JPH0135985Y2 - - Google Patents

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JPH0135985Y2
JPH0135985Y2 JP1984138713U JP13871384U JPH0135985Y2 JP H0135985 Y2 JPH0135985 Y2 JP H0135985Y2 JP 1984138713 U JP1984138713 U JP 1984138713U JP 13871384 U JP13871384 U JP 13871384U JP H0135985 Y2 JPH0135985 Y2 JP H0135985Y2
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JP
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oil
seal
shaft
seal lip
oil seal
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JP1984138713U
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は軸封技術に係るオイルシールに関する
もので、カークーラー等のクラツチに隣接するよ
うなオイルシールの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来のオイルシールは第7図に示すようにシヤ
フトに外挿したケースaの環状凹部にガスケツト
bを嵌合し、該ガスケツトbに外周部を圧接する
ようにシールリツプcをホルダdによつて気密的
に担持し、該シールリツプcの内周を上記シヤフ
ト1の外周に摺接せしめる構造になるものがほと
んどである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに、上記構成のオイルシールのシールリ
ツプcは、密封対象となる液体または気体の圧力
が0.5Kg/cm2より低圧の場合はゴムが用いられ軸
封部の追随性能に優れるものであるが、圧力が約
0.5Kg/cm2より高圧の場合、その圧力による変形
防止の目的から一般に剛性の大きい合成樹脂を用
いており、このシールリツプcの材質の剛性が大
になると軸振れに対する追随性が劣り、またシヤ
フト1の摺動部の表面粗さの影響が現出し、密封
性が不安定になる問題を有していた。ことにカー
クーラーコンプレツサー用シヤフトシールの場
合、通常圧力が10〜20Kg/cm2であり、シールリツ
プcがPTFEを含む合成樹脂によつて成形されて
おり、上述のごとく硬質であるので油の漏洩が発
生し、この油漏れにより外側に隣接したクラツチ
部を浸漬して滑りを生じさせる等の欠点を有して
いた。
また従来のオイルシールを交換する場合はケー
スaの内径部a′に引抜治具を挿入し、該引抜治具
と内径部a′の摩擦力によつて把持し、引き抜いて
おり、内径部a′と引抜治具が滑つて交換作業が難
行するものであつた。
本考案は上記油の漏洩に伴なう欠点を解消する
目的でなされたもので、シールリツプから漏洩し
た油をクラツチ方向に流動せしめないようにした
オイルシールを提供せんとするもので、加えてオ
イルシールの引抜交換が容易に行なわれるオイル
シールを提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のオイルシールはシールリツプから漏洩
した油のクラツチ方向への流動を阻止するため、
シールリツプに隣接して吸油性に優れた材質から
なるオイルホルダーを並設するとともに、ケース
の外側に切欠または透孔等の引抜治具係合構造を
形成し、引抜治具の一部を係合可能な構造とした
ものである。
〔作用〕
すなわち本考案のオイルシールはシールリツプ
から漏洩した密封液体が該シールリツプの外側に
位置したオイルホルダーに吸収されるため、オイ
ルシールの外側に流出することがなくなるもので
あり、たとえばオイルシールの外側に位置するク
ラツチ等に影響をおよぼすことがない。
またオイルシールを抜出する場合はケースの外
側の切欠または透孔等の引抜治具係合構造に引抜
治具の一部を係合することができるので、引抜荷
重に対して両者が確実に軸方向に係合され、滑り
を生ずることなく確実に抜出することができるも
のである。
〔実施例〕
以下、本考案のオイルシールの一実施例を第1
図および第2図にしたがつて説明する。符号2は
シヤフト1の軸封部外周に外挿する環状体のケー
スであり、大径部3の外側に外板部4を介して小
径同芯の係合縁5を一体的に突設形成するととも
に、該係合縁5の周方向に2個または偶数個の小
円孔6を穿設し、引抜治具係合構造7を構成す
る。8は上記ケース2の大径部3に対して内径部
9をシヤフト1とわずかに離間外挿するように嵌
合した不織布等の吸油性の良好な材質からなるオ
イルホルダーであり、該オイルホルダー8の内面
に積層嵌合した環状のガスケツト10を介してシ
ールリツプ11を該ガスケツト10の段部12内
に嵌合するとともに、断面略L字状のホルダー1
3を該ケース2の大径部3に内挿嵌着し、上記シ
ールリツプ11の外径部をガスケツト10を介し
てケース2に対して気密的に固着し、該シールリ
ツプ11の内径部14を適宜弾性によりシヤフト
1の外周へ摺動自在に外挿せしめてなる。
上記構成の本考案オイルシールでは密封側の液
体または気体の内圧を高くするためにシールリツ
プ11を硬質化することによつて軸振れに対する
追随性が劣り、多少密封油がシールリツプ11の
内径部14とシヤフト1の間から漏洩しても、該
シールリツプ11の外側に位置したオイルホルダ
ー8に吸収され、オイルシールの外側に流出する
ことはない。
また、上記オイルシールを軸封部から引き抜く
場合は、第6図に示すようにたとえば先端が外径
方向に屈折した係合端16を有するプライヤー型
の引抜治具15によつて、該係合端16を引抜治
具係合構造7の小円孔6に係合し、該引抜治具1
5を軸方向に引き出すことによつて確実に抜出す
ることが可能である。
なお、上記引抜治具係合構造7は第3図ないし
第5図に示すごとく鈎形の切欠17、長孔18ま
たは矩形孔19等であつても同等の作用を期待で
きる。
〔考案の効果〕
上述したように本考案オイルシールはシールリ
ツプから漏洩した密封油をオイルホルダーに吸収
せしめる構造になるので、密封油が直接オイルシ
ール外に流出することがなく、したがつてオイル
シールの外側にクラツチ等を隣接した場合でもク
ラツチが油で滑りを生ずるようなことが防げる特
徴を有するとともに、オイルシールの外側に引抜
治具と径方向に係合する引抜治具係合構造を有す
るため、オイルシールの交換作業が容易になる等
の特徴を有し、本考案の実用的効果はきわめて大
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すオイルシール
の正断面図、第2図は同平面図、第3図ないし第
5図はそれぞれ引抜治具係合構造の他の実施例を
示す要部平面図、第6図は引抜治具の使用状態を
示す正断面図、第7図は従来のオイルシールを示
す半裁正断面図である。 1……シヤフト、2……ケース、5……係合
縁、6……小円孔、7……引抜治具係合構造、8
……オイルホルダー、10……ガスケツト、11
……シールリツプ、13……ホルダー、15……
引抜治具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフトの軸封部に外挿する環状のケースに内
    径部を上記シヤフトに摺接してなるシールリツプ
    を気密的に担持してなるオイルシールにおいて、
    上記シールリツプの外側に油の良吸収性材料から
    なる環状のオイルホルダを並設するとともに、上
    記ケースの外端部に透孔または切欠等の引抜治具
    係合構造を構成してなることを特徴とするオイル
    シール。
JP1984138713U 1984-09-14 1984-09-14 Expired JPH0135985Y2 (ja)

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JP1984138713U JPH0135985Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

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JPH0242923Y2 (ja) * 1985-04-16 1990-11-15
JP5463237B2 (ja) * 2010-08-12 2014-04-09 株式会社水道技術開発機構 抜止め部材の挿入方法及び抜止め部材の挿入装置
JP2016151319A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 Nok株式会社 密封装置

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JPS6154550U (ja) 1986-04-12

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