JPH0134357Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧電素子の一端に被打撃電極を、多端
に出力端子を設け、前記被打への打撃によつて前
記圧電素子に歪を生じさせ、前記出力端子から電
圧を取出すようにした圧電ユニツトにおける前記
出力端子と導電コードとの接続装置に関する。

第１図に示すように、この種の圧電ユニツト１
は、出力端子２をはさんで円柱状圧電素子３，４
を直列に並べ、該圧電素子３，４をポリプロピレ
ン等の樹脂材からなる絶縁性被覆５で覆い、該絶
縁性被覆５の外周の中腹部に突成した連結突管６
内に前記出力端子２に形成した枝状連結端子７を
突出し、さらに前記圧電素子３の外側端にアース
電極を兼ねる被打撃電極８を設け、他の圧電素子
４の外側端に固定側アース電極９を設けて、該電
極８，９を両側端から突出するようにしてなるも
のであつて、前記被打撃電極８を打撃子ａによつ
で叩くと前記圧電素子３，４に歪を生じて電荷を
生じ、この出力電圧が枝状連結端子７から導電コ
ード１０によつて外部へ取出される。尚一方の前
記圧電素子４を省略して構成される場合もある。

ところで従来の枝状連結端子７と導電コード１
０との接続は、同図で示すように、連結突管６内
にあらかじめ絶縁性接着材１３を注入し、前記枝
状連結端子７が導電コード１０の中心の導電芯１
１に刺入するよう差込んで電気的に接続し、該接
続材１３の固結に伴つて導電コード１０を連結突
管６内に固定するようにしていた。このため、導
電コード１０を連結突管６内に挿入する際に接着
材１３が連結突管６の外に溢れ、前記導電コード
１０の接続後にこれを除去する面倒な後処理を必
要とすることになる。

本考案は前記欠点を除去することを目的とし、
枝状連結端子に、連結突管内に挿入した導電コー
ドの導電芯が、該コードの回転に伴つて巻きつき
を生じる係合歯を長手方向に多数形成し、前記導
電芯の巻きつきによつて接着材によることなく導
電コードの電気的接続と連結固定とを同時に施す
ようにしたものである。

本考案の第一実施例を第２・３図について説明
する。

２０は円板状の出力端子であつて、第２図に示
すようにその平枝状連結端子２１の両側縁に鋸歯
状係合歯２２を長手方向に沿つて多数形成する。
このため、第３図のように連結突管６内に前記平
枝状連結端子２１を突出してから、該連結突管６
内に導電コード１０を導電芯１１が前記平枝状連
結端子２１に刺入するよう挿入しながら回転する
と導電芯１１が前記係合歯２２に沿つて螺旋状に
巻きつく。このため導電コード１０の被覆材１２
に前記係合歯２２が食い込むのと相俟つて前記導
電コード１０は連結突管６内に脱出不能に連結さ
れ、かつ出力端子２０は導電芯１１と電気的に接
続される。

第４図は本考案の第二実施例を示し、３２は周
面に螺旋状の鋸歯状係合歯３３を形成し、先端を
先鋭にした螺子杆状の枝状連結端子であつて、円
板状出力端子３０に形成した連結用小突起３１を
前記枝状連結端子３２の後端に形成した嵌入溝３
４に嵌入して接合することにより出力端子３０に
枝状連結端子３２を設けたものである。

本実施例の枝状連結端子３２は円柱状であるた
め、導電コード１０の回転に伴う導電芯１１の係
合歯３３への巻込みが容易となる利点がある。ま
た、前記係合歯３３は通常の螺旋状螺子であつて
もよい。さらには、螺旋状ではない長手方向に多
数形成した鋸歯状係合歯でもよい。その他の本実
施例の作用は前記実施例と同様であるから省略す
る。

本考案は前記の説明によつて明らかなように、
一端に被打撃電極８を、多端に出力端子２０，３
０を設けた圧電素子３，４の外周を絶縁性被覆５
で覆い、前記出力端子２０から側方へ突設した枝
状連結端子２１，３２を絶縁性被覆５に形成した
連結突管６内に突出してなる圧電ユニツト１にお
いて、前記枝状連結端子２１，３２に係合歯２
２，３３を形成したから連結突管６内に導電コー
ド１０の導電芯１１に前記枝状連結端子を刺し込
んで該導電コード１０の回転を施す簡易操作のみ
で導電芯１１が係合歯２２，３３に巻きついて導
電コード１０の電気的接続と連結固定とが接着材
１３を使用することなく施され、接着材１３の注
入工程と、漏出した接着材１３を除去する後処理
が不要となり、その組付け作業が極めて簡単とな
る等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の圧電ユニツトの縦断側面図、第
２・３図は本考案の第一実施例を示し、第２図は
斜視図、第３図は取付状態を示す一部の縦断側面
図、第４図は第二実施例の分離斜視図である。 １……圧電ユニツト、３……圧電素子、５……
絶縁性被覆、６……連結突管、１０……導電コー
ド、１１……導電芯、２０，３０……出力端子、
２１，３２……枝状連結端子、２２，３３……係
合歯。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 一端に被打撃電極を、多端に出力端子を設け
   た圧電素子の側周を絶縁性被膜で覆い、前記出
   力端子から側方へ突設した枝状連結端子を絶縁
   性被覆に形成した連結突管内に突出してなる圧
   電ユニツトにおいて、前記枝状連結端子に、連
   結突管内に挿入した導電コードの導電芯が、該
   コードの回転に伴つて巻きつきを生じる係合歯
   を長手方向に沿つて多数形成し、前記導電芯の
   巻きつきによつて導電コードの電気的接続と連
   結固定とを同時に施すようにしたことを特徴と
   する圧電ユニツトの導電コード接続装置。 ２ 出力端子から突出する平枝状連結端子の両側
   縁に長手方向に沿つて多数の係合歯を形成した
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の圧電ユニツトの導電コード接続装置。 ３ 前記枝状連結端子を出力端子に固着する螺子
   杆によつて構成したことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の圧電ユニツトの導
   電コード接続装置。