JPH01314110A - コンクリート板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、表面に化粧溝を設けたコンクリート板を製
造する際に用いるコンクリート板の製造方法に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来、コンクリート板を製造する方法として、鋼線をベ
ッド上に敷設し、このベッドに沿ってコンクリートペー
ストが充填された自動成型機を走行させ、走行と同時に
自動成型機からベッド上にコンクリートペーストを打設
し、コンクリートペーストの養生、硬化を行うことより
コンクリート板を形成するものがあった。そして、コン
クリート板の表面に化粧溝を形成する場合には、化粧溝
を彫刻するためのルータを自動成型機に連結し、自動成
型機からコンクリートペーストを打設すると同時にコン
クリートペーストの表面に化粧溝を形成していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、この方法では、ルータを自動成型機に連結して
いたので、自動成型機の走行方向と同方向にしか化粧溝
が形成できなかった。そのため、化粧溝の意匠が同一に
なり、コンクリート板の意匠が単調になっていた。また
、コンクリートペーストの柔らかい状態で化粧溝を形成
すると、化粧溝の緑が崩れやすく、輪郭の明瞭な化粧溝
が形成できなかった。

したがりて、この発明の目的は、コンクリート板の表面
に種々の意匠の化粧溝が明瞭に形成できるコンクリート
板の製造方法を徒供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明のコンクリート板の製造方法は、自動成型機に
コンクリートペーストを充填するとともにベッド上に鋼
線を敷設し、前記自動成型機をこのベッドに沿って走行
させるとともに前記ベッド上に前記コンクリートペース
トを打設してコンクリート板を形成し、このコンクリー
ト板の表面に化粧溝を形成するコンクリート板の製造方
法において、前記化粧溝を前記コンクリートペーストを
打設した後の半硬化状態または硬化状態において形成す
ることを特徴とするものである。

〔作　用〕

この発明の構成によると、化粧溝の形成をコンクリート
ペーストを打設した後の半硬化状態または硬化状態にお
いて行うようにしたので、化粧溝を自由な方向に形成す
ることができ、意匠に優れたコンクリート板を形成する
ことができる。しかも、化粧溝はコンクリートペースト
の半硬化状態または硬化状態において行うので、化粧溝
の縁が崩れることがな（、輪郭を明瞭社表すことができ
る。したがって、コンクリート板の意匠を一層向上させ
ることができる。

〔実施例〕

この発明の一実施例を第１図ないし第４図に基づいて説
明する。

第１図（Ａ）〜（Ｆ）はプレストレスが与えられたコン
クリート板８の製造工程を示す説明図である。

第１図（Ａ）は、砕石プラント１の略断面図である。上
部の開口から投入された石等は砕石＄９１ａにより粉砕
されて適正なサイズの骨材７に製造される。

第１図（Ｂ）は、バッチャ−プラント２の略断面図であ
る。砕石プラント１で製造された骨材７は、水１２およ
びセメント１３と混ぜ合わされ、撹拌されてコンクリー
トペースト５に製造される。

第１図（Ｃ）は、鋼線４を敷設した状態のベッド３の斜
視図である。鋼線４には両端に設けたワイヤテンショナ
（図示せず）により所定の引張力がかけられている。

第１図（Ｄ）は、自動成型機６の略断面図である。この
自動成型機６には、バッチャ−プラント２で製造された
コンクリートペースト５が上方の注入口６ａから供給さ
れている。自動成型機６の下端には吐出口６ｂが設けて
あり、コンクリートペースト５をベッド３上に打設する
。

第１図（Ｅ）は、ベッド３上に打設されたコンクリート
ペースト５が硬化してコンクリート板８となった状態の
斜視図である。ベッド３内には温水器９から引かれたバ
イブ１４によって温水が流通されてあり、上面に打設さ
れたコンクリートペースト５の養生、硬化を促進してい
る。

第１図（Ｆ）は、連続成型されたコンクリート板８のカ
ッターｌＯによる切断の状態を示す側面図である。コン
クリート板８は必要に応じて任意の長さに切断される。

この実施例によるコンクリート板８の製造手順を説明す
る。砕石プラント１により石を粉砕して骨材７を製造す
る。この骨材７を水１２およびセメント１３とともにバ
ッチャ−プラント２に投入して撹拌し、コンクリートペ
ースト５を製造する。

一方、ベッド３には所定の本数の鋼線４を配置し、両端
をワイヤテンショナで引張力を与えた状態で固定してお
く、バッチャ−プラント２で製造したコンクリートペー
スト５を自動成型ａ６に充填する。この自動成型機６を
ベッド３に沿って走行させると同時に、コンクリートペ
ースト５をベッド３上に打設する。ベッド３内に温水を
流通させてコンクリートペースト５を養生、硬化させる
。半硬化した状態でコンクリートペースト５の表面にル
ータ（溝彫刻線９圓示せず）で化粧溝１１を自由な意匠
に形成する。コンクリートペースト５が硬化してコンク
リート板８となった状態において、カッター１０で所定
の寸法に切断することによりコンクリート板８が完成す
る。

なお、第２図ないし第４図はこの実施例によって形成さ
れた各種化粧溝１１を有するコンクリートＪｒｆｉ８の
斜視図である。第２図においては、コンクリート板８の
長手方向に対して斜めに化粧溝１１が形成しである。ま
た、第３図においては、コンクリート板８の長手方向と
平行に化粧溝１１を形成し、かつ先端を断続させた状態
で形成しである。

第４図においては、化粧溝１１をコンクリート板８の長
手方向および短手方向にずらせた状態で形成しである。

また、化粧溝１１が形成されたコンクリート板８には施
釉処理を施す、この処理は以下の手順により行う。化粧
溝１１を形成したコンクリート板８を３００°Ｃで５時
間乾燥させる。このコンクリート板８に釉薬を１０００
ｇ／ｎｆで施し、焼成炉において８５０℃で１時間焼成
する。焼成したコンクリート板８を水中に３０分間浸漬
し、６０℃。

９８％ＲＨの条件で３日間蒸気養生させ、そののち再水
和させる。

この実施例の方法によると、コンクリート板８へのルー
タによる化粧溝１１の形成をコンクリートペースト５を
打設した後の半硬化状態において行うようにしたので、
化粧溝１．１を自由な方向に形成することができる。し
たがって、コンクリート板８の意匠に多様性を持たせる
ことができる。

しかも、化粧溝１１の形成をコンクリートペースト５の
半硬化状態において行うので、化粧溝１１の縁が崩れる
ことがなく、輪郭を明瞭に表すことができる。したがっ
て、コンクリート板８の意匠を一層向上させることがで
きる。また、コンクリート板８に施釉処理を行うことに
より、コンクリート板８の仕上がり状態を良くし、強度
を高めることができる。

なお、前記実施例においては、化粧溝１１の形成をコン
クリートペースト５の半硬化状態において行ったが、コ
ンクリートペースト５が完全に硬化した状態において行
ってもよい。

〔発明の効果〕

この発明のコンクリート板の製造方法によると、化粧溝
の形成をコンクリートペーストを打設した後の半硬化状
態または硬化状態において行うようにしたので、化粧溝
を自由な方向に形成することができ、意匠に優れたコン
クリート板を形成することができる。しかも、化粧溝は
コンクリートペーストの半硬化状態または硬化状態にお
いて行うので、化粧溝の縁が崩れることがなく、輪郭を
明瞭に表すことができる。したがって、コンクリート板
の意匠を一層向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）〜（Ｆ）はこの発明の一実施例のコンクリ
ート板の製造工程を示す説明図、第２図ないし第４図は
表面に種々の意匠の化粧溝を形成したコンクリート板の
斜視図である。 ３・・・ベッド、４・・・鋼線、５・・・コンクリート
ペースト、６・・・自動成型機、８・・・コンクリート
板、１１・・・化粧溝 （Ａ）　　　　　　　　　　　　　　　（８）（Ｄ）　
　　　　　　　　　　　　　　（Ｃ）（Ｅ）　　１４（
Ｆ） 第２ＷＩ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 自動成型機にコンクリートペーストを充填するとともに
   ベッド上に鋼線を敷設し、前記自動成型機をこのベッド
   に沿って走行させるとともに前記ベッド上に前記コンク
   リートペーストを打設してコンクリート板を形成し、こ
   のコンクリート板の表面に化粧溝を形成するコンクリー
   ト板の製造方法において、前記化粧溝を前記コンクリー
   トペーストを打設した後の半硬化状態または硬化状態に
   おいて形成することを特徴とするコンクリート板の製造
   方法。