JPH0132685Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、バツテリホルダに関するもので、特
にバツテリ交換部の外観商品性が良いバツテリホ
ルダに関するものである。

従来技術 一般に、電子式計器において、たとえばデジタ
ルクロツクは常時駆動していなければならないた
め、専用の電池が必要となる。この電池の交換を
容易にするためには、計器前面に収納口を設けな
ければならない。たとえば、第２図は計器の正面
図を示したもので、ケ−ス１の前面中央に表示部
２及びクロツク表示部３が設けられ、この表示部
２及びクロツク表示部３の下部に警報表示部４が
設けられ、さらにケ−ス１の右下に電池収納部５
が設けられている。この電池収納部５は、第３図
及び第４図に示したようにケ−ス１の収納空間６
と、この収納空間部６に挿入される挿入部７とつ
ば部８とからなる保持部材９とから構成されてい
る。この保持部材９は挿入部７の端部の保持片１
０にバツテリ本体１１が保持され、挿入部７をケ
−ス１の収納空間６に挿入すると、ケ−ス１内の
基板１２に設けられた端子１３，１４にバツテリ
本体９の電極を接触され、また保持部材９はつば
部８に設けた孔１５を通してねじ１６をケ−ス１
のねじ孔１７にねじ込むことによりケ−ス１に固
定される。

このように構成された従来の電子式計器では、
電池収納部５は保持部材９を固定するねじ１６や
つば８が突出するため、外観が悪いという欠点が
あり、従つてケ−ス１の裏面に設けなければなら
ず、また保持部材９のつば８をねじ１６でケ−ス
１に固定するため、組立ての作業に難点があり、
その上耐振性が悪く、さらに着脱式であり、挿入
部７とケ−ス１とが密着していないため、防水性
が悪いという欠点があつた。

目 的 本孝案は、上記従来例の欠点を解消するために
なされたもので、その目的はホルダ本体が弾性部
材で構成されているため、耐振性に優れ、また防
水機能を持たせることが可能であり、さらにメ−
タのアセンブリの時に、予めフロントケ−スにア
センブリすることができるため、作業性が良く、
バツテリ本体交換部の外観商品性が良いバツテリ
ホルダを提供することにある。

構 成 本孝案は、上記目的を達成するために、絶縁性
の弾性部材からなるホルダ本体に、一面が開口し
た空洞部を形成し、この空洞部内に収納されるバ
ツテリ本体の電極と接触する一対の端子部を、上
記空洞部内周壁に配設し、かつ上記端子部に給電
するリ−ド部を、上記ホルダ本体の壁部を貫通し
て導出し、さらに上記ホルダ本体外周にはベ−ス
部材の取付穴と嵌合する嵌合部を備えてととも
に、上記空洞部の開口を上記ベ−ス部材の表面側
で閉塞するキヤツプにて上記バツテリ本体の位置
決めをなすことを特徴とする。以下、本孝案の実
施例に基づいて構成を説明する。

第１図は、本考案の１実施例のバツテリホルダ
の断面図を示したもので、ケ−ス１８の挿入孔１
９に挿入されるホルダ本体２０は絶縁性の弾性材
から構成され、また押入孔１９の入口部に嵌合さ
れるつば２１及び挿入孔１９の端部に係合される
突起２２が設けられている。このホルダ本体２０
につば２１側から外部と連通する空洞部２３が形
成され、空洞部２３の入口に係合部２４が設けら
れ、また空洞部２３内にバツテリ本体２５が収納
される。このバツテリ本体２５の電極は空洞部２
３の周壁２６に配設された一対の端子部２７，２
８と接触するように装着され、ホルダ本体２０の
つば２１側から空洞部２３に挿入されるキヤツプ
２９によつてバツテリ本体２４が位置決めされ
る。なお、キヤツプ２９の先端の突起３０は係合
部２４と係合されて外れないようにする。さらに
一対の端子部２７，２８はホルダ本体２０の壁部
から導入されるコ−ド３１に接続され、このコ−
ド３１にコネクタ３２が接続されている。なお、
このコ−ド３１及びコネクタ３２はケ−ス１８内
へ導びかれる。

このように構成された本実施例のバツテリホル
ダでは、ホルダ本体２０につば２１と突起２２が
設けられているため、ホルダ本体２０はねじ等を
用いなくても確実にケ−ス１８の挿入孔１９に装
着される。またホルダ本体２０の空洞部２３の端
部に装着されるキヤツプ２９の端面はケ−ス１８
の面と同じ面にすることができるため、目立たな
くなり、従つてケ−ス１８の前面に設けることが
できる。またそれによつて、メ−タを組立てると
きに予めホルダ本体２０をケ−ス１８の前面等に
装着しておくことができるため、作業性が良い。
さらにキヤツプ２９でバツテリ本体２５が位置決
めされるとともに空洞部２３が密封されるので、
防水性が良くなり、その上耐振性が良くなる。さ
らに、ホルダ本体２０は弾性材で構成されている
ため、バツテリ本体２５を交換するためにキヤツ
プ２９を外すには、キヤツプ２９をドライバのよ
うな工具でこじればよく、バツテリ本体２５の交
換が容易となる。

なお、第１図では、バツテリ本体２５が縦に装
着されているが、横向きにすることもできる。ま
た、上記実施例では、端子部２７，２８に給電す
るため、ホルダ本体２０の壁部を貫通するリ−ド
部を、コ−ド３１にて構成したが、硬質の端子板
を下方に伸長し、その先端がケ−ス１８内に固定
したプリント板のコネクタに直接接続される構成
としてもよい。

こうすれば、ホルダ本体２０を挿入孔１９に装
着する際、同時に端子部２７，２８への給電路が
接続され、取り付けがより簡単になる。

効 果 以上の説明から明らかなように、本孝案は、ホ
ルダ本体を弾性材で構成したので、ねじ等を使用
しないでケ−スに装着することができ、またホル
ダ本体の耐振性が高く、防水機能も持たせること
ができ、さらにメ−タの組立ての時に予めケ−ス
の前面に設けることができるため、組立ての作業
性が良くなり、バツテリ交換部の外観商品性が良
いという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本孝案の実施例のバツテリホルダの断
面図、第２図は計器の正面図、第３図及び第４図
は第２図の電池収納部の斜視図及び断面図であ
る。 １８……ケ−ス、１９……挿入孔、２０……ホ
ルダ本体、２１……つば、２２……突起、２３…
…空洞、２４……係合部、２５……バツテリ本
体、２６……周壁、２７，２８……端子部、２９
……キヤツプ、３０……突起、３１……コ−ド、
３２……コネクタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁性の弾性部材からなるホルダ本体に、一面
   が開口した空洞部を形成し、この空洞部内に収納
   されるバツテリ本体の電極と接触する一対の端子
   部を、上記空洞部内周壁に配設し、かつ上記端子
   部に給電するリード部を、上記ホルダ本体の壁部
   を貫通して導出し、さらに上記ホルダ本体外周に
   はベ−ス部材の取付穴と嵌合する嵌合部を備える
   とともに、上記空洞部の開口を上記ベ−ス部材の
   表面側で閉塞するキヤツプにて上記バツテリ本体
   の位置決めをなすことを特徴とするバツテリホル
   ダ。