の発生を
防止するとともに内部湿度をコントロールするこ
とができる全く新規且つ有用な鉄板等の梱包用包
装材を提供するにある。
本考案はこのような目的を達成するために、吸
湿及び吸水性のある基材1の外面側が湿気及び水
分を遮断すべく処理されてなり且つ該基材1の内
面側に複数の通気孔5が形成されるべく複数条の
線状接着剤を介して気化性防錆紙が一体的に貼着
されてなる梱包用包装材にある。
このように構成された梱包用包装材にて、例え
ば鉄板を包装すると、外部の雨水等は基材1の外
面側で遮断されるため包装体内に侵入することが
ない他、仮にわずかに侵入してあるいは内部湿度
が上昇して鉄板に湿気や水分が付着した場合でも
防錆紙3の気化作用によりこれらの湿気や水分は
吸収されるので錆や結露の発生がないのである。
これに対し外部湿度の異常な上昇等により内部
湿度も異常に上昇して防錆紙3の吸湿及び吸水限
界を越えた場合には、防錆紙3の外面側の通気孔
5を介して基材1側に吸湿及び吸水されることと
なるので、内部湿度の異常上昇に対しても防錆紙
3の気化作用を阻害することなく吸湿及び吸水が
行なわれるので、内部湿度は略正常値にコントロ
ールされることとなる。
よつて防錆効果も減退することがない他、外部
気温が低下しても結露の発生が生じることがない
のである。
しかも基材1の外面側は湿度や水分を遮断すべ
く構成されているので、内部からの排湿が排水並
びに外部からの侵入もないので、包装体8の雰囲
気内は、常に防錆紙3の防錆効果が保持されるこ
ととなる。
以上のように本考案は防錆紙の外面側に線状接
着剤間の通気孔を介して線状接着剤にて吸湿及び
吸水性の基材を一体的に貼着してなる包装材なる
ため、防錆紙の吸湿及び吸水限界を越えた内部湿
度の上昇に対して通気孔を介して基材が補助的に
吸湿及び吸水作用をするので防錆紙の気化作用は
阻害されることがなくなり、よつて防錆効果や結
露の発生防止が確実に行なえる特有の効果をえ
た。
特に基材と防錆紙間には多数の通気孔が介在す
るため、基材の吸湿及び吸水作用が非常に効果的
に作用することとなる。
さらに基材の外面側は湿気や水分を遮断すべく
処理されているので、外部からの雨水の侵入や内
部からの排湿、排水がほとんどないので、包装体
内の雰囲気が防錆紙の気化作用によつて極めて良
好な状態に保持されることとなる。
いずれにしても本考案によつて、従来のように
防錆紙に生じた種々の問題点が解消されることと
なり、防錆及び結露の発生を確実に防止できる極
めて効果的な包装材となるに至つた。
以下本考案の実施態様について図面に示した一
実施例に従つて説明する。
1は不織布に吸湿塗料を含浸せしめてなる吸湿
及び吸水用の基材、2は基材1の外面側に貼着し
たポリエチレンフイルム、3は該基材1の内面側
に多数条の線状接着剤4を介して貼着した気化性
防錆紙、5は該線状接着剤4間に形成された通気
孔、6は前記構成からなる梱包用包装材を示す。
以上の構成からなる包装材6を、例えば第3図
イのように鉄板7を梱包する際の包装紙として使
用するもので、その際包装材6は同図ロのように
防錆紙3が内側でポリエチレンフイルム2が外側
になるよう包装する。
このように包装した状態で屋外に放置した場合
に雨水が生じても、包装材6の外部はポリエチレ
ンフイルム2なるため、ほとんど雨水は包装体内
に侵入することがないが、包装体8内の内部湿度
は通常時より上昇することとなり、その結果鉄板
7に湿気や水分が付着する現象が生じる。
しかしながらこのような湿気や水分は防錆紙3
の吸湿、吸水作用並びに気化作用によつて吸収さ
れることとなるのでほとんど防錆紙3の防錆効果
は減退することはないのである。
これに対し包装体8内の内部湿度が異常に上昇
した場合には、前記鉄板に対する付着量が増大す
ることとなるため、防錆紙3自身による吸湿及び
吸水能力の限界を越えることとなる。
しかるに該防錆紙3の外面側には多数の通気孔
5を介して基材1が一体的に貼着されているた
め、防錆紙3からオーバーフオローした湿度や水
分は基材1により良く吸湿及び吸水されることと
なり、よつて防錆紙3の気化作用は阻われること
がないので略包装体8内の雰囲気は通常時の内部
湿度に保持されることとなり、よつて防錆効果が
阻害されることもないのである。
しかも基材1の外面側にはポリエチレンフイル
ム2が貼着されているため、基材1から外部に排
湿、排水されることもないので常に包装体8内は
基材1の吸湿、吸水作用と防錆紙3の気化作用に
よつて非常に良好な雰囲気内に保持されているの
である。
従つて、防錆紙3の気化作用が保持されている
以上、錆の発生や結露の発生もないのである。
他方、外気温が高温になる等によつて包装体内
の内部湿度が通常値より低下すると基材1側から
包装体8内に排湿が行なわれるので、略一定状態
に内部湿度がコントロールされることとなる。
以上のように防錆紙3の外面側に多数の通気孔
5を介して吸湿、吸水用の基材1が一体的に設け
られているので、内部湿度の異常な上昇に対して
も基材の吸湿、吸水作用により防錆紙3の気化作
用を損なうことがないので、防錆効果が保持され
るとともに結露の発生も防止でき、よつて従来の
防錆紙3のみの包装材では得られない格別な作用
効果を得たものである。
尚、上記実施例では基材を不織布に吸湿性塗料
を合浸せしめて形成してなるが、不織布以外に紙
や布帛等その種類は問わないものであるが、高吸
水性樹脂を塗着した基材を使用すると特に効果的
である。また吸湿性塗料の他、吸湿性顔料等であ
つてもよい。さらに該塗料や顔料は不織布等に含
浸させる他、塗着や吹き付け等であつてもよい。
さらに基材1の外面側の湿気や水分を遮断する
手段としては、実施例のようなポリエチレンフイ
ルムの他、ポリプロピレンフイルムやその他の遮
断用被膜の形成であつてもよい。
また梱包用の包装材は、前記実施例のような鉄
板の包装の他、鉄製コイルやその他金属材であれ
ば被包装物の種類は問わないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は包装材の要部正面図。第2図は第1図
の要部拡大断面図。第3図は包装状態を示し、イ
は斜視図、ロはイのA−A線要部拡大断面図。 1……基材、2……ポリエチレンフイルム、3
……防錆紙、4……線状接着剤、5……通気孔、
6……包装材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 吸湿及び吸水性のある基材1の外面側が湿気
    及び水分を遮断すべく処理されてなり、且つ該
    基材1の内面側に複数の通気孔5が形成される
    べく複数条の線条接着剤4を介して気化性防錆
    紙3が一体的に貼着されてなることを特徴とす
    る鉄板等の梱包用包装材。 2 基材1が、吸湿塗料又は吸湿顔料を不織布に
    塗着して構成されてなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の鉄板等の梱包用包装材。 3 前記湿気及び水分を遮断すべく処理する手段
    が、前記基材1の外面に合成樹脂製フイルムを
    貼着する手段である実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の鉄板等の梱包用包装材。
JP7555184U 1984-05-22 1984-05-22 鉄板等の梱包用包装材 Granted JPS60188175U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7555184U JPS60188175U (ja) 1984-05-22 1984-05-22 鉄板等の梱包用包装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7555184U JPS60188175U (ja) 1984-05-22 1984-05-22 鉄板等の梱包用包装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60188175U JPS60188175U (ja) 1985-12-13
JPH0138056Y2 true JPH0138056Y2 (ja) 1989-11-15

Family

ID=30616876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7555184U Granted JPS60188175U (ja) 1984-05-22 1984-05-22 鉄板等の梱包用包装材

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JP (1) JPS60188175U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08366Y2 (ja) * 1989-06-26 1996-01-10 丸三産業株式会社 鋼板コイル用▲錆▼止め材
JP4686296B2 (ja) * 2005-08-05 2011-05-25 恵和株式会社 防錆シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60188175U (ja) 1985-12-13

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