JPH01313580A - ポリエチレンテレフタレートフィルムの接着法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリエチレンテレフタレート（以下、ＰＥＴと
略称する）フィルムの接着法に関するものであり、詳し
くは、ＰＥＴフィルムと被接着物とを強力に接着するた
めの接着法に関するものである。

〔従来技術とその課題〕

従来、液晶セルやタッチパネルなどの透明基材を構成要
素とする電子部品においては、その透明基材としてガラ
ス板が利用されてきたが、近年、ガラス板に代えて高分
子フィルムを使用したものが増加しつつある。高分子フ
ィルムは、で 可撓性があり加工性も良好で軽量〆ある上に、ガラスの
ように割れる心配がないので望ましい。

高分子フィルムとしては、その用途に応じて種々のもの
が選定されるが、通常、透明性及び強度面からはＰＥＴ
フィルムが利用されている。

しかしながら、ＰＥＴフィルムの場合、接着としては一
般的に２．３　ｋｇ／　２　！；　ｍｓ以上のものが要
求されるが、ＰＥＴフィルムの接着においては、この目
標値を達成することは難しかった。

そのため、ＰＥＴフィルムを構成要素とする液晶セルは
信頼性及び寿命に問題点があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者等は上記実情に鑑み、ＰＥＴフィルムの接着力
を向上させる方法につき鋭意検討した結果、特定の接着
剤を用い、そして、ＰＥＴフィルムの接着面を紫外線処
理することにより、ＰＥＴフィルムの接着が強固になる
ことを見い出した。

即ち、本発明の要旨は、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと被接着物との接着において、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムの接着面を予め紫外線照射処理し、
かつ接着剤として飽和ポリエステル系接着剤を用いるこ
とを特徴とするポリエチレンテレフタレートフィルムの
接着法に存する。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明のＰＥＴフィルムとしては、エチレンテレフタレ
ート単位を７ｏモル係以上含有するポリエステルフィル
ムであればよく、その厚さは通常、コ０−２００μｍで
ある。

一方、被接着物としては、通常、ＰＥＴ、ポリサルホン
、ポリエーテルサルホン、ポリ塩化ビニリデン等の高分
子フィルム又はシートが挙げられ、なかでも、ＰＥＴフ
ィルムが望ましい。

これらの高分子フィルム又はシートは必要に応じて、片
面又は両面に、例えば、酸化錫、酸化インジウム等よシ
なる導電膜又は樹脂塗膜を設けたものでもよい。また、
その他の被接着物として、例えば、アルミニウム、銅等
の金属板及びガラス板も挙げられる。

本発明は、上述のＰＥＴフィルムと被接着物を接着剤を
用いて接着する場合において、ＰＥＴフィルムの接着面
を予め紫外線で照射処理しておくことが必須の要件であ
る。この処理に用いる紫外線としては波長がコア　０　
ｎｍ以下のものが好ましく、特に／ｌＯ〜／りｏｎｍ（
特に１ｇｇｎｍ）と２！ｒＯ〜２ＡＯｎｍ（特に２に’
１ｎｍ）の両方の波長を含むものが効果的である。

紫外線の照射は通常、大気中で実施することができ、処
理温度は０−４０ｏ℃、好ましくは１ｏ−ｔＩｏ℃であ
る。また、照射量は照射時間や照射距離などによシ調節
することができるが、例えば、りθＷ紫外線ランプを用
いた場合には、照射距離が／　０−　！；　Ｏｍで照射
時間が１０秒〜５分程度が好適である。なお、被接着物
としてＰＥＴを用いる場合には、被接着物の接着面にる
ことも必須の要件である。飽和ポリエステル系接着剤と
しては、ＰＥＴのエチレングリコール成分の一部をポリ
グリコールなどによシ変性したものが好適に用いられ、
通常の市販品を用いることができる。例えば、ＰＥＴの
エチレングリコール成分の３〜ＳＯモルチをポリエチレ
ングリコールにより置換した、下記構造式で示される変
性エーテル型飽和ポリエステル接着剤が挙げられる。

００Ｃ＋ｃｏ　＋ｎ この飽和ポリエステル系接着剤は通常、有機溶剤に溶解
させて使用するが、用いる有機溶剤は接着剤の塗布方法
及び被接着物の種類などをド、ワイヤーバーなどの公知
の方法が挙げられる。塗布する接着剤の膜厚は、通常５
〜５０μｍ程度である。接着剤は通常、ＰＥＴフィルム
の接着部に塗布するが、場合により、被接着物の接着部
に塗布しても、また、その両面に塗布してもよい。

接着剤の塗布後、ＰＥＴフィルムと被接着物とを貼り合
せて両者の接着を行なうが、この処理は通常、ｌＯＯ〜
ｉｔ、ｏ℃の温度で１０秒〜／、１０分程度、熱圧着す
ることにより行なうことができる。なお、必要に応じて
、貼り合せ前の接着剤層は１０−１２０℃の熱風で乾燥
することによシ、溶剤の実質的全部を除去しておくこと
が好ましい。

〔実施例〕

次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限シ、以下の実施例に限定さ
れるものではない。

実施例／ 厚み１００μｍの二軸延伸ＰＥＴフィルムの表面に、／
ｇ！ｒｎｍと２３　’ｌ　ｎｍの波長の紫外線を合わせ
てｑｏｔｓ以上発生し、／ｇ！ｒｎｍとコｊ’　ＩＩ　
ｎｍの比率が３：ｌｏであるりＯＷ低圧水銀灯〔セン特
殊光源株制〕を用いて紫外線を空気中常温下２０　ｎｍ
の距離で２分間照射した。

とのＰＥＴフィルムの表面に飽和ポリエステル系接着剤
〔富士写真フィルム■製、商品名スタフィックス〕の９
０重量％イソホロン希釈溶液をスクリーン印刷によって
幅３０ｍ、長さ２００關、厚み約２５μｍに塗布した後
、熱風乾燥機にて１）０℃の温度で６０分間加熱を行な
い、接着剤中の溶剤を完全に除去した。このＰＥＴフィ
ルムともう一枚同様に紫外線処理したＰＥＴフィルムと
を紫外線照射面を向かい合わせて貼り合わせ、ｌｌＩθ
℃、／　ｋＱ　／　ｃｒｌで６θ秒間熱圧着を行なった
。

このサンプルを幅１０ｍ、長さｉｓｏ■にカットし、表
面性測定機〔新東科学■製ＨＥ　Ｉ　ＤＯＮ−／Ｇｆ型
〕にて室温下１００ｍ／分の移動速度で剥離強度を求め
たところ３．ｏｋｙ／コ５ＩＩＩＩ＋であった。

比較例／ ＰＥＴフィルム表面に紫外線を照射しなかりたこと以外
は実施例１と同様にして接着を行なった。得られたサン
プルについて実施例１と同様にして剥離強度を求めたと
ころ／Ｊ　ｋＱ　／　２５■であった。

比較例コ 飽和ポリエステル系接着剤のｅｏ重量％イソホロン希駅
溶液のかわシにウレタンニジストマー系接着剤のＩＩｏ
重量重量クシクロヘキサノン希釈溶液い、溶剤の除去を
ｇＯ℃の温度で３０分間行なりたこと以外は、実施例１
と同様にして接着を行なった。このサンプルについて実
施例１と同様にして剥離強度を求めたところ７．５ｋＱ
　／　２　！；　ｗｍであった。

第　　７　　表 〔発明の効果〕

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリエチレンテレフタレートフィルムと被接着物
   との接着において、ポリエチレンテレフタレートフィル
   ムの接着面を予め紫外線照射処理し、かつ接着剤として
   飽和ポリエステル系接着剤を用いることを特徴とするポ
   リエチレンテレフタレートフィルムの接着法。