JPH01308A - 複合発電プラントの運転方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複合発電プラントの運転方式に係り、特に硫黄
含有燃料を含む複数種類の燃料を使用する複合発電プラ
ントに於いて、排熱回収ボイラ節炭器へのサルファアタ
ックの防止に好適な複合発電プラントの運転方法に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、硫黄含有燃料を含む複数種類の燃料を使用する複
合発電プラントの運転方式に於いて、硫黄含有燃料使用
時、排熱回収ボイラ節炭器への硫黄化合物の露結による
節炭器チューブの腐食を防止する方法として、排熱回収
ボイラへの給水温度を高める方法が知られている。しか
し、硫黄分を含まない燃料を使用する場合、前記排熱回
収ボイラへの給水温度は必要以上に高くなり、これに伴
ない排熱回収ボイラ出口の排ガス温度も必要以上に高く
なり、前記排熱回収ボイラでの熱回収率が低下しプラン
ト熱効率が低下する欠点が有った。

なお、これらの欠点の改善方法としては、特公昭５５−
１０９７０８号公報に記載された複圧式排熱回収ボイラ
の低圧蒸気管と脱気器との間を調整弁が設けられた連絡
により連絡し、硫黄含有燃料を使用する場合、前記連絡
管により加熱蒸気を導き前記排熱回収ボイラへの給水温
度を高める方法が知られている。しかし、この装置は低
圧蒸気管と脱気器とを調整弁を設けた連絡管により連絡
する必要が有り、コストの増加を招き、且つ、複圧式の
排熱回収ボイラに限定されるものであった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、硫黄分を含まない燃料の使用時におい
ては必要以上に給水温度が高くなる事により、排熱回収
ボイラでの熱回収率の低下によるプラント熱効率の低下
について配慮されておらず、また、特に車圧式排熱回収
ボイラを偉えた複合発電プラントについては上記を回避
する手段は提供されていなかった。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、硫黄含有燃料使用時は使用燃料の切換え信
号、燃料分析値の信号、ガスタービンの排ガス分析値の
信号により排熱回収ボイラへの給水温度を高める事によ
り達成される。

〔作用〕

使用燃料の切換え装置からの信号、燃料分析計からの分
析値の信号、ガスタービンの排ガスの分析計からの分析
値の信号のいずれかにより硫黄含有燃料の使用を検知し
、硫黄含有燃料の使用時においては排熱回収ボイラへの
給水温度を節炭器において排ガス中に含まれる硫黄化合
物が露結しない温度まで高める。

〜　給水温度を高める方法としては、従来一定圧に制御
されている最終給水加熱器の器内飽和圧力の設定を高く
設定する事により器内飽和圧力に相当する飽和温度、す
なわち温度の高い排熱回収ボイラへの給水が得られ目的
は達成される。

または給水温度を高める方法として特に脱気器以降排熱
回収ボイラまでの給水管に給水加熱器が設置される場合
、給水加熱器の器内飽和圧力の設定を高く設定する事に
より、前記給水加熱の出口給水温度を高める事が出来、
同様に目的は達成される。

〔実施例〕

第１図は本発明の実施例を示したものである。

ガスタービン１は、空気、圧縮ｖ＆２．燃焼器４、ター
ビン３、により構成され、発電機５を駆動する。

排熱回収ボイラ１１はガスタービン１の排ガス側より過
熱器１５、蒸発器１４２節炭器１２により構成されてい
る。最終給水過熱器としての脱気器２１からの給水は給
水ポンプ２２により昇圧され排熱回収ボイラ１１へ送水
され、節炭器１２、蒸発器１４、加熱器１５により遂次
ガスタービン１からの排ガスから熱回収を行ない、蒸気
を発生し蒸気タービンへと供給する。

該脱気器２１の器内圧は圧力調整器２３により圧力調整
弁２５を調整する事により蒸気管２４を通じ、脱気器へ
流入される蒸気量が調整されている。

硫黄分を含まない燃料は燃料供給弁３より供給され、低
温の給水でも節炭器チューブへの硫黄化合物の露結の心
配が無い為、脱気器内圧は圧力調整器２３により０．２
気圧前後に調整されており、給水ポンプ２２よりの給水
は約６０℃で排熱回収ボイラへ供給される。またガスタ
ービンからの排ガスは排熱回収ボイラ１１により熱回収
され、節炭器１２の出口においては１１０℃まで熱回収
され高効率運転が行なわれる。

硫黄分を含む燃料を使用する場合は、燃料供給弁４より
燃料が供給され、燃料供給弁４の開信号により判定器３
１は硫黄分を含む燃料の使用を検知する。信号発信器３
２は判定器３１からの信号を検知し、節炭器チューブへ
の硫黄化合物の露結を回避するべく排熱回収ボイラへの
給水温度を節炭器において硫黄化合物が露結しない温度
１例えば１２０℃になる様、圧力調整器２３の設定値を
例えば１．４気圧に変更することにより、圧力調整弁２
５を自動的に開させ蒸気管２４より加熱蒸気を流入せし
めることにより所定の給水温度が得られる。

尚、前記最終給水加熱器としての脱気器の器内圧力と排
熱回収ボイラへの給水温度の関係を図−２に示す。第３
図、第４図に本発明の変形例を示す。第３図は硫黄分を
含む燃料を使用した場合。

燃料分析器３５からの信号により信号発信器３２は圧力
調整器２３の設定値を変更し以下第１図と同様の効果を
得られる。

第４図は、硫黄分を含む燃料を使用した場合、排ガス分
析器３６からの信号により信号発信器３２は、圧力調整
器２３の設定値を変更し以下第１図と同様の効果を得ら
れる。

前記第３図、または第４図での発明におけるボイラへの
給水温度制御方法の例を第５図に示す。

第６図、第７図は本発明における変形例の内。

排熱回収ボイラへの給水の温度を高める実施例の変形例
を示す。

第６図は、硫黄含有燃料使用時における設定切換信号に
より圧力調整器２３の設定値を変更し、以下第１図と同
様に圧力調整弁２５を自動的に間させ、蒸気管２４より
加熱蒸気を給水加熱器４１に流入せしめることにより所
定の給水温度が得られる。

第７図は、硫黄含有燃料使用時における設定切換信号に
より温度調整器４３の設定値を変更し、温度調整弁４２
により給水加熱器４１をバイパスする給水量を減少させ
給水加熱器４１における交換熱量を増す事により所定の
給水温度が得られる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、硫黄含有燃料を含む複数種類の燃料を
使用する場合、硫黄含有燃料使用時の排熱回収ボイラ節
炭器チューブへの硫黄化合物の露結を防止することによ
り腐食を防止し、且つ、低硫黄濃度燃料使用時には必要
以上に給水温度が高くなることを防止する事により、プ
ラント熱効率の向上を図り、且つ、以上の効果は車圧式
排熱回収ボイラにおいても同様に得られる効果が有る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す系統図、第２図は給水
温度と器内圧力関係を示す線図、第３図は燃料分析計と
の関係を示す系統図、第４図は排ガス分析計からの信号
により硫黄含有燃料の使用を検知する系統図、第５図は
硫黄濃度の関係線図。 第６図、第７図は本発明の実施例の内、給水温度を高め
る実施例の変形例を示す説明図である。 １・・・ガスタービン、１１・・・排熱回収ボイラ、２
４・・・蒸気部、３４・・・信号変換器、３２・・・信
号発信器、３１・・・判定器、２５・・・圧力調整弁、
３５・・・燃料分析器、３６・・・排ガス分析器。 第１　図 ＄Ｚ図 確 輩３図 ＄Ｓ　図 メ′ρ”料（＃：＋＞訓井ガ′ス）中＠廟ＪｊＱう紅茅
乙図 ＄　７　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、硫黄含有燃料を含む複数種類の燃料を使用するガス
   タービンと、該ガスタービンの高熱排ガスを導き蒸気を
   発生させる排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラでの発
   生蒸気により駆動される蒸気タービンから構成される複
   合発電プラントに於いて、前記ガスタービンに高硫黄濃
   度燃料を使用する場合は、前記排熱回収ボイラへの給水
   温度を排熱回収ボイラ節炭器に硫黄化合物が露結しない
   温度まで高く制御し、また低硫黄濃度燃料使用時には前
   記温度より低く制御する事を特徴とする複合発電プラン
   トの運転方法。