JPH01310671A - 遠赤外線放射粘着シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、遠赤外線を放射する材料を含有する粘着シー
トに関するものである。

［従来の技術］ 遠赤外線と称せられる赤外線照射波のうちで、特に８〜
１２μ■の範囲の遠赤外線は生物の育成（成長）光線と
いわれ、食物の味の改善、熟成、鮮度保持、人体の保温
、血行促進、防臭、防菌、防虫、かび防止などに役立ち
、しかも人体に対して有害な作用を持たない事が広く応
用への関心を呼ぶ事になった。

遠赤外線のこのような効果に着目した例として、プラス
チック、布などにセラミック粉末を含有させた材料を、
食品包装、飲料ボトル、トレイ、食品棚、衣服、コース
タ−などに使用し、効果を確かめた資料が数多く見られ
る。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、これらの利用では遠赤外線放射材料を対
象物に固定使用するに過ぎない。このような使用では放
射線は散乱するから、対象物に到達する放射線は全放射
線の一部に過ぎず、効率的とは言えない。このような欠
点を補うには、遠赤外線を反射性のある材料によって反
射させて対象物に集中させる事が必要であると想到した
。

［課題を解決するための手段］ 発明者は可視光線、電波、熱線等が平滑な金属面によっ
て反射する事に着目し、遠赤外線を放射するシート状物
の片面をそのような性質を有する金属箔で覆えば、金属
箔側に放射された遠赤外線が遮断されると同時に、箔の
表面から反射して別の片面方向に転換されるので金属箔
で被覆されない側の放射線量が倍加される事を確認した
。ＦＴＩＨによる測定結果によれば、アルミ箔を片面に
貼れば、使用しない場合に比べて遠赤外線（波長１０μ
ｍ）の強度が５ｃｍ離れた箇所において８０％以上増加
する事が確認出来た。また、反射によって倍加した遠赤
外線強度は、厚さ３０〜４０μ程度の粘着剤層の透過に
よっても減衰することなく透過することが確認出来た。

次に図面にしたがって本発明の遠赤外線放射粘着シート
を説明する。

第１図は本発明の粘着シートの構造の一例を示す断面略
図である。

遠赤外線放射シートは、遠赤外線を放射するセラミック
スあるいはガラス類を材料とし、それ自体でシートを形
成するか、もしくは−旦粉末化して紙、布、プラスチッ
ク等に含ませ、てシートを形成する。遠赤外線を放射す
る材料として知られているものには、セラミックス類に
属するＡ１．０３、ＣｒｔＯａ、Ｔａｘｅｓ、Ｚｒ０ｔ
＋　ＨｒＢ、などがあり、またガラス類に属するパイレ
ックス、ソーダガラスなどがあるが、いずれも使用可能
である。形状、不純物の存在などによって特にそれら自
体でシートを形成することが不適当な場合には、粒径０
．０１〜２００μ程度に微粉化して紙、布、プラスチッ
ク等に含有せしめて形成する方が均一化と性能向上の立
場から好都合に使用出来る。

本発明の遠赤外線放射シート１の片面には金属層２を形
成して貼着する。この金属層は遠赤外線の透過を妨げか
つ反射効率の良好な層となるように材料を選択するが、
金属材料としては、アルミニウム、ベリリウム、クロム
、銅、鉄、鉛、ニッケル等が適している。これらを箔と
して使用する場合には厚み１２μ程度の薄手のものでも
十分な効果が得られるが、特に薄手の箔を積層するには
箔自体で取り扱うよりも、裏面に紙あるいはプラスチッ
クフィルムをあらかじめ積層したフォイル紙形態のもの
を使用する方が好都合である。また上記金属材料を微粉
末化してバインダーと共にシート状物面に塗布しても類
似効果を得ることが出来る。特に最近底（利用されてい
る金属の真空蒸着やスパッタリング加工技術をシート状
物面に形成する方法によれば、鏡面効果の向上と貼着効
果とを併せて達成できる。

遠赤外線放射シート１に対して金属層を形成した側と反
対側の面には、対象物に貼着使用するために常法によっ
て感圧性の接着剤を塗布して接着剤層３を形成し、剥離
紙４で表面を保護する。

第２図は本発明の粘着シートの別の構造例を示す断面略
図である。

この構造例には遠赤外線放射シートｌを使用せず、第１
図の構造に示したセラミックス類あるいはガラス類の遠
赤外線放射材料を一旦粉末化し、感圧性接着剤中に直接
混和分散せしめ、金属層に貼着して遠赤外線放射層５を
形成する。放射層の表面は、前例同様に剥離紙４で保護
する。

遠赤外線放射層５に含まれる遠赤外線放射材料の配合率
は、感圧性接着剤１００重量部に対して０．５〜２００
重量部にする事が作業上適している。従って配合率の範
囲が制限されるために放射性能に限界を生じる点が欠点
であるが、反面、常法の感圧性接着剤と同様に扱う事が
でき、かつ積層構造が単純化するので加工作業は簡略化
でき、したがってコストを大巾に低下することが出来る
。

遠赤外線放射層５の厚さに関しても制限範囲がある。層
の厚さを増加すれば含有する遠赤外線放射材料の総量を
増す事が可能となり、したがって放射線ｍ率を高めるこ
とが出来るが、層目体を透過することにより遠赤外線の
減衰を伴うので経済的、性能効率的に不利になる。従っ
て実用上の最適厚みとして、ｌＯ〜１００μの範囲を採
ることが好ましいと認めた。

［実施例］ 遠赤外線を放射するアルミナ主体のセラミ、クスを平均
粒径２μの粉体とし、塩ビ酢ビ共重合体樹脂溶液に分散
混和して厚さ５０μのシート状とし、片面に厚さ５０μ
のアルミ箔を貼着した後、感圧性接着剤を塗布して厚さ
３５μの接着剤層とし、３５０ｃｃ入りの無色の透明ガ
ラス製のボトル外面全周に巻いて貼り付けた。別に厚さ
５０μのアルミ箔に前記同様厚さ３５μの接着剤層を形
成して同様の別のボトルに貼った。これら２本のボトル
に同！（１８０ｃｃ）のワインを入れて、２３±２℃の
室内に１週間放置後、１８名の人員をパネルとして色の
変化と味覚の変化について２点識別試験法により嗜好試
験を行った。

その結果、遠赤外線シートを使用したワインにおいて全
員が褪色の事実を認め、かつ、味覚に関しては危険率５
％の信頼度において優位さを認めた。

［発明の効果コ 本発明の遠赤外線放射粘着シートは、以上説明したよう
に遠赤外線の効果を倍加することが可能になり、粘着シ
ートの形態を採ることによって手軽に対象物に広く利用
出来、ラベル、ワッペン、値札などまでにも応用可能に
なった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の遠赤外線放射粘着シートの構造の一例
を示す断面略図、第２図は本発明の別の構造例を示す断
面略図である。 １６１．遠赤外線放射シート、　２１０．金属層、３１
１．感圧性接着剤層、　　　４．１．剥離紙、５０．、
遠赤外線放射層、 ６６１．遠赤外線放射材料粒子、 ７０１．感圧性接着剤。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、遠赤外線を放射するシート状物の片面に金属層を貼
   着形成し、他の片面に感圧性接着剤を塗布して剥離紙に
   よって該塗布面を保護してなる遠赤外線放射粘着シート
   。 ２、遠赤外線を放射するシート状物がＡｌ＿２Ｏ＿３、
   Ｃｒ＿２Ｏ＿３、Ｔａ＿２Ｏ＿５、ＺｒＯ＿２、ＨｆＢ
   ＿２等の各種セラミックス類あるいは石英パイレックス
   、ソーダガラス等のガラス類を材料とし、その材料自体
   で形成するかあるいはその材料を粒径０．０１〜２００
   μの粉体として紙、布、プラスチック等に含有せしめて
   形成した特許請求の範囲第１項記載の遠赤外線放射粘着
   シート。 ３、遠赤外線を放射する粉体０．５〜２００部を感圧性
   接着剤１００部に均一に分散させてなる遠赤外線感圧性
   接着剤を金属層の表面に厚み１０〜１００μの範囲で塗
   布し、剥離紙によって該塗布面を保護してなる遠赤外線
   放射粘着シート。 ４、遠赤外線を放射する粉体がＡｌ＿２Ｏ＿３、Ｃｒ＿
   ２Ｏ＿３、Ｔａ＿２Ｏ＿５、ＺｒＯ＿２、ＨｆＢ＿２等
   の各種セラミックス類あるいは石英パイレックス、ソー
   ダガラス等のガラス類を材料としてなる特許請求の範囲
   第３項記載の遠赤外線放射粘着シート。 ５、金属層がアルミニウム、ベリリウム、クロム、銅、
   鉄、鉛、ニッケル等の材料自体で形成するか、あるいは
   紙・フィルム等と共にフォイル紙を形成するか、あるい
   はシート状物面に粉末として塗布ないし蒸着膜として蒸
   着形成した特許請求の範囲第１項または第３項記載の遠
   赤外線放射粘着シート。