JPH01312537A - 写真フィルム用カートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、写真感光材料を遮光状態に収納してカメラに
装填するための容器（これらの容器は、一般に、カート
リッジ、パトローネ、マガジン、カセット等と称されて
いる各種のタイプのものかあるが１本明細書において特
に限定のない場合には、カートリッジの表現でこれらを
総称する）に関する。

更に詳しくは、カートリッジ熟を合成樹脂材て構成した
場合における静電気による悪影響を防止するための改良
に関する。

［従来の技術］ ワンテンロールフィルムと通称されているフィルム容器
で用いられているカートリッジは１合成樹脂材で、未使
用フィルムを収納する元巻き部分と、撮影済みのフィル
ムを収納する巻き取り部分、両者を一体化する結合部分
が形成されている。

これに対し、３５＋＋＋ｍロールフィルムの場合には元
巻部分のみて構成されている金属製のカートリッジ（一
般にはパトローネと呼ばれている。）に収納されている
ものか広く利用されているか外国製の特殊なものとして
は、少量ではあるが、ワンテンロールフィルムのカート
リッジと同様の合成樹脂製カートリッジ収納されている
ものが利用されている。

［発明が解決しようとする課題］ 近年、１５ｍｍロールフィルムを使用するカメラは、い
わゆるコンパクトカメラや一眼レフレックスカメラに見
られる如く、オートフォーカス、自動コマ送り、自動巻
き戻し、といった機能を持つものか広く普及している。

しかし、このようなカメラに利用するフィルムを見ると
、写真性歯の面ては飛躍的な進歩があるにもかかわらず
、依然として金属製のパトローネに収納されている旧来
からのタイプのものか広く利用されているの現状である
。

いわゆるワンテンロールフィルムの場合には。

早くからコンパクトなカートリッジに収納されているも
のか利用され、カメラに非常に簡単にセットできるよう
になっており、所謂パトローネに収納されている３５ｍ
ａ＋ロールフロールと比較すると、使い勝手の良さに格
段の差があることは明らかである。

カメラの普及には著しいものがあるか、一方において、
依然としてフィルムをカメラにセットできない人の多い
ことも事実である。これを解消するには、　３５ｍｍロ
ールフィルムをフンテンロールフィルムのカートリッジ
の如きものにする、装填しやすくパトローネを改良する
、等の方法か考えられるか、これを具体化するには、カ
メラ機構の変更や、自動現像処理機に適用するための考
慮、等周辺技術との関連か問題になることも勿論である
か、生産技術、性能１機能等の面で解決すべき多くの問
題がある。

材質の面から検討すると、改良型では、機構上の制約、
生産技術、コスト等を考慮すると、従来のパトローネの
如く金属で構成することは良策ではなく、安価に複雑な
形状のものの大量生産が可能である合成樹脂材の利用が
不可欠と思われる。

そこで、合成樹脂材で改良型のカートリッジを形成する
ことを検討すると、従来知られているワンテンロールフ
ィルム用のカートリッジの技術をそのまま導入すること
には問題かある。即ち、ワンテンロールフィルムを利用
するミニカメラないしコンパクトカメラと異なり、３５
ｍａ＋ロールフィルムを利用するカメラは高度に自動化
されており、特に高速の連続撮影や、フィルムの自動巻
き戻し機構を有するカメラが普及しており、フィルムは
パトローネないしカートリッジ内で高速な走行（回転）
することかあり、金属製のバトロ・−ネの場合には問題
とならなかった静電気の発生と、静電気の放電現象によ
る画像への悪影響（特にスタチックマークの発生）の防
止を考慮する必要カイある。

勿論、フィルム側には、従来から静電気による影響を排
除するために、帯電防止剤の塗布等力１行われているが
、非導電性材料で形成されたカートリッジ内のフィルム
の高速走行ないし回転によって発生するてあろう静電気
による悪影響を防止するには十分ではない。ちなみに、
フィルムに対するスタチックマーク防止対策としては、
カメラ内ではフィルム移動をゆっくり行なうように要請
されている程である。

本発明は、上記に鑑みて創作されたものであり従つて、
本発明は、静電気による悪影響を排除した合成樹脂製の
カート１ルνジを明ら力）にすることを主目的とするも
のであり、本発明の他の目的ないし利益は以下の記述か
ら明白となるであろう。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成する本発明は、全体なし１し主要部分が
合成樹脂材で形成されている写真フィルム用カートリッ
ジにおいて、少なくともフィルムが接触する部分に対静
電気処理を行なうこと、更に詳しくは、第１に、静電気
それ自体の発生を防止する処理を行なうこと、第２には
１発生した電荷をすみやかに漏せつさせてしまう処理を
行なうこと、により達成されるものである。

［作用］ 全体ない長主要部分を合成樹脂材で形成した場合にあっ
て、本発明の如く、少なくともフィルムか接触する面な
いし部分に、対静電気処理、即ちＳｌに、静電気それ自
体の発生を防止する処理を行なうこと、第２には、発生
した電荷をすみやかに漏洩させてしまう処理を行なうこ
と、により静電気の発生１発生した電荷の漏洩を行うこ
とができるので、フィルムを合成樹脂製のカートリッジ
内て高速走行させた場合でも、静電気による悪影響を有
効に防止できる。

［実施例］ 次に本発明の実施例を添付の図面に従って詳細に説明す
る。

第１図は、合成樹脂でｋＩ４成したカートリッジの一例
を断面図で示すものであり１図中において、Ｆはフィル
ムであり、カートリッジＩＯに遮光状態に収納されてい
る。カートリッジＩＯは、元巻き部ＩＩ、撮影済みフィ
ルムの巻き取り部１２．中間部１３て構成されている。

上記の部材において、静電気は、摩擦電気と別称される
如く、フィルムか接触する部分に発生する。

そこで、対静電気処理の第１としては、フィルムが接触
する部分に静電気が発生するのを防止すること、第２に
、発生した電荷を帯電させることなく、フィルムＦに接
触しない部分に漏洩して逃かしてしまうこと、である。

第１の方法の具体例としては、 Ａ、少なくともフィルムが接触する面ないし部分の表面
に２帯電防止剤を塗布することてあり、シリコン油の塗
布により、接触摩擦を少なくすることも有効である。

帯電防止剤としては、公知の様々なタイプの帯電防止剤
の利用が可能である。

Ｂ、少なくともフィルムが接触する部分の表面に放射線
を照射することも有効である。放射線処理により利用さ
れている合成樹脂剤の表面抵抗値を、スタチック防止に
有効とされる１０’Ω／ｃｍ以下にすることができる。

Ｃ０少なくともフィルムが接触する部分の表面に対して
、例＆ばスルホン化等の如く、化学的に親木基を導入す
ることにより合成樹脂表面の親水性を高めることにより
表面抵抗を低下させることも有効である。このような帯
電防止処理のメカニズムは、帯電防止剤としての界面活
性剤の塗布により合成樹脂表面に塗膜が発生して、その
親水性により表面抵抗が低下することにある。

Ｄ、少なくともフィルムか接触する面ないし部分を形成
する合成樹脂として、フィルムを形成する合成樹脂材と
帯電列の近接した材質の合成樹脂材を利用すること。一
般に、フィルム支持体は、ポリアセチルセルロースが広
く利用されているか、このような樹脂がカートリッジを
成型するのに不適切だとしても、他の種類の樹脂で本体
を形成した後、フィルムか接触する面にポリアセチルセ
ルロースで形成された薄フィルムを熱溶着等の手段で配
置することにより、同様の効果が得られる。

次に、第２の方法、即ち、フィルムが接触する部分の合
成樹脂の表面に導電性を付与する方法としては、原理的
には、上記した静電気の発生を防止する手段と重複する
ものもあるが、次の方法を例示することがてきる。

Ａ、少なくともフィルムが接触する部分を導電性合成樹
脂で形成すること。

導電性合成樹脂としては、カーボンブラック、金属粉末
、イオン性不純物等を混入した各種のものが利用可能で
ある。

Ｂ、少なくともフィルムが接触する部分の表面に対する
導電性を有する材料の蒸着ないし塗布、或は、メツキに
よって金属膜を形成すること。

Ｃ，フィルムか接触する部分の表面に対する、導電性を
有する金属製薄板材の配置、或は、表面に、導電性を有
する材料の蒸着、塗布、メツキ等の手段により金属膜を
形成した合成樹脂製薄板材を配置すること。

第１図に示した如く、リップ部■４に、植毛することや
、スポンジ状部材を配置して遮光構造を形成する場合に
おいては、上記した対静電気処理の内から選択された適
切な方法が適用される。

本発明の体の実施例においては、第１図に示すカートリ
ッジにおいて１元巻き部１１から巻き取り部１２にわた
って導電性を有する薄板２０を配置してフィルムＦが合
成樹脂製のカートリッジに直に接触するのを防止してい
る。

この薄板２０において、導電性は、薄板全体か有するこ
とは必要なく、少なくともフィルムＦに接触する面が導
電性を有すれば足りる。従って導電性薄板２０を形成す
る材料としては、金属板だけてなく、導電性合成樹脂、
非導電性合成樹脂で形成した薄板の少なくとも一面側を
、導電性材料の塗布、蒸着、メツキ等の手段により表面
処理して導電性を付与するようにすればよい。

また、この薄板２０は、金属箔を貼着した紙であっても
よい。

導電性合成樹脂としては、カーボンブラック、金属粉末
、イオン性不純物等を混入した各種のものが利用可能で
ある。

また、導電性の付与と共に、或いは、これに代えて、少
なくともフィルムか接触する面を帯電防止剤の塗布等に
より対静電気処理するようにしてもよい。更には、シリ
コン油の塗布等により滑り易くすることも有効である。

第２図は、上記実施態様を、撮影済みフィルムの巻き取
り部を持たない従来のパトローネと同様のものに本発明
を適用した例を示すものである。

図示の態様では、従来のパトローネと異なり、外部形状
は方形に示されているが、これはカメラに対するセット
の容易性を考慮した誇張した表現で、このように方形の
場合でも、本発明の導路円形に形成した導電性薄板を内
部に配置するようにすれば、フィルムの取り出し、巻き
戻しを少ない摩擦抵抗で行うことができる利点がある。

第２図に示した態様の考え方は、第１図に示したような
型式のカートリッジの場合にも適用できる。また、本発
明のカートリッジはスプール軸を省略したもの等を含む
。

［発明の効果］ 本発明のカートリッジを利用することにより。

連続撮影や、フィルムの自動巻き取り等の機構により、
合成樹脂製のカートリッジ内でフィルムを高速走行（回
転）させた場合にあっても、有効に静電気による悪影響
を排除することかでき、頭記した目的の達成が可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明の実施例を示す断面図、で
ある。 図中において、各符号は下記を指示する。 Ｆ：フィルム ＩＯ＝カートリッジ １１：元巻部分 １２：巻取部分 １３：中間部分 １４：リップ部 ２０：導電性薄板 特許出願人　　　コ　ニ　カ　株　式　会　杜氏　理　
人　　　弁理士　　坂　口　信　昭Ｆ：フイルム　　　
　　１３：中間部分１０：カートリッジ　　　１４：’
Ｊツブ部ｌｌ：元巻部分　　　　　２０：導電性薄板１
２：巻取部分

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、全体ないし主要部分が合成樹脂材で形成された写真
   フィルム用カートリッジにおいて、少なくともフィルム
   が接触する部分に対静電気処理が行なわれていることを
   特徴とする写真フィルム用カートリッジ。 ２、少なくともフィルムが接触する面ないし部分の表面
   に帯電防止処理が行われていることを特徴とする請求項
   １記載の写真フィルム用カートリッジ。 ３、帯電防止処理が帯電防止剤の塗布であることを特徴
   とする請求項１又は２記載の写真フィルム用カートリッ
   ジ。 ４、帯電防止処理がシリコン油の塗布であることを特徴
   とする請求項１又は２記載の写真フィルム用カートリッ
   ジ。 ５、帯電防止処理が放射線の照射であることを特徴とす
   る請求項１又は２記載の写真フィルム用カートリッジ。 ６、帯電防止処理が少なくともフィルムが接触する面な
   いし部分の表面に対する親水化処理であることを特徴と
   する請求項１又は２記載の写真フィルム用カートリッジ
   。 ７、帯電防止処理が、少なくともフィルムが接触する面
   ないし部分を形成するのに、フィルムを形成する合成樹
   脂材と帯電列の近接した材質の合成樹脂材を利用するこ
   とであることを特徴とする請求項１又は２記載の写真フ
   ィルム用カートリッジ。 ８、少なくともフィルムが接触する部分の合成樹脂の表
   面に導電性を付与することを特徴とする請求項１記載の
   写真フィルム用カートリッジ。 ９、導電性の付与が、少なくともフィルムが接触する部
   分を導電性合成樹脂で形成することであることを特徴と
   する請求項１又は８記載の写真フィルム用カートリッジ
   。 １０、導電性の付与が、少なくともフィルムが接触する
   部分の表面に対する導電性を有する材料の蒸着ないし塗
   布であることを特徴とする請求項１又は８記載の写真フ
   ィルム用カートリッジ。 １１、導電性の付与が、少なくともフィルムが接触する
   部分の表面に、導電性を有する薄板材の配置であること
   を特徴とする請求項１又は８記載の写真フィルム用カー
   トリッジ。