JPH0133223B2 - - Google Patents
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- JPH0133223B2 JPH0133223B2 JP23915183A JP23915183A JPH0133223B2 JP H0133223 B2 JPH0133223 B2 JP H0133223B2 JP 23915183 A JP23915183 A JP 23915183A JP 23915183 A JP23915183 A JP 23915183A JP H0133223 B2 JPH0133223 B2 JP H0133223B2
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- diameter
- nozzle
- nozzle plate
- vibration
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B17/00—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
- B05B17/04—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
- B05B17/06—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
- B05B17/0607—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
- B05B17/0638—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced by discharging the liquid or other fluent material through a plate comprising a plurality of orifices
- B05B17/0646—Vibrating plates, i.e. plates being directly subjected to the vibrations, e.g. having a piezoelectric transducer attached thereto
Landscapes
- Special Spraying Apparatus (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、灯油、軽油などの液体燃料、水、薬
液、インクなどの種々の液体を微粒化するための
霧化装置に関し、さらに詳しく言えば、圧電セラ
ミツク等の圧電振動子により加圧室に充填された
液体を加振し、ノズルから噴射して微粒化すると
ころの噴射型霧化装置に関するものである。
液、インクなどの種々の液体を微粒化するための
霧化装置に関し、さらに詳しく言えば、圧電セラ
ミツク等の圧電振動子により加圧室に充填された
液体を加振し、ノズルから噴射して微粒化すると
ころの噴射型霧化装置に関するものである。
従来例の構成とその問題点
従来、この種の霧化装置は主にインクジエツト
記録装置などのインク微粒化装置として用いられ
ており様々の構成のものが提案されている。また
近年では、第1図に示すような構成のものも提案
されている。
記録装置などのインク微粒化装置として用いられ
ており様々の構成のものが提案されている。また
近年では、第1図に示すような構成のものも提案
されている。
第1図において、ノズル1を有するノズル板2
は、円環状の圧電振動子3が接着され、加圧室4
を有するボデイー5に装着されている。
は、円環状の圧電振動子3が接着され、加圧室4
を有するボデイー5に装着されている。
圧電振動子3のノズル板2に接着された面と、
その面に対向する面(図の左右の面)には図示し
ていないが電極が設けられており、この両電極間
に第2図のような交流電圧が供給されるとノズル
板2は図中の破線のようなたわみ振動を生じる。
この結果加圧室4内の液体が加圧されてノズル1
より霧化粒子6となつて噴射されるものであつ
た。また、噴射された液体に相当する容積の液体
が、タンク7より、パイプ8を経て加圧室4に吸
い上げられ、一種のポンプ作用を果すことができ
るものであつた。この作用は、ノズル1に発生す
る液体の表面張力により、ノズル1からの空気の
流入が阻止されるために生じるものである。
その面に対向する面(図の左右の面)には図示し
ていないが電極が設けられており、この両電極間
に第2図のような交流電圧が供給されるとノズル
板2は図中の破線のようなたわみ振動を生じる。
この結果加圧室4内の液体が加圧されてノズル1
より霧化粒子6となつて噴射されるものであつ
た。また、噴射された液体に相当する容積の液体
が、タンク7より、パイプ8を経て加圧室4に吸
い上げられ、一種のポンプ作用を果すことができ
るものであつた。この作用は、ノズル1に発生す
る液体の表面張力により、ノズル1からの空気の
流入が阻止されるために生じるものである。
したがつて、ポンプなどの液体供給手段を要せ
ず、しかも均一性の高い微粒子をかなりの飛翔速
度で噴射できるというすぐれた特長を有するもの
であつた。
ず、しかも均一性の高い微粒子をかなりの飛翔速
度で噴射できるというすぐれた特長を有するもの
であつた。
しかしながら、ノズル1を有するノズル板2に
対して、開口9を有する圧電振動子3を接着し、
この圧電振動子3の振動により第1図中の破線で
示すようなたわみ振動を励起することが必要であ
るので、その振動部分は複雑な構造の振動体とな
らざるを得なかつた。したがつて、圧電振動子3
の機械的な振動をノズル板2に効率的に伝えるこ
とが難しく、結果として圧電振動子3はかなりの
高い電圧で励振することが必要であり、電力損失
が大きくなるばかりでなく、信頼性の低下を余儀
なくされていた。特に、小さい粒径の霧化粒子6
を得ようとするとノズル1の直径は小さなものと
ならざるを得ず、このためノズル1の加工上の問
題からノズル板2の厚さは非常に薄いものとなつ
ていた。このため、圧電振動子3の振動を効率的
にノズル板に伝達することが一層困難となつてい
た。
対して、開口9を有する圧電振動子3を接着し、
この圧電振動子3の振動により第1図中の破線で
示すようなたわみ振動を励起することが必要であ
るので、その振動部分は複雑な構造の振動体とな
らざるを得なかつた。したがつて、圧電振動子3
の機械的な振動をノズル板2に効率的に伝えるこ
とが難しく、結果として圧電振動子3はかなりの
高い電圧で励振することが必要であり、電力損失
が大きくなるばかりでなく、信頼性の低下を余儀
なくされていた。特に、小さい粒径の霧化粒子6
を得ようとするとノズル1の直径は小さなものと
ならざるを得ず、このためノズル1の加工上の問
題からノズル板2の厚さは非常に薄いものとなつ
ていた。このため、圧電振動子3の振動を効率的
にノズル板に伝達することが一層困難となつてい
た。
また、第1図に破線で示した振動姿態から明ら
かなように、ノズル板2の中央部のノズル1が設
けられている部分が大きく励振されることにより
加圧室4内の液体の圧力が部分的に上昇し、ノズ
ル1から液体が噴射されるという構成であるの
で、ノズル板2の中央部の励振がかなりの大きさ
で行われないと安定に噴霧できないものであつ
た。したがつて、圧電振動子3の振動を効率的に
ノズル板2の中央部に伝達するよう構成すること
は、極めて重要であつたが、前述したような振動
部分の構造の複雑さのために極めて難しく、圧電
振動子3をかなりの高電圧(例えば100〜200V)
で駆動せざるを得なかつた。
かなように、ノズル板2の中央部のノズル1が設
けられている部分が大きく励振されることにより
加圧室4内の液体の圧力が部分的に上昇し、ノズ
ル1から液体が噴射されるという構成であるの
で、ノズル板2の中央部の励振がかなりの大きさ
で行われないと安定に噴霧できないものであつ
た。したがつて、圧電振動子3の振動を効率的に
ノズル板2の中央部に伝達するよう構成すること
は、極めて重要であつたが、前述したような振動
部分の構造の複雑さのために極めて難しく、圧電
振動子3をかなりの高電圧(例えば100〜200V)
で駆動せざるを得なかつた。
このような理由により、圧電振動子3の過負荷
による信頼性の低下が生じたり、消費電力が大き
くなつたりするという欠点があつた。また、大電
力を圧電振動子に供給することが必要であるので
駆動回路が大型化・高価格化するという欠点があ
つた。
による信頼性の低下が生じたり、消費電力が大き
くなつたりするという欠点があつた。また、大電
力を圧電振動子に供給することが必要であるので
駆動回路が大型化・高価格化するという欠点があ
つた。
発明の目的
本発明は、このような従来の欠点を一掃した霧
化装置を提供するものである。
化装置を提供するものである。
その目的とするところは、圧電振動子の振動を
極めて効率的にノズル板に伝達することができ、
したがつて、電力消費が非常に少なく、かつ、高
い信頼性を保証することができるうえに、極めて
低価格な霧化装置を提供することである。
極めて効率的にノズル板に伝達することができ、
したがつて、電力消費が非常に少なく、かつ、高
い信頼性を保証することができるうえに、極めて
低価格な霧化装置を提供することである。
発明の構成
本発明は、上記目的を達成するために、以下に
述べる構成により成るものである。
述べる構成により成るものである。
すなわち、円形開口を有する円板状圧電振動子
と、中央にノズルを有するノズル板とを相互に装
着して構成した振動体を、加圧室にノズルが臨む
ようボデイーに装着すると共に、前記開口の直径
が、振動体と等価な円板の節円の直径にほぼ等し
くなるよう構成したものである。この構成によ
り、圧電振動子の振動は、極めて効率的にノズル
板に伝達され、ノズルが設けられたノズル板の中
央部は非常に安定で効率的な振動を行い、加圧室
内の液体が部分的に加圧されてノズルから噴射さ
れ、微粒化されるものである。
と、中央にノズルを有するノズル板とを相互に装
着して構成した振動体を、加圧室にノズルが臨む
ようボデイーに装着すると共に、前記開口の直径
が、振動体と等価な円板の節円の直径にほぼ等し
くなるよう構成したものである。この構成によ
り、圧電振動子の振動は、極めて効率的にノズル
板に伝達され、ノズルが設けられたノズル板の中
央部は非常に安定で効率的な振動を行い、加圧室
内の液体が部分的に加圧されてノズルから噴射さ
れ、微粒化されるものである。
実施例の説明
以下、本発明の一実施例について図面と共に説
明する。
明する。
第3図は本発明の一実施例を示す霧化装置の断
面図である。
面図である。
第3図において、霧化部10は、直径が約10
mm、深さ1〜5mmの円筒状の加圧室11を有する
ボデイー12と、直径50〜100μmのノズル13
を複数個有し、厚さ約50μmのノズル板14と、
直径約4mmの円形開口15を有し、外径約10mm、
厚さ約1mmの圧電セラミツク16とを図のように
相互に接着して構成されており、ビス17にて取
付板18に取付られている。
mm、深さ1〜5mmの円筒状の加圧室11を有する
ボデイー12と、直径50〜100μmのノズル13
を複数個有し、厚さ約50μmのノズル板14と、
直径約4mmの円形開口15を有し、外径約10mm、
厚さ約1mmの圧電セラミツク16とを図のように
相互に接着して構成されており、ビス17にて取
付板18に取付られている。
加圧室11は、その底面19を中心軸とする貫
通孔20により、供給管21、および排気管22
に接続され液体が加圧室に供給されるよう構成さ
れている。供給管21は、タンク23に接続され
ており動作停止時は、液面AおよびBは図のよう
に同一の高さになつている。
通孔20により、供給管21、および排気管22
に接続され液体が加圧室に供給されるよう構成さ
れている。供給管21は、タンク23に接続され
ており動作停止時は、液面AおよびBは図のよう
に同一の高さになつている。
排気パイプ22は、フアン24の吸込側に図の
ように接続されている。フアン24が起動される
と、その吸込側には負圧力−Pが発生し、この負
圧力−Pは排気管22を介して加圧室11、およ
び供給管21に伝えられる。この負圧力−Pの発
生により、ノズル13からわずかな空気流入が生
じるけれども、ノズル13の直径が小さいので液
面Bにはほとんどそのままの大きさの負圧力−P
が印加される。この結果液面Bは上昇して図中の
液面Cとなつてつり合うのである。
ように接続されている。フアン24が起動される
と、その吸込側には負圧力−Pが発生し、この負
圧力−Pは排気管22を介して加圧室11、およ
び供給管21に伝えられる。この負圧力−Pの発
生により、ノズル13からわずかな空気流入が生
じるけれども、ノズル13の直径が小さいので液
面Bにはほとんどそのままの大きさの負圧力−P
が印加される。この結果液面Bは上昇して図中の
液面Cとなつてつり合うのである。
この時、液面BとCの間の高さの差をh、液体
の比重をρとするとき、P=h・ρである。
の比重をρとするとき、P=h・ρである。
このようにして加圧室11に液体が充填された
後、圧電セラミツク16には、第2図のような交
流電圧がリード線25,26を介して供給され
る。
後、圧電セラミツク16には、第2図のような交
流電圧がリード線25,26を介して供給され
る。
圧電セラミツク16のリード線25が半田付さ
れている面とノズル板14に接着されている面と
には図示していないけれども電極が設けられてお
り、前述した交流電圧は、この電極間に供給され
るよう構成されている。
れている面とノズル板14に接着されている面と
には図示していないけれども電極が設けられてお
り、前述した交流電圧は、この電極間に供給され
るよう構成されている。
この交流電圧の供給により、圧電セラミツク1
6とノズル板14より構成される振動体27は、
図中の破線のように振動し、加圧室11内の液体
は、特にノズル13が設けられた中央部分で大き
く加圧される。この結果、ノズル13からは、微
小な液滴28が図のように放射状に噴射されるの
である。このように液滴28が放射状に噴射され
るのは、ノズル13がノズル板14の中央に設け
た球殻状の突起29上に位置するよう設けられて
いるためである。
6とノズル板14より構成される振動体27は、
図中の破線のように振動し、加圧室11内の液体
は、特にノズル13が設けられた中央部分で大き
く加圧される。この結果、ノズル13からは、微
小な液滴28が図のように放射状に噴射されるの
である。このように液滴28が放射状に噴射され
るのは、ノズル13がノズル板14の中央に設け
た球殻状の突起29上に位置するよう設けられて
いるためである。
ここで霧化部10について第4図を参照してさ
らに詳しく説明する。
らに詳しく説明する。
第4図aおよびbは、霧化部10の正面図と拡
大断面図であり、第3図と同符号は相当する構造
物である。
大断面図であり、第3図と同符号は相当する構造
物である。
第4図aの図中に矢印で示すように、圧電セラ
ミツク16は、前述した交流電圧が供給される
と、その直径方向に伸縮歪を生じ、いわゆる圧電
横効果による径方向振動を行う。
ミツク16は、前述した交流電圧が供給される
と、その直径方向に伸縮歪を生じ、いわゆる圧電
横効果による径方向振動を行う。
圧電セラミツク16は、同図bに示すように、
ノズル板14に片面が接着された非対称バイモル
フ構造の振動体27を形成している。したがつ
て、同図中に破線で示すように、前述した圧電セ
ラミツク16の径方向振動は、いわゆるたわみ振
動に変換されるのである。
ノズル板14に片面が接着された非対称バイモル
フ構造の振動体27を形成している。したがつ
て、同図中に破線で示すように、前述した圧電セ
ラミツク16の径方向振動は、いわゆるたわみ振
動に変換されるのである。
第5図a、およびbは、このたわみ振動の様子
を説明するものであつて、第4図と同符号は相当
する構造体である。第5図aは、第5図bに示し
た断面の直径方向の位置xに対するたわみ振動の
振幅δの分布を示すものである。同図において振
幅δが原点0に対して正負の極性で示されている
が、これは、振動の位相を示すものであつて、x
=0.38を境界点として、振動位相が逆転している
ことを示しており、この点x=0.38が振動の節に
なつているのである。すなわち、同図a,bを参
照すると明らかなように、振動体27の固定端で
ある加圧室11の内径Dに対し、圧電セラミツク
16の内径(すなわち開口15の直径)dは、
d/D=0.4となるよう構成されており、しかも、
振動体27の振動の節である節円の直径D′は、
D′/D=0.38となるように構成されているのであ
る。
を説明するものであつて、第4図と同符号は相当
する構造体である。第5図aは、第5図bに示し
た断面の直径方向の位置xに対するたわみ振動の
振幅δの分布を示すものである。同図において振
幅δが原点0に対して正負の極性で示されている
が、これは、振動の位相を示すものであつて、x
=0.38を境界点として、振動位相が逆転している
ことを示しており、この点x=0.38が振動の節に
なつているのである。すなわち、同図a,bを参
照すると明らかなように、振動体27の固定端で
ある加圧室11の内径Dに対し、圧電セラミツク
16の内径(すなわち開口15の直径)dは、
d/D=0.4となるよう構成されており、しかも、
振動体27の振動の節である節円の直径D′は、
D′/D=0.38となるように構成されているのであ
る。
第6図は、この比開口直径d/Dを変化させた
とき、ノズル板14の中央部の突起29の振幅δ
がどのように変化するかを示したものである。図
より明らかなように、比開口直径d/D≒0.4程
度にすることにより、極めて効率的なノズル板1
4の励振を行うことができることを示している。
とき、ノズル板14の中央部の突起29の振幅δ
がどのように変化するかを示したものである。図
より明らかなように、比開口直径d/D≒0.4程
度にすることにより、極めて効率的なノズル板1
4の励振を行うことができることを示している。
第7図a,bおよびcは、この効率のよいノズ
ル板の励振を行うことができる理由を説明する図
であつて、第4図と同符号のものは相当する構造
物である。
ル板の励振を行うことができる理由を説明する図
であつて、第4図と同符号のものは相当する構造
物である。
第7図aにおけるノズル板14と圧電セラミツ
ク16より成る振動体27は、同図bに示すよう
な周辺固定された等価円板27′と考えることが
できる。もちろん、圧電セラミツク16の外径
d′が、加圧室の内径Dにほぼ一致するよう構成さ
れ、しかもその外周上端は固定されず、ノズル板
14と接着された外周下端のみが固定されている
状態であるので、厳密な意味では、周辺固定円板
ではないけれども、ほぼ同図bのような周辺固定
円板と考えて扱うことができる。
ク16より成る振動体27は、同図bに示すよう
な周辺固定された等価円板27′と考えることが
できる。もちろん、圧電セラミツク16の外径
d′が、加圧室の内径Dにほぼ一致するよう構成さ
れ、しかもその外周上端は固定されず、ノズル板
14と接着された外周下端のみが固定されている
状態であるので、厳密な意味では、周辺固定円板
ではないけれども、ほぼ同図bのような周辺固定
円板と考えて扱うことができる。
このような周辺固定円板の自由振動の共振周波
数における振動姿態は、第1共振周波数fr1、お
よび第2共振周波数fr2に対して、同図cに示す
ようになり、それぞれ1次、および2次のモード
を示している。すなわち、第2共振周波数fr2(2
次モード)における節円の直径は、その固定円板
の外径DをD=1とするとき、0.38となるのであ
る。
数における振動姿態は、第1共振周波数fr1、お
よび第2共振周波数fr2に対して、同図cに示す
ようになり、それぞれ1次、および2次のモード
を示している。すなわち、第2共振周波数fr2(2
次モード)における節円の直径は、その固定円板
の外径DをD=1とするとき、0.38となるのであ
る。
このように、周辺固定された円板の自由振動の
共振周波数fr2(2次モード)における節円直径
0.38にほぼ一致するように、圧電セラミツク16
の開口15の直径dを構成することにより、同図
bに示したような周辺固定円板と等価な振動状態
を実現することができるのである。
共振周波数fr2(2次モード)における節円直径
0.38にほぼ一致するように、圧電セラミツク16
の開口15の直径dを構成することにより、同図
bに示したような周辺固定円板と等価な振動状態
を実現することができるのである。
第8図a,b,cおよびdは、振動体27の振
動系の整合を説明する図であつて第4図と同符号
は相当する構造物である。
動系の整合を説明する図であつて第4図と同符号
は相当する構造物である。
第8図aに示した振動体27は、同図bにモデ
ル的に示す圧電セラミツク16の内径dより外側
の部分Vと、同図cに示した内側の部分Lとに分
けて考えることができ、Vが駆動力を発生する駆
動体、Lが被駆動体(すなわち負荷)と考えるこ
とができる。そして、同図dに示すように、圧電
セラミツク16により発生する駆動力Sは、駆動
体VのインピーダンスZvを介して、負荷Lのイン
ピーダンスZLに力を伝達する。この駆動体Vと負
荷Lの整合は、内径dに相当する端子dS1,dS2を
介して行われ、この点でのインピーダンス整合が
安定で効率的な負荷Lへの力の伝達を可能とし、
結果として、ノズル板の安定で効率の良い振動を
励起することができる。
ル的に示す圧電セラミツク16の内径dより外側
の部分Vと、同図cに示した内側の部分Lとに分
けて考えることができ、Vが駆動力を発生する駆
動体、Lが被駆動体(すなわち負荷)と考えるこ
とができる。そして、同図dに示すように、圧電
セラミツク16により発生する駆動力Sは、駆動
体VのインピーダンスZvを介して、負荷Lのイン
ピーダンスZLに力を伝達する。この駆動体Vと負
荷Lの整合は、内径dに相当する端子dS1,dS2を
介して行われ、この点でのインピーダンス整合が
安定で効率的な負荷Lへの力の伝達を可能とし、
結果として、ノズル板の安定で効率の良い振動を
励起することができる。
このような振動系の整合を行うためには、端子
dS1,dS2に相当する圧電セラミツク16の内径d
の近傍に振動の節(すなわち節円)が生じるよう
構成することが必要であり、第5図a,bに示し
た振動状態はこれを示すものである。
dS1,dS2に相当する圧電セラミツク16の内径d
の近傍に振動の節(すなわち節円)が生じるよう
構成することが必要であり、第5図a,bに示し
た振動状態はこれを示すものである。
さらに、第7図a,bおよびcで示したよう
に、本発明の霧化装置の振動体27は、その節円
直径dの位置が、等価な周辺固定円板27の自由
振動の第2の共振周波数fr2(2次モード)におけ
る節円の位置とほぼ一致するように構成されてい
る。
に、本発明の霧化装置の振動体27は、その節円
直径dの位置が、等価な周辺固定円板27の自由
振動の第2の共振周波数fr2(2次モード)におけ
る節円の位置とほぼ一致するように構成されてい
る。
すなわち、本発明になる霧化装置の振動体27
は、その節円の位置が、圧電セラミツク16の開
口15の直径dにほぼ等しい位置となるよう構成
されており、しかも、この開口直径dは、振動体
27に等価な周辺固定円板の自由振動の共振周波
数における節円の位置とほぼ一致するよう構成さ
れているのである。
は、その節円の位置が、圧電セラミツク16の開
口15の直径dにほぼ等しい位置となるよう構成
されており、しかも、この開口直径dは、振動体
27に等価な周辺固定円板の自由振動の共振周波
数における節円の位置とほぼ一致するよう構成さ
れているのである。
したがつて、第8図a,b,cおよびdに示し
た振動系27の駆動体Vと負荷Lとの機械インピ
ーダンス整合を良好に行うことができ、かつ、圧
電セラミツク16の持つ駆動力を最も良好に負荷
であるノズル板14に伝達することができるので
ある。
た振動系27の駆動体Vと負荷Lとの機械インピ
ーダンス整合を良好に行うことができ、かつ、圧
電セラミツク16の持つ駆動力を最も良好に負荷
であるノズル板14に伝達することができるので
ある。
以上に述べた本発明になる第5図a,bのよう
な構成による霧化装置により、極めて安定で、か
つ、効率のよい液体の噴霧を行うことができ、例
えば、液体として灯油を用いた場合、圧電セラミ
ツク16に対する供給電圧が40〜50V、入力電力
が約0.3ワツトで、毎分40c.c.程度の噴密量を得る
ことが可能であつた。
な構成による霧化装置により、極めて安定で、か
つ、効率のよい液体の噴霧を行うことができ、例
えば、液体として灯油を用いた場合、圧電セラミ
ツク16に対する供給電圧が40〜50V、入力電力
が約0.3ワツトで、毎分40c.c.程度の噴密量を得る
ことが可能であつた。
このように、極めて小さい入力電力での微粒化
が可能となるので、圧電セラミツクの信頼性が大
幅に向上する上に、省エネルギー性に富み、しか
も駆動回路も大電力を扱う必要がないので簡単で
低価格なものでよく、霧化装置を非常に簡単でコ
ンパクトな構造とし、かつ低価格なものとするこ
とができる。
が可能となるので、圧電セラミツクの信頼性が大
幅に向上する上に、省エネルギー性に富み、しか
も駆動回路も大電力を扱う必要がないので簡単で
低価格なものでよく、霧化装置を非常に簡単でコ
ンパクトな構造とし、かつ低価格なものとするこ
とができる。
なお、本発明の霧化装置が、第7図cに示した
第1共振周波数fr1における1次モードの振動姿
態でなく、第2共振周波数fr2における2次モー
ドの振動姿態を実現する構成であるもう1つの理
由は、灯油などのようにキヤビテーシヨン気泡の
発生しやすい液体を微粒化する場合、加圧室11
内の液体の流れを、発生するキヤビテーシヨン気
泡が加圧室11から排気管22に良好に排出され
るような流れになるようにするためである。
第1共振周波数fr1における1次モードの振動姿
態でなく、第2共振周波数fr2における2次モー
ドの振動姿態を実現する構成であるもう1つの理
由は、灯油などのようにキヤビテーシヨン気泡の
発生しやすい液体を微粒化する場合、加圧室11
内の液体の流れを、発生するキヤビテーシヨン気
泡が加圧室11から排気管22に良好に排出され
るような流れになるようにするためである。
以上に述べた実施例では、振動体27は、ほぼ
周辺固定となるように構成しているが、必ずしも
周辺固定でなく、例えば、周辺支持などであつて
もよく、また、2次モードの振動姿態でなく、よ
り高次モードであつてもよい。
周辺固定となるように構成しているが、必ずしも
周辺固定でなく、例えば、周辺支持などであつて
もよく、また、2次モードの振動姿態でなく、よ
り高次モードであつてもよい。
発明の効果
以上に述べたように本発明によれば、円形開口
を有する円板圧電振動子とノズル板とより成る振
動体と等価な円板の節円の直径と前記円形開口の
直径とがほぼ等しくなるように構成したので、圧
電振動子の振動を極めて安定に、しかも非常に効
率良くノズル板に伝達し、良好な噴霧性能で液体
をノズルから噴霧することができ、したがつて、
極めて高い信頼性を保証し、かつ、低消費電力で
コンパクトであり、低価格な霧化装置を実現する
ことができるので、その工業的価値は非常に大き
いものである。
を有する円板圧電振動子とノズル板とより成る振
動体と等価な円板の節円の直径と前記円形開口の
直径とがほぼ等しくなるように構成したので、圧
電振動子の振動を極めて安定に、しかも非常に効
率良くノズル板に伝達し、良好な噴霧性能で液体
をノズルから噴霧することができ、したがつて、
極めて高い信頼性を保証し、かつ、低消費電力で
コンパクトであり、低価格な霧化装置を実現する
ことができるので、その工業的価値は非常に大き
いものである。
第1図は従来の霧化装置の断面図、第2図は圧
電セラミツクの駆動電圧波形図、第3図は本発明
の一実施例の霧化装置の断面図、第4図a,bは
同霧化装置の霧化部の正面図、拡大断面図、第5
図a,bは同霧化部の振動体の振動振幅分布図、
断面図、第6図は比開口直径d/Dに対するノズ
ル板中央部の振幅δの変化を説明する特性図、第
7図a,b,cは同振動体の断面図、等価周辺固
定円板の断面図、第1・第2共振周波数における
1次・2次の振動モード図、第8図a,b,c,
dは同振動体の断面図、同振動体のモデル化した
駆動体の断面図、同モデル化した負荷(被駆動
体)の断面図、同振動体の機械インピーダンス整
合回路図である。 11……加圧室、12……ボデイー、13……
ノズル、14……ノズル板、15……開口、16
……圧電振動子、27……振動体(14……ノズ
ル板、16……圧電振動子)。
電セラミツクの駆動電圧波形図、第3図は本発明
の一実施例の霧化装置の断面図、第4図a,bは
同霧化装置の霧化部の正面図、拡大断面図、第5
図a,bは同霧化部の振動体の振動振幅分布図、
断面図、第6図は比開口直径d/Dに対するノズ
ル板中央部の振幅δの変化を説明する特性図、第
7図a,b,cは同振動体の断面図、等価周辺固
定円板の断面図、第1・第2共振周波数における
1次・2次の振動モード図、第8図a,b,c,
dは同振動体の断面図、同振動体のモデル化した
駆動体の断面図、同モデル化した負荷(被駆動
体)の断面図、同振動体の機械インピーダンス整
合回路図である。 11……加圧室、12……ボデイー、13……
ノズル、14……ノズル板、15……開口、16
……圧電振動子、27……振動体(14……ノズ
ル板、16……圧電振動子)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 円形の開口を有する円板状圧電振動子と、中
央にノズルを有するノズル板とを相互に装着した
振動体と、液体が充填される加圧室を有するボデ
イーとより成り、前記ノズルが前記加圧室に臨む
よう前記振動体を前記ボデイーに装着すると共
に、前記開口の直径が、前記振動体と等価な円板
の節円直径にほぼ等しくなるよう構成した霧化装
置。 2 振動体をほぼ周辺固定条件となるよう前記ボ
デイーに装着し、前記開口の直径が等価周辺固定
円板の節円直径に略等しくなるよう構成した特許
請求の範囲第1項に記載の霧化装置。 3 開口の直径が、等価円板の2次モード振動に
おける節円直径にほぼ等しくなるよう構成した特
許請求の範囲第1項または第2項に記載の霧化装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23915183A JPS60132670A (ja) | 1983-12-19 | 1983-12-19 | 霧化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23915183A JPS60132670A (ja) | 1983-12-19 | 1983-12-19 | 霧化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60132670A JPS60132670A (ja) | 1985-07-15 |
JPH0133223B2 true JPH0133223B2 (ja) | 1989-07-12 |
Family
ID=17040506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23915183A Granted JPS60132670A (ja) | 1983-12-19 | 1983-12-19 | 霧化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60132670A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5315872B2 (ja) * | 2008-09-10 | 2013-10-16 | 株式会社リコー | トナー製造装置 |
JP6094208B2 (ja) * | 2012-12-21 | 2017-03-15 | オムロンヘルスケア株式会社 | 霧化装置 |
WO2022070622A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 霧化装置 |
-
1983
- 1983-12-19 JP JP23915183A patent/JPS60132670A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60132670A (ja) | 1985-07-15 |
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