JPH0134108B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は一般的には配管工用の工具に関し、更
に詳細には、配管工用スネイクとして既知のコイ
ルばねワイヤの形の細長い部材が管を通して進め
られて回転せしめられる如くして、排泄管から障
害物を掃除し、除去するために用いる排泄管掃除
工具に関するものである。

（先行技術の説明） ばね形式の配管工用スネイクは通常円錐状の壁
をもつドラム又はコンテナ内に収納され、この円
錐状壁を通して前記ばね即ちスネイクは、前記コ
ンテナが回転してばねを回転せしめているとき
に、それ自身の軸線方向に送られたり引込められ
たりするようになつている。動力操作のばね前
進、引込み手段をもつ普通の工具では、送り機構
は典型的には割ナツトの形のジヨー又はその類似
物を含み、前記ジヨーを通つて前記ばねはそれを
回わすことによつて送られて、実際に前記ばねが
前記ジヨーを通過するようになされる。

前記固定した送りナツト形式の設備に改良を加
え、管内の閉塞物に出会えば作業者が送りを速か
に止めて、ばねのよじれと作業者のけがを避ける
ようになしたばね送り装置を設計するいろいろな
試みが従来なされてきた。これらの従来技術装置
のうちで最も成功したものの中にはハント等の発
明した、米国特許第2769191号、第3224024号、第
3449782号に記載された装置、及び本願発明者に
より発明された、米国特許第3882565号、第
4153966号及び第4395791号に記載された装置であ
る。これらの装置は、市販されている類似ユニツ
トより明らかに優れているが、周面に螺旋みぞを
もつ送りローラは送り装置から除去できず、また
スネイクを排泄管路から自動的に引出せるように
回転させることができないという点で融通性を欠
いている。従つて、前記米国特許の装置では、ス
ネイクを収納するドラムを駆動するモータはスネ
イクの進行方向を変え、それを排泄管路から引出
すために逆転しなければならない。

或る形式の先行技術装置は協働する円滑面のロ
ーラを用いてスネイクを送つたり、回収したりす
ることを試みた。前記ローラの回転角度はスネイ
クの縦軸線に対して変えられるようになしてい
る。例えば、２つ又はそれ以上のローラ輪を１つ
の角度で配置することにより、回転するばねは前
方へ押しやられる。前記ローラを異なつた角度で
配置することによりばねは後方へ、即ち逆方向へ
押しやられる。かかる装置の例は英国特許第
1198746号に示される。

しかし、円滑ローラシステムはローラ輪により
ばねに相当大きな下向き圧力を加える必要があ
る。大き過ぎる圧力を加えると、ばねを“拘束”
することが起り、小さ過ぎる圧力は不当な滑りを
生ぜしめることになる。それ故、かかるローラは
困難な障害物の掃除を満足に行うことはできな
い。他方、螺旋みぞ付ローラを使う場合、ローラ
によつてコイルばねに最小量の圧力を加えるだけ
で、拘束又は滑りを生じることなくばねを均等に
送らせることができる。従つて、螺旋みぞ付ロー
ラは優れた仕方で、最も困難な障害物でも掃除す
ることができる。

上記の理由から、或る種の掃除作業では、円滑
ローラシステムを使うのが有利であるが、他の作
業では、螺旋みぞ付ローラシステムを使うのが有
利である。現在のシステムに先立つて、異なつた
送りシステムをもつた２つの異なつた機械がこの
最大の効率と融通性を得るのに必要であつた。し
かし、本発明は、特定の掃除作業に最も適したロ
ーラ形状を作業者が選択できるようになした極め
て新期な装置を初めて提供することにより前記欠
陥を排除するものである。

幾つかの場合、ひどい障害物を含む場合以外
は、ローラ組の相互交換性によつて与えられる利
益が存在することは明らかである。例えば、高層
建築構造の幾つかの床間に延在する排泄管路を掃
除するとき、長尺のスネイクが下向きに延在する
排泄管路に導入される。このスネイクの重量は極
めて大きくなるため、円滑ローラの組はスネイク
を排泄管路から回収しながら上昇させるのに十分
な摩擦をスネイクに与えることができない。従つ
てこのような場合、１つ又はそれ以上の円滑ロー
ラを、前記の如き長さのスネイクを容易に持上げ
ることのできる螺旋みぞ付ローラと置替えること
は極めて有利である。

スネイクが障害物に因つて並の抵抗を受けるに
過ぎないような掃除の場合には、円滑ローラは有
効に使用することができる。このような条件の下
では、円滑ローラはスネイクの前進又は後退の送
り速度を増減するためにスネイクの縦軸線に対し
て角度調節することができる。しかし、思いがけ
なくひどい障害物に会えば、１つ又はそれ以上の
ローラは螺旋みぞ付ローラと置替えることができ
る。みぞ付ローラを使えば、毎分22フイート（約
6.7ｍ）の送り速度は出会つた抵抗の大きさに比
例して小さくなり、掃除作業を通じて毎分０乃至
22フイート（約6.7ｍ）の間とすることができる。
かかる自動送り速度調節は円滑ローラのみを使つ
てはできない。

管路内のゆるんだ物体を除去したい場合には、
みぞ付ローラを円滑ローラと置替えるのが望まし
い。この理由は、みぞ付ローラを用いれば、スネ
イクとこのスネイクの端に取付けた特別の頭部素
子に捕捉された物体の回収はモータを、従つてス
ネイクの回転方向を逆転させるだけで行なうこと
ができるからである。スネイク回転のこの逆転は
頭部素子を回収する物体から“ねじ外す”かさも
なければ分離させることができる。しかし、みぞ
付ローラを円滑ローラと置替えることによつて、
スネイクと捕捉した物体はスネイクの回転方向を
変えずに単にローラ角度を変えるだけで回収する
ことができる。円滑ローラと螺旋みぞ付ローラ間
でのローラの相互交換ができることは他の多くの
作業状態において極めて望ましいことである。

本発明装置のもう１つの重要な利益は、スネイ
クとドラムハウジングを１ユニツトとして能率よ
く除去し、これらを、同じ又は異なつた大きさの
スネイクを入れた新しいドラムハウジングと置替
えることを作業者が実施できる点にある。送りロ
ーラを支持するハウジングはスロツト付きの解放
構造をもつため、スネイクは送り組立体全体を除
く必要なくハウジングから簡単に取除くことがで
きる。この特徴により、スネイクが破損したとき
又は特別の掃除作業のために大きな直径か又は小
さな直径のスネイクを必要とするときは何時でも
ドラムとスネイク組立体を掃除装置から簡単に取
除くことができる。

（発明の要約） 本発明の目的は、回転せしめられて排泄管等に
送入される細長いコイル状ばねワイヤ、即ちスネ
イクを用いる型式の配管工具において、円滑面の
ローラ又は螺旋みぞ付面をもつたローラを着脱自
在に支持するための新規なばね負荷されたスネイ
ク送り機構を具えた配管工具を提供することにあ
る。

本発明の他の目的は、送り機構が、駆動モータ
を逆転することなくばねを前方に送つたり後退さ
せたりできるようにローラがばね即ちスネイクに
掛合する角度を同時に調節するための制御手段を
含んでいる如き前記送り装置を提供することにあ
る。

本発明の他の目的は、螺旋みぞ付ローラが所定
位置にあるとき、スネイクの何れの所定の回転速
度に対しても通常のジヨーで得られる速度よりも
相当大きな速度でスネイクを自動的に送る如き前
記型式の送り装置を提供することにある。

本発明の他の目的は、送り機構がスネイクと駆
動掛合したりそれから外れたりするように移動で
きる円滑面か又はみぞ付面をもつた交互に選択可
能な送りローラを含み、更にスネイクと駆動掛合
するように送りローラを弾性的に押しやるための
偏倚機構を含み、この偏倚機構はコイルばねに最
小の圧力を及ぼし、送りローラがスネイクのゆが
みや凹凸に順応するようになし、またスネイクの
軸線方向送りに抗する力に応答してスネイクとの
駆動掛合から外れるように移動するように構成、
配置されている如き前述の型式の装置を提供する
ことにある。

本発明の他の目的は、偏倚機構が送りローラを
スネイクと駆動掛合状態に保持するために偏倚機
構により及ぼされる力が制御可能に変えられるよ
うに、調節できる如き前述型式の装置を提供する
ことにある。

本発明の他の目的は、ローラを支持するハウジ
ング組立体が独特のスロツト付きの構造を有し
て、該装置のドラム・スネイク組立体全体を能率
よく除去可能となした前記型式の装置を提供する
ことにある。

本発明の更に他の目的は、設計が比較的簡単で
あり、かつ現在市販されている携帯型と車輪据付
型の両方の工具に容易に取付けることができ、操
作が簡単である新規な低コストの、軽量の送り手
段を提供することにある。更にこれに関連して、
本発明の目的は、作業者がほねをおらずに、かつ
特別の熟練を要せずに簡単に掛合させたり外した
りすることのできる前記送り手段を提供すること
にある。

これらの及びその他の目的は図に基づく以下の
詳細な説明から明らかになるだろう。

（発明の一実施例の説明） 特に第１，３，７図を参照すれば、本発明の一
実施例の排泄管路掃除装置は第１図に１２で全般
的に示している。この装置は支持フレーム１４、
このフレーム１４により着脱自在に支持した回転
ドラム１６、及び細長いコイルばね即ちスネイク
１８を具え、このコイルばねの一部は、ドラム１
６の回転中ばね１８の送出部がその縦軸線の回り
に回転するように、ドラム１６から制御可能に送
出されるようにこのドラム内に支持される。また
フレーム１４によつて支持されているのは、運搬
中前記フレームを車輪移動自在に支持する車輪２
０，２２と、制御された速度で前記ドラムを回転
させるためドラム１６と相互連結された電気モー
タ手段２４である。

コイルばね即ちスネイク１８は通常はドラム１
６内にコイル状に格納され、これから彎曲通路２
６を通つて送出される。前記通路はドラムに連結
され、枢着されたカラー組立体２８によつてフレ
ーム１４に定着される。第３図に明示する如く、
カラー組立体２８は第３図の実線で示すロツク位
置から第３図の仮想線で示す開放位置に旋回する
ことができる。ロツクカラー手段が開放位置にあ
るとき、ドラム組立体全体はフレーム１４から除
去でき、そして同じ直径の、又は所望に応じて異
なつた直径のスネイクをもつもう１つのドラム組
立体と置替えることができる。可撓性の、管状の
人員遮へい体１９はスネイクを排泄管路に挿入す
る場所においてスネイクの回りに設ける。

本発明装置の重要な特徴をなすのは全般的に３
０で示す送り制御装置であり、これはスネイク１
８をドラム１６から前方へ、又はドラム内でコイ
ル巻き状になるように後方に制御送りする働きを
する。第３，７，８図を参照すれば、本発明の一
実施例の送り制御装置は６個のローラ組立体３２
を具え、各組立体は本体部分３４とこの本体部分
３４により回転自在に支持したローラを含む。３
６で示す３つのローラは円滑な周面をもち（第７
図参照）、３６ａで示す３つのローラは第８図に
示す如き螺旋みぞ付周面をもつ。第８図には唯１
つのローラ組立体３４を示すが、第８図に示すも
のと同じ３つのローラ組立体が送り制御装置の一
部をなすことは理解すべきである。

送りローラ３６ａは独特の設計のものであり、
各々が周囲の螺旋路又はみぞ３８を供するように
形成され、前記みぞはスネイク１８のコイルと同
じピツチをもち、かつ送り制御装置が閉じた駆動
位置にあるときにスネイクに掛合するようになつ
ている。各送りローラ３６ａは本体部分３４によ
つて支持された車輪４０（第８図）の軸線の回り
に何れの方向にも自由回転する。スネイクの送り
又は引込み速度を有効に増すたるに、送りローラ
３６ａの螺旋みぞのリードは事実上、二条又は三
条ねじ山又はコイル進み量を与えるように増すこ
とができる。スネイク１８がドラム１６の回転に
よつて回されると、ローラ３６ａは両方向に回転
し、ドラムの回転方向に依存してスネイクを前方
に送るか又は引込ませるようになす。みぞ付ロー
ラを使うときにスネイクの進行方向を制御するた
め、ドラムの回転方向はモータ２４を正転又は逆
転の運転状態とすることによつて制御される。

送りローラ３６ａが第３〜７図に示す形状をも
つた送りローラ３６と置替えられると、スネイク
１８に対する送りローラの押圧掛合により、スネ
イクはドラム１６の回転につれて前方又は後方に
送られる。しかし円滑ローラを使うと、スネイク
ドラム１８から前方に即ちこのドラムから外に送
られるか、又はスネイク１８の縦軸線に対するロ
ーラ３６の角度を変えるだけでドラム１８内に引
込められる。従つて、円滑送りローラ３６を使う
と、スネイクの進行方向はモータ２４の回転方向
を逆転するよりはむしろローラの角度を変えるこ
とによつて逆転させることができる。この特色
は、閉塞物が軽く、持上げるべきスネイクの重量
が小さい場合の掃除作業に有利である。

第３，７図を参照すれば、本発明の送り制御装
置は更に６個のローラ組立体のうちの選択された
３個の組立体を支持するためのローラ組立体支持
手段を含む。図示の実施例では、このローラ組立
体支持手段はフレーム１４の前フレーム１４に設
けられるローラ組立体ハウジング４２を含む。ハ
ウジング４２はコイルばね１８を受入れる中心開
口４４をもち、コイルばね１８の回りに円周方向
で離間している３つの半径方向外方に延在する中
空のケーシング４６ａ，４６ｂ，４６ｃを含む。
図示の如く、これらのケーシング４６ａ，４６
ｂ，４６ｃは等間隔をあけており、送り制御装置
の選択されたローラ組立体３４のうちの何れか３
個の組立体を着脱自在に支持する。

第３，７図に明示する如く、ケーシング４６
ｂ，４６ｃは内ねじ山を付され、その中に配置し
たローラ組立体３４は外ねじ山付きのキヤツプ部
分４８により所定位置に保持される。ローラ組立
体とキヤツプ４８の内面圧力に配置されるローラ
軸受と推力座金５０と５２の協働により、ローラ
組立体はケーシングと共に容易に回転することが
できる。ケーシングとキヤツプ４８のねじ山付形
状に因つて、ローラ組立体３４はスネイク１８に
対してケーシング内で容易に軸線方向に調節で
き、かつみぞ付ローラ形状のローラ組立体と置替
えるために簡単にかつ迅速に除去できる。前述の
如く、掃除作業の性質にり、すべてを円滑なロー
ラとするか、すべてをみぞ付ローラとするか、又
はれらのローラの組合せとするかが決められる。

本発明の送り制御装置のもう１つの重要な特徴
は、ローラ組立体の１つと作動可能に相互作用す
るようにハウジング４２によつて支持され、これ
によつて支持したローラを動かしてコイルばね１
８と押圧掛合せしめるように作用する作動手段に
ある。本発明のこの実施例では、前記作動手段は
ケーシング４６ａ内に納めた特定のローラ組立体
と作動連結される手操作カム組立体５４を含む。
第３図に明示する如く、ケーシング４６ａは内ね
じ山付キヤツプ５６を螺着するために外ねじ山を
付され、前記キヤツプ４８はカム組立体５４を回
転自在に支持するためのヨーク状突起部５６ａを
含む。カム組立体５４はカム部材又は素子５７、
及び操作取手５８を含み、この取手レバーアーム
５９と掴み部分６０を含む。

また、本発明の作動手段の一部をなすのは偏倚
手段であり、この偏倚手段はケーシング４６ａ内
に配置したローラ組立体によつて支持したローラ
を弾性的に偏倚せしめてスネイクと押圧掛合せし
めるために適用される。第３図に明示する如く、
この偏倚手段は作動可能にコイルばね６４と相互
連結される円柱状の棒６２を含む。棒６２の上端
は座金６２ａを通り、カム素子５７と作動掛合す
るようにキヤツプ５６に形成した中心開口６３を
通つて突出する。カム素子５７の形状は、ヨーク
５６ａにより支持した軸ピン６５の回りにカム素
子が回転したとき、連結棒６２は、ばね６４が実
質的にゆるんだ第一の上昇位置からばね６４が圧
縮される第二の下降位置に動くことができる。ば
ね６４の下部分はケーシング４６ａ内に支持した
ローラ組立体の上面と掛合して保持されているの
で、カム組立体を作動させると、ローラはケーシ
ング４６ａ内で下方に動いて、これにより支持し
たローラがスネイク１８と押圧掛合する位置へ移
される。

上記の、キヤツプ５６をケーシング４６ａから
簡単に除去することのできる本発明の作動手段の
新規な構造に因つて、その中に支持されたローラ
組立体の取替えは迅速で簡単に行なうことができ
るため、円滑面のローラか又は螺旋みぞ付ローラ
の何れかをすべての特定の掃除作業用に選択的に
使用することができる。同様に内ねじ山付キヤツ
プ４８の迅速な除去はケーシング４６ｂ，４６ｃ
で支持したローラ組立体の取替をも迅速に容易に
行うことを可能にする。

本発明のローラ組立体ハウジング４２のもう１
つの極めて重要な特徴はそのスロツト付の構造に
ある。第７図に明示する如く、ケーシング４６
ｂ，４６ｃは横に延在する部分６６と縦に延在す
る部分６８をもつほぼＴ形のスロツトをもつ。ス
ロツト６８は横に延在するピン７０を密接して受
入れる幅をもち、前記ピンは円滑ローラ３６を支
持するローラ組立体３４から外方に延在する。こ
れらのローラ組立体が夫々のケーシングに対して
所定位置にあるとき、横に延在するスロツト６６
は、第４，５図に示す仕方でケーシング内でロー
ラ組立体が回転できるようにピン７０にすきまを
与える。後で詳述する如く、ばね１８の回転ドラ
ム１６からの又はこのドラム内への送り速度の調
整を可能にするのは、夫々のケーシング内におけ
るローラ組立体３４のこの動きである。

第６，７図を参照すれば、ハウジングのケーシ
ング４６ａは幅の広い縦に延在するスロツト７２
をもつことが分かる。スロツト７２はハウジング
からこのスロツト７２を通してばね１８を除去で
きる幅をもつ。この広幅のスロツト７２は（第７
図に３４ａで示す）ケーシング４６ａ内に配置し
たローラ組立体に取付けられた半径方向に延在す
るピン７０に対してすきまを与える。

ローラの回転軸線とスネイクの縦軸線間の角度
を変えるようにローラ組立体を夫々のケーシング
内で同時に回転させる働きをする本発明の制御手
段の一部を成すのはほぼデイスク形の部材７４で
ある。このデイスク形部材７４は時計回り又は反
時計回り方向の何れかに回転するようにハウジン
グ４２によつて回転自在に支持する。取手組立体
７６はこのために部材７４上に具える。第７図に
明示する如く、部材７４は円周方向に離間したス
ロツト７８，８０，８２を具える。スロツト７
８，８０は、円滑ローラ３６を支持するローラ組
立体から半径方向外方に延在するピン７０を密接
して受入れるような幅をもつ。他方、スロツト８
２はスネイク１８が通過できるようにハウジング
４２に形成したスロツト７２と幅が一致してい
る。スロツト８２は第６図に示すピンに設けた頭
部分８４を密接して受入れる幅をもつ。ケーシン
グ４６ａに支持したローラ組立体に関連したピン
７０上のこの拡大直径の頭部分は部材７４に具え
た広幅のスロツト８２と作動的に適合するものと
する。デイスク形部材８０は割ばね又は保持具８
８によりハウジング４２と掛合状態に保たれる
（第７図）。

第４，５，６図を参照すれば、ハウジング４２
に対してデイスク部材７４が回転したとき、夫々
のローラ組立体は夫々のケーシング内で回転し、
また部材７４に形成したスロツト７８，８０を通
して延在するピン７０はスネイク１８と整列した
位置（第４図）から第５図に示す或る角度をなし
て配列した位置に移動する。勿論、ローラ組立体
のこの回転はそれに支持されたローラをスネイク
の縦軸に対して角度変位方向に移動させる。第６
図に示す仕方と同様に、デイスク部材７４の回転
はスロツト８２をこの図に示したピン７０の頭部
分８４に掛合せしめ、ピンはローラと一緒に、ス
ネイクの縦軸線に対して角度変位方向に動く。

円滑面のローラ３６がハウジング４２内の所定
位置にあるとき、ローラの回転軸線とスネイク１
８の縦軸線間の角度位置の調節は取手組立体７６
を用いてデイスク部材７４の回転運動によつて行
なう。ローラの角度方位のこの調節はスネイクの
送り速度の制御と、スネイクの送り方向の制御を
与える。例えば、ローラの回転軸線が第４図に示
す如くスネイク１８の軸線と整列しているとき、
スネイク１８はモータ２４の作用により回転する
だけであり、送られたり引込んだりはしない。ロ
ーラがこの位置にあれば、スネイクは回り続け、
アイドル状（idlelike）作業モードで排泄管路内
の障害物に作用を与える。しかしローラ組立体
が、デイスク部材７４の回転の結果として第５図
に示す位置に動かされ、かつローラの回転軸線が
スネイクとの平行位置から回転して外れると、ス
ネイクはスネイク自身の軸線の回りのスネイクの
回転方向に依存して送られるか又は引込められ
る。例えば、もしスネイクが、第５図の右側から
見て、時計回りに回転すれば、第５図に示す角度
位置へのローラの移動はスネイクを第５図で見て
前方へ、即ち右方へ送らせる。明らかな如く、も
し本発明の制御手段が反対方向に回わされてスネ
イクの縦軸線に対するローラの回転角度に逆にな
れば、スネイクは引込められるか又は第５図に示
す如く左方へ動く。スネイクの縦軸線に対するロ
ーラ角度の大きさを変えることによつて、スネイ
クの送り又は引込み速度は精密に制御することが
できる。前述の如く、モータ２４を逆転すること
なく掃除作業中にスネイクの送りと進行方向を制
御するこの能力は、円滑ローラをみぞ付ローラの
代りに使用できる、軽い障害物の掃除のような場
合に有利である。

勿論、みぞ付ローラを使うときは、制御手段が
スネイクの進行速度又は方向を調整する働きをし
ないことは明らかである。この装置構成において
は、スネイクの送り方向の制御は電気モータ２４
の回転方向の逆転によつて行われる。

上記構造を有する結果、本発明装置が円滑ロー
ラを使用する型式の機械に固有の利益と螺旋みぞ
付ローラを使用する型式の機械の利益のすべてを
もつことは明らかである。ハウジング４２のケー
シング内のローラ組立体のすべて又は幾つかを置
替える簡単な手段によつて、本発明装置は近い将
来に特定の掃除作業にとつて最も望ましいどんな
型式の装置にも迅速に変換することができる。ま
た、前述の如く本発明の送り装置の独特の構成に
よれば、スネイクとドラム組立体は送り制御装置
を除く必要なしに該送り装置から容易に除去する
ことができ、かつ必要に応じて大きな又は小さな
直径のスネイクを具えたドラム・スネイク組立体
と置替えることができる。

以上、本発明を実施例につき詳述したが、本発
明はその精神と範囲から逸脱することなくその構
成部分に種々の変化、変更を加えうることは当業
者には明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の排泄管路掃除装置の側立
面図；第２図は第１図の線２−２上でとつた拡
大、部分正面、立面図；第３図は本発明の送り制
御装置の内部構造を示す、第１図の線３−３上で
とつた拡大、部分断面図；第４図は第２図の線４
−４でとつた部分断面図で、ローラ回転軸線とス
ネイク縦軸線間の角度を制御可能に変化させるた
めにローラ組立体を同時に回すための本発明の制
御手段の一部の構造を示す図；第５図は第４図と
同様の断面図で、スネイクの縦軸線に対するロー
ラ角度を変えるための制御手段の使用法を示す
図；第６図は第２図の線６−６上でとつた断面
図；第７図は本発明の一実施例の送り制御装置の
構造を示す分解図；第８図は第７図と同様の部分
分解図で、円滑ローラ組立体をみぞ付ローラ組立
体と置替える状態を示す図である。 １４……支持フレーム、１６……回転ドラム、
１８……コイルばね即ちスネイク、２０，２２…
…車輪、２４……モータ、２６……彎曲通路、２
８……カラー組立体、３０……送り制御装置、３
２……ローラ組立体、３４……本体部分、３６，
３６ａ……送りローラ、３８……螺旋路又はみ
ぞ、４２……ローラ組立体ハウジング、４４……
中心開口、４６ａ，４６ｂ，４６ｃ……ケーシン
グ、４８……キヤツプ部分、５４……手操作カム
組立体、５６……内ねじ山付キヤツプ、５７……
カム部材、５９……レバーアーム、６０……掴み
部分、６２……棒、６３……中心開口、６４……
ばね、６６，６８，７２，７８，８０，８２……
スロツト、７０……ピン、７４……デイスク形部
材、８４……頭部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フレームに固定したドラム内に設けた細長い
   コイルばね即ち配管用スネイクと、前記スネイク
   をその軸線の回りに回転させる手段をもつ型式の
   配管工具に使用する送り制御装置であつて、少な
   くとも３つのローラ組立体を備え、各組立体はロ
   ーラと、前記ローラを回転自在に支持する本体部
   分を含み、更に前記ローラ組立体を支持するハウ
   ジングを備え、前記ハウジングは前記スネイクを
   受入れるための中心開口をもつと共に前記スネイ
   クの回りで円周方向に離間した３つのケーシング
   を含み、更に少なくとも１つの前記ローラを動か
   してスネイクに押圧掛合させるためのカム組立体
   を備えて成る送り制御装置において、前記ドラム
   １６とスネイク１８が前記フレーム１４に着脱自
   在に固着され、各ケーシング４６ａ，４６ｂ，４
   ６ｃがスロツト６８，７２を有し、各スロツトは
   ローラ組立体３４のピン７０を受け入れ、前記ス
   ロツト７２はローラ組立体３４の間にスネイク１
   ８を受入れるのに充分の幅を有し、すべてのロー
   ラ組立体はローラ３６の交換を可能となすために
   着脱自在のキヤツプ４８，５６を備え、前記カム
   組立体５４は前記スネイクに圧力を与えるために
   及び前記スネイクの交換を可能ならしめるために
   前記キヤツプ５６と協働し、更に制御デイスク７
   ４を有し、前記デイスクと夫々スロツト６８，６
   ８，７２上に位置しかつピン７０に掛合するスロ
   ツト７８，８８，８２をもち、前記ローラ３６を
   前記スネイクに対して回動させて前記ローラの回
   転軸線とスネイクの縦軸線の間の角度を変えて前
   記スネイクの送り又は回収を行なわせることを特
   徴とする送り制御装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の送り制御装置に
   おいて、前記ローラ組立体の本体部分の各々は半
   径方向外方に延在するピンを具え、前記管状ケー
   シングの各々は縦に延在するスロツトを具え、前
   記管状ケーシングのうちの少なくとも２つは円周
   方向に延在するスロツトを具え、前記スロツトは
   前記ピンをその中で動くように受入れることを特
   徴とする送り制御装置。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の装置において、
   少なくとも１つの前記ローラ組立体は前記ローラ
   が前記コイルばねから離間している第一位置から
   前記ローラが前記コイルばねと掛合する第二位置
   へ夫々のケーシング内で往復動でき、前記作動手
   段は前記ローラを前記第一位置から前記第二位置
   へ制御可能に動かすために前記ローラ組立体と作
   動的に連結された手操作されるカム組立体を含む
   ことを特徴とする装置。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の装置において、
   前記第二位置から前記第一位置に向う前記ローラ
   の動きを弾性的に押えるための偏倚手段を含むこ
   とを特徴とする装置。