JPH0133519B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0133519B2
JPH0133519B2 JP23214683A JP23214683A JPH0133519B2 JP H0133519 B2 JPH0133519 B2 JP H0133519B2 JP 23214683 A JP23214683 A JP 23214683A JP 23214683 A JP23214683 A JP 23214683A JP H0133519 B2 JPH0133519 B2 JP H0133519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oils
oil
fats
collector
solid components
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP23214683A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60123596A (ja
Inventor
Shinji Uchama
Nobutsune Takeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Showa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Sangyo Co Ltd filed Critical Showa Sangyo Co Ltd
Priority to JP23214683A priority Critical patent/JPS60123596A/ja
Publication of JPS60123596A publication Critical patent/JPS60123596A/ja
Publication of JPH0133519B2 publication Critical patent/JPH0133519B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は静電気による油脂の精製方法に関す
る。動植物油脂は種々の炭素鎖および不飽和度の
脂肪酸とグリセリンのエステル、すなわちグリセ
リドからなり、各グリセリドはそれを構成する脂
肪酸の種類によつて融点の範囲に差異がある。こ
の性質を利用して油脂を種々の温度で分別するこ
とにより、所望の性質を有する油脂を取り出すこ
とができる。
油脂の分別方法には次のような方式がある。
(1) ウインタリゼーシヨン サラダ油の冬季くもりの防止などの目的で、油
脂を冷却して油脂の高融点部分(およびグリセリ
ド以外のワツクス分)を結晶として析出させ、こ
れをケイソウ土フイルターなどを用いて、液体部
より分離する方法である。必要により溶剤を用い
ることもあり、また、固体成分の結晶析出を促進
するために結晶助剤を用いる場合もある。
(2) 溶剤による分別 油脂を溶剤に溶かし、これを特定の温度に冷却
して所望のグリセリド成分を固体結晶として析出
させ、これを分別する方法である。溶剤としては
アセトン、メチルエチルケトン、ヘキサン等が使
用される。溶剤の種類、冷却条件等によつて取り
出されるグリセリド成分が異なるので、特定の性
質をもつグリセリド成分を採取することができ、
カカオ代用脂、ハードバターなどの製造に利用さ
れている。
(3) 溶剤−溶剤分別 油脂を特定の溶剤と接触させて可溶部、不溶部
に分ける方法および性質の異なる2種の溶剤と接
触させて2相に分配する方法などがある。これら
は特殊な目的に使用されるもので、(1),(2)程一般
的な方法ではない。
これら各分別法はそれぞれの利点を有するの
で、目的に応じて適切な方法が選択されることは
言うまでもない。しかしながら、極く一般的に用
いられている上記(1),(2)の方法においては、いず
れも冷却による結晶析出、結晶の分別を基本的な
操作としているが、このような操作には実用上、
多くの問題がある。ウインタリゼーシヨンを例に
とるなら、次のとおりである。
(1) 分別しやすいよう、大型の結晶を析出させる
必要があるので、油脂は、急激な冷却をさけ、
徐冷せねばならない。このため冷却に長時間を
要し、コスト負担も大きい。
(2) 分別には通常ケイソウ土フイルターが用いら
れるので、産業廃棄物の処理にもコストがかゝ
る。
(3) フイルターで濾過するため、エネルギーを多
く消費する。
(4) 固形成分はケイソウ土に付着した形で分離さ
れるため、これを再利用することが困難であ
る。
(5) 液体油脂の一部は固形部分やケイソウ土に付
着したまゝ除かれ、液体部分の収率低下を招
く。
本発明は、以上のような油脂の精製に際して生
ずる欠点をなくし、能率よく且つ経済的に油脂の
精製が行えることを目的としてなされたものであ
る。
以下、本発明を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明を実施するために使用される静
電処理装置の1例を示す図、第2図は第1図の静
電処理槽に設置されるコレクタの1例の斜視図、 第3図は静電処理後の耐寒試験の1例を示すグ
ラフである。
第1図および第2図において、1は静電処理
槽、2は高圧電極、3は接地電極、4は冷却管、
5は冷媒入口、6は冷媒出口、7は冷却槽、8は
油ポンプ、9は温風吹込口、10は排出管、11
はバルブ、12はコレクタをそれぞれ示してい
る。
電極2,3の間にはDC15KVが印加され、電
極2と3の間隔は、15mm又は30mmの間で自由に選
ぶことが出来る。電界強度は、5000V/cmないし
10000V/cmとすることが出来る。冷媒管4は処
理槽1の周りに巻かれ、この中に冷媒が流れる。
冷却槽7は処理すべき油脂を冷却するものであ
る。油ポンプ8は冷却槽7内の油を静電処理槽1
内に送り込むものである。温風吹込口9は、処理
槽に温風を吹き込むためのものである。静電処理
槽1の油脂は、バルブ11を開くことにより排出
される。電極2と3の間にコレクタ12を設置す
ることも出来る。第2図はコレクタ12の1例の
斜視図を示す。コレクタ12は、例えば濾紙を短
冊上に折り畳んだものであつて、折り目が鉛直に
なるように電極間に配置する。なお、電極の電極
面は鉛直である。
試験には、絞りカスを取り除くための濾過およ
び脱色工程を終了したナタネ油、ヒマワリ油、コ
ーン油および紅花油を用い、35℃の油脂を1時間
で5℃に冷却後、コレクタ12を配置した静電処
理槽1に入れ、高電圧を30分印加した。静電処理
後の油の耐寒試験(0℃に保冷して白濁が生ずる
までの時間を求める試験)の結果の例を、第3図
に示す。試験には、容量が8リツター、電極間容
積が4.8リツター、電極数が間隙30mmの場合は4
対、15mmの場合は8対の静電処理槽を用い、コレ
クタとして短冊上に折つた濾紙を用いた。
静電処理槽1に固形成分を含んだ油を導入して
固形成分を除去する処理を繰り返すと、電極2,
3の表面に固形成分の膜が形成される。固形成分
は正負電極のいずれにも付着するが、負電極の方
により多く付着する。電極表面に数mm程度の厚み
の固形成分の膜が形成されると、固形成分を除去
する能力が失われることが見出された。この場
合、固形成分が付着している電極を取出し、付着
した固形成分を完全に掻き落とすと、再び数mm程
度の固形成分の膜が形成されるまでの間、固形成
分を除去する能力が発揮された。
コレクタ12を使用した場合には、コレクタ1
2の表面に付着した固形成分をヘラで掻き落とし
ても固形成分除去能力は回復しなかつたので、約
50℃の温風を温風吹込口9から吹込み、電極2,
3およびコレクタ12を暖めた。これにより、電
極2,3やコレクタ12に付着している固形成分
は静電処理槽1の底に滴下し、固形成分除去能力
が回復した。試験の結果はサラダ油の耐寒試験に
関する日本農林規格(JAS)の5.5時間以上とい
う規定を充分に満足しているが、特定の製造者又
は使用者の中にずつときびしい独自の規格を定め
ている場合がある。このような場合には、高電圧
の印加時間をもつと長くしたり、印加電圧を高く
することによつて条件を満足させることが出来
る。或るいは、少量のケイソウ土を用いた最終フ
イルターを通すことにより対応できる。一連の試
験により下記の結論を得た。
(a) 静電気による動植物油の精製は有効である。
(b) DC15KVの電圧を印加する場合、電極間隔
は15mmの方が30mmより良い結果が得られる。
(c) 植物油の原料によつてはコレクタを用いない
と良い結果が得られない。
(d) 電極又はコレクタへの固形成分付着量には飽
和量が存在するので固形成分除去能力を維持す
るために付着した固形成分を機械的に掻き取る
か、温度を上げて融かし取り除くのが有効であ
る。
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、少ない運転経費で動植物油などから冷却によ
つて析出する固形成分を除去できること、及び除
去した固形成分の活用も容易になること等の顕著
な効果を奏することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するために使用される静
電処理装置の1例を示す図、第2図は第1図の静
電処理槽に設置されるコレクタの1例の斜視図、
第3図は静電処理後の耐寒試験の1例を示すグラ
フである。 1……静電処理槽、2……高圧電極、3……接
地電極、4……冷却管、5……冷媒入口、6……
冷媒出口、7……冷却槽、8……油ポンプ、9…
…温風吹込口、10……排油管、11……バル
ブ、12……コレクタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油脂を冷却し、冷却した油脂を直流高電圧を
    印加した1組又は複数組の正負電極と接触せし
    め、油脂の中の固形成分を電極に付着させること
    を特徴とする油脂の精製方法。 2 上記正負電極間の電界強度が5000V/cmな
    いし10000V/cmであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の油脂の精製方法。 3 正負電極間に、濾紙を短冊上に折り畳んで作
    成されたコレクタを配置することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の油脂の精製方法。
JP23214683A 1983-12-07 1983-12-07 油脂の精製方法 Granted JPS60123596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23214683A JPS60123596A (ja) 1983-12-07 1983-12-07 油脂の精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23214683A JPS60123596A (ja) 1983-12-07 1983-12-07 油脂の精製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60123596A JPS60123596A (ja) 1985-07-02
JPH0133519B2 true JPH0133519B2 (ja) 1989-07-13

Family

ID=16934713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23214683A Granted JPS60123596A (ja) 1983-12-07 1983-12-07 油脂の精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60123596A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE905071A (fr) * 1986-07-10 1987-01-08 Kd Polt Inst Procede d'obtention de concentres de phosphatides a partir d'huiles vegetales.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60123596A (ja) 1985-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6207209B1 (en) Method for removing phospholipids from vegetable oil miscella, method for conditioning a polymeric microfiltration membrane, and membrane
EP0255824A1 (en) A process for manufacturing refined fish oil concentrate.
Leibovitz et al. Our experiences in processing maize (corn) germ oil
EP0074146A1 (en) Wet fractionation of hardened butterfat
JPWO2011122278A1 (ja) シア脂の抽出法
CA1335054C (en) Extraction of fresh liquid egg yolk
JP2583660B2 (ja) パーム油の精製分別方法
JPH0133519B2 (ja)
JP3186063B2 (ja) 油改質
US2450235A (en) Fractional separation of fatty oil substances
JPH0781156B2 (ja) パ−ム油の分別方法
RU97108402A (ru) Способ и устройство для адсорбционной очистки вещества
JPS61136597A (ja) トリグリセリド油の処理方法
Neumunz Old and new in winterizing
US5599376A (en) Process and equipment to reclaim reusable products from edible oil process waste streams
JPH06200287A (ja) 天然粗ワックスの精製方法
DE4028805A1 (de) Verfahren und vorrichtung zum trennen von unerwuenschten begleitstoffen aus fluessigkeiten mit geringer oder ohne elektrische leitfaehigkeit
US1448581A (en) Process of purifying oleaginous substances
JP4936273B2 (ja) 精製ライスワックスの製造方法
US6673952B2 (en) Method for extracting and fractionating fats with solvent, using at least a hydrofluroether
US4275089A (en) Purification of vegetable oil
JPS624787A (ja) 油脂の分画法
DE3215116A1 (de) Ein verfahren fuer die regenerierung von filterhilfsmittel und die rueckgewinnung von hochwertigen fetten aus filtrationsrueckstaenden bei der winterisierung von speiseoelen und -fetten
CN220317721U (zh) 一种梓油精炼设备
SU1025716A1 (ru) Фильтрующее средство дл масел и жиров