JPH01319650A - 低脱炭ばね鋼 - Google Patents
低脱炭ばね鋼Info
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- JPH01319650A JPH01319650A JP15007488A JP15007488A JPH01319650A JP H01319650 A JPH01319650 A JP H01319650A JP 15007488 A JP15007488 A JP 15007488A JP 15007488 A JP15007488 A JP 15007488A JP H01319650 A JPH01319650 A JP H01319650A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【9:明のN的】
(産業1−、の利用分野)
本発明は、表面脱炭が少なく疲労強度に優れたばねの製
造に利用されるばね鋼に関し、とくに熱間加工時および
温間加工時(コイルもしくはバー村の製品圧延時や加工
時)における脱炭が著しく少ない低脱炭ばね鋼に関する
ものである。 (従来の技イ)ドj) 従来、ばねの′31J:造に使用されるばね鋼としては
、種ノ?の化学成分のものかある(例えば、「第3版
ばね」 昭和57年12月20日発行 ばね技術研究会
編 第13頁〜第112頁 1′2゜ばね用金属材刹」
)が、これらのなかでとくにJIS 5UP6,5U
P7や5AE9254に規定されているばね鋼は、十分
な強度および耐へたり性が得られるように高31の組成
となっている。 この種の高S+ばね鋼に添加されるSiは、フェライ)
・生成元素であるため高温でのフェライト比率を増大さ
せるので、熱間圧延時等においてオーステナイト→フェ
ライ)・変態の際に脱炭をきわめて起しゃすい鋼種であ
る。これは、フェライト脱炭と呼ばれ、炭素かほとんど
含まれていないため、ばね特性に重大な影響を与える。 したがって、ばね鋼の表面に脱炭層が形成されていると
ばねの疲労強度を著しく低下させるので、形成された脱
炭層を除去するようにしたり、脱炭層の形成そのものを
阻止するようにしたりすることが必要である。 そこで、高S1ばね鋼において脱炭層の形成そのものを
阻止するために、脱炭Uj IJ二元素を添加すること
があり、また、フェライI・脱炭は圧延条件にも大きく
左右されるので、圧延過程の全体にわたってオーステナ
イ]・域温度以十に7711 +h L、圧延後に急冷
することもあった。 一力、このような高Siばね鋼に比べ、JISS U
P 9 、 S U P 10 t と(7)低Siは
’b鋼ニオイては、熱間圧延時等において脱炭を生ずる
こと(日あまりなかった。 (発明が解決しようとする課題) しかしなから、圧延時の加熱温度の低温化によって製造
原価の低減をはかろうとした場合に、低Siばね鋼にお
いてもフェライト脱炭を生ずることがあり、高81はね
鋼の場合と同様に、ばね鋼の表面に脱炭層が形成されて
いると、ばねの疲労強度を著しく低下させることとなる
ので、形成された脱炭層を除去することが必要であり、
ばねの生J!r性を大きく低下させるとともに、材料ボ
留りも悪化させるという課題があった。 (発明の目的) 本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされ
たもので、熱間圧延時のみならすとくに低温圧延時(温
間圧延時、温間加17時)においてもフェライト脱炭を
生じかたい低脱炭ばね鋼を提供することを目的としてい
る。
造に利用されるばね鋼に関し、とくに熱間加工時および
温間加工時(コイルもしくはバー村の製品圧延時や加工
時)における脱炭が著しく少ない低脱炭ばね鋼に関する
ものである。 (従来の技イ)ドj) 従来、ばねの′31J:造に使用されるばね鋼としては
、種ノ?の化学成分のものかある(例えば、「第3版
ばね」 昭和57年12月20日発行 ばね技術研究会
編 第13頁〜第112頁 1′2゜ばね用金属材刹」
)が、これらのなかでとくにJIS 5UP6,5U
P7や5AE9254に規定されているばね鋼は、十分
な強度および耐へたり性が得られるように高31の組成
となっている。 この種の高S+ばね鋼に添加されるSiは、フェライ)
・生成元素であるため高温でのフェライト比率を増大さ
せるので、熱間圧延時等においてオーステナイト→フェ
ライ)・変態の際に脱炭をきわめて起しゃすい鋼種であ
る。これは、フェライト脱炭と呼ばれ、炭素かほとんど
含まれていないため、ばね特性に重大な影響を与える。 したがって、ばね鋼の表面に脱炭層が形成されていると
ばねの疲労強度を著しく低下させるので、形成された脱
炭層を除去するようにしたり、脱炭層の形成そのものを
阻止するようにしたりすることが必要である。 そこで、高S1ばね鋼において脱炭層の形成そのものを
阻止するために、脱炭Uj IJ二元素を添加すること
があり、また、フェライI・脱炭は圧延条件にも大きく
左右されるので、圧延過程の全体にわたってオーステナ
イ]・域温度以十に7711 +h L、圧延後に急冷
することもあった。 一力、このような高Siばね鋼に比べ、JISS U
P 9 、 S U P 10 t と(7)低Siは
’b鋼ニオイては、熱間圧延時等において脱炭を生ずる
こと(日あまりなかった。 (発明が解決しようとする課題) しかしなから、圧延時の加熱温度の低温化によって製造
原価の低減をはかろうとした場合に、低Siばね鋼にお
いてもフェライト脱炭を生ずることがあり、高81はね
鋼の場合と同様に、ばね鋼の表面に脱炭層が形成されて
いると、ばねの疲労強度を著しく低下させることとなる
ので、形成された脱炭層を除去することが必要であり、
ばねの生J!r性を大きく低下させるとともに、材料ボ
留りも悪化させるという課題があった。 (発明の目的) 本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされ
たもので、熱間圧延時のみならすとくに低温圧延時(温
間圧延時、温間加17時)においてもフェライト脱炭を
生じかたい低脱炭ばね鋼を提供することを目的としてい
る。
(課題を解決するだめの手段)
本発明に係る低脱炭ばね鋼は、重量%で、C00,45
〜060%、Si:0.15〜0.50%、M n :
0 、65−0 、95%、Cr。 0.65〜1.10%、Sb:0.03〜0.50%、
および必要に応じてV: o、15〜0.25%を含み
、残部Feおよび不純物からなることを特徴としている
。 次に、本発明に係る低脱炭ばね鋼の成分範囲(玉量%)
の限定理由を説明する。 C(炭素):0.45〜0.60% Cは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、045
%未満ではばねとしての必要な強度を得ることができず
、0.60%を超えると網状のセメンタイトが出やすく
なり、ばねの疲労強度が損なわれるので、0.45〜0
.60%の範囲とした。 Si(けい素):O,15〜0.50%Siは鋼溶製時
の脱酪剤として作用すると共に、鋼の強度を向l−シ、
ばねの酎へたり性を向上させるのに有効な元素であるか
、0.15%未満では十分な脱酸作用およびばねとして
必要な耐へたり性を得ることができす、0.50%を超
えると靭性が劣化するので、0.15〜0.50%の範
囲とした。 Mn(マンガフ): 0.65〜0.95%Mnは鋼溶
製時の脱酸および脱硫剤として作用すると共にSによる
害を阻止するのに有効な元素であり、このためには06
5%以上含有させることが必要であるか、0.95%を
超えると造塊時に偏析を生じやすく、この偏析によって
強度むらを生するおそれがあるので、0.65〜0.9
5%の範囲とした。 Cr(クロム):0.65−1.10%Crは焼入性を
向−1−させるとともに、炭化物の黒鉛化を防止するの
にイ1効な元素であるが、0.65%未満ではこれらの
効果を十分に期待することができす、1.10%を超え
ると靭性か劣化するので、0.65〜1.10%の範囲
とした。 Sb(アンチモン):0.03〜0.50%Sbは熱間
および温間状態で表面にFe酸化物よりもち雀なSb酸
化物を生成し、鋼中に含まれる元素、例えばC(炭素)
が鋼表面から抜は出るのをこのち密なSb酸化物によっ
て阻止することにより、熱間圧延などの熱間加工時およ
び温間圧延などの温間加工面においてフェライト脱炭が
生するのを防11−するのに有効な元素である。そして
、このような効果を得るためには0.03%以」−含有
させることが必要であるが、0.50%を超えるど靭性
が低ドするので0.03〜0650%の範囲とした。 ■(バナジウム)・0.15〜0.25%Vは鋼の焼入
れ焼もどし時の析出硬化の効果ならひに結晶粒微細化作
用によってばね特性を向上させる元素である。しかし、
015%未満では上記した効果があまり期待できず、0
.25%を超えてもはね特性はそれほど向」−シないの
で、015〜0.25%の範囲とした。 そのほか、Ni、Cuはフェライ[・脱炭の防+1=に
有効な元素であるので、このような効果を得るために各
々0.2%以]−含有させるのもよい。しかし、いずれ
も1.0%を超えてもさほど効果の向」−はみられない
ので、添加するとしても各々0.2〜1.0%の範囲と
するのか良い。 また、Bは鋼の焼入性を増大させるのに冶効な元素であ
るので使用1」的等に応じて添加するのも良いか、0.
0005%未満では上記した効果が91ノがたく、0.
01%を超えても上記した効果はさほど増大しないので
、添加するとしても0.0005〜001%の範囲とす
るのか良い。 さらに、S(日ばねの疲労強度を損ないやすい元素であ
り、S含有4i8.が低いほどばねとしての信頼性を高
めることができるので、使用]」的等に応してその含有
Jj1を0.010%以下とするのがより望ましい。 さらにまた、Oは酸化物系の介在物を生成し、これが疲
労破壊の起点となることがあるので、使用[」的等に応
してその含有量を0.0015%以ドとすることがより
望ましい。 (実施例) 第1表に示す化学成分の鋼を溶製したのち造塊し、次い
でこの鋼塊を分塊圧延および線材圧延し、イ11られた
線材の脱炭層深さをIM、A法によりΔIl+定した。 この結果を同しく第1表に示す。 第1表に示すように、比較例No、 9のことく、圧延
面加熱温度を1150°Cとした場合には、Sbを含ま
ないときでもフェライト脱炭を生じていなかったのに対
して、比較例No、 7 、8のように、加熱温度の低
温化による原価低減のために圧延面加熱温度を1000
’Cと低くした場合には、753間圧延後の線材にフェ
ライト脱炭が発生していることが認められた。 −・方、本発明例No、 1〜6では、圧延時加熱温
瓜を低くしたどきでもフェライ(・脱炭を生しておらす
、低Siばね鋼であっても熱間圧延時においてのみなら
す温間圧延時においてもフェライト脱炭の発生を有効に
阻止することが可能であることが確かめられ、加熱温度
の低温化による原価低減を達成しうろことが認められた
。なお、Sbの添加によるばね特性に対するマイナス要
因は実質的に認められなかった。 [発明の効果〕 以−)、説明してきたように、本発明によるばね鋼では
、重1′11%で、C:0.45〜0.60%、Si:
0.15−0.50%、 Mn+0.65−0.95%
、Cr:0.65−1.10%をノ、(本成分とする低
Siばね鋼に、Sb・0.03〜0.50%含有させる
ようにし、必要に応してV:0.15〜0.25%含イ
1させるようにしたから、熱間圧延等の熱間加工111
jのみならず温間ハ、延等の温間加工時において鋼中に
含まれるC等か鋼表面から外部に抜は出すのを[11,
−tl−することにより、低Siばね鋼であってもフェ
ライト脱炭の発生を防ぐことが可能となり、従来のよう
に脱炭層の除去によって材料歩留りが大きく低下したり
、ばねの製造性や品質を著しく損ねたりすることがなく
、加熱温度の低温化によって原価の低減をはかることが
可能であるという非常に優れた効果を奏する。
〜060%、Si:0.15〜0.50%、M n :
0 、65−0 、95%、Cr。 0.65〜1.10%、Sb:0.03〜0.50%、
および必要に応じてV: o、15〜0.25%を含み
、残部Feおよび不純物からなることを特徴としている
。 次に、本発明に係る低脱炭ばね鋼の成分範囲(玉量%)
の限定理由を説明する。 C(炭素):0.45〜0.60% Cは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、045
%未満ではばねとしての必要な強度を得ることができず
、0.60%を超えると網状のセメンタイトが出やすく
なり、ばねの疲労強度が損なわれるので、0.45〜0
.60%の範囲とした。 Si(けい素):O,15〜0.50%Siは鋼溶製時
の脱酪剤として作用すると共に、鋼の強度を向l−シ、
ばねの酎へたり性を向上させるのに有効な元素であるか
、0.15%未満では十分な脱酸作用およびばねとして
必要な耐へたり性を得ることができす、0.50%を超
えると靭性が劣化するので、0.15〜0.50%の範
囲とした。 Mn(マンガフ): 0.65〜0.95%Mnは鋼溶
製時の脱酸および脱硫剤として作用すると共にSによる
害を阻止するのに有効な元素であり、このためには06
5%以上含有させることが必要であるか、0.95%を
超えると造塊時に偏析を生じやすく、この偏析によって
強度むらを生するおそれがあるので、0.65〜0.9
5%の範囲とした。 Cr(クロム):0.65−1.10%Crは焼入性を
向−1−させるとともに、炭化物の黒鉛化を防止するの
にイ1効な元素であるが、0.65%未満ではこれらの
効果を十分に期待することができす、1.10%を超え
ると靭性か劣化するので、0.65〜1.10%の範囲
とした。 Sb(アンチモン):0.03〜0.50%Sbは熱間
および温間状態で表面にFe酸化物よりもち雀なSb酸
化物を生成し、鋼中に含まれる元素、例えばC(炭素)
が鋼表面から抜は出るのをこのち密なSb酸化物によっ
て阻止することにより、熱間圧延などの熱間加工時およ
び温間圧延などの温間加工面においてフェライト脱炭が
生するのを防11−するのに有効な元素である。そして
、このような効果を得るためには0.03%以」−含有
させることが必要であるが、0.50%を超えるど靭性
が低ドするので0.03〜0650%の範囲とした。 ■(バナジウム)・0.15〜0.25%Vは鋼の焼入
れ焼もどし時の析出硬化の効果ならひに結晶粒微細化作
用によってばね特性を向上させる元素である。しかし、
015%未満では上記した効果があまり期待できず、0
.25%を超えてもはね特性はそれほど向」−シないの
で、015〜0.25%の範囲とした。 そのほか、Ni、Cuはフェライ[・脱炭の防+1=に
有効な元素であるので、このような効果を得るために各
々0.2%以]−含有させるのもよい。しかし、いずれ
も1.0%を超えてもさほど効果の向」−はみられない
ので、添加するとしても各々0.2〜1.0%の範囲と
するのか良い。 また、Bは鋼の焼入性を増大させるのに冶効な元素であ
るので使用1」的等に応じて添加するのも良いか、0.
0005%未満では上記した効果が91ノがたく、0.
01%を超えても上記した効果はさほど増大しないので
、添加するとしても0.0005〜001%の範囲とす
るのか良い。 さらに、S(日ばねの疲労強度を損ないやすい元素であ
り、S含有4i8.が低いほどばねとしての信頼性を高
めることができるので、使用]」的等に応してその含有
Jj1を0.010%以下とするのがより望ましい。 さらにまた、Oは酸化物系の介在物を生成し、これが疲
労破壊の起点となることがあるので、使用[」的等に応
してその含有量を0.0015%以ドとすることがより
望ましい。 (実施例) 第1表に示す化学成分の鋼を溶製したのち造塊し、次い
でこの鋼塊を分塊圧延および線材圧延し、イ11られた
線材の脱炭層深さをIM、A法によりΔIl+定した。 この結果を同しく第1表に示す。 第1表に示すように、比較例No、 9のことく、圧延
面加熱温度を1150°Cとした場合には、Sbを含ま
ないときでもフェライト脱炭を生じていなかったのに対
して、比較例No、 7 、8のように、加熱温度の低
温化による原価低減のために圧延面加熱温度を1000
’Cと低くした場合には、753間圧延後の線材にフェ
ライト脱炭が発生していることが認められた。 −・方、本発明例No、 1〜6では、圧延時加熱温
瓜を低くしたどきでもフェライ(・脱炭を生しておらす
、低Siばね鋼であっても熱間圧延時においてのみなら
す温間圧延時においてもフェライト脱炭の発生を有効に
阻止することが可能であることが確かめられ、加熱温度
の低温化による原価低減を達成しうろことが認められた
。なお、Sbの添加によるばね特性に対するマイナス要
因は実質的に認められなかった。 [発明の効果〕 以−)、説明してきたように、本発明によるばね鋼では
、重1′11%で、C:0.45〜0.60%、Si:
0.15−0.50%、 Mn+0.65−0.95%
、Cr:0.65−1.10%をノ、(本成分とする低
Siばね鋼に、Sb・0.03〜0.50%含有させる
ようにし、必要に応してV:0.15〜0.25%含イ
1させるようにしたから、熱間圧延等の熱間加工111
jのみならず温間ハ、延等の温間加工時において鋼中に
含まれるC等か鋼表面から外部に抜は出すのを[11,
−tl−することにより、低Siばね鋼であってもフェ
ライト脱炭の発生を防ぐことが可能となり、従来のよう
に脱炭層の除去によって材料歩留りが大きく低下したり
、ばねの製造性や品質を著しく損ねたりすることがなく
、加熱温度の低温化によって原価の低減をはかることが
可能であるという非常に優れた効果を奏する。
Claims (2)
- (1)重量%で、C:0.45〜0.60%、Si:0
.15〜0.50%、Mn:0.65〜0.95%、C
r:0.65〜1.10%、Sb:0.03〜0.50
%を含み、残部Feおよび不純物からなることを特徴と
する低脱炭ばね鋼。 - (2)重量%で、C:0.45〜0.60%、Si:0
.15〜0.50%、Mn:0.65〜0.95%、C
r:0.65〜1.10%、V:0.15〜0.25%
、Sb:0.03〜0.50%を含み、残部Feおよび
不純物からなることを特徴とする低脱炭ばね鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15007488A JPH01319650A (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 低脱炭ばね鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15007488A JPH01319650A (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 低脱炭ばね鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01319650A true JPH01319650A (ja) | 1989-12-25 |
Family
ID=15488953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15007488A Pending JPH01319650A (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 低脱炭ばね鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01319650A (ja) |
Cited By (6)
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