JPH0131081Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (A) 産業上の利用分野 本考案は事務用品や日用品等の小物の整理に用
いる小物整理箱を単体としての利用ができるだけ
でなく、引き出し式小物整理具として利用できる
整列式小物整理箱に関するものである。

(B) 従来の技術 従来の小物整理は単体の箱状のものを用いるか
又は通常何段かの引き出しを有するものを用い
る。機能的に小物を整理しようとする場合、引き
出し式の整理具となるが、引き出しを収納してい
る外箱の形状のため意匠的形態において限定さ
れ、且つ使用者の意思にしたがつた有機的活用に
限度が有つた。

その上、小物整理箱は引き出した後、単体とし
て利用する機会が多いにもかかわらず、引き出し
では単体として利用するのは意匠的に適するもの
ではなかつた。

(C) 本考案が解決しようとする問題点 そこで、本考案は、個々の小物整理箱を整列し
てまとめることができ引き出し式小物整理具と同
様の活用ができる上、かつ利用者の意図に合致す
る組み合わせが可能であり、その上、意匠的変化
も可能である整列式小物整理箱を提供せんとする
ものである。

(D) 問題点を解決するための手段 本考案は叙上の問題点を解決するための手段と
して垂直に位置する整列板３に、該整列板３と直
交する方向に載置アーム４を整列すべき整理用小
箱１の数及び大きさに応じて突出させ、少なくと
も底面の前後方向側端部に載置アーム４の整理用
小箱１の当接面と同形の長溝７を形成した整理用
小箱１を二本の載置アーム４上に該長溝７を当接
させて前後摺動自在に載置してなる整列式小物整
理箱を提供せんとするものである。

(E) 実施例 以下、図示の一実施例にしたがつて詳細に説明
する。

第１図及び第２図は、本考案の基本状態におけ
る斜視図であり、図中１は整理用小箱、２はその
蓋体、３は整理用小箱１の整列板である。

第１図は机上に載置されて利用される一実施例
で、第２図は壁掛け式の他実施例である。尚、第
２図中８は吊下げ用金具であり、整列板３の上端
に二個設けられている。

整列板３は垂直に立てた状態で利用するもので
あり、整列板３には載置アーム４が整列板３と直
交する方向に突出される。載置アーム４の長さは
整理用小箱１の奥行とほぼ同程度の長さで整理用
小箱１の幅及び高さとほぼ合致する間隔で突出し
ている。尚、この載置アーム４は同一形状の丸棒
を用いている。

図示の実施例では四個の整理用小箱１と二個の
蓋体２を整列させるため縦三列、横三列の計９本
の載置アーム４が形成され、第５図に示す他実施
例では16個の整理用小箱１と四個の蓋体２を整列
させるものであるため縦５列、横５列の計25本の
載置アーム４が形成されている。

整理用小箱１は上面開口の通常の物でよいが少
なくとも底面の前後方向側端部は載置アーム４の
整理用小箱１との当接面と同形の長溝７が形成さ
れなければならない。図示の実施例では第５図に
示すよう両側板の上下端部は前後方向に向かつて
当接する載置アーム４の形状に合致した四分の一
円弧状の長溝７が形成されている。

尚、図中５，６は取手部であり、図示の実施例
では切欠窓５と突出取手６とが存在する。

蓋体２は整理用小箱１の上面開口部に合致する
ものであると同時に、整理用小箱１の底面と同様
に、蓋体２底面に同形の長溝７が形成されてい
る。

そして、本考案はこの整列板３の載置アーム４
上に個々の整理用小箱１及び蓋体２がその長溝７
を載置アーム４に当接させて前後摺動自在に載置
されているものである。

(F) 考案の効果 本考案は叙上のように構成されるため、次ぎの
ような効果を発揮する。

第１に、本考案は整理用小箱１を整列板３によ
り整列させているため、単体としての整理用小箱
として利用できる上単体の小物整理箱と比較して
雑然とせず、引き出し式の小物整理具と同様コン
パクトにまとめることができる。

第２に整理用小箱１は載置アーム４に摺動自在
に載置されているので、通常の引き出し式小物整
理具と同様の活用が可能である。

第３に、整理用小箱１はいずれの位置に収納し
てもよいものであるため、第３図及び第４図に示
されるような多種の意匠的設定が可能であり、機
能的活用の道が開かれている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一基本状態を示す斜視図であ
り、第２図は他実施例を示す基本状態の斜視図で
あり、第３図は本考案の活用例を示す斜視図、第
４図は他活用例を示す斜視図であり、第５図は一
つの整理用小箱を示す斜視図である。 １…整理用小箱、２…蓋体、３…整列板、４…
載置アーム、５…切欠窓、６…突出取手、７…長
溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直に位置する整列板３に、該整列板３と直交
   する方向に載置アーム４を整列すべき整理用小箱
   １の数及び大きさに応じて突出させ、少なくとも
   底面の前後方向側端部に載置アーム４の整理用小
   箱１の当接面と同形の長溝７を形成した整理用小
   箱１を二本の載置アーム４上に該長溝を当接させ
   て前後摺動自在に載置してなる整列式小物整理
   箱。