JPH0131475B2 - - Google Patents

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JPH0131475B2
JPH0131475B2 JP58105448A JP10544883A JPH0131475B2 JP H0131475 B2 JPH0131475 B2 JP H0131475B2 JP 58105448 A JP58105448 A JP 58105448A JP 10544883 A JP10544883 A JP 10544883A JP H0131475 B2 JPH0131475 B2 JP H0131475B2
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JP
Japan
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refractory
binder
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powdered
added
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JP58105448A
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English (en)
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JPS59232975A (ja
Inventor
Kunio Furukawa
Kazuyuki Sugyama
Kozo Yamada
Hisatoshi Yasuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HARIMA SERAMITSUKU KK
Original Assignee
HARIMA SERAMITSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、熱間強度、耐食性および作業性にす
ぐれた流し込み施工用耐火物に関する。 窯炉、溶湯容器の内張りに使用される流し込み
施工用耐火物は、一般に結合剤としてアルミナセ
メントが添加されているが、周知のとおり、800
〜1000℃の中間温度域で脱水による強度低下を招
く。また、アルミナセメント中のCaO成分がスラ
グとの反応で低融物を生成し、耐火物の耐食性を
低下させている。 以上の欠点を解決するため、結合剤としてアル
カリ金属ケイ酸塩と、硬化促進剤としてリン酸塩
とを併用し、そのシリカゲル硬化を狙つたもの
が、例えば特開昭53−110613号および特開昭53−
125416号で知られている。しかし、これらの耐火
物は、アルミナセメントを使用した場合のような
熱間強度および耐食性の低下がないものの、硬化
促進剤として具体的に示されているピロリン酸
塩、難溶性トリポリリン酸アルミニウムなどは、
結合剤との反応が早いため施工時の作業性がきわ
めて悪い。すなわち、加水混練後、施工に好適な
流動性を持続するいわゆる可使時間のコントロー
ルが容易でなく、気温の高い夏場ではこの傾向が
顕著である。 そこで本発明では、結合剤として粉末ケイ酸ソ
ーダとし、その硬化促進剤としてリン酸ガラスを
使用することにより、上記従来の欠点を解決した
ものである。この結合剤と硬化促進剤の組合せが
作業性を向上させる理由は明確ではないが、従
来、硬化剤として知られているピロリン酸塩、ト
リポリリン酸アルミニウムは強酸性で反応性が大
きいために、適正添加範囲が非常に狭い。これに
対して本発明におけるリン酸ガラスは、中性ない
し弱酸性を示し、結合剤との反応性が小さいため
と思われる。 耐火材料の種類、粒度、割合を下記のとおり一
定にし、結合剤と硬化剤の種類、割合のみを変化
させ、可使時間を測定した。 焼結アルミナ 10〜1mm 55wt% 〃 1〜0.3mm 10 〃 〃 0.3mm以下 15 〃 炭化珪素 1mm以下 15 〃 石油系ピツチ 1mm以下 5 〃 第1表はその結果を示すもので、粉末ケイ酸ソ
ーダと粉末リン酸ガラスの組合せはきわめて緩慢
な変化を示す。したがつて、適正添加割合の許容
範囲が広く、可使時間のコントロールが容易とな
り、また気温の変動にも左右されない。なお、こ
こで比較の硬化促進剤として粉末トリポリリン酸
アルミニウムを挙げたのは、従来、最も一般的に
使用されているからである。
【表】 本発明は、耐火性材料に結合剤として外掛で粉
末ケイ酸ソーダ0.1〜2wt%、及び硬化促進剤とし
て外掛で粉末状リン酸ガラス0.5〜5wt%を添加し
てなることを特徴とした流し込み施工用耐火物で
ある。 本発明を更に詳述すれば、まず、耐火性材料は
電融または焼結のアルミナ、仮焼アルミナ、ボー
キサイト、バン土頁岩、シリマナイト、カイヤナ
イト、合成ムライト、シヤモツト、ろう石、珪
石、粘土、溶融シリカ、スピネル、炭化珪素、窒
化珪素、シリコン、黒鉛、無定形炭素ジルコン、
ジルコニア、クロム鉱などから選ばれる一種また
は二種以上が使用できる。 結合剤としての粉末ケイ酸ソーダは、粒径0.3
mm以下の白色粒状で、耐火物の結合剤として既に
よく知られている。耐火材料に対して外掛で
0.1wt%未満では、耐火物の養生強度発現が不十
分であり、2wt%を超えると耐火性が耐火材料に
比べて低いため熱間強度、耐食性を低下させる。
最適の割合は、0.3〜1.5wt%である。 硬化促進剤の粉末状リン酸ガラスは、粒径0.1
mm以下の白色粒状であり、その化学成分は
P2O530〜80wt%、SiO2またはB2O320wt%以下、
金属酸化物15〜60wt%である。各成分に対応す
る原料化合物を配合し、200〜1500℃、好ましく
は800〜1200℃にて溶融し、冷却することで製造
される。耐火材料に対して外掛で0.5wt%未満で
は硬化促進剤が不十分であり、5wt%を超えると
耐火物の施工可能な時間が短かくなつて作業性が
悪いとともに、耐火性に劣る硬化促進剤の多量の
添加で熱間強度および耐食性を低下させる。 以上のケイ酸ソーダ、リン酸ガラスはいずれも
粉末状であるが、これは耐火物に保存性を付与さ
せるためである。施工時には水分を添加し、十分
混練後、流し込み施工する。 ところで、炭素あるいは炭化物は溶融金属に対
して濡れにくく、かつ高融点のすぐれた耐火材料
であるが、反面、酸化しやすいという欠点があ
る。そこで炭素あるいは炭化物を配合した耐火物
は、従来は酸化防止剤の添加が行われている。し
かし、その添加は低融物の割合をさらに増すこと
になりまた経済的にも不合理なものであつた。 本発明では、硬化促進剤として添加する粉末状
リン酸ガラスが酸化防止剤の効果を兼ね備えてい
ることがわかつた。リン酸ガラスが耐火物使用中
の高温で500℃付近から軟化溶融し、原料粒子を
被覆して、酸素との反応をしや断するからと考え
られる。 本発明において炭素または炭化物として使用し
うるものは、リン状黒鉛、土状黒鉛、カーボンブ
ラツク、石油系ピツチ、石炭系ピツチ、コーク
ス、炭化珪素、炭化硼素などの一種または二種以
上である。 以上からなる流し込み施工用耐火物は、さらに
この種の耐火物の添加物として既知なる分散剤、
フアイバー類、金属粉、酸化防止剤、結合剤など
を添加してもよい。例えばアルミナセメントをさ
らに添加してもよいが、熱間強度および耐食性を
低下させないために、3wt%以下にしなければな
らない。 本発明の流し込み施工用耐火物は以上にも述べ
たとおり、結合剤として粉末状ケイ酸ソーダ、そ
の硬化促進剤として粉末状リン酸ガラスを使用す
ることによつて、微妙な添加量の違い、あるいは
夏場などの気温の上昇に殆んど影響されることな
く、適正な可使時間が得られる。したがつて作業
性がよく、得られる施工体も緻密質となり、すぐ
れた熱間強度および耐食性を示す。 また、粉末リン酸ガラスは高温化で軟化溶融
し、原料粒子を被覆する作用をもち、耐火材料中
に炭素または炭火物を配合する場合はその酸化防
止効果がある。 つぎに本発明実施例、比較例および従来例を第
2表に示す。 同表において本発明実施例1〜9は、いずれの
試験結果も良好である。比較例1、2は結合剤、
硬化促進剤とも本発明と同種であるが、その添加
割合が本発明の限定割合から外れている。このた
め、硬化促進剤の添加量の少ない比較例1は可使
時間が長く、施工性の面から実際には使用できな
かつた。逆に添加量の多い比較例2は、材料温度
15℃でも十分な可使時間が得られず、25℃では混
練後、直ちに硬化して全く使用できなかつた。 結合剤としてアルミナセメントを添加した従来
例1〜4は、他の例に比べて乾燥後の強度は大き
いが、加熱後および高温下の強度が劣り、その結
果、耐食性も他の例に比べて格段に劣つている。 また、炭化物および炭素を配合した例では、硬
化剤として粉末リン酸ガラスを添加した本発明実
施例1〜6が、比較例1、2および従来例3〜7
に比べて耐酸化性にすぐれている。
【表】
【表】
【表】 本発明の流し込み施工用耐火物は、鉄鋼工業
炉、非鉄金属工業用炉、化学工業炉用炉、窯業用
炉などの炉材として使用できる。 本発明実施例3の配合物で高炉樋の内張り施工
を行つたところ、気温の高い夏場であるにもかか
わらず安定した可使時間を示し、溶損速度も6
mm/千t銑鉄と良好なものであつた。これに対
し、硬化促進剤としてトリポリリン酸アルミニウ
ムを添加した従来タイプは、耐火性材料の種類、
粒度、割合、あるいは施工時の気温などに可使時
間が大きく影響され、緻密質の内張りが得られ難
く、溶損速度は7〜10mm/千t銑鉄であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 耐火性材料に、結合剤として外掛で粉末ケイ
    酸ソーダ0.1〜2wt%、及び硬化促進剤として外掛
    で粉末リン酸ガラス0.5〜5wt%を添加してなるこ
    とを特徴とした流し込み施工用耐火物。
JP58105448A 1983-06-13 1983-06-13 流し込み施工用耐火物 Granted JPS59232975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58105448A JPS59232975A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 流し込み施工用耐火物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58105448A JPS59232975A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 流し込み施工用耐火物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59232975A JPS59232975A (ja) 1984-12-27
JPH0131475B2 true JPH0131475B2 (ja) 1989-06-26

Family

ID=14407866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58105448A Granted JPS59232975A (ja) 1983-06-13 1983-06-13 流し込み施工用耐火物

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62176963A (ja) * 1986-01-29 1987-08-03 新日本製鐵株式会社 流し込み施工される高炉出銑孔周り充填材
JP2556418B2 (ja) * 1992-07-14 1996-11-20 大光炉材株式会社 不定形耐火材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59232975A (ja) 1984-12-27

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