JPH01316220A - Ｐｃパネルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、建築物のスラブや壁板として使用するプレス
トレストコンクリートパネル（以下ＰＣパネルと記す）
の製造方法に関する。

（従来の技術） 従来、ＰＣパネルとしてはコンクリート壁内にあらかじ
めｐｃｆＩ４線を所定の引張力にて緊張しておき、これ
を埋め込んでコンクリートを打設するプレテンション方
式によるものと、型枠内にＰｃ鋼材をシース内に通して
配設し、これを埋め込んでコンクリートを打設し、その
固化後にコンクリート端部にｐ−Ｃａ材を支持させて緊
張するボストテンション方式によるものがあるが、スラ
ブに使用する大型のＰＣパネルの場合には大きな緊張が
必要なため、ボストテンション方式による必要がある。

　　　　　′ 従来のボストテンション方式によるＰＣパネルの製造に
際しては、そのプレストレス付与のためのＰｃ鋼材の緊
張に油圧ジヤツキを使用し、その油圧ジヤツキのラムに
ＰＣＭ材の端部をネジやコレットチャック式の楔により
定着させ、コンクリート端部に反力を取ってＰｃ鋼材を
引″張し、そのｆ＆、Ｐｃ鋼材の、端部を楔によってコ
ンクリート端部の支圧板に定着させるようにしている。

（発明が解決しようとする課題） このような従来のＰＣパネルの製造方法では、Ｐｃ鋼材
毎に油圧ジヤツキを装着して緊張を行うものであり、そ
の装着にはジヤツキの所定位置の位置決め、ＰＣ＠線の
ジヤツキに対する定着等の面倒な作業を要し、しかも緊
張後の支圧板に対するＰＣ＠線の定着作業も別に必要と
なり、全体としては作業数が多く、しかも大型のＰＣパ
ネルになればなる程、同一平面上に多数のＰＣ鋼線が配
されるため、これらにそれぞれ従来の油圧ジヤツキによ
る緊張作業を施すこととなると多大の労力と時間を要し
、パネルの製作費が高くなってしまうという問題があっ
た。

本発明はこのような従来の問題にかんがみ、−本当りの
ＰＣ鋼線の緊張が少い作業工数にて簡単に行われ、大型
であっても廉価にて製造が可能なＰＣパネルの製造方法
の提供を目的としたものである。

（課組を解決するための手段） 上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成する
ための本発明のＰＣパネルの製造方法の特徴は、外周に
合成樹脂による被覆を施した鋼棒の両端に雄ねじを形成
したＰＣ引張材の両端を端面に露出させてコンクリート
を打設し、該コンクリートの固化後、前記ＰＣ引張材の
端部に螺嵌させたナツトを１〜ルクレンチを使用して一
定の回転力に達するまで締めつけることによって該ＰＣ
引張材を緊張させてプレストレスを付与することにある
。

（作用） このＰＣパネルの製造方法は、合成樹脂被覆を施した鋼
棒をＰＣ引張材として使用しているため、ボストテンシ
ョンに必要な、コンクリートと貼着しないいわゆるアン
ボンド構造となり、しがも防錆効果がある。

コンクリートの固化後、ナツトをトルクレンチにて回転
させることによって、数トン〜数十トンの軸力がＰＣ引
張材に与えられ、所望のプレストレスが付与°される。

この軸力はナツトの摩擦力やねじのピッチを考慮してト
ルクレンチの回転力を設定しておくことにより、所望の
値が得られるようにする。

（実施例） 次に本発明の実施の一例を図面について説明する。

図において１は本発明により製造されるＰＣパネルであ
り、このＰＣパネル１は一例として、縦４．０ｍ、横３
．０ｍ、厚さ０．１５ｍ稈度の大きさであり、その幅方
向に向けてＰＣ引張材２．２・・・・・・が多数埋設さ
れている。なお、図中３は通常の補強筋である。

ＰＣ引張材２は第３図に示すように、鋼棒４の外側に一
例として粉体塗装によるポリエチレンからなる合成樹脂
被覆層５を有し、その外側を熱収縮性の合成樹脂チュー
ブ６で被覆している。また鋼棒４の両端には第２図に示
すように、雄ねじ７．７が形成され、その両雄ねじ７．
７にナツト８．８が螺嵌され、このナツト８．８が座金
９．９を介してＰＣパネル１の両端面の支圧板１０．１
０に支持されるようにしている。

このＰＣパネル１の製造に際しては、第４図（イ）に示
すように、ＰＣパネル１の成形型枠１１を組み、その幅
方向に貫通させてＰＣ引張材２．２・・・・・・を横架
するとともに補強筋３（図示せず）を配筋する。然る後
、第４図（ロ）に示すように型枠１１内にコンクリート
１２を打設する。そして、このコンクリート１２の固化
後、脱型し、所望の強度の発現を待って各ＰＣ引張材２
．２・・・・・・を緊張する。緊張に際しては、一般に
使用されているトルクレンチ１３を使用する。このトル
クレンチ１３は、所望の回転力に達すると自動的に停止
し、所望の締め付は力が得られるものを使用し、駆動源
としては、エアを使用したものや油圧を使用したもの、
更には電動モータを使用したもの等、各種のものが使用
できる。トルクレンチ１３による締め付けに際しては、
所望の軸力が得られるように雄ねじ７のピッチ及びナツ
ト８の回転時の摩擦力を考慮し、必要な回転力に設定し
て駆動させる。

このようにしてナツト８をトルクレンチ１３によって締
め付けることによって、ＰＣ引張材２を緊張すると同時
に端部を支圧板１０．１ｏに定着させる。

なお、上述の実施例では二層に合成樹脂被覆を施したＰ
Ｃ引張材を使用しているが、この他−層のみの合成樹脂
被覆を施したＰＣ引張材を使用してもよい。

（発明の効果） 上述の如く本発明のＰＣパネルの製造方法は、合成樹脂
被覆を施したＰＣ引張材を使用することにより、防錆効
果が発揮され、またＰＣ引張材の緊張に際し、トルクレ
ンチを使用してナツトを所定のトルクにて締め付けるこ
とにより、所望の引張力を得るようにしたことにより、
従来の油圧ジヤツキを使用する方法に比べて作業工数が
半減し、簡単な作業で迅速に緊張作業を行うことができ
ることとなり、大型ＰＣパネルの製造コストが著しく減
少することとなったものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はＰＣ引張
材の配置を示すＰＣパネルの横断面図、第２図はＰＣ引
張材の定着状態を示す断面図、第３図はＰＣ引張材の断
面図、第４図（イ）〜（ハ）は製造工程の断面図である
。 １・・・・・・ＰＣパネル、２・・・・・・ＰＣ引張材
、４・・・・・・′ｉＡ棒、５・・・・・・合成樹脂被
覆層、６・・・・・・合成樹脂チューブ、７・・・・・
・雄ねじ、８・・・・・・ナツト、９・・・・・・座金
、１０・・・・・・支圧板、１１・・・・・・型枠、１
２・・・・・・コンクリート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　外周に合成樹脂による被覆を施した鋼棒の両端に雄ね
   じを形成したＰＣ引張材の両端を端面に露出させてコン
   クリートを打設し、該コンクリートの固化後、前記ＰＣ
   引張材の端部に螺嵌させたナットをトルクレンチを使用
   して一定の回転力に達するまで締めつけることによって
   該ＰＣ引張材を緊張させてプレストレスを付与すること
   を特徴としてなるＰＣパネルの製造方法。