JPH0132972Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は調理用に用いられる蓋付きの鍋に関
するものである。

（従来の技術） 従来の鍋は一般に鍋の本体の底面は平面であ
り、蓋の上面にはつまみが突設されていた。

（考案が解決しようとする問題点） 上述のような構造であるため不使用時に保管す
るときや或は運搬をするときに積み重ねるとつま
みが邪魔になつて嵩張り、広い収納場所を必要と
したり、運賃が嵩むというような問題点があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 上記の問題点を解決するために、本体の下面の
中央部につまみを収納可能の凹部を形成すると共
に、更に本体の下部の外径を蓋の下部の内径より
小径としたものである。

（作用） 蓋のつまみを本体下面の凹部に挿入して蓋の上
面と本体の下面を直接当接させることができ、又
蓋を裏返すと本体の下部を蓋の中に挿入すること
ができる。

（実施例） 第１図において、この考案の鍋は鍋の本体１と
蓋２とからなり、蓋の外周面の鍔部２１に続く下
部２２の外径は本体の上部１１の内径より小であ
つて、本体内に没入可能となつている。蓋の上面
２３の中央部にはつまみ２４が突設されており、
本体の下面１２にはつまみ２４を収納するに足る
深さと広さをもつた凹部１３が形成されている。
また本体の下部１４の外径D₁は蓋の下部２２の
内径d₂より小径となつていて、本体の下部１４は
蓋の下部２２の内に挿入可能となつている。１５
は取手である。尚、２５は蓋の上面の中央部に設
けた凹部で、つまみ２４が取付けられている。

（考案の効果） この考案の鍋は本体の下面の中央部に、蓋の突
出したつまみ２４を収納できる凹部１３を設けて
あるので、第２図に示すように蓋を閉じた状態で
積み重ねると、上段の鍋の凹所１３の中に下段の
鍋のつまみ２４が入り込むので、上段の鍋の本体
の下面１２と下段の鍋の蓋の上面２３がすきまな
く当接して、安定して積み重ねられ、また高さも
従来より減少する。

従つて、食物を収納したままでも積み重ねて置
くことができるので狭い台所でも収納スペースを
少くすることができる。又、洗つた空の鍋をこの
ように積み重ねたまま、天地を逆にして流しなど
に置くと、下になつたつまみにより。蓋の上面と
流しの上面との間にすきまができるので（図示省
略）、水切りが十分に行われる。

又、本体１の下部１４の外径D₁を蓋２の下部
２２の内径d₂より小さくしてあるので、第３図の
ように蓋２を裏返してその上に本体１をのせる
と、本体の下部１４が蓋の下部２２の中に入り込
み、全体としての高さが低くなる。同様にして更
に上段の鍋の蓋２を裏返して下段の本体１の上部
に挿入し、上段の本体をその上に積み重ねるとい
うことを繰返して複数個の鍋を安定して積み重ね
ることができるので、全体の体積も減少し、運搬
や保管に便利で経費を節減することもできる。

なお、蓋の上面の中央部の凹部２５は必ずしも
必要ではないが、これを設けるとつまみ２４の蓋
の上面２３からの突出量が少くなり、本体の下面
の凹部１３が浅くなり、凹部１３による本体内部
の底面の突出量が少くなるので使用後の清掃にも
便利である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案を模式的に示す断面図で、第１
図は本体と蓋を分離した１組の鍋の断面図、第２
図は複数個の鍋を積み重ねた状態の断面図、第３
図は他の順序で積み重ねた状態を示す断面図であ
る。 １……本体、１１……本体の上部、１２……本
体の下面、１３……本体の凹部、１４……本体の
下部、２……蓋、２２……蓋の下部、２３……蓋
の上面、２４……つまみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋の下部の外径を鍋の本体の上部の内径より小
   径として蓋の下部を本体内に没入し係合可能とし
   た鍋において、蓋の上面の中央部につまみを突設
   し、本体の下面の中央部に前記つまみを収納可能
   の凹部を形成し、かつ本体の下部の外径を蓋の下
   部の内径よりも小径とした鍋。