JPH0131964Y2 - - Google Patents
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- JPH0131964Y2 JPH0131964Y2 JP15747281U JP15747281U JPH0131964Y2 JP H0131964 Y2 JPH0131964 Y2 JP H0131964Y2 JP 15747281 U JP15747281 U JP 15747281U JP 15747281 U JP15747281 U JP 15747281U JP H0131964 Y2 JPH0131964 Y2 JP H0131964Y2
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Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[考案の目的]
(産業上の利用分野)
この考案は、自動化学分析装置において、容器
内の試料や試薬等の液体を吸引吐出する吸引吐出
ノズルに関する。
内の試料や試薬等の液体を吸引吐出する吸引吐出
ノズルに関する。
(従来の技術)
近年、自動化学分析装置の発展に伴い分析に要
する試料の微量化が進み、数μlの試料で自動化学
分析を行なうのが普通となつている。そこで、正
確に分析を行なうことが要求される自動化学分析
装置においては、吸引吐出ノズルの先端外周側面
に付着する液体の残量を如何に処理すべきかが問
題点となつている。
する試料の微量化が進み、数μlの試料で自動化学
分析を行なうのが普通となつている。そこで、正
確に分析を行なうことが要求される自動化学分析
装置においては、吸引吐出ノズルの先端外周側面
に付着する液体の残量を如何に処理すべきかが問
題点となつている。
前記問題点を詳述すると次のとおりである。
自動化学分析装置におけるサンプリング装置
は、第1図に示すように、シリンジ6およびプラ
ンジヤ7を有する注射器型のシリンジポンプ1
と、水を収容する容器2と、患者等から採取した
試料(以下サンプルと言うこともある。)を収容
するサンプルカツプ3と、酸素反応等の生化学反
応を行なう反応管4と、一端を前記容器2内の水
中に没する第1パイプ8と、一端に吸引吐出ノズ
ル5を装着して、この吸引吐出ノズル5をサンプ
ルカツプ3と反応管4とに移動させることができ
ると共に、サンプルカツプ3内および反応管4内
それぞれに吸引吐出ノズル5を挿入することがで
きるようになつている第2のパイプ9と、第1の
パイプ8を介してシリンジポンブ1内に水を吸引
し、また、シリンジポンブ1内より第2のパイプ
9へと水を送り込むように開閉する開閉弁10と
を具備し、吸引吐出ノズル5よりサンプルカツプ
3内のサンプルを吸引する前の初期状態において
は、第1のパイプ8、第2のパイプ9および吸引
吐出ノズル5の先端まで水が充填されている。そ
して、サンプリング装置は次のように動作する。
吸引吐出ノズル5がサンプルカツプ3上に移動し
はじめると開閉弁10を操作して、第1のパイプ
8とシリンジボンプ1との間を流通状態にすると
共に第2のパイプ9とシリンジポンプ1との間を
閉鎖状態にしておき、プランジヤ7を引くことに
より第1のパイプ8を介してシリンダ6内に容器
2内の水を所定量吸引する。この時吸引吐出ノズ
ル5はサンプルカツプ3上にある。次いで再び開
閉弁10を操作して、第1のパイブ8とシリンジ
ポンプ1との間を閉鎖状態にすると共に第2のバ
イプ9とシリンジポンプ1との間を流通状態にし
ておき、水とサンプルとの混合を防止するため
に、プランジヤ7をさらに引いて吸引吐出ノズル
5の先端内に一定量の空気を吸引する。この後、
吸引吐出ノズル5の先端内に空気を保持したまま
吸引吐出ノズル5を下降させて、第2図Aに示す
ように、サンプル3内のサンプル中にその先端を
没入させる。そして、プランジヤ7を引くことに
より、吸引吐出ノズル5の先端内に所定量のサン
プルを吸引した後、第2図Bに示すように、吸引
吐出ノズル5を上昇させてサンプルカツプ3の上
方に位置させる。このとき、吸引吐出ノズル5の
外周側面には表面張力によりサンプルの液滴aが
付着してしまつている。この液滴aはノズルをサ
ンプルから上昇させた直後に生ずるものではな
く、サンプル内からノズルを上昇させる際にノズ
ル先端部周側面に付着した液が重力によりノズル
壁面を伝わつて下方に移動し、ノズル先端近傍に
表面張力によつて止まつていることによつて液滴
となつたものである。次いで、吸引吐出ノズル5
を軌跡12のように移動して、第2図Cに示すよ
うに、反応管4内に挿入し、プランジヤ7を押圧
することにより吸引吐出ノズル5の先端内に保持
するサンプルを反応管4内に吐出すると共に、吸
引吐出ノズル5内のサンプルを完全に反応管4内
に分注する為に一定量の水をも吐出する。サンプ
ル及び水を吐出後、吸引吐出ノズル5を反応管4
より上昇させ、次に吸引吐出ノズル5を第1図の
軌跡12上を移動させ、図示しない洗浄用腔内に
て吸引吐出ノズル5の内外面を洗浄水で洗浄し
て、初期状態にもどる。
は、第1図に示すように、シリンジ6およびプラ
ンジヤ7を有する注射器型のシリンジポンプ1
と、水を収容する容器2と、患者等から採取した
試料(以下サンプルと言うこともある。)を収容
するサンプルカツプ3と、酸素反応等の生化学反
応を行なう反応管4と、一端を前記容器2内の水
中に没する第1パイプ8と、一端に吸引吐出ノズ
ル5を装着して、この吸引吐出ノズル5をサンプ
ルカツプ3と反応管4とに移動させることができ
ると共に、サンプルカツプ3内および反応管4内
それぞれに吸引吐出ノズル5を挿入することがで
きるようになつている第2のパイプ9と、第1の
パイプ8を介してシリンジポンブ1内に水を吸引
し、また、シリンジポンブ1内より第2のパイプ
9へと水を送り込むように開閉する開閉弁10と
を具備し、吸引吐出ノズル5よりサンプルカツプ
3内のサンプルを吸引する前の初期状態において
は、第1のパイプ8、第2のパイプ9および吸引
吐出ノズル5の先端まで水が充填されている。そ
して、サンプリング装置は次のように動作する。
吸引吐出ノズル5がサンプルカツプ3上に移動し
はじめると開閉弁10を操作して、第1のパイプ
8とシリンジボンプ1との間を流通状態にすると
共に第2のパイプ9とシリンジポンプ1との間を
閉鎖状態にしておき、プランジヤ7を引くことに
より第1のパイプ8を介してシリンダ6内に容器
2内の水を所定量吸引する。この時吸引吐出ノズ
ル5はサンプルカツプ3上にある。次いで再び開
閉弁10を操作して、第1のパイブ8とシリンジ
ポンプ1との間を閉鎖状態にすると共に第2のバ
イプ9とシリンジポンプ1との間を流通状態にし
ておき、水とサンプルとの混合を防止するため
に、プランジヤ7をさらに引いて吸引吐出ノズル
5の先端内に一定量の空気を吸引する。この後、
吸引吐出ノズル5の先端内に空気を保持したまま
吸引吐出ノズル5を下降させて、第2図Aに示す
ように、サンプル3内のサンプル中にその先端を
没入させる。そして、プランジヤ7を引くことに
より、吸引吐出ノズル5の先端内に所定量のサン
プルを吸引した後、第2図Bに示すように、吸引
吐出ノズル5を上昇させてサンプルカツプ3の上
方に位置させる。このとき、吸引吐出ノズル5の
外周側面には表面張力によりサンプルの液滴aが
付着してしまつている。この液滴aはノズルをサ
ンプルから上昇させた直後に生ずるものではな
く、サンプル内からノズルを上昇させる際にノズ
ル先端部周側面に付着した液が重力によりノズル
壁面を伝わつて下方に移動し、ノズル先端近傍に
表面張力によつて止まつていることによつて液滴
となつたものである。次いで、吸引吐出ノズル5
を軌跡12のように移動して、第2図Cに示すよ
うに、反応管4内に挿入し、プランジヤ7を押圧
することにより吸引吐出ノズル5の先端内に保持
するサンプルを反応管4内に吐出すると共に、吸
引吐出ノズル5内のサンプルを完全に反応管4内
に分注する為に一定量の水をも吐出する。サンプ
ル及び水を吐出後、吸引吐出ノズル5を反応管4
より上昇させ、次に吸引吐出ノズル5を第1図の
軌跡12上を移動させ、図示しない洗浄用腔内に
て吸引吐出ノズル5の内外面を洗浄水で洗浄し
て、初期状態にもどる。
(考案が解決しようとする課題)
以上説明したサンプリング装置の動作による
と、吸引吐出ノズル5は、サンプルカツプ3内の
サンプルを吸引した後、サンプルカツプ3内より
上昇する際に、吸引吐出ノズル5の外周側面に表
面張力によりサンプルの液滴aを付着させ、反応
管4内に導搬してしまう。そうすると、サンプル
量が数μlである場合には、導搬する液滴aの量が
無視し得なくなり、液滴aの導搬により自動化学
分析の結果がきわめて不正確なものとなつてしま
う。したがつて、吸引吐出ノズルの先端外周側面
に付着する液滴についての前記問題を解決するこ
となく数μlのサンプルで自動化学分析結果を診断
情報にすると、誤診という重大な問題を招来する
ことになる。
と、吸引吐出ノズル5は、サンプルカツプ3内の
サンプルを吸引した後、サンプルカツプ3内より
上昇する際に、吸引吐出ノズル5の外周側面に表
面張力によりサンプルの液滴aを付着させ、反応
管4内に導搬してしまう。そうすると、サンプル
量が数μlである場合には、導搬する液滴aの量が
無視し得なくなり、液滴aの導搬により自動化学
分析の結果がきわめて不正確なものとなつてしま
う。したがつて、吸引吐出ノズルの先端外周側面
に付着する液滴についての前記問題を解決するこ
となく数μlのサンプルで自動化学分析結果を診断
情報にすると、誤診という重大な問題を招来する
ことになる。
この考案は、前記事情に鑑みてなされたもので
あり、サンプルカツプ内のサンプルを吸引する際
に吸引吐出ノズルの先端外周側面にサンプルの液
滴が付着したとしても、反応管内へサンプルを吐
出するときに、付着している液滴が反応管内に導
搬するのを防止する構造を有する吸引吐出ノズル
を提供することを目的とするものである。
あり、サンプルカツプ内のサンプルを吸引する際
に吸引吐出ノズルの先端外周側面にサンプルの液
滴が付着したとしても、反応管内へサンプルを吐
出するときに、付着している液滴が反応管内に導
搬するのを防止する構造を有する吸引吐出ノズル
を提供することを目的とするものである。
[考案の構成]
(課題を解決するための手段)
前記目的を達成するために本考案は、サンプル
を吸引し、吐出する吸引吐出ノズルの先端近傍の
外周側面に突起を設けたことを特徴とするもので
ある。
を吸引し、吐出する吸引吐出ノズルの先端近傍の
外周側面に突起を設けたことを特徴とするもので
ある。
(作用)
前記突起の存在により突起上方から落ちてくる
液は突起上面で止まり、突起下方に付着した液は
その表面張力により突起下面に引き寄せられて下
端に落ちることはないので目的が達成できる。
液は突起上面で止まり、突起下方に付着した液は
その表面張力により突起下面に引き寄せられて下
端に落ちることはないので目的が達成できる。
(実施例)
次に、この考案の一実用例について図面を参照
しながら説明をする。
しながら説明をする。
第3図はこの考案の一実用例を示す側面図であ
る。
る。
第3図に示すように、この考案に係る吸引吐出
ノズル5Aは、その先端外周側面に、外周を周回
するように突起13が形成されている。突起13
は、全体として、例えば第4図Aに示すような鍔
状、第4図Bに示すような球状、第4図C,Dに
示すような円錐状、第4図Eに示すような複数の
スポークを有する車輪状に形成してもよいし、ま
た、第4図Fに示すように、ノズルの外周側面に
おける同一円周上に複数の半球を形成した分裂突
起であつてもよいし、第4図Gに示すように、ノ
ズルの外周側面における同一円周上に複数の扇形
板を形成した分裂突起であつてもよいし、図示し
ていない吸引吐出ノズルの先端外周側面にリング
状に細いワイヤを固着して形成した突起であつて
もよい。さらに、吸引吐出ノズル5Aの先端外周
側面に形成する突起13は、一定の間隔を有して
形成された複数箇の突起であつてもよい。
ノズル5Aは、その先端外周側面に、外周を周回
するように突起13が形成されている。突起13
は、全体として、例えば第4図Aに示すような鍔
状、第4図Bに示すような球状、第4図C,Dに
示すような円錐状、第4図Eに示すような複数の
スポークを有する車輪状に形成してもよいし、ま
た、第4図Fに示すように、ノズルの外周側面に
おける同一円周上に複数の半球を形成した分裂突
起であつてもよいし、第4図Gに示すように、ノ
ズルの外周側面における同一円周上に複数の扇形
板を形成した分裂突起であつてもよいし、図示し
ていない吸引吐出ノズルの先端外周側面にリング
状に細いワイヤを固着して形成した突起であつて
もよい。さらに、吸引吐出ノズル5Aの先端外周
側面に形成する突起13は、一定の間隔を有して
形成された複数箇の突起であつてもよい。
吸引吐出ノズル5Aの先端外周側面に突起13
を形成しておき、第5図Aに示すようにサンプル
カツプ3内のサンプル中に吸引吐出ノズル5Aの
先端を没入した際に、突起13がサンプル液面下
にあるとする。サンプルを吸引後、吸引吐出ノズ
ル5Aをサンプルカツプ3内より引き出した場
合、第5図Bに示すように吸引吐出ノズル5Aの
外周側面にサンプルの液滴aが付着し、吸引吐出
ノズル5Aを移動して反応管4内でサンプルを吐
出するまでに前記液滴が吸引吐出ノズル5Aの外
周側面を伝い落ちてくるが、第5図Cに示すよう
に、伝い落ちる途中で前記液滴aは突起13に保
持され、前記液滴aは突起13よりも下に下降し
なくなる。したがつて、吸引吐出ノズル5A内の
サンプルを反応管4内に吐出する際に、吸引吐出
ノズル5Aの外周側面に付着する液滴aが反応管
4内の吐出サンプルに混入することを防止するこ
ととなる。
を形成しておき、第5図Aに示すようにサンプル
カツプ3内のサンプル中に吸引吐出ノズル5Aの
先端を没入した際に、突起13がサンプル液面下
にあるとする。サンプルを吸引後、吸引吐出ノズ
ル5Aをサンプルカツプ3内より引き出した場
合、第5図Bに示すように吸引吐出ノズル5Aの
外周側面にサンプルの液滴aが付着し、吸引吐出
ノズル5Aを移動して反応管4内でサンプルを吐
出するまでに前記液滴が吸引吐出ノズル5Aの外
周側面を伝い落ちてくるが、第5図Cに示すよう
に、伝い落ちる途中で前記液滴aは突起13に保
持され、前記液滴aは突起13よりも下に下降し
なくなる。したがつて、吸引吐出ノズル5A内の
サンプルを反応管4内に吐出する際に、吸引吐出
ノズル5Aの外周側面に付着する液滴aが反応管
4内の吐出サンプルに混入することを防止するこ
ととなる。
突起13は、吸引吐出ノズル5Aの最先端より
2mmから3mmまでの位置に形成するのが好まし
い。そして、この場合の吸引吐出ノズル5Aの外
径は0.6乃至1.0mm、突起13の吸引吐出ノズル5
Aの外周側面よりの高さ(H)は0.1乃至0.4mm、
突起13の長さ(L)は1.0mmまでであるのが好
ましい。
2mmから3mmまでの位置に形成するのが好まし
い。そして、この場合の吸引吐出ノズル5Aの外
径は0.6乃至1.0mm、突起13の吸引吐出ノズル5
Aの外周側面よりの高さ(H)は0.1乃至0.4mm、
突起13の長さ(L)は1.0mmまでであるのが好
ましい。
吸引吐出ノズル5Aの先端外周側面上の前記範
囲の位置に突起13を形成しておき、サンプルカ
ツプ3内のサンプル中に吸引吐出ノズル5Aの先
端を没入した際、突起13がサンプル液面上にあ
るとする。第5図Dに示すように、サンプルカツ
プ3内のサンプルの液面より吸引吐出ノズル5A
を上昇させる際に、吸引吐出ノズル5Aの突起1
3からノズルの最先端までの外周側面にサンプル
の液滴aが付着するが、これらはその表面張力に
よつて同図Eに示す如く突起13の上、下面に付
着しており下方に落下することはない。また、吸
引吐出ノズル5Aの外周側面を洗浄水で洗浄した
ときにノズル先端に液滴が生ずるようなことも考
えられるが、かかる場合にあつても同図Fに示す
ように突起13に付着している水の表面張力とサ
ンプルの液滴aの表面張力とで、突起13の下部
にサンプルの液滴aが保持されることになる。し
たがつて、吸引吐出ノズル5Aが反応管4内に挿
入され、サンプルを吐出する際に、付着するサン
プルの液滴aが吐出と共に反応管4内に導搬され
てしまうのを好適に防止することができる。
囲の位置に突起13を形成しておき、サンプルカ
ツプ3内のサンプル中に吸引吐出ノズル5Aの先
端を没入した際、突起13がサンプル液面上にあ
るとする。第5図Dに示すように、サンプルカツ
プ3内のサンプルの液面より吸引吐出ノズル5A
を上昇させる際に、吸引吐出ノズル5Aの突起1
3からノズルの最先端までの外周側面にサンプル
の液滴aが付着するが、これらはその表面張力に
よつて同図Eに示す如く突起13の上、下面に付
着しており下方に落下することはない。また、吸
引吐出ノズル5Aの外周側面を洗浄水で洗浄した
ときにノズル先端に液滴が生ずるようなことも考
えられるが、かかる場合にあつても同図Fに示す
ように突起13に付着している水の表面張力とサ
ンプルの液滴aの表面張力とで、突起13の下部
にサンプルの液滴aが保持されることになる。し
たがつて、吸引吐出ノズル5Aが反応管4内に挿
入され、サンプルを吐出する際に、付着するサン
プルの液滴aが吐出と共に反応管4内に導搬され
てしまうのを好適に防止することができる。
なお、この考案に係る吸引吐出ノズル5Aを有
するサンプリング装置の動作は、前述した従来の
サンプリング装置の動作と同様であるので、その
詳細な説明を省略する。
するサンプリング装置の動作は、前述した従来の
サンプリング装置の動作と同様であるので、その
詳細な説明を省略する。
次に、この考案に係る吸引吐出ノズル5Aの奏
する効果を実験例により説明する。
する効果を実験例により説明する。
<実験例>
既設の吸引吐出ノズルを取り替えて、以下に示
すサイズの吸引吐出ノズル5Aを有するサンプリ
ング装置を内装する自動化学分析装置(TBA−
380型、東芝(株)製)で吸光度測定を行なつた。吸
引吐出ノズル5Aの外径は0.66±0.01mm、吸引吐
出ノズル5Aの先端より突起13の位置までは距
離は2.4±0.1mm、吸引吐出ノズル5Aの外周側面
から突出する突起13の高さは0.09±0.01mmであ
る。なお、突起13は吸引吐出ノズル5Aの外周
側面に直径0.09±0.01mmのワイヤをリング状に固
着して形成したものである。吸光度測定に使用し
たサンプルは5000ppmエバンスブルー(色素)の
グリセリン17%(V/V)溶液であり、吸引吐出
ノズル5A内に吸引したサンプリング量は5μlで
ある。吸光度測定の使用する単色光の波長は
600nmである。試薬としては、純水を用い、反応
に使用する量は800μlである。前記条件で30回の
吸光度測定を行なつたところ、測定結果のばらつ
き(CV値)は約0.8%であつた。
すサイズの吸引吐出ノズル5Aを有するサンプリ
ング装置を内装する自動化学分析装置(TBA−
380型、東芝(株)製)で吸光度測定を行なつた。吸
引吐出ノズル5Aの外径は0.66±0.01mm、吸引吐
出ノズル5Aの先端より突起13の位置までは距
離は2.4±0.1mm、吸引吐出ノズル5Aの外周側面
から突出する突起13の高さは0.09±0.01mmであ
る。なお、突起13は吸引吐出ノズル5Aの外周
側面に直径0.09±0.01mmのワイヤをリング状に固
着して形成したものである。吸光度測定に使用し
たサンプルは5000ppmエバンスブルー(色素)の
グリセリン17%(V/V)溶液であり、吸引吐出
ノズル5A内に吸引したサンプリング量は5μlで
ある。吸光度測定の使用する単色光の波長は
600nmである。試薬としては、純水を用い、反応
に使用する量は800μlである。前記条件で30回の
吸光度測定を行なつたところ、測定結果のばらつ
き(CV値)は約0.8%であつた。
<比較例>
突起13を有さない吸引吐出ノズル5を有する
サンブリングを装置を内装する自動化学分析装置
(TBA−380型、同社製)を用い、実験例と同一
の条件で吸光度測定を行なつた。吸引吐出ノズル
5のサイズは、突起13を有さないほかは、前記
実験例の場合と同じである。30回の吸光度測定を
行なつたところ、測定結果のばらつき(CV値)
は約3.5%であつた。
サンブリングを装置を内装する自動化学分析装置
(TBA−380型、同社製)を用い、実験例と同一
の条件で吸光度測定を行なつた。吸引吐出ノズル
5のサイズは、突起13を有さないほかは、前記
実験例の場合と同じである。30回の吸光度測定を
行なつたところ、測定結果のばらつき(CV値)
は約3.5%であつた。
前記実験例と比較例とから明らかなように、吸
引吐出ノズル5Aの先端外周側面に突起13を設
けているので、反応管4内にサンプルを吐出する
際に、吸引吐出ノズル5Aの先端外周側面に付着
するサンプルの液滴が吐出と共に反応管4内へ導
搬するのを防止することができ、吸光度測定のば
らつきを著しく低下させることがてきる。
引吐出ノズル5Aの先端外周側面に突起13を設
けているので、反応管4内にサンプルを吐出する
際に、吸引吐出ノズル5Aの先端外周側面に付着
するサンプルの液滴が吐出と共に反応管4内へ導
搬するのを防止することができ、吸光度測定のば
らつきを著しく低下させることがてきる。
以上、この考案について詳述したが、この考案
は前記実施例に限定されるものではなく、この考
案の要旨の範囲内で種々変形して実施することが
できる。
は前記実施例に限定されるものではなく、この考
案の要旨の範囲内で種々変形して実施することが
できる。
[考案の効果]
この考案によると、反応管内にサンプルや試薬
を吐出する際に、吸引吐出ノズルの外周側面に付
着する液滴の導搬を防止することができるので、
吐出量のきわめて正確な吸引吐出ノズルを提供す
ることができる。したがつて、この考案に係る吸
引吐出ノズルを自動化学分析装置に装着すると、
自動化学分析装置による分析結果をきわめて信頼
性の高いものとすることができ、その分析結果を
基に医師等は信頼性の高い診断を下すことができ
ることになる。
を吐出する際に、吸引吐出ノズルの外周側面に付
着する液滴の導搬を防止することができるので、
吐出量のきわめて正確な吸引吐出ノズルを提供す
ることができる。したがつて、この考案に係る吸
引吐出ノズルを自動化学分析装置に装着すると、
自動化学分析装置による分析結果をきわめて信頼
性の高いものとすることができ、その分析結果を
基に医師等は信頼性の高い診断を下すことができ
ることになる。
第1図は自動化学分析装置におけるサンプリン
グ装置を示す説明図、第2図A,B,Cは従来の
吸引吐出ノズルの作用を示すための説明図、第3
図はこの考案の一実施例を示す側面図、第4図A
乃至Gは吸引吐出ノズルに形成する突起の各種の
形状を示す説明図、第5図A乃至Fはこの考案に
係る吸引吐出ノズルの作用を示すための説明図で
ある。 5A……吸引吐出ノズル、13……突起。
グ装置を示す説明図、第2図A,B,Cは従来の
吸引吐出ノズルの作用を示すための説明図、第3
図はこの考案の一実施例を示す側面図、第4図A
乃至Gは吸引吐出ノズルに形成する突起の各種の
形状を示す説明図、第5図A乃至Fはこの考案に
係る吸引吐出ノズルの作用を示すための説明図で
ある。 5A……吸引吐出ノズル、13……突起。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動化学分析装置に使用されるものであつ
て、サンプル中に先端部を没入させてサンプル
の吸引を行ない、その後サンプルから上昇させ
て他の容器へ前記サンプルを吐出する吸引吐出
ノズルにおいて、前記ノズルの先端近傍の外周
側面に突起を設けたことを特徴とする吸引吐出
ノズル。 (2) 前記突起が、吸引吐出ノズルの先端近傍の外
周に固着するリングであることを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第1項に記載の吸引吐出
ノズル。 (3) 前記突起が、ノズルの先端より2mmから3mm
までの範囲内の外周側面に位置することを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項または第
2項に記載の吸引吐出ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15747281U JPS5862267U (ja) | 1981-10-22 | 1981-10-22 | 吸引吐出ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15747281U JPS5862267U (ja) | 1981-10-22 | 1981-10-22 | 吸引吐出ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5862267U JPS5862267U (ja) | 1983-04-26 |
JPH0131964Y2 true JPH0131964Y2 (ja) | 1989-10-02 |
Family
ID=29949995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15747281U Granted JPS5862267U (ja) | 1981-10-22 | 1981-10-22 | 吸引吐出ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5862267U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0640100B2 (ja) * | 1987-11-27 | 1994-05-25 | 株式会社日立製作所 | 自動分析装置のサンプル分注方法 |
-
1981
- 1981-10-22 JP JP15747281U patent/JPS5862267U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5862267U (ja) | 1983-04-26 |
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