JPH0132690Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は鉛蓄電池用ストラツプの形成におい
て、特に極板耳部とストラツプの溶着性並びに固
着性の向上に関するものである。

従来技術とその問題点 従来より極板耳部とストラツプとを溶着する方
法としてキヤストオン方式が多く採用されている
ことは当業者間では周知の通りである。前記キヤ
ストオン方式において、極板耳部とストラツプと
の溶着が不十分となることがあり、二輪車用鉛蓄
電池の様に振動、衝撃の極めて激しい蓄電池で
は、使用中にストラツプから極板が外れるという
不具合があつた。その対策として通常極板群の極
板面に圧力調整用の緊塞板を当て、加圧状態とす
ることにより耐振性を持たせている。しかし、こ
のために極板群を電槽に挿入しにくく、コストが
かかるという問題点があつた。

考案の目的 本考案は上記問題点を解消するため鉛蓄電池の
使用中にストラツプから極板が外れない構造の鉛
蓄電池用極板を提供するものである。

考案の構成 本考案は極板耳部の先端部５の幅寸法を先端部
以外の幅寸法より大に形成することを特徴とする
鉛蓄電池用極板である。

実施例 本考案の一実施例を図面に基づき説明する。第
１図〜第３図において１は極板群、３は極板２の
耳部、４は該耳部３の先端部５に突出せしめた突
起部、６は溶融鉛合金、７はストラツプ、８はキ
ヤストオン用金型で９は該凹部、１０は溶着部で
ある。

本考案は上述の如き構造とすることにより、先
ずキヤストオン用金型８の凹部９に極板２の耳部
３の突起部４を含む耳部の先端部５を挿入する。
次に溶融鉛合金６を注入してストラツプ７を形成
し、冷却後金型８より取出す。この時ストラツプ
７は耳部３の突起部４をかかえこむ様に溶着する
のでストラツプ７から極板耳部３が外れることが
ない。

考案の効果 以上で述べた様に、本考案はストラツプ７が極
板耳部の突起部４をかかえこむ様に溶着された構
造であるため二輪車用鉛蓄電池の様に振動・衝撃
の激しい用途でも、極板耳部３がストラツプ７か
ら離脱することがなく、その工業的価値が大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は極板群の外観斜視図、第２図はキヤス
トオン金型に極板耳部を挿入し溶融鉛合金を注入
中の要部縦断側面図、第３図は本考案構造にて形
成されたストラツプ部並びに極板耳部の縦断側面
図である。 ３……極板耳部、５……極板耳部の先端部、６
……溶融鉛合金、７……ストラツプ、８……金
型。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 極板耳部の先端部５の輻寸法を先端部以外の幅
   寸法より大に形成することを特徴とする、 鉛蓄電池用極板。