JPH0132901Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、家庭等で使用される組み立て椅子の
改良に関するものである。

（従来の技術） 従来の組み立て椅子は、第４図に示すように椅
子本体３′と脚４′とが取り外し自在となる構造と
してあるが、椅子本体３′の座部１′と背凭れ部
２′とはＬ字状で一体化され、また脚４′も支柱１
１と横材１２とが立体的に一体化されているの
で、収納や運搬の際に嵩張るという問題があつ
た。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであ
つて、その目的とするところは分解しうる各構成
部材を面状もしくは線状にできて、収納や運搬時
に嵩張ることのない組み立て椅子を提供するにあ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案の要旨は、座部１と背凭れ部２とを折り
畳み自在に接続して椅子本体３を形成し、この椅
子本体３を左右一対の側板４間に配し、軸支バー
５とこの軸支バー５の前後に位置する前・後係止
バー６，７とこの係止バー６，７よりも下方に位
置するばね支持バー８とを上記両側板４間に取り
外し自在に架設し、椅子本体３が水平状態では前
係止バー６に係当し後傾斜状態では後係止バー７
に係当するようにして椅子本体３を軸支バー５に
シーソー自在に取り付け、引張ばね９の両端を座
部１とばね支持バー８に着脱自在に取り付けて成
る組み立て椅子。

（実施例） 以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
る。

組み立て椅子は、椅子本体３と一対の側板４と
バー５，６，７，８と引張ばね９とから成る。

椅子本体３は座部１と背凭れ部２とを接続具１
３で折り畳み自在に接続して形成してある。接続
具１３としては公知のものを使用するが、折り畳
み角度を多段階で調整でき且つ該折り畳み角度を
保持できるものが望ましい。第３図ａの破線は椅
子本体３の完全折り畳み状態を示している。

４は側板であつて、左右に一対配されるもので
ある。側板４の上端には肘乗せ部１０が形成さ
れ、下端にはキヤスター２０が取り付けられてあ
る。

５は軸支バー、６は前係止バー、７は後係止バ
ー、８はばね支持バーであつて、両端にねじ部１
６を有する鉄棒にて構成されてある。これらは側
板４の貫通小孔１４にねじ部１６を挿入してワツ
シヤー１７とナツト１８にて固定するものであ
る。このようにして側板４に取り付けてられたバ
ーは、第３図に示すように位置する。即ち、軸支
バー５の前後に係止バー６，７が位置し、それよ
りも下方にばね支持バー８が位置する。

椅子本体３の座部１には貫通孔１５が貫設さ
れ、この貫通孔１５に軸支バー５を挿入してあ
る。したがつて椅子本体３を軸支バー５を中心に
前後にシーソー自在に揺動する。

９はコイルばねで形成された引張ばねであつ
て、この引張ばね９の一端を座部１の裏面にある
フツク１９に他端はばね支持バー８にそれぞれ引
つ掛けられてある。

第３図は本考案の組み立て椅子の動作を示して
ある。同図ａは引張ばね９のばね力によつて椅子
本体３が前係止バー６に係当し水平状態を保持し
た状態を示してあり、同図ｂは椅子本体３を引張
ばね９にばね力に抗して後方に傾斜させて後係止
バー７に係当した状態を示してある。

（効果） 本考案は、上述のように座部と背凭れ部とを折
り畳み自在に接続して椅子本体を形成し、この椅
子本体を左右一対の側板間に配し、軸支バーとこ
の軸支バーの前後に位置する前・後係止バーとこ
の係止バーよりも下方に位置するばね支持バーと
を上記両側板間に取り外し自在に架設し、椅子本
体が水平状態では前係止バーに係当し後傾斜状態
では後係止バーに係当するようにして椅子本体を
軸支バーにシーソー自在に取り付け、引張ばねの
両端を座部とばね支持バーに着脱自在に取り付け
たので、各バーを側板から外すと、各構成部材の
うち、側板及び椅子本体は面状にできると共に各
バーおよび引張ばねは線状にでき、この結果収納
や運搬時に嵩張ることのなくなるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の組み立て椅子の斜視図、第２
図は同上の分解斜視図、第３図abは同上の動作
説明図、第４図は従来例の組み立て椅子の正面図
である。 １……座部、２……背凭れ部、３……椅子本
体、４……側板、５……軸支バー、６……前係止
バー、７……後係止バー、８……ばね支持バー、
９……引張ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座部と背凭れ部とを折り畳み自在に接続して椅
   子本体を形成し、この椅子本体を左右一対の側板
   間に配し、軸支バーとこの軸支バーの前後に位置
   する前・後係止バーとこの係止バーよりも下方に
   位置するばね支持バーとを上記両側板間に取り外
   し自在に架設し、椅子本体が水平状態では前係止
   バーに係当し後傾斜状態では後係止バーに係当す
   るようにして椅子本体を軸支バーにシーソー自在
   に取り付け、引張ばねの両端を座部とばね支持バ
   ーに着脱自在に取り付けて成る組み立て椅子。