JPH0131416Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は複数台の工作機械をライン化して配
列した工場において、工作機械より発生する切粉
を集中搬出処理する切粉処理システムに関する。

〈従来の技術〉 従来、工作機械より発生する切粉の搬出は、第
１図に示すごとく、 (イ) 複数台の工作機械Ａ，Ｂ，Ｃからの切粉をチ
ツプコンベヤ４，５にて切粉集積缶７に搬送、
トラツク８で搬出する。

(ロ) 工作機械上Ａ，Ｂ，Ｃおよび被削物やその周
辺に飛散した切粉は個別の可搬型エヤーバキユ
ーム装置６に吸引、蓄積したエヤーバキユーム
装置のホツパーが一杯になれば廃棄していた。

しかるに、上記(イ)、(ロ)の間には、関連性がな
く、チツプコンベヤ４，５はほぼ自動化がなされ
ているが、エヤーバキユーム装置６については、
そのホツパーに集積された切粉は、人力により廃
棄していた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上記従来の切粉処理装置は、上述のように、各
工作機械上および被削物やその周辺の切粉をエヤ
ーバキユーム装置ホツパに蓄積した切粉の廃棄
は、結局のところ人手で処理しなければならない
不都合があつた。

この考案は、従来の切粉処理装置における上述
の不都合をなくするためになされたものであつ
て、各工作機械上の被削物やその周辺の切粉を吸
引搬送し、ホツパに蓄積し、チツプコンベヤライ
ンへ放出し、チツプコンベヤラインで集中搬送、
搬出処理できる切粉処理システムを提供しようと
するものである。

〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この考案は、複数台
の工作機械を系列的に配列した工場システムにお
いて、各工作機械に接続され、発生した切粉を工
作機械外に搬送する枝チツプ搬送手段と、枝チツ
プ搬送手段の各端部に接続し、技チツプ搬送手段
により搬送された切粉を枝チツプ搬送手段外へ搬
送する主チツプ搬送手段と、主チツプ搬送手段端
部に設けられた切粉集積手段と： 各工作機械の上部、周辺部、被工作物上および
内部の切粉をそれぞれ負圧により吸引する吸引ホ
ースと、各吸引ホースで吸引した切粉をエヤー枝
配管を介して工作機械外へ移送するエヤー主配管
と、エヤー主配管内切粉を前記主チツプ搬送手段
へ移送するエヤーバキユウム装置とからなること
を特徴とするものである。

〈作用〉 このようにして、この考案の切粉処理システム
は、複数台の工作機械を相互に系列化して配設し
た工場内において、各工作機械毎に配設した切粉
吸引ホース、エヤーバキユーム装置および各吸引
ホースを連結する配管、エヤーバキユーム装置内
に吸引した切粉をチツプコンベアに移送するホツ
パから、工作機械から発生する切粉の処理に、作
業者を必要とするのは機械上、機械周辺、被工作
物上、被工作物内部に入り込んだ切粉をエアー吸
引ホースで吸引するときのみであるから半自動的
な集中処理が可能となる。

〈実施例〉 以下、図面に基づいて、この考案の一実施例に
ついて説明する。

第１図は、この考案による実施例の切粉処理態
様を示す、第１図では工作機械Ａ，Ｂ，Ｃの３台
に発生する切粉処理システムを示している。説明
を簡単化するため、工作機械Ａから発生する切粉
の処理を代表例として説明する。

第１図の装置は、工作機械Ａに接続され、工作
機械Ａ，Ｂ，Ｃに生じた切粉を工作機械外に搬送
する枝チツプコンベヤ４と、枝チツプコンベヤ４
の端部に接続し、枝チツプコンベヤ４で搬送され
た切粉を開口部１０から枝チツプコンベヤ４外へ
搬送する主チツプコンベヤ５と、主チツプコンベ
ヤ５の終端部に設けられた切粉集積缶７と：ま
た、工作機械Ａ，Ｂ，Ｃも同様の上部、周辺部、
ワーク上および内部の切粉エヤーバキユーム装置
１１の負圧により吸引ホース１４、エヤー枝配管
１３およびエヤー主配管１２およびエヤーバキユ
ーム装置１１内切粉集積ホツパ１５へ集中蓄積さ
れる。

そして、切粉集積ホツパ１５内の切粉は開口部
１６から主チツプコンベヤ５により切粉集積缶７
に集中蓄積される構造になつているから、切粉集
積缶７をトラツクで搬送することにより殆んど人
手を要することなく切粉を集中処理できる。

〈考案の効果〉 したがつて、実施例の切粉処理システムを使用
することにより、工作機械が何台あつても、工作
機械より発生する切粉の処理に人手を必要とする
のは、機械上、周辺やワーク上、内部に入り込ん
だ切粉をエヤ吸引ホースで吸引するときのみとな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の切粉処理システムの概略構成
を示す斜視図、第２図は従来の切粉処理システム
の構成を示す斜視図である。 図面中、Ａ，Ｂ，Ｃは工作機械、４は枝チツプ
コンベヤ、５は主チツプコンベヤ、６，１１はエ
ヤーバキユーム装置、７は切粉集積缶、１２はエ
ヤー主配管、１３はエヤー枝配管、１４は吸引ホ
ース、１５は切粉集積ホツパである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数台の工作機械を系列的に配列した工場シス
   テムにおいて、各工作機械に接続され、発生した
   切粉を工作機械外に搬送する枝チツプ搬送手段
   と、枝チツプ搬送手段の各端部に接続し、技チツ
   プ搬送手段により搬送された切粉を枝チツプ搬送
   手段外へ搬送する主チツプ搬送手段と、主チツプ
   搬送手段端部に設けられた切粉集積手段と： 各工作機械の上部、周辺部、被工作物上および
   内部の切粉をそれぞれ、負圧により吸引する吸引
   ホースと、各吸引ホースで吸引した切粉をエヤー
   枝配管を介して工作機械外へ移送するエヤー主配
   管と、エヤー主配管内切粉を前記主チツプ搬送手
   段へ移送するエヤーバキユーム装置とからなるこ
   とを特徴とする切粉処理システム。