JPH0134637B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0134637B2
JPH0134637B2 JP55086827A JP8682780A JPH0134637B2 JP H0134637 B2 JPH0134637 B2 JP H0134637B2 JP 55086827 A JP55086827 A JP 55086827A JP 8682780 A JP8682780 A JP 8682780A JP H0134637 B2 JPH0134637 B2 JP H0134637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing machine
cloth
reference voltage
transfer mechanism
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55086827A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5711685A (en
Inventor
Toshuki Kato
Satoru Yasuda
Minetoshi Noguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP8682780A priority Critical patent/JPS5711685A/ja
Publication of JPS5711685A publication Critical patent/JPS5711685A/ja
Publication of JPH0134637B2 publication Critical patent/JPH0134637B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は光を反射又は通過可能な検出部を設
けた布転送機構により検出部上に保持した被縫物
をミシンの縫合点を挾んだ第一位置から第二位置
に転送すると共に、その間に被縫物の前端及び後
端を検出し、且つその検出に関連して被縫物の前
端がミシンの縫合点に一致したときからミシンを
始動させ、後端がミシンの縫合点に一致したとき
ミシンを停止させるようにしたミシンの駆動装置
に関するものである。
従来、特に第14,15図に示したよう前身頃
W上に縁飾り布Pを逆T字状に折曲して重ね合わ
せ、さらに縁飾り布P上にフラツプ布Fを重ね合
わせた後にこれら布をミシンの縫合点(縫合平面
に対する針9の通過点)を挾んだ第一位置から第
二位置に転送し、この転送の間に縁飾り布Pの両
側折曲端より内方の位置に二本の平行なミシン縫
いS,Sを行ない、これら布を縫着すると同時に
縫い機構に同期して作動するメスによりミシン縫
目S,Sの間にポケツト孔Hを切り開くようにし
た玉縁形成装置においては、第12図に示したよ
うにフラツプ布Fの下にその転送方向(同図の矢
印)に沿つて反射面R1、R2を設け、一組の発光
体X及び受光体Yからなる光検出装置によりフラ
ツプ布Fの有無を検出可能とし、これによりこれ
ら布をミシン縫合点の手前から転送し始めてフラ
ツプ布Fの前端がミシンの縫合点に到達したこと
を検出することに関連してミシンを始動させ、フ
ラツプ布の後端がミシンの縫合点に到達したこと
を検出することに関連してミシンを停止させるも
のであつた。
しかし、この種の玉縁形成装置においては、第
12図の反射面R1、R2上に糸屑や埃等が積もり
反射面R1、R2の反射率が低下すると共に、第1
3図ハに示したように発光体Xの反射光の強さが
場所によつてばらつくと布端の位置が正確に検出
できなくなり、もし受光体Yに入る光の強さがフ
ラツプ布Fの前端に対向する手前で所定の基準以
下になると、受光体Xの光がフラツプ布Fによつ
て遮断されていなくても受光体Yが遮光状態とな
るから、本来であればフラツプ布Fの前端b点が
ミシンの縫合点と一致したときにミシンが始動す
べきところをそれよりも前のaの点からミシンが
始動し、本来のポケツト孔H(第15図実線)の
手前aからポケツト孔をメスによつて切り開いて
しまい、また反射板R2の全面において受光体に
入る光の強さが所定の基準以下になると、本来で
あればフラツプ布Fの後端c点がミシンの縫合点
と一致したときにミシンが停止すべきところを受
光体Yはなお遮光状態のままになるのでフラツプ
布Fの後端が縫合点を通過してもミシンは停止せ
ず、第15図の二点鎖線で示したように、本来の
ポケツト孔H(第15図実線)の後端cから後方
を引き続きメスによつて切り開いてしまう欠点が
あつた。
この発明は受光体に受光される光の強さに比例
して光検出装置から出力される電圧が第一比較回
路の基準電圧よりも高いときのみ作業者の始動操
作により布の転送を可能にすると共に、布の転送
が開始された後に上記光検出装置から出力される
電圧が第一比較回路の基準電圧よりも低く設定し
た第二比較回路の基準電圧よりも低いときにのみ
ミシンを駆動するようにして上記従来の欠点を解
消することを目的とする。
以下この発明の実施例を図面により説明する。
第1図の玉縁形成装置は、本願の出願人に係る出
願の特開昭53−69129号に記載されているように、
作業テーブル1上の中間に配置したミシン2と、
被縫布W、縁飾り布P及びフラツプ布Fを作業テ
ーブル1上面に沿いミシン2の縫合点を挾んだ一
方の第一位置(第2図の二点鎖線位置)から他方
の第二位置(第1,2図の実線位置)に転送する
ための布転送機構3と、第一位置においてその布
転送機構3に設けた規制板4,4と協働して第3
図に示したように被縫布W上に縁飾り布Pを逆T
字状に折曲して重ね合わせるための布押え足22
をもつ折り重ね機構5と、布転送機構3によつて
上記各布が第二位置に転送されたときセンターメ
ス6により被縫布W及び縁飾り布Pに切り開かれ
たポケツト孔Hの両端に楔状の切り込みを入れる
ためのコーナーメス機構7と、ミシン2及び上記
各機構3,5,7を予定の順序で制御するための
制御装置(第5図)とからなつている。
ミシン2は針棒8の下端に二本の針9,9を備
えミシンモーター45に連動する周知の二本針ミ
シンであり、針板(図示せず)の各針孔間には布
転送方向(第1,2図の左方)に平行なスリツト
(図示せず)が上下に貫通形成され、このスリツ
ト内にはミシンベツト内に配置した作動機構(図
示せず)に連動して被縫布W及び縁飾り布Pにポ
ケツト孔Hを切り開くための上記センサーメス6
が針棒8に同期して針板上面から出没可能に設け
られている。
作業テーブル1には、ミシン2の後方において
布転送方向に沿う溝10が上下に貫通形成され、
作業テーブル1の下面には、その溝10に沿つて
安内軸11とねじ軸12が一対の支枠13,13
により支持されていると共に、ねじ軸12は転送
モーター(パルスモーター)14に連動して正逆
回転するようになつている。
布転送機構3は第1,2,3図に示したよう
に、下方部をねじ軸12及び案内軸11に支持し
且つねじ軸12に連動してその軸線方向に移動可
能とした基台15と、溝10を介して作業テーブ
ル1上面から突出する基台15の上方部に情16
で支持し且つ常にはばね17の作用力により上方
に引き上げられ、エアシリンダー18が作動した
ときにばね17に抗して下方に押し下げられるよ
うにした一対のクランプ腕19,19と、各クラ
ンプ腕19,19の自由端に固定した第一クラン
プ板20,20と、第一クランプ板20,20の
上方に離隔し固定配置した受板21,21と、第
一クランプ板20,20及び受板21,21間に
配置し、エアシリンダー23が作動したときに第
3図の二点鎖線から実線の位置に移動可能とした
一対の規制板4,4と、常にはばね24,24の
作用力により第3図の二点鎖線の位置に引き上げ
られ、エアシリンダー25,25が作動したとき
にばね24,24に抗して同図実線の位置に押圧
されるようにした一対の第二クランプ板26,2
6とからなつている。
そしてこれら布転送機構3と折り重ね機構5と
の関係は、第2図二点鎖線の第一位置において、
第一クランプ板20,20下面と作業テーブル1
上面との間に衣服の前身頃(被縫布)Wを挿入し
て適宜の足踏ペダル(図示せず)を第一段階まで
踏み込むことによりエアシリンダー18が作動さ
れて各クランプ腕19,19がばね17に抗して
第1図時計方向に回動され、第一クランプ板2
0,20が下降して被縫布Wを押圧し、次に縁飾
り布Pをその中心部が第一クランプ板20,20
の内端縁間に位置するように挿入して足踏ペダル
を第二段階まで踏み込むことにより折り重ね機5
の布押え足22が第一クランプ板20,20の各
内端縁間に下降して縁飾り布Pの中心部を被縫布
W上に押圧した後に、エアシリンダー23が作動
されて各規制板4,4が第3図二点鎖線から実線
の位置に移動し縁飾り布Pの左右両側部を、第3
図に示すように布押え足22の周囲に沿い逆T字
状に折曲し、次に両蓋を構成するフラツプ布F
を、その縫着すべき端縁が上記縁飾り布Pの一方
の折曲部上に位置するように、一方の受板21に
載置して足踏みペダルを第三段階まで踏み込むこ
とにより、エアシリンダー25,25が作動され
て第二クランプ板26,26が第3図実線の位置
に回動して縁飾り布Fの折曲部上に押圧されるよ
うになつている。
なお、以上述べた各機構及び各部の詳しい構成
と作用は先に引用した特願昭53−69129号の明細
書及び図面を参照されたい。
第二クランプ板26,26には、布転送方向に
沿いそれぞれ前後の二箇所に細長い切欠孔27,
27及び28,28を上下に貫通形成すると共
に、これら各切欠孔27,28の全長に対向する
規制板4,4の上面に光を反射する反射面R1
R2(検出部)を設ける。
第1,2図に示すように、ミシン2のあご部の
前側面において、ミシン2の縫合点(ベツド平面
に対する針9,9の通過点)より手前に所定の距
離l(以下l寸という)を隔てた位置に、第3図
実線のセツト状態における各反射面R1、R2の移
動経路に向けて上方から光を照射するための発光
体X(発光ダイオード)とその光の反射光を受光
するための受光体Y(フオト・トランジスター)
とを内蔵し、且つ受光体Yが受光する光の強さに
正比例する電圧を発生する一対の光検出装置2
9,29を固定配置する。なお、この実施例にお
いて光検出装置29,29は、上記反射面R1
R2の上面に汚れや埃がない場合に発光体Xの反
射光を受光体Yで受光したときに最大の11ボルト
の電圧を発生し、また受光体Xの光がフラツプ布
Fで完全に遮断されたときには電圧が発生しない
ようになつている。
第1,2図に示すように作業テーブル1下方に
おいて、布転送機構3の基台15には布転送方向
に前記l寸よりも長い距離nを隔てて前方検出部
30及び後方検出部31を設けた検出板32を支
持腕33を介して固定、また、作業テーブル1に
は布転送時の上記検出板32の各検出部30,3
1の移動経路に近接し、且つ内部に無接点スイツ
チを設けた位置検出装置34を支持腕35を介し
て固定配置する。また受板21,21上面にはフ
ラツプ布Fの後端が切欠孔28,28に対向する
上記反射面R2上に位置決め手段36,36を布
転送方向に僅かに移動係止可能に設ける。検出板
32は、常には第8図ヘに示したように位置決め
手段36,36で指定された位置がミシン2の縫
合点に一致したとき位置検出装置34によつて後
方検出部31が検出されるように上記位置決め手
段36,36に関連させると共に、その前方検出
部30は光検出装置29の検出点が第8図ニに示
すように第二クランプ板26,26の前方の切欠
孔27,27の後端を通過した後に位置検出装置
によつて検出されるように設定してある。
次に第5図に示した電気回路のブロツク図につ
いて説明すると、中央制御装置(以下CPUとす
る)には、各機構を所定の順序で制御するための
情報を記憶しその情報を出力することのみ可能と
した静的記憶装置(以下ROMとする)と、所定
の情報を入力可能とした動的記憶装置(以下
RAMとする)とを接続すると共に、データーバ
ス37を介してl寸メモリ38、転送モーター制
御回路39、位置検出制御回路40、ミシンモー
ター制御回路41、光検出制御回路42、非常停
止処理制御回路43及びエアシリンダー電磁弁制
御回路44を接続する。上記l寸メモリ38は二
個のデツプスイツチからなり転送モーター14の
回転を布転送機構3の移動距離としてミリメート
ル単位の数置で所望に設定し且つその設定値を前
端l寸及び後端l寸として各別に記憶できるよう
になつている。また上記光検出制御回路42は第
7図に示すように、各(+)、(−)端子の入力電
圧を比較し、その(+)側の入力電圧が(−)側
の入力電圧よりも少ないとき論理上低レベル
(0)の信号を出力し、その反対のときには論理
上高レベル(1)の信号を出力する二箇のオペアプ
OP1(以下第一比較回路とする)及びOP2(以下第
二比較回路とする)と、トランジスターTr、イ
ンバーターG1、G2、スタート信号フリツプフロ
ツプFF、スタートスイツチSW及びアンドゲート
G3から成り、第一比較回路OP1は(+)端子を
8.2ボルトの基準電圧を発生する電圧発生回路
(図示せず)の出力端子に接続し、且つ(−)端
子を光検出装置29の出力端子に接続し、第二比
較回路OP2は(−)端子を3.2ボルトの基準電圧
を発生する電圧発生回路(図示せず)の出力端子
に接続し、且つ(+)端子を光検出装置29の出
力端子に接続する。また第一比較回路OP1の出力
側はインバーターG1を介してトランジスターTr
のベースに接続し、フリツプフロツプFFの入力
側はトランジスターTrのコレクタに接続し、ス
タートスイツチSWはトランジスターTrのエミツ
タに接続し、フリツプフロツプFFのH出力端子
は二つに分岐してその一方を直接データーバス3
7に接続し且つ他方をゲートG3に接続すると共
に、第二比較回路OP2の出力側はインバーターG2
を介してゲートG3に接続し、このゲートG3の出
力側をデーターバス37に接続した構成である。
この発明は以上の構成であり、次にその作用を
説明する。まず、電源を入れるとCPUが動作し
布転送機構3が初期状態になつているかを判断
し、もしそれが第2図二点鎖線の第一位置に戻つ
ていなければ個別スイツチ(図示せず)を操作す
ることによりROMの情報により転送モーター1
4を逆回転し布転送機構3が第一位置に戻され
る。このとき各エアシリンダーは不作用状態であ
り、各クランプ腕19,19はばね17の作用に
より反時計方向に回動されて第一クランプ板2
0,20は作業テーブル1から上昇し、各規制板
4,4は第3図二点鎖線の位置に弾発維持され、
第二クランプ板26,26は同図二点鎖線の不作
用位置にばね24,24で弾発維持され、且つ折
り重ね機構5の布押え足22は作業テーブルから
上昇している。
そこで第一クランプ板20,20下面と作業テ
ーブル1上面との間に、衣服の前身頃(被縫布)
Wを挿入して第一クランプ板20,20を下降さ
せ、次に第一クランプ板20,20上に縁飾り布
Pを載置して布押え足22を下降させ、次に規制
板4,4及び受板21,21上にフラツプ布Fを
載置して第二クランプ板26,26を下降させ、
これにより各布W,P,Fを第3図に示すように
セツトすると、規制板4,4の反射面及びフラツ
プ布Fの前端部及び後端部の各一部が第8図に示
すように第二クランプ板26,26の切欠孔2
7,28から露出する。またこのときには光検出
装置29は第8図イに示すように前方の切欠孔2
7に対向しており、反射面R1に汚れや埃等がな
い場合には発光体Xの光がほとんど反射されて受
光体Yに受光されこれにより光検出装置29は11
ボルトの電圧を発生すると共に、第一比較回路
OP1の出力が(L)となり、インバータG1を介してト
ランジスターTrのベースに(H)の信号が入力され
る状態となる。
従つてこの状態からスタートスイツチSWを閉
じるとトランジスターTrがオし、これによりフ
リツプフロツプFFがセツトされてHの出力端子
から(H)の信号が出力され、その信号の一つはゲー
トG3に入力され、他の一つは転送モーター駆動
信号としてCPUに入力され、これによりROMの
情報がCPUから転送モーター制御回路39に指
令され、転送モーター14が正方向に回り始め、
ねじ軸12を介して布転送機構3が第2図二点鎖
線の位置から同図左方に早送り速度で移動する。
またこのときには第二比較回路OP2の出力が(H)と
なり、インバータG2を介してゲートG3の入力が
(L)になつているのでゲートG3は開かずミシンモ
ーター45は停止したままである。
次に、第8図ロに示すようにクラツプ布Fの前
端が光検出装置29に対向し発光体Xの光が遮断
されると、光検出装置29に電圧が発生せず、第
二比較回路OP2の(+)側の入力が(−)側の入
力基準電圧よりも小さくなり(0:3.2)、その(L)
出力がインバータG2で反転されてゲートG3に入
力される。そしてこのときにはトランジスター
TrがオフするがフリツプフロツプFFの(H)出力が
引き続いてゲートG3に入力されているので、ゲ
ートG3は開かれてその出力信号がCPUに入力さ
れる。これによりROMの情報に基くCPUの指令
によつてl寸メモリの42ミリメートルと言う情報
が続み出されてRAMにラツチされると共に、そ
の時から転送モーター制御回路39のインターフ
エス回路によつて転送モーター14の回転が布転
送機構3の移動距離をミリメートルで表わした数
値で逐時加算され、それを前記RAMにラツチし
たl寸情報と比較し、それらが一致したときに、
すなわち第8図ロの状態から布転送機構3がl距
離移動し第8図ハに示すようにフラツプ布Fの前
端が針9(ミシンの縫合点)に一致すると(通常
の使用時には針9がフラツプ布F前端の一・二針
手前に到着したときであるが、ここでは便宜上
「一致」したとする)、ROMの駆動情報が転送モ
ーター制御回路39に指令されて転送モーター1
4が一且停止した後に縫いスビードで再び回転す
ると共に、これと同時にROMの情報がCPUから
ミシンモーター制御回路41に指令され、ミシン
モーター45を介してミシン2が動き始め、これ
により第14,15図に示すように二本の平行な
縫目S,Sにより各布W,P,Fを縫合すると同
時にセンターメス6で縫目S,Sの間にポケツト
孔Hを切り開く。
次に第8図ニの状態まで各布の転送が進むと、
検出板32の前方検出部30が位置検出装置40
によつて検出され、この信号によりCPUによつ
て各布の転送の前半が終了し後半に入つたことを
判断する。
そして第8図ホの状態まで各布の転送が進む
と、すなわち検出板32の前方検出部30が位置
検出装置34で検出された後に、フラツプ布Fの
後端が光検出装置29に対向し、光検出装置29
が受光状態となつて11ボルトの電圧を発生する
と、第一比較回路OP1の出力が再び(L)となりトラ
ンジスターTrがオフ状態から再びオンし、フリ
ツプフロツプFFはリセツトされる。これにより
フリツプフロツプFFの(H)出力がなくなるとCPU
の指令でl寸メモリの情報をRAMにラツチする
と共に、その時から転送モーター制御回路39の
インタンフエイス回路によつて転送モーター14
の回転が布転送機構3の移動距離をミリートルに
換算した値で逐時加算され、それをRAMにラツ
チしたl寸情報を比較し、両者が一致したとき
に、すなわち第8図ホの状態から布転送機構3が
l距離移動して第8図ヘに示すようにフラツプ布
Fの後端が針9(ミシン縫合点)に一致したとき
に(通常の使用時には針9がフラツプ布Fの後端
の一・二針後に到達したときであるが、ここでは
便宜上「一致」したときとする)、ROMの停止
情報がCPUから転送モーター制御回路39及び
ミシンモーター制御回路41に指令され、これに
より布転送機構3及びミシン2が停止する。これ
をタイムチヤートで示すと第11図のようにな
る。なお、この直後に布転送機構3は再びCPU
の指令によつて第二位置に移送され、ポケツト孔
Hの前後端をコーナメス機構7に対向させると共
に、布転送機構3が停止することに関連して
CPUの指令によりコーナメス機構7が作動した
後に各エアシリンダーが不作動となり、第一クラ
ンプ板20,20第二クランプ板26,26、規
制板4,4及び押え足22がそれぞれ不作用位置
に開放され各布W,P,Fを解放する。
以上の作用は反射面R1、R2上に汚れや埃等が
ない場合であり、第12図のように反射面R1
にAで示した汚れや埃等の障害物がある場合の作
用は次のとおりである。すなわち、光検出装置2
9が障害物Aに対向する前の第8図イのスタート
前の状態では第一比較回路OP1の出力が(L)となつ
てトランジスターTrのベースが(H)となつている
ので、スタートスイツチSWを閉じるとフリツプ
フロツプFFがセツトされて布転送機構3は第一
位置から第二位置に向つて移動を始める。そして
光検出装置29が障害物Aの前端に対向し、これ
により光検出装置29の出力電圧が第二比較回路
OP2の基準電圧(3.2ボルト)以下になるとゲー
トG3が開きその信号がCPUに入力され、フラツ
プ布Fの前端が検出されたときと同様にl寸メモ
リの情報がRAMにラツチされると共に、この時
から転送モーター制御回路39のインターフエー
ス回路によつて布転送機構3の移動距離とl寸が
比較される。ところがl寸メモリの情報がRAM
にラツチされてから布転送機構3がl寸移動し終
らないうちに光検出装置29が上記障害物Aの後
端に対向し、これにより光検出装置29の出力電
圧が第二比較回路OP2の基準電圧以上になりゲー
トG3が閉じても、検出板32の前方検出部30
が位置検出装置34によつて検出されていない場
合には、ROMの非常停止情報がCPUから非常停
止処理回路43に指令され、転送モーター14が
停止され、布転送機構3の移動はその位置で停止
する。なお、この場合にはリセツトスイツチを操
作することによりROMの情報に基いて布転送機
構3は初期位置に戻される。
また第12図のように反射面R2上にBで示し
た汚れや埃等の障害物がある場合には、第8図イ
から同図ニの状態に至るまでは反射面R1上に障
害物がない場合と同様の作用である。そして第8
図ホに示すようにフラツプ布Fの後端が光検出装
置29に対向したときに光検出装置29の出力電
圧が第二比較回路OP2の基準電圧以下であれば
CPUはまだ光検出装置29がフラツプ布Fの後
端を検出していないものと判断し、布転送機構3
及びミシン2は引き続き作動するが、第8図ヘに
示すようにフラツプ布Fの終端がミシンの縫合点
(針9)に対向する位置に達するとその位置で検
出板32の後方検出部31が位置検出装置34に
よつて検出され、これによりROMの停止情報が
CPUから転送モーター制御回路39及びミシン
モーター制御回路41に指令されて、布転送機構
3及びミシン2は第8図ヘの位置で停止する。
次に、反射面R1の全面に汚れや埃等の障害物
があり、第8図イにおいて光検出装置29の出力
電圧が第一比較回路OP1の基準電圧(8.2ボルト)
よりも低くなつた場合は、第一比較回路OP1の出
力が(H)となつてトランジスターTrのベースが(L)
になるから、スタートスイツチSWを閉じてもト
ランジスターTrはOFFしたままでフリツプフロ
ツプFFがセツトされず、従つてCPUから転送モ
ーター制御回路39及びミシンモーター制御回路
41に対して始動の指令が出されず、布転送機構
3及びミシン2は始動しない。なお、この場合に
は反射面R1の全面を清掃して上記障害物を取り
除いた後にスタートスイツチSWを閉じれば布転
送機構3及びミシン2が所定の順序で制御される
ことは前に述べたとおりである。
以上述べた作用をタイムチヤートで示すと第6
図のようになり、フローチヤートで示すと第9図
のようになる。ここで非常停止チエツクとは縫い
糸が切れていないか、エア圧が所定の圧よりも低
下していないか、パルスモーター(転送モーター
14)が脱調していないか、ミシンモーター45
に過電流が流れていないかをチエツクする機能で
あり、また検出板32のとは前方検出部30の
前端であり、検出板32のとは後方検出部3
1の前端と後端をいう。
なお、ミシンの縫合点(針9)から光検出装置
29の検出点までの距離lは一定であるからl寸
メモリに記憶させる情報を変えると、通常の縫製
においてフラツプ布Fの前端及び後端に対する縫
始め及び縫い終りの各位置が変化する。
また、第9図のフローチヤートに示すように検
出板32の後方検出部31aの前端を位置検出
装置34で検出することに関連してCPUからの
指令により転送モーター14が縫い速度から低速
に落され次の停止に備える。
以上のようにこの発明によれば第一比較回路と
第二比較回路の各基準電圧間に所定のマージン電
圧(実施例では5ボルト)を設け光検出装置の発
生電圧が第一比較回路の基準電圧よりも高いとき
には始動操作により布の転送を可能にし、また布
を転送し始めた後には上記光検出装置の発生電圧
が第一比較回路の基準電圧よりも低く設定した第
二比較回路の基準電圧に対して低いときにミシン
を駆動するように設けたので、検出部に糸屑や埃
等が積つたり検出部が汚れたりして縫い始めの位
置が定まらないような場合には装置全体が作動し
ないので被縫布の予定場所以外にポケツト孔を切
り開くような事故を未然に防止することができ、
縫製の作業能率を向上すると共に、商品価値の高
い製品が得られ、また材料の無駄をなくす効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は装置全体の縦断面図、第2図はミシン
と布転送機構のクランプ部を示す斜視図、第3図
は布転送機構のクランプ部と折り重ね機構の協働
作用状態を示す縦断面図、第4図は第3図の上面
図、第5図は電気制御装置のブロツク図、第6図
はタイムチヤート、第7図は第5図の光検出制御
回路の詳細図、第8図は光検出装置と位置検出装
置との関係を示す説明図、第9図は第5図のブロ
ツク図の内容を示すフローチヤート、第10図は
光検出装置とミシン縫合点及びフラツプ布の前後
端との関係を示す説明図、第11図は第10図に
基くフローチヤート、第12図は光検出装置とミ
シンの縫合点及び障害物との関係を示す従来欠点
の説明図、第13図は第12図におけるタイムチ
ヤート、第14図は縫合が完了した被縫布、縁飾
り布及びフラツプ布の縫着状態を示す斜視図、第
15図は第14図の上面である。 なお、図中の2はミシン、3は布転送機構、1
4は転送モーター、45はミシンモーター、29
は光検出装置、32は検出板、34は位置検出装
置、39は転送モーター制御回路、41はミシン
モーター制御回路、OP1は第一比較回路、OP2
第二比較回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 布転送機構3により保持した被縫物をミシン
    縫合部を挾む第一位置から第二位置に移動する間
    に被縫物前端がミシン縫合部に到達したことを検
    出してミシンを始動し被縫物に所定の縫目を形成
    するミシンにおいて、転送方向における被縫物の
    前端の前後にわたつて光を反射又は通過可能に布
    転送機構に設けた検出部28と、被縫物の転送に
    伴なう検出部の移動経路に対向して機枠に固定し
    た一組の発光体とをもち受光体に受光する光の強
    さに比例した電圧を発生する光検出装置29と、
    光検出装置の発生電圧を一定の基準電圧と比較し
    その基準電圧に対する高低に関連して各別の信号
    を出力する第一比較回路OP1と、光検出装置の発
    生電圧を第一比較回路の基準電圧よりも低い一定
    の基準電圧と比較しその基準電圧に対する高低に
    関連して各別の信号を出力する第二比較回路OP2
    と、手操作可能なスタートスイツチをもち光検出
    装置の発生電圧が第一比較回路の基準電圧よりも
    高いときのみスタートスイツチの操作に関連して
    予定の信号を出力する始動回路(SW1、Tr、
    FF)と、始動回路の信号を受けて布転送機構を
    所定位置へ移動するための転送機構駆動用モータ
    ーの制御回路39と、始動回路からの信号が出力
    された後に光検出装置の発生電圧が第二比較回路
    の基準電圧よりも低くなることに関連してミシン
    の駆動モーターを回転し且つ第二比較回路の基準
    電圧よりも高くなることに関連してミシン駆動モ
    ーターを停止するためのミシンモーター制御回路
    41とを設けたことを特徴とするミシンの駆動装
    置。
JP8682780A 1980-06-26 1980-06-26 Driving device for sewing machine Granted JPS5711685A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8682780A JPS5711685A (en) 1980-06-26 1980-06-26 Driving device for sewing machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8682780A JPS5711685A (en) 1980-06-26 1980-06-26 Driving device for sewing machine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5711685A JPS5711685A (en) 1982-01-21
JPH0134637B2 true JPH0134637B2 (ja) 1989-07-20

Family

ID=13897638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8682780A Granted JPS5711685A (en) 1980-06-26 1980-06-26 Driving device for sewing machine

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5711685A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5268546A (en) * 1975-11-25 1977-06-07 Union Special Corp Automatic sewing apparatus

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5268546A (en) * 1975-11-25 1977-06-07 Union Special Corp Automatic sewing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5711685A (en) 1982-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4391215A (en) Self compensating optoelectronic ply and edge detector for sewing machine
JPS6040311B2 (ja) 玉縁形成装置の安全装置
JPH0262271B2 (ja)
GB1349350A (en) Guiding apparatus for a sewing machine
US3766870A (en) Sewing machine attachment
JPH0235595B2 (ja)
JPH0134637B2 (ja)
US3986467A (en) Guiding stitching and delivering system
JPS6040312B2 (ja) 玉縁形成装置の駆動装置
JPS645584Y2 (ja)
JPH0130511B2 (ja)
JPS5925349Y2 (ja) 縫外れ検出装置
JPH0128599B2 (ja)
JPS6028385Y2 (ja) 玉縁形成装置
JPS6013715B2 (ja) 光電式加工物案内装置
JPS6349265Y2 (ja)
JPS6043990B2 (ja) ミシンの縫製装置
JPS6111634B2 (ja)
JPS6053183A (ja) ミシンの布端検知装置
JPH0314151Y2 (ja)
JPS6039398B2 (ja) 電動ミシンの返し縫い装置
JP2628918B2 (ja) ミシンのステツチ縫いコントロール装置
JP2512587Y2 (ja) 玉縁形成装置
JPS6392383A (ja) ミシン
JPS6058678B2 (ja) ミシンに於ける合せ端縫装置