JPH0136817B2 - - Google Patents

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JPH0136817B2
JPH0136817B2 JP20861681A JP20861681A JPH0136817B2 JP H0136817 B2 JPH0136817 B2 JP H0136817B2 JP 20861681 A JP20861681 A JP 20861681A JP 20861681 A JP20861681 A JP 20861681A JP H0136817 B2 JPH0136817 B2 JP H0136817B2
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JP
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water
diglyceryl
aminobenzoate
ultraviolet
soluble
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JP20861681A
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Koji Utsugi
Michio Ochiai
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Pola Orbis Holdings Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q17/00Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
    • A61Q17/04Topical preparations for affording protection against sunlight or other radiation; Topical sun tanning preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/45Derivatives containing from 2 to 10 oxyalkylene groups

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
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  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dermatology (AREA)
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  • Epidemiology (AREA)
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規なグリセリル化合物及びその紫
外線吸収剤としての利用、さらに詳しくは、p−
アミノベンゼン化合物のアミノ基にポリグリセリ
ル基を付加したグリセリル化合物及びその水溶性
紫外線吸収剤としての応用に関するものである。 通常、日やけは、日光特に紫外線が皮膚の生理
的許容範囲を越えて作用した時に起る急性皮膚炎
であり、その発現の仕方として紅斑(サンバー
ン)と黒化(サンタン)が知られている。一般に
皮膚の受けた紫外線の強さや量により、発現の強
さ及びその他の経過は異なるが、先ず皮膚内の毛
細血管の充血及びその後の腫張による浮腫、水疱
を伴なう紅斑(サンバーン)を生じる。そして数
日後に炎症が静まり、紅斑が消失すると共に、皮
膚内にメラニン色素が沈着し、黒化(サンタン)
へと移行する。 紫外線は、その波長の大きさにより、280nm
以下の短長紫外線領域(UV−C)、280〜350nm
の中波長紫外線領域(UV−B)、320〜400nmの
長波長紫外線領域(UV−A)に分類されるが、
通常オゾン層、大気等に吸収され290nm以下の
紫外線は地表に到達しないので、290〜400nmの
紫外線(UV−B及びUV−A)が生物学的に重
要となる訳であり、このうち290〜320nmの紫外
線(UV−B)は主として急性の紅斑作用(サン
バーン)に関連し紅斑領域紫外線と呼ばれ、また
320〜400nmの紫外線(UV−A)は黒化(サン
タン)を促すので黒化領域紫外線と呼ばれてい
る。従つて紫外線吸収剤としては、最低限290〜
320nmの紫外線のフイルター効果を有すること
が不可欠であり、また必要に応じて320〜400nm
の紫外線を吸収することも要求される。 周知の様に、p−アミン安息香酸やp−アミノ
アセトフエノン等は紫外線吸収能に優れ、それぞ
れ290nm付近と320nm付近に吸収極大を有する
特性をもつている。そしてこれらの物質は、多く
の誘導化が図られ、その特性を生かして、化粧品
分野においても、太陽光線による皮膚の炎症・日
やけ防止、色素、香料等内容成分の光安定化を目
的として種々の化粧品に配合されている。 しかるに、これら多くの誘導体は元来脂溶性で
あり、また誘導化の方向も、より脂溶性を高める
ことを目的とする場合が多く、化粧品への利用に
おいて重要な要素である水溶性の誘導体は、一部
p−アミノアセトフエノンへのエチレンオキサイ
ド付加を除き皆無に等しかつた。しかもこのエチ
レンオキサイド付加物でさえも、水溶性化を図る
為多量に付加せざるを得ず、従つて、分子量増大
に伴なう吸光度Aの低下が避けられず、紫外線吸
収能や実用面を含めた特性として充分目的を達し
得なかつた。 本発明の重要な目的は、ポリグリセリン基とp
−アミノベンゼン化合物との結合により、紫外線
吸収能に優れ、かつ水溶性であり、また皮膚への
影響が少なく安全な紫外線吸収剤を得ることであ
る。 本発明は一般式() 〔式中Aはカルボキシル基:−COOH、カルボ
キシアルキル基:−COOR(但しRはメチル、エ
チル、プロピル)、アセチル基:−COCH3、を表
わし、またm、nはグリセリル基の付加モル数を
表わし、m≧1、n≧1でありm+n≦4であ
る〕で示されるグリセリル化合物及び水溶性紫外
線吸収剤としての用途に係る。 ここで本発明の特徴的な点は、p−アミノベン
ゼン化合物の紫外線吸収能を如何に損なわずに水
溶性化を図るかにある。 一般にp−アミノベンゼン化合物は、そのN置
換の種類により、例えばN−アシル化により20〜
30nmの短波長シフト(ブルーシフト)し、また
N−アルキル化により20nm程度の長波長シフト
(レツドシフト)する。 従つて本目的を達成する為には、誘導化時の紫
外線吸収能を勘案し、アルキル不加型誘導化によ
り水溶性化を図ることである。 一般式()において、グリセリル基付加モル
数m≧1、n≧1で充分に水溶性化するが、p−
アミノベンゼンカルボン酸系化合物及びp−アミ
ノアセトフエノンにおいては、立体異性(メン、
ラセミ)の影響が大きく、m=1、n=1におい
ては2種の立体異性体のうち、低融点物が水溶性
となる。 しかし、前記の様に、付加モル数n、mの増加
と共に、単位重量当りの吸光度Aの低下がある
為、実用面を考慮した場合、m+n≦10が好まし
く、m+n≦4ならば最適である。しかしなが
ら、p−アミノアセトフエノン系誘導体について
は、未だ理論的検証はなされていないが、結果と
して前記公知のp−アミノアセトフエノンエチレ
ンオキサイド付加物と比較して、吸光度Aの理論
的低下量程吸光度が低下せず、相当量の付加モル
数を確保することも可能である。 本発明のグリセリル化合物は、何れの場合も白
色乃至淡黄色の結晶〜粘ちよう液状の物質で、p
−アミノベンゼンカルボン酸系誘導体は310nm
付近に、p−アミノアセトフエノン系誘導体は
340nm付近に吸収極大を持つ吸光特性を示す。
この性質は、p−アミノベンゼンカルボン酸系誘
導体については、紅斑領域紫外線に対して有効な
フイルター効果を有し、p−アミノアセトフエノ
ン系誘導体については、黒化領域紫外線に対して
有効であり、日やけ止め用途に極めて有用であ
る。 これらグリセリル化合物は、化粧水、乳液、ク
リーム、白粉類、フアンデーシヨン、軟膏等の形
で配合され、特には水系製品に有利に使用でき、
色素、香料等の光安定化、日やけ止め等に利用さ
れる。またこの際の配合濃度としては、概ねベー
スに対して0.01〜10%程度であるが、基剤の種
類、他の紫外線吸収剤・カツト剤との併用の有
無、使用目的などにより最適な濃度を選択するの
が実用的である。 本発明のグリセリル化合物は、グリツドールと
p−アミノベンゼン化合物との付加反応を利用す
る方法が最も一般的であるが、その他エピクロル
ヒドリンとp−アミノベンゼン化合物との付加反
応、さらに加水分解またはグリセリンとの付加反
応を利用する方法等々によつて合成することも可
能である。そして必要付加モル数に応て適宜な方
法を用いるのが最適である。 以下に本発明グリセリル化合物の合成例を示
す。 合成例 1 (グリシドール付加反応によるN,N−ポリグ
リセリル−p−アミノ安息香酸エチルの合成) 撹拌棒、冷却管を取り付けた500ml3つ口フラ
スコ中に、アニソール100mlにp−アミノ安息香
酸エチル16.5g(0.1mol)を溶解させた混合液を
入れ、抽浴上150〜155℃で加熱撹拌した。これに
グリシドール22.2g(0.3mol)を滴下ロートによ
りゆつくり滴下した。150〜155℃で16hr加熱撹拌
した後、冷却すると、半固体上の沈殿物を生成し
た。アニソールをデカンテーシヨン法により除去
後、さらに減圧乾燥した。残分中には、N,N−
ジグリセリルエチルPABAを主成分とし、トリ
体、テトラ体以上を含んでいた。これシリカゲル
カラムにより、エーテル−メタノールを溶出液と
して展開し各種付加体を分画した。このうちジ付
加体については、2種の立体異性体(メソ、ラセ
ミ)があり、一方が水溶性、他方が水難溶性の
為、水よりの再結晶により、水難溶性の白色結晶
(mp、147〜148℃)を分離、さらに母液を酢酸エ
チルにより再結晶化し、水溶性の白色結晶(mp、
95〜98℃)を分離した。トリ付加体以上は全て水
溶性で、性状は淡黄色の粘ちよう液であつた。水
溶性を示すジ付加体以上の全収量は18g(収率47
%)であり、このうち水溶性のジ付加体(N,N
−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸エチル)の
収量12g(収率31%)、又トリ付加体(N,N−
トリグリセリル−p−アミノ安息香酸エチル)の
収量3g(収率8%)、テトラ付加体(N,N−
テトラグリセリル−p−アミノ安息香酸エチル)
の収量2g(収率5%)であつた。 ΓN,N−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸エ
チルの光学的性質と元素分析 紫外線吸収 λnax(水) 317nm(第1図参照) εnax(水)=3.22×104 赤外部吸収 (第2図参照) 3400cm-1 O−H伸縮振動 2950cm-1及び2900cm-1 C−H伸縮振動 1680cm-1 C=O伸縮振動 1290cm-1 Carom−N伸縮振動 835cm-1 ベンゼン核面外変角振動 元素分析 C H N 実験値 56.89 7.48 4.39 理論値 57.51 7.35 4.47 ΓN,N−トリグリセリル−p−アミノ安息香酸
エチル光学的性質と元素分析 紫外部吸収 λnax(水) 317nm εnax(水)=3.45×104 元素分析 C H N 実験値 55.39 7.58 3.46 理論値 55.81 7.49 3.61 ΓN,N−テトラグリセリル−p−アミノ安息香
酸エチルの光学的性質と元素分析 紫外部吸収 λnax(水) 317nm εnax(水)=3.54=104 元素分析 C H N 実験値 54.17 7.81 2.93 理論値 54.66 7.59 3.04 合成例 2 (グリシドールの付加反応によるN,N−ポリ
グリセリル−p−アミノアセトフエノンの合
成) 撹拌棒、冷却管を取り付けた500ml3つ口フラ
スコ中に、アニソール100mlにp−アミノアセト
フエノン13.5g(0.1mol)を溶解させた混合液を
入れ、油浴上150〜155℃で加熱撹拌した。これに
グリシドール14.8g(0.2mol)を滴下ロートによ
りゆつくり滴下した。150〜155℃で16hr加熱撹拌
した後冷却すると、半固体上の沈殿物を生成し
た。アニソールをデカンテーシヨン法により除去
後、さらに減圧乾燥した。残分中にはN,N−ジ
グリセリル−p−アミノアセトフエノンを主成分
としトリ体、テトラ体以上を含んでいた。これを
シリカゲルカラムによりクロロホルム−メタノー
ルを溶出液として展開し各種付加体を分画した。
このうちジ付加体については、2種の立体異性体
(メソ、ラセミ)があり、メタノールからの再結
晶により水難溶性の白色結晶(mp.149〜151℃)
を分離後、メタノール/エーテルからの再結晶に
より水溶性の白色結晶(mp.126〜128℃)を単離
した。トリ付加体以上は全て水溶性であり、性状
は淡黄色乃至黄色が粘ちよう液〜液状であつた。
水溶性を示すジ付加体以上の全収量は14g(収率
49%)であり、このうち水溶性のジ付加体(N,
N−ジグリセリル−p−アミノアセトフエノン)
の収量9g(収率32%)、又トリ付加体(N,N
−トリグリセリル−p−アミノアセトフエノン)
の収量3g(収率11%)、テトラ付加体(N,N
−テトラグリセリル−p−アミノアセトフエノ
ン)の収量1.5g(収率5%)であつた。 ΓN,N−ジグリセリル−p−アミノアセトフエ
ノンの光学的性質と元素分析 紫外部吸収 λnax(水) 337nm(第3図参照) εnax(水)=2.65×104 赤外部吸収 (第4図参照) 3400cm-1 O−H伸縮振動 2950cm-1及び2900cm-1 C−H伸縮振動 1645cm-1 C=O伸縮振動 1290cm-1 Carom−N伸縮振動 820cm-1 ベンゼン核面外変角振動 元素分析 C H N 実験値 59.22 7.44 4.88 理論値 59.36 7.42 4.95 ΓN,N−トリグリセトル−p−アミノアセトフ
エノンの光学的性質と元素分析 紫外線吸収 λnax(水) 337nm εnax(水)=2.84×104 元素分析 C H N 実験値 56.98 7.75 3.81 理論値 57.14 7.56 3.92 ΓN,N−テトラグリセリル−p−アミノアセト
フエノンの光学的性質と元素分析 紫外部吸収 λnax 337nm εnax(水)=2.92×104 元素分析 C H N 実験値 55.02 7.88 3.24 理論値 55.68 7.66 3.25 合成例 3〜5 (グリシドールの付加反応によるN,N−ジグ
リセリル−p−アミノ安息香酸、N,N−ジグ
リセリル−p−アミノ安息香酸メチル、N,N
−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸プロピル
の合成) 合成例1のp−アミノ安息香酸エチルの替わり
に、夫々、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息
香酸メチル、p−アミノ安息香酸プロピルを用い
た以外は、合成例1と同様にして、N,N−ジグ
リセリル−p−アミノ安息香酸、N,N−ジグリ
セリル−p−アミノ安息香酸メチル、N,N−ジ
グリセリル−p−アミノ安息香酸プロピルを得
た。 ΓN,N−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸の
物理的性質と元素分析 白色結晶(低融点物)mp.190〜192℃ 紫外部吸収能 λnax(水) 313nm εnax(水)=3.13×104 元素分析 C H N 実験値 54.11 6.95 4.87 理論値 54.74 6.67 4.91 ΓN,N−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸メ
チルの物理的性質と元素分析 白色結晶(低融点物) mp.118〜120℃ 紫外部吸収 λnax(水) 317nm εnax(水)=3.10×104 元素分析 C H N 実験値 56.01 7.13 4.62 理論値 56.19 7.02 4.68 ΓN,N−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸プ
ロピルの物理的性質と元素分析 白色結晶(低融点物) mp.79〜81℃ 紫外部吸収 λnax(水) 317nm εnax(水)=3.37×104 元素分析 C H N 実験値 58.34 7.81 4.22 理論値 58.72 7.65 4.28 次に本発明のグリセリル化合物について、その
安全性を確認するため、動物テスト(アンゴラウ
サギ5匹)と人体パツチテスト(男女計50名)を
行なつた結果を表に示す。試験方法は下記通り
である。 〔A〕 動物テスト a 皮膚一次刺激性試験:除毛したアンゴラウ
サギの背部に毎日1回4日間連続して試料を
(5%水溶液)を経皮投与し、1時間後肉眼
確察した。 b 眼粘膜刺激試験:アンゴラウサギの右眼に
試料(5%水溶液)0.05ml点眼し、1、4、
24時間後に浮腫、充血等の発生する変化を経
時確察した。 〔B〕 人体パツチテスト:試料5%水溶液をリン
ト布に0.05ml適下し、これをパツチテスト用
絆創膏にて人背部に密閉貼布、24時間後に除
去し、新しく貼り替え、48時間後に皮膚の反
応状態を確察した。
【表】
【表】 +:反応あり
−:反応なし
以上の如く、本発明のグリセリル化合物は殆ん
ど安全性上問題ないことが実証された。 本発明の中でも水溶性の程度が小さいと思われ
る新規グリセリル化合物物(前記一般式(1)中でm
=1、n=1の組合せの場合)と公知原料p−ア
ミノベンゼン化合物との溶解性の比較を表に示
す。
【表】 表の如く、本発明のグリセリル化合物は水溶
性が最小の物質の場合でも、水溶性は大幅に向上
しており、化粧水等においても有効な日やけ止め
効果が期待される。 次に、本発明のグリセリル化合物が紫外線吸収
剤としての作用を有しているか否かを評価するた
めに行なつた試験結果を示す。試験方法は下記の
とうりである。 〔C〕 紫外線によるメラニン生成に対する抑制効
果テスト C57BLマウス6匹を1群として、右耳介に
試験用溶液、すなわちプロピレングリコール:
エタノール=1:1よりなるベヒクル中に
0.1W/V%、0.5W/V%、1.0W/V%の割合
で(イ)N,N−ジグリセリル−p−アミノ安息香
酸、(ロ)N,N−ジグリセリル−p−アミノ安息
香酸エチル、(ハ)N,N−ジグリセリル−p−ア
ミノアセトフエノンをそれぞれ溶解した溶液を
各10μ塗布し、同マウス左耳介にはベヒクル
のみを同量塗布した。 ついで、FL20SE30ランプを光源として、耳
介を光源直下におき33μW/sec・mm2の紫外線を
20秒照射した(約0.07ジユール)。マウス耳介
に対する試料塗布は毎日1回行ない、紫外線照
射は、塗布後1回で3日間連続して繰り返し
た。その後1週間放置した後に左右の耳介を採
取し、続いてNaBr処理して表皮を分離した。
表皮をドーパ染色して、組織標本を作製し、顕
微鏡下でメラノサイド数をカウントした。この
結果を表に示した。
【表】
〔処方例〕
以下に本発明のグリセリル化合物を紫外線吸収
剤として配合する場合の処方例を示す。配合割合
は重量部である。 処方例 1 日やけ用(サンタン用)化粧水 エタノール 7.0 プロピレングリコール 5.0 ポリオキシエチレン(50)水添ヒマシ油 0.5 クエン酸 0.02 クエン酸ナトリウム 0.1 メチルパラベン 0.05 香 料 適量 水 85.0 N,N−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸エチ
ル 2.0 処方例 2 日やけ止めクリーム ステアリン酸 8.0 鯨ロウ 4.0 セタノール 4.0 ラノリン 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 6.0 スクワラン 7.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン
5.0 モノステアリン酸ソルビタン 1.0 プロピレングリコール 5.0 ブチルパラベン 0.2 ブチルヒドロキシトルエン 0.05 香 料 適量 水 52.5 N,N−ジグリセリル−p−アミノ安息香酸エチ
ル 3.0 N,N−ジグリセリル−p−アミノアセトフエノ
ン 2.0
【図面の簡単な説明】
第1図は合成例1の方法で作られたN,N−ジ
グリセリル−p−アミノ安息香酸エチルの紫外部
吸収スペクトル(水)。第2図は第1図の化合物
の赤外部吸収スペクトル。第3図は合成例2の方
法で作られたN,N−ジグリセリル−p−アミノ
アセトフエノンの紫外部吸収スペクトル(水)。
第4図は第3図の化合物の赤外部吸収スペクト
ル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式()で示されるグリセリル化合物。 〔式中Aは、カルボキシル基:−COOH、カル
    ボキシアルキル基:−COOR、(但しRはメチル、
    エチル、プロピル)、アセチル基:−COCH3、を
    表わし、またm、nはグリセリル基の付加モル数
    を表わし、m≧1、n≧1であり、m+n≦4で
    ある〕 2 一般式()で示される紫外線吸収剤。 〔式中Aは、カルボキシル基:−COOH、カル
    ボキシアルキル基:−COOR、(但しRはメチル、
    エチル、プロピル)、アセチル基:−COCH3、を
    表わし、またm、nはグリセリル基の付加モル数
    を表わし、m≧1、n≧1であり、m+n≦4で
    ある〕
JP20861681A 1981-12-23 1981-12-23 グリセリル化合物及び紫外線吸収剤 Granted JPS58109454A (ja)

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