JPH01313045A - Ｍｒｉ装置の会話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気共鳴現象を利用した医用画偉診断装置（
ＭＲＩ装置）の被検者と操作者との双方通話が可能な会
話装置に関する。

〔従来の技術〕

ＭＲＩ装置においては、磁場の強さが高度に均一な静磁
場中におかれた被検者に傾斜磁場および高周波山場を印
加し、被検者の特定の断層面内に含まれる例へは水素原
子に磁気共鳴を起こさせ、と位置情報とに基づいて断層
像を再構成し、画像弐示するものである。前記静磁場、
傾斜磁場、および高周波磁場を発生するマグネットの周
辺には強い漏れ磁界が存在するので、装置の制御指令や
信号処理を行うコンビエータに悪影響を及ぼすことを避
けるために、コンビエータやその操作卓拡漏れ磁界の影
響が及ばない十分離れた場所に配されるか、あるいは磁
気シールド壁や電磁波シールド壁を隔てた別室に配置さ
れる。

ところで、ＭＲＩ装置による断層像の可視化は数十分間
にも及ぶ場合があシ、被検者はこの間操作者の指示に従
って特定の姿勢を保持したシ、姿勢を変えたシする必要
があシ、離れた場所にある操作者と被検者との意思を通
じ合う会話装置を必要とする。ところが、マグネットに
はそれぞれの磁場の強さを高度に均一に保持することが
求められるので、例えば電磁形のスピーカやマイクロホ
ンなどそれ自体磁界を発生する電気音響変換器をマグネ
ットの被検者（収容）チ１−プ内に設けることはできな
い、また静電形や圧電形などの電気音響変換器において
も金属部品を用いたものは、その強磁性による磁界の変
歪や渦電流の発生による磁界の乱れを生ずるために好ま
しくないなどの問題があ〕、止むを得ずマグネットが配
設された部屋の壁にスピーカを配して操作者からの指示
を一方的に被検者に伝えているのが現状である。

〔発明が解決しようとする課題〕

部屋の壁にスピーカを取シ付は九場合、部屋の音響イン
ピーダンスと細長い被検者チェープ内のｆ４１インピー
ダンスとが大幅に異なるために、被検者チェープ内に収
容された被検者が放送される操作者の指示を聞き取りＫ
くいという問題が発生する。また、被検者の声を操作者
に伝えることができない、なお、ＭＲＩ装置の撮像時間
は長い場合には数十分間にも及ぶことがらや、この間被
検者は狭い被検者チューブ内で指示された姿勢を崩すこ
となく静止していることが求められるので、被検者は精
神的、肉体的苦痛を強いられる。このようなストレスは
心拍数の増加や臓器の変歪等を招き、得られた断層像が
平常状態と異なったものとな）１画像診断に悪影響を及
ぼす、被検者と操作者の相互通話は被検者の動揺の緩和
に役立つものであル、双方通話が可能な会話装置が望ま
れる。

この発明の目的は、マグネットの磁場の均一性を損うこ
となく双方通話が可能な会話装置を得ることＫある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決する虎めに、この発明によれば、高均一
磁場中におかれた被検者に傾斜磁場および高周波磁場を
印加して磁気共鳴を励起し磁気共鳴信号を検出するマグ
ネットとその操作卓とが互いに離隔した場所に配された
ＭＲＩ装置において、複合圧電シート形電気音響変換器
からなり前記マグネットの被検者収容チェーンの内壁面
に取９付けられた被検者側会話装置部と、この被検者側
会話装置部に増幅部を介し連結され前記操作卓側に配さ
れた操作者側会話装置部とを備えてなるものとする。

〔作用〕

上記手段において、マグネットの被検者チェーンの内壁
面に取付けられる被検者側会話装置部を圧電シート形電
気音響（音響電気）変換器としての薄形パネルスピーカ
および薄形パネルマイクロフォンで構成したことくよシ
、圧電シート形電気音響変換器（以下シート形変換器と
略称する）が高分子フィルムに圧電セラミック粉末を分
散させた複合圧電シートまたは圧電性を有するポリふっ
化ビニリデンフィルムの両面に電極としての非磁性薄膜
を形成したものからなり、自らは磁界を発生せず、ナベ
て非磁性材で構成されるので磁場の均一性を乱さず、か
つ電極が薄膜であるが故に遇流換も少いなどマグネット
の性能に悪影響を及ぼさないので、操作卓側に配された
操作者側会話装置部との間での双方通話を磁場の均一度
に悪影響を及ぼすことなく行うことが可能に々る。

〔実施例〕

以下この発明を実施例に基づいて説明する。

第１高はこの発明の実ａ鉤装置を示す概略構成図、第２
図は実施例装置における圧電シート形変換器を示す断面
図、第３図はシート形変換器の配置図である。図におい
て、１はマグネットであ〕、普通絶縁材で筒状に形成さ
れる被検者チェーン５の外側には、これに支持され九傾
斜磁場コイル３および枠体に支持された静磁場コイル２
が配され、被検者チー−プ５の内側には高周波コイル４
が配されるとともに、移動ベット装置７に載せられた被
検者８が収容される。マグネット１は操作室１０２と例
えは磁気シールド壁１０３によって仕切られたマグネッ
ト室１０１に設置される。操作室１０２１／Ｃｕコンビ
慕−夕やコンソール卓とトモに操作卓６が配設され、撮
像に必要な装置の制御や信号処理の指令が行われる。

上述のように構成されたＭＲＩ装置において、静磁場コ
イル２を励磁して被検者チ皐−ブ５の中空部内に図中破
線で示す球状の領域に均一磁場９を発生させ、この領域
内に可視化しようとする被検者８の断層面を位置させ、
傾斜磁場および高周波磁場を印加して断層面からのＮＭ
Ｒ信号を高周波コイル４で検出する。

会話装置は被検者チ１−ブ５の内周側に取付けられた被
検者側会話装置部１０と、これにシールド線１７および
増幅器１５を介して接続されたスピーカ１２．マイクロ
ホン１３からなる操作者側会話装置部１１とで構成され
、被検者側会話装置部１０と増幅器１５との間には電気
的ノイズを遮断するための７オトカプ２などが必要に応
じて設けられる。被検者側会話装置部に設けられる圧電
シート形変換器２０としてのノ（ネルスピーカ、）くネ
ルマイクロホンは、第２図にその断面図を示すように、
圧電シート２１の両面に電極２２および２６として非磁
性金属からなるス／＜ツタ層または蒸着膚を形成したも
のを変換素子とし、これにプラスチックフィルムからな
る振動板２４を接着したものからなり、グラスチック発
泡体からなる支持枠２５を介して被検者チェーン５の内
周面に取り付けられる。圧電シートとしては圧電性を有
するポリふり化ビニリデンフィルムを用いたものと、チ
タン酸ジルコン酸鉛の粒子を熱硬化性樹脂フィルムの中
に並列分散させた複合圧電シートが知られており、後者
における振動板を含め九変換素子の厚みは数百μｍ　と
極めて薄く、かつ電気−音響変換効率が高く安価なもの
が得られる。

また被検者側会話装置部１０におけるノくネルマイクロ
ホン３１とパネルスピーカ３２の被検者チェープ５内に
おける配設位置は、第３図にその一例を示すようにパネ
ルマイクロホン３１を内壁面の上方に配して被検者の発
声の集音をよ＜　Ｌｌ、：ネルスピーカ６２を内壁面の
側方に配するととＫよって互いの音の干渉を防ぐことが
できる。なお、シート形変換器は電気と音の変換に可逆
性を有するので、スピーカとマイクロホンを一つのシー
ト形変換器で兼ねることも可能であるが、筒状の被検者
チェーブ内での残響の影響を避けるためＫは別体とする
ことが好ましい、また、被検者チェーンの軸方向におけ
る変換器の配役位置としては変換器が常に被検者の頭部
に近い位置にあることが好ましいが、変換器２０の電極
２２．２３に発生する渦電流を極力小さくして磁場の乱
れを防ぐためには電極を貫通する磁束蓋が少いことが好
ましい。

均−磁＃ｈ９の磁束の方向は第１図に矢印で示すように
被検者チューブ５の軸方向であり、傾斜磁場もまた軸方
向になる。したがって、変換器を被検者チェーンの内壁
面に沿って取シ付けることにより、膜状の電極面に平行
に磁束が通るととＫなり、Ｗｉ場の乱れを最小限にする
ことができる。−刃高周波磁場は均一磁場空間９では静
磁場に直交する被検者チューブの直径方向に発生する。

したがって、この部分にシート形変換器を設けると高周
波磁場に僅かながら影響を及ぼす可能性があるので、シ
ート形変換器は被検者チ具−プの中央部を避けた位ｆＩ
ｔＫ設けることが好ましい、ただし、膜状の電極２２．
２３は面方向の抵抗値が比較的高いので渦電流も少い、
したがって、パネルマイクロホンに関しては集音性と高
周波磁場の乱れに対する影響を考慮してその軸方向位置
を決めることができる。

〔発明の効果〕

この発明は前述のように、漏れ磁界の影響を回避できる
場所に別々に配されたマグネット、操作卓それぞれに会
話装置部を設け、かつ被検者側会話装置として圧電シー
ト形音響変換器を被検者チェーンの内壁面に沿って設け
るよう構成した。その結果、圧電シート形音響変換器が
薄いシート状に形成されて非磁性金属膜からなる一対の
電極を有するのみであシ、かつこの電極が被検者チェー
ンの内壁面に沿うよう配されて電極を貫通する磁束が最
小限におさえられることｋよシ磁場の乱れが抑制される
ので、マグネットに磁場の乱れを生じさせることなく被
検者と操作者との双方通話が可能なＭＲＩ装置の会話装
置を提供することができる。また、双方通話が可能にな
ることＫより、操作者の指示を被検者に正確に伝達でき
ると同時に、双方通話によって被検者の精神的動揺が排
除され、これに基づいて平常状態の断層像が得られるな
ど画像診断精度向上に貢献できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実ｍ例装置を示す概略構成図、＃！
２図は実施例装置における圧電シート形音醤変換器を示
す断面図、第３図は実施例装置における変換器の配置を
示す側面図である。 １・・・マグネット、５・・・被検者収容チューブ、６
・・・操作卓、８・・・被検者、９・・・均一磁場、１
０・・・被検者側会話装置部、１１・・・操作者側会話
装置部、１２・・・スピーカ、１３・・・マイクロホン
、１５・・・増幅器、１７・・・シールド線、２０．３
１．３２・・・圧電シート形音響変換器（シート形変換
器）、２１・・・・圧電シー）、２２．２３・・・電極
、２４・・・振動板、２５・・・支持枠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）高均一磁場中におかれた被検者に傾斜磁場および高
   周波磁場を印加して磁気共鳴を励起し磁気共鳴信号を検
   出するマグネットと、その操作卓とが互いに離隔した場
   所に配されたＭＲＩ装置において、複合圧電シート形電
   気音響変換器からなり前記マグネットの被検者収容チュ
   ーブの内壁面に取り付けられた被検者側会話装置部と、
   この被検者側会話装置部に増幅部を介し連結され前記操
   作卓側に配された操作者側会話装置部とを備えてなるこ
   とを特徴とするＭＲＩ装置の会話装置。