JPH01317799A - ラミネート装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明はラミネート装置に関し、−層詳細には、転写フ
ィルムによって絵付けしようとする表面が三次元曲面に
形成されているワークであっても絵柄等を歪なく高精度
に転写することを可能とするラミネート装置に関する。

［発明の背景］ 近時、成形品としてのワークに文字、図形等の絵柄を転
写する転写フィルムが広範に用いられている。印刷技術
の進展により塗装等による絵付は方法に比較して低コス
トに且つ仕上がりも綺麗に出来ることがその主な採用の
理由である。特に、最近においては、その絵付は面の形
状が凹凸部を有する三次元曲面形状のワークに対しても
転写フィルムによる絵付は方法が実施されている。

このような三次元曲面形状を有するワークに対しての転
写フィルムによる絵付は方法として、例えば、特開昭第
５０−２３４７８号公報に開示されている技術的思想を
掲げることが出来る。

すなわち、この技術的思想は、先ず、容器内にワークを
収容し、このワーク上方に絵柄等を担持する転写フィル
ムの周縁を固持させた状態で配置した後、容器内を気密
状態とする。次いで、容器の上方に設けられた熱風管よ
りこの転写フィルムの背面に熱風を吹きあて転写フィル
ムを軟化膨張させ、然る後、容器内の空気を吸引して真
空状態にし空気圧の差によりワークの表面に沿って転写
フィルムを吸着させる。これによってワークの表面の凹
凸に沿って忠実に且つ緊密に絵柄が付着出来るとしてい
る。

然しなから、係る従来技術による絵付は方法は、前記の
ように転写フィルムの周縁を固持させた際、転写フィル
ムの自重により当該転写フィルムの中心部近傍に弛緩状
態が発生し、従って、転写フィルム自体に皺を発生させ
る虞が存在している。

実際、転写フィルムに皺が発生すると前記熱風はその表
面に均一に吹きあてられない状態に陥り、結局、転写フ
ィルムの表面が一様には加熱されなくなり、この熱歪に
起因してワークに転写される絵柄が歪むという不都合が
露呈するに至っている。

［発明の目的コ 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、ワークに転写フィルムを密着させて絵付けする
ラミネート装置において、転写フィルムの周縁部を予め
引張することにより熱風をあてて軟化膨張させる際にも
転写フィルムの一部に皺が発生することを可及的に回避
し、これによって絵付けする際にワークに歪がなく高精
度に絵柄を転写することを可能とするラミネート装置を
提供することを目的とする。

［目的を達成するための手段］ 前記の目的を達成するために、本発明は転写フィルムを
一組の筐体間に挟持し、一方の筐体内の空気圧を他方の
筐体内の空気圧に対して相対的に高圧化することにより
前記転写フィルムを他方の筐体内に収容されているワー
クの表面に吸着させて絵柄等を転写するラミネート装置
において、前記転写フィルムを位置決め固定する転写フ
ィルム枠体を含み、前記一方の筐体の両外側部に前記転
写フィルム枠体を載置する支持体を設けると共に、他方
の筐体の両外側部には前記フィルム枠体を支持する支持
部材を設け、前記支持体に転写フィルム枠体を載置した
後、前記一組の筐体を相対的に近接するように移動して
前記転写フィルムが前記転写フィルム枠体の自重により
支持体が設けられた方向に引張して前記一組の筐体間に
挟持するよう構成することを特徴とする。

［実施態様］ 次に、本発明に係るラミネート装置について好適な実施
態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明
する。

第１図において、参照符号ｌＯは本発明に係るラミネー
ト装置を示し、当該ラミネート装置１０は基本的に本体
支持部１２と当該本体支持部１２上に固設される真空転
写部１４およびフィルム移送台１６とから構成される。

前記本体支持部１２は基台部１８を含み、この基台部１
８の上部には支持板２０が配置され当該支持板２０の上
面部には一組の筐体からなる真空箱２２の中、特に、下
側の筐体である第１の真空箱２４が載設されている。こ
の場合、第１真空箱２４の上端部２６から下方に所定間
隔離間した外周部には、第２図に示すように、後述する
転写フィルム枠体の支持部材としての支持片２８ａ、２
８ｂと２８ｃ、２８ｄとが対向する位置に固着されてい
る。

前記支持板２０の下面部にはシリンダ３０が固設され、
当該シリンダ３０を構成するピストンロッド３２は前記
支持板２０並びに第１真空箱２４の底部を貫通して当該
第１真空箱２４内に臨入する。このピストンロッド３２
の先端部にはフランジ３４が設けられ、このフランジ３
４にはパレット載置台３６が取着される（第１図参照）
。

前記支持板２０の上面部には真空箱２２を囲繞するよう
にガイドポスト３７ａ乃至３７ｄが立設され、当該ガイ
ドポス）３７ａ乃至３７ｄには上下方向に移動する移動
体３８が介装されると共に、当該ガイドボス）３７ａ乃
至３７ｄの上端部は夫々板状の支持体４０に係着される
（第１図並びに第２図参照）。

当該支持体４０の中央部にはシリンダ４２が取着され、
このシリンダ４２のピストンロッド４４は前記移動体３
８を貫通して当該移動体３８と一体的に変位する前記真
空箱２２の中、上側の筐体としての第２の真空箱４６の
上面部に固着されている。

前記第２真空箱４６の内部にはヒータ４８が略水平方向
に延在するように介装され図示しない電源と接続されて
いる。

さらに、前記第２真空箱４６の外側には後述する転写フ
ィルム引張用の枠体を水平に保持するための支持体が設
けられる。この支持体は屈曲するガイドレール５０ａ、
５０ｂからなり、夫々のガイドレール５０ａ、５０ｂか
ら上方に指向して一対の板状の突起部５１ａ乃至５１ｄ
が延在し、この突起部５１ａ乃至５１ｄを第２真空箱４
６の外壁部に取着されたガイドレール支持部材５２ａ乃
至５２ｄに固定ねじ５３．５３により固定している。

このように構成される真空転写部１４の側部には転写フ
イノーム枠体５４が載置されるガイドレール５６ａ、５
６ｂと、ワーク５８の固定されたパレット６０が載置さ
れるガイドレール６２ａ、６２ｂを含む移送台１６が設
けられている。

前記ガイドレール５６ａ、５６ｂおよび６２ａ１６２ｂ
は前記本体支持部１２における支持板２０上に立設され
た一対のガイドレール支持体６４ａ、６４ｂにより支持
されている。その際、前記ガイドレール５６ａ、５６ｂ
の支持位置は前記真空転写部１４に設けられた前記ガイ
ドレール５０ａ、５０ｂに前記転写フィルム枠体５４が
移載可能に設定され、また、前記ガイドレール６２ａ、
６２ｂの支持位置は前記真空転写部１４における第１真
空箱２４内のパレット載置台３６に前記パレット６０が
移載可能に設定されている。

次に、ここで使用される転写フィルム枠体５４について
詳述する。第３図ａから容易に諒解されるように、この
転写フィルム枠体５４は一対のフィルム支持板７２ａ、
７２ｂと転写フィルム枠７０より構成される。また、当
該フィルム枠７０に画成される開口部７４は前記真空転
写部１４の第１真空箱２４に前記転写フィルム枠体５４
が遊嵌されるように設定されている。前記フィルム枠７
０の内周部にはその外周部に比較して薄肉となる段部７
６が形成され、当該段部７６の中、相対する２辺７７ａ
、７７ｂ上に転写フィルム７８を所定の位置に位置決め
載置するための位置決めビン７３ａ乃至７３ｄが植設さ
れる。なお、前記転写フィルム７８を締付ねじ８０ａ乃
至８０ｄにより締付固定するためのねじ穴８１ａ乃至８
１ｄが前記段部７６に螺刻されている。

転写フィルム７８は、例えば、合成樹脂製からなるフィ
ルム状の基材シートに剥離層を介して絵柄としてのイン
キ層を積層し、さらに当該イ・　ンキ層の上に接着剤層
を積層してなる構成のものである。そして、この転写フ
ィルム７８は少なくとも前記フィルム枠７０に形成され
た段部７６を覆う大きさを有し、当該転写フィルム７８
の対向する２辺に沿って前記転写フィルム７８上に施さ
れた絵柄と一定の位置関係にあるように孔８３ａ乃至８
３ｈが穿設され、その中、孔８３ｂ、８３Ｃ。

８３ｆ、８３ｇには前記締付ねじ８０ａ乃至１１１０ｄ
が貫通する。

転写フィルム７８はフィルム枠７０に植設された前記位
置決めピン７３ａ乃至７３ｄが転写フィルム７８の孔８
３ａ、８３ｄ、８３ｅ、８３ｈに、締付ねじ８０ａ乃至
８０ｄが転写フィルム７８の孔８３ｂ、８３ｃ。

８３ｆ、８３ｇに夫々嵌入されることにより転写フィル
ム枠７０上の所定位装置に載置される。

次に、転写フィルム７８に穿設された孔８３ａ乃至８３
ｄおよび孔８３ｅ乃至８３ｈに沿って転写フィルム７８
の上方からフィルム支持部材としての支持板７２ａ、？
２ｂが上載され、これらの支持板７２ａ、７２ｂ、転写
フィルム７８と転写フィルム枠７０とが締付ねじ８０ａ
乃至８０ｄによって締め付けられる。第３図すは第３図
ａの部分断面拡大図で、前記転写フィルム７８がフィル
ム枠に位置決め固定されたところを示す。

本発明に係るラミネート装置は基本的には以上のように
構成されるものであり、次にその作用並びに効果につい
て説明する。

第１図において、移送台１６のガイドレール５６ａ、５
６ｂ、６２ａ、６２ｂに載置された前記転写フィルム７
８が位置決め挟持されたフィルム枠体５４と、ワーク５
８の固定されているパレット６０が矢印方向に搬送され
る。すなわち、前記フィルム枠体５４はガイドレール５
０ａ、５０ｂに移載され、ワーク５８の固定されている
パレット６０はパレット載置台３６に載置される。この
間、パレット載置台３６はシリンダ３０の付勢作用下に
ピストンロッド３２により第１真空箱２４の上端部２６
近傍に押し上げられている。

第４図ａはフィルム枠体５４がガイドレール５０ａ、５
０ｂに載置されたところを示す。ガイドレール支持部材
５２ａ乃至５２ｄに固定ねじ５３により締付固定された
断面り字状のガイドレール５０　ａ　、　５０．ｂのフ
ィルム枠体載置面には位置決めピン９４が植設されてお
り、フィルム枠下面部に開けられた孔に嵌入されること
によりフィルム枠体５４が定位置に保持される。

次に、パレット載置台３６にワーク５８の固定されたパ
レット６０が載置されると、シリンダ３０のピストンロ
ッド３２を退勤させて当該パレット載置台３６は下降す
る。一方、第２真空箱４６はシリンダ４２の付勢作用下
にピストンロッド４４により押し下げられ、従って、ガ
イドレール５０　ａ　。

５０ｂに載置されたフィルム枠体５４も下降し、第２真
空箱４６は第１真空箱２４と転写フィルム７８を介して
密接されることになる。第４図すに第２真空箱４６と第
１真空箱２４が密接されたところを示す。

ここで、ガイドレール５０ａ、５０ｂに載置されたフィ
ルム枠７０はフィルム枠支持台２８に突設された位置決
めピン９６がフィルム枠７０下面部に開けられた孔に嵌
合され支持固定される。その際、第２真空箱４６と第１
真空箱２４との密接面と転写フィルム７８との間に段差
が形成されるようにフィルム枠支持台２８が下方に設け
られているので、フィルム枠７０により当該転写フィル
ム７８はフィルム支持体？２ａ、７２ｂの位置する２方
向に指向して張設されることになる。なお、第２真空箱
４６と第１真空箱２４との密接面にシールラバー１００
を設けることによりさらに密接度、気密度を増加させる
ことも可能である。

然る後、第２真空箱４６に付設されているヒータ４８に
より転写フィルム７８が加熱され、当該転写フィルム７
８は軟化膨張する。次に、真空箱２２は真空引きされ、
第２真空箱４６が大気に開放されることにより転写フィ
ルム７８はワーク５８表面に被着される。

このようにして転写フィルム７８が被着されたワーク５
８は真空箱２２の外部へ取り出され、転写フィルムを剥
離すると、絵柄はワーク表面に転写形成される。

なお、このラミネート装置では互いに密接される第１と
第２の真空箱内を真空引きした後、第２の真空箱内を大
気に開放するようにして転写フィルムとワークに被着形
成するようにしているが、第２真空箱内を大気圧と同じ
状態とし、一方、第１真空箱内を真空引きするようにし
てもよい。さらに、第１真空箱内を大気圧と同じ状態に
維持し、第２真空箱内の空気を高圧にしてもよいことは
勿論である。

［発明の効果コ 以上のように、本発明によれば、転写フィルムの周縁部
の中、相対する方向の２辺を引張するようにしてワーク
の絵付は面に対向させた後転写するように構成している
ため、転写フィルムの自重による弛みから引き起こされ
る皺の発生を防止出来、ワークには歪のない絵柄が付着
形成され、商品価値の高い製品が得られる。

しかも、転写フィルムを支持枠に位置決めして固定する
ためにワークに付着形成される絵柄のずれを抑制するこ
とが出来る。

以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
例えば、本実施態様においては転写フィルムを転写フィ
ルム面の相対する２辺のみを締付固定するようにしてい
るが、転写フィルムの４辺全てを締付固定してもよい。

また、転写フィルム枠体に設けられた位置決めピンと締
付ねじを別個に設けているが、位置決めピンと締付ねじ
を兼用させることも可能である等、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能
なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るラミネート装置の概略正面図、 第２図は本発明に係るラミネート装置の概略斜視図、 第３図ａは転写フィルムが転写フィルム枠に挟持される
状態を示す分解斜視図、 第３図すは第３図ａの部分断面拡大図、第４図ａは転写
フィルム枠体がガイドレールに載置された状態を示す部
分略断面図、第４図すは一方の真空箱と他方の真空箱が
転写フィルム枠に位置決め固定された転写フィルムを介
して密接された状態を示す部分略断面図である。 １０・・・ラミネート装置　　　１２・・・本体支持部
１４・・・真空転写部　　　　　１６・・・フィルム移
送台２２・・・真空箱　　　　　　　２４・・・第１真
空箱３０・・・シリンダ　　　　　　３６・・・パレッ
ト載置台３７ａ〜３７ｄ・・・ガイドポスト ４６・・・第２真空箱 ５０ａ、５０ｂ・・・ガイドレール ５４・・・転写フィルム枠体　　５８・・・ワーク７０
・・・転写フィルム枠 ７２ａ、？２ｂ・・・フィルム支持板 ７８・・・転写フイルム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）転写フィルムを一組の筐体間に挟持し、一方の筐
   体内の空気圧を他方の筐体内の空気圧に対して相対的に
   高圧化することにより前記転写フィルムを他方の筺体内
   に収容されているワークの表面に吸着させて絵柄等を転
   写するラミネート装置において、前記転写フィルムを位
   置決め固定する転写フィルム枠体を含み、前記一方の筐
   体の両外側部に前記転写フィルム枠体を載置する支持体
   を設けると共に、他方の筐体の両外側部には前記フィル
   ム枠体を支持する支持部材を設け、前記支持体に転写フ
   ィルム枠体を載置した後、前記一組の筺体を相対的に近
   接するように移動して前記転写フィルムが前記転写フィ
   ルム枠体の自重により支持体が設けられた方向に引張し
   て前記一組の筐体間に挟持するよう構成することを特徴
   とするラミネート装置。