JPH10216101A - 核磁気共鳴検査装置 - Google Patents

核磁気共鳴検査装置

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JPH10216101A
JPH10216101A JP9033378A JP3337897A JPH10216101A JP H10216101 A JPH10216101 A JP H10216101A JP 9033378 A JP9033378 A JP 9033378A JP 3337897 A JP3337897 A JP 3337897A JP H10216101 A JPH10216101 A JP H10216101A
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JP
Japan
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magnetic field
sound
noise
subject
gradient magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP9033378A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Miura
嘉章 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検者が感じる騒音を軽減してその苦痛を緩
和する。 【解決手段】 被検者10の耳付近に設けた集音孔22
より騒音を採取し伝音管24を通じてマイクロフォン2
5に導き、位相制御回路29によって適当に位相シフト
を施した後スピーカ26に送ってこれより音響を発生さ
せる。この音響は伝音管24を通じて振動体23に送ら
れ、この振動体23が振動することにより騒音をキャン
セルするような位相関係とされた音響が耳の付近に放射
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、核磁気共鳴現象
(MR現象)を利用してイメージングやスペクトロスコ
ピー測定を行なう核磁気共鳴検査装置に関し、とくに被
検者の苦痛を和らげるように配慮した核磁気共鳴検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴検査装置では、被検体(人
体)を均一な静磁場空間中に配置し、その磁場強度に対
応する共鳴周波数に一致する周波数のRF電力のパルス
的な照射を行なって被検体中の関心領域内の核スピンを
励起し、その後発生するNMR信号を受信してデータを
収集する。その際、受信データに位置情報をエンコード
するため、X,Y,Zの直交3軸の各方向に磁場強度が
傾斜している傾斜磁場Gx,Gy,Gzのパルスを発生
させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
核磁気共鳴検査装置では、騒音により被検者に苦痛を与
えたり、騒音によって被検者の発する音声が操作者に聞
きとれないという問題がある。
【0004】すなわち、実際の核磁気共鳴検査装置で
は、超伝導マグネットなどの主マグネットによって静磁
場を形成するようにしている。そして傾斜磁場はその静
磁場に重畳するよう発生しなければならないため、傾斜
磁場発生用のコイルは主マグネットで囲まれた空間内に
配置されることになる。被検者は静磁場および傾斜磁場
が形成された空間内に置かれる必要があるので、被検者
は主マグネット、傾斜磁場発生用のコイル、励起用RF
コイルおよび受信用RFコイルに囲まれた狭い空間に閉
じ込められたような状態となって検査を受けることにな
る。
【0005】位置情報のエンコードのための傾斜磁場パ
ルスを発生するために傾斜磁場発生用コイルにパルス状
の電流を流すことは強力な静磁場中に電流を流すことを
意味し、大きなローレンツ力が発生することになり、こ
れによって傾斜磁場発生用コイルに大きな振動が発生
し、ひいては大きな騒音を引き起こす。この騒音が上記
のように主マグネットなどに囲まれた狭い空間で生じる
ため、その空間の中にいる被検者は検査中、この騒音に
悩まされ、その苦痛は耐えがたいものとなる。とくに最
近の高速撮像法などに見られるように大きな傾斜磁場パ
ルスを高速に繰り返す場合にひどい状態となる。
【0006】この発明は、上記に鑑み、騒音による被検
者の苦痛を緩和することができるように改善した、核磁
気共鳴検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による核磁気共鳴装置においては、静磁場
を発生する静磁場発生器と、該静磁場に重畳して傾斜磁
場を発生する傾斜磁場発生器と、該静磁場および傾斜磁
場が発生させられる空間内に挿入されるテーブルと、該
テーブルに取り付けられたヘッドレストと、該ヘッドレ
ストに設けられた集音孔および振動体と、該集音孔およ
び振動体にそれぞれ連結される伝音管と、これら伝音管
の他端にそれぞれ取り付けられる音響・電気変換器およ
び電気・音響変換器と、該音響・電気変換器の出力信号
の位相を変えて上記の電気・音響変換器に送る位相制御
器とが備えられることが特徴となっている。
【0008】静磁場および傾斜磁場が発生させられる空
間内では、傾斜磁場パルスの発生に伴って騒音が生じる
が、ヘッドレストに設けられた集音孔および伝音管を通
じてその騒音が音響・電気変換器に伝えられる。この音
響・電気変換器からの出力信号は位相制御器により位相
が変えられて電気・音響変換器に送られる。そのため、
この電気・音響変換器からは、採取した騒音と同じで、
その位相の変えられた音響が生じる。この発生音響は、
伝音管を通じてヘッドレストの振動体に伝えられ、この
振動体が振動することになる。そこで、この振動体か
ら、騒音と同じで位相が違っている音響が放射されるこ
ととなり、この放射する音響の位相を騒音の位相とたと
えば180°異なるものとすることにより、騒音をキャ
ンセルすることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示す
ように、被検者10が横たえられるベッド天板20には
ヘッドレスト21が設けられていて、このヘッドレスト
21により被検者頭部11が保持されるようになってい
る。このベッド天板20は移動可能で、図2に示すよう
に、ガントリ30の空洞部に挿入されることができるよ
うにされている。ヘッドレスト21は図3に示すように
ベッド天板20の端部に取り付けられる。
【0010】ガントリ30は全体として円筒型に形成さ
れており、周囲外壁中に静磁場発生用の主マグネット3
1と、傾斜磁場発生用コイル32が埋めこまれたように
なっている。さらにボディコイル33と呼ばれる全身用
のRF励起およびRF受信兼用のRFコイルも同様に円
筒型ガントリ30の周囲外壁内に埋めこまれたようにな
っている。このガントリ30の空洞部に静磁場が形成さ
れるとともに、これに重畳するように傾斜磁場が発生さ
せられる。傾斜磁場がパルス状に繰り返し連続的に発生
させられるときガントリ30の空洞部内は大きな騒音で
満たされる。
【0011】ヘッドレスト21には、それに頭部11が
保持されたときに、両方の耳が位置するそれぞれの近辺
に集音孔22と、振動体23とが設けられている。振動
体23は、たとえば凸状に突出する形状となっていて適
当な触圧で耳の近辺の頭部11に接触するようにされて
いる。これら集音孔22および振動体23には伝音管2
4がそれぞれ連結されている。この伝音管24はヘッド
レスト21の中に埋めこまれ、さらにガントリ30の空
洞部の外部にまで伸びている。
【0012】この伝音管24のガントリ30外の端部に
は、たとえばコンデンサマイクロフォンなどのマイクロ
フォン25とスピーカ26とがそれぞれ取り付けられて
いる。集音孔22より集音され伝音管24で伝えられた
騒音はマイクロフォン25で電気信号に変換されてアン
プ27で増幅された後位相制御回路29で適当に処理さ
れて位相シフトされ、さらにアンプ28を通してスピー
カ26に送られる。このスピーカ26から放射される音
響は、伝音管24を通して振動体23に伝えられてこの
振動体23が振動し、音響の放射が行われる。なお、マ
イクロフォン25やスピーカ26あるいはそれらの間の
回路等は、この図1では右耳系しか示していないが、左
耳系も同様の構成とする。
【0013】そこで、たとえばこの振動体23から放射
される音響が、集音孔22で採音した音と同じ波形で、
位相のみが180°異なるものとなるようにしておけ
ば、被検者10の頭部11の耳の付近の騒音は振動体2
3から放射される音響によってキャンセルされてしま
い、被検者10の耳に感じられる騒音が軽減される。
【0014】そして、アンプ28に入力する信号に外部
からのオーディオ信号を重畳すれば、操作者等の音声に
よる指示なども振動体23から放射させることができ
て、騒音の中でも確実に被検者に伝達することができ
る。また、被検者10から発せられる音声は、集音孔2
2が被検者10の口から比較的近い位置にあるため、こ
の集音孔22で効率よく採音される。そのためアンプ2
7の出力を別の図示しないスピーカなどに導くことによ
り、操作者等が被検者10が発した声をよく聞くことが
できる。
【0015】マイクロフォン25やスピーカ26等は、
ガントリ30の空洞部の外部の離れた場所に設置するこ
とができ、そのため空洞部内の磁場に影響を与えないよ
うにすることができる。
【0016】なお、上記の説明はこの発明の一つの実施
形態に関するものであって、この発明が上記の説明に限
定されるものではないことはもちろんである。具体的な
形状、回路構成などは他の種々のものを採用することが
可能である。たとえば振動体23は凸状のものでなく平
面状のものでもよいし、被検者11が発する音声をとら
えるための専用の集音孔および伝音管を別途設けてもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の核磁気
共鳴検査装置によれば、磁場が形成される空間で生じる
騒音を軽減して被検者の苦痛を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す模式図。
【図2】同実施形態の全体を示す模式的な断面図。
【図3】同実施形態のベッド天板およびヘッドレストの
みを示す模式的な斜視図。
【符号の説明】
10 被検者 11 頭部 20 ベッド天板 21 ヘッドレスト 22 集音孔 23 振動体 24 伝音管 25 マイクロフォン 26 スピーカ 27、28 アンプ 29 位相制御回路 30 ガントリ 31 主マグネット 32 傾斜磁場発生用コイル 33 ボディコイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場を発生する静磁場発生器と、該静
    磁場に重畳して傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生器と、
    該静磁場および傾斜磁場が発生させられる空間内に挿入
    されるテーブルと、該テーブルに取り付けられたヘッド
    レストと、該ヘッドレストに設けられた集音孔および振
    動体と、該集音孔および振動体にそれぞれ連結される伝
    音管と、これら伝音管の他端にそれぞれ取り付けられる
    音響・電気変換器および電気・音響変換器と、該音響・
    電気変換器の出力信号の位相を変えて上記の電気・音響
    変換器に送る位相制御器とを備えることを特徴とする核
    磁気共鳴検査装置。
JP9033378A 1997-01-31 1997-01-31 核磁気共鳴検査装置 Pending JPH10216101A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100373707B1 (ko) * 2000-01-04 2003-02-26 사회복지법인삼성생명공익재단(삼성서울병원) 자기 공명 영상 장치의 음성 전달 장치
JP2008501416A (ja) * 2004-06-03 2008-01-24 メイヨ ファンデーション フォア メディカル エディケイション アンド リサーチ 連邦政府によって後援された研究に関する磁気共鳴エラストグラフィ表現のための圧力駆動ドライバ
CN111654303A (zh) * 2019-02-18 2020-09-11 诸爱道 一种核磁共振通话设备

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