JPH01308437A

JPH01308437A - 耐摩耗性合成樹脂成形品の製造方法

Info

Publication number: JPH01308437A
Application number: JP63138281A
Authority: JP
Inventors: Minoru Yokoshima; 実横島
Original assignee: Nippon Kayaku Co Ltd
Current assignee: Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date: 1988-06-07
Filing date: 1988-06-07
Publication date: 1989-12-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）合成樹脂成形品の表面に耐摩耗性塗膜形成用の紫外線硬
化性樹脂を塗布し、紫外線照射により硬化せしめて、耐
摩耗性塗膜を形成させる方法において、合成樹脂成形品
の表面に紫外線硬化性樹脂めプライマー層を形成させる
ことを特徴とする耐摩耗性合成樹脂成形品の製造方法に
関する。

（従来の技術）ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂
、ポリアリルジグリコールカーボネート樹脂、ポリスチ
レン樹脂、スチレンーアクリロニ）　ＩＪル共重合樹脂
（Ａｓ樹脂）、ポリ塩化ビニル樹脂、アセテート樹脂、
アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合樹脂（
ＡＢＳ樹脂）、ポリエステル樹脂などから製造された合
成樹脂成形品は、ガラス製品罠比較して軽量で耐衝撃性
に優れているばかりでな（、安価で成形加工が容易であ
るなど種々の利点を有しており、有機板ガラス、鏡、看
板、デイスプレー、スクリーン、その他等多くの分野で
使用されている。これらの合成樹脂成形品は、その表面
の耐摩耗性が不足しているため成形品の輸送中、部品の
取付時あるいは使用中に他の物体との接触、衝突、引っ
かきなどの作用によって表面が損傷を受は製品歩留を低
下させたり、美観がそこなわれたりする。このような合
成樹脂成形品の欠点を改良する方法が従来より種々検討
されてきており、例えば多官能アクリレート単量体と有
機溶剤からなる被覆材を合成樹脂成形品の表面に塗布し
、溶剤を乾燥後、紫外線照射により、硬化被膜を形成さ
せる方法が数多く提案されている。例えば、特開昭５３
−１０４６３８、特開昭５３−１０２９３６、特開昭５
４−９７６３３、特開昭５６−８６１等である。

（発明が解決しようとする課題）多官能アクリレート単量体と有機溶剤からなる被覆材は
、耐摩耗性、密着性等がすぐれている。しかしながら有
機溶剤を使用しているため、有機溶剤を、蒸発させねば
ならない。又溶剤の人体に対する影響も問題である。又
、有機溶剤゛を使用しなければ、基材に対する密着性が
悪くなる。

（課題を解決するための手段）、上記の問題点を解決するため、本発明者らは、鋭意研
究の結果、特定の反応性単量体（Ａ）を含有してなるプ
ライマー用紫外線硬化性樹脂を開発し、これを用いて合
成樹脂成形品の表面にプライマー層を作ることにより゛
て耐摩耗性塗膜と合成樹脂成形品の表面を密着させてな
る耐摩耗性合成樹脂成形品の製造方法を提供することに
成功した。

すなわち、本発明は合成樹脂成形品の表面に耐摩耗性塗
膜形成用の紫外線硬化性樹脂を塗布し、紫外線照射によ
り硬化せしめて、耐摩耗性塗膜を形成させる方法におい
て、あらかじめ合成樹脂成形品の表面に反応性単量体（
Ａ）であるテトラヒドロフルフリルアクリレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、アクリロイルモリホリン、
Ｎ−ビニルピロリドン、カルビトールアクリレート、フ
ェニルグリシジルエーテルアクリレートの中の１種又は
２種以上を含有するプライマー用の紫外線硬化性樹脂を
塗布し、紫外線照射により硬化せしめて合成樹脂成形品
の表面にプライマー層を形成することを特徴とする耐摩
耗性合成樹脂成形品の製造方法に関する。

本発明において合成樹脂成形品としては、各種のものが
使用でき、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリアリルジグリコールカーボネ
ート樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニト
リル共重合樹脂（Ａｓ樹脂）、ポリ塩化ビニル樹脂、ア
セテート樹脂、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレ
ン共重合樹脂（ＡＢＳ樹脂）、ポリエステル樹脂などか
ら製造された合成樹脂成形品が挙げられる。

本発明に使用される耐摩耗性塗膜形成用の紫外線硬化性
樹脂は、提案されているどの様なものでも使用できる。

例えば、特開昭５４−９７６３３に開示されている様な
、ジベンタエリスリトー。

ルヘキサアクリレート及び／又はジペンタエリスリトー
ルペジタアクリレートを含有する紫外線硬化性樹脂等が
挙げられる。本発明では、プライマー用の紫外線硬化性
樹脂を使用する。このプライマー用の紫外線硬化性樹脂
（以下、プライマーという）は、反応性単量体（Ａ）、
具体的には、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フ
ェノキシエチルアクリレート、アクリロイルモルホリン
、Ｎ−ビニルピロリドン、カルビトールアクリレート、
フェニルグリシジルエーテルアクリレートの中の１種又
は２ｓ以上を含有−する。プライマーに使用される反応
性単量体（Ａ）の使用量は２°ライマー中の好ましくは
３〜９９重量係、特に好ましくは５〜９０重量係が望ま
しい。本発明のプライマーには、前記の反応性単量体（
Ａ）以外に、必要に応じて分子中に１個以上のエチレン
性不飽和基を有する化合物、例えば、ジシクロペンタジ
ェンオキシエチル（メタ）アクリレート、インボルニル
（メタ）アクリレート、ネオペンチルグリコールジ（メ
タ）アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グリニールジ（メタ）アクリレート、トリメチロールプ
ロパンポリプロホキシトリ（メタ）アクリレート、トリ
メチロールプロパンポリエトキシトリ（メタ）アクリレ
ート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールの
ε−カプロラクトン付加物のジ（メタ）アクリレート（
日本化薬■製、ＫＡＹＡｒＬＡＤ　ＨＸ−２２０、Ｉ（
Ｘ−６２０等）、ジオキサングリコールジ（メタ）アク
リレート（日本化薬■製、ＫＡＹＡＩＬＡＤ　　几−６
０４）、ジトリメチロールプロパンテトラ（メタ）アク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサ（又はペンタ
）（メタ）アクリレート等のモノマー類、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂あるいは、ノボラック型エポキシ樹脂
等のエポキシ樹脂と（メタ）アクリル酸との反応によっ
て得られるエポキシ（メタ）アクリレート、ポリオール
類、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエ
ーテルポリオール、多価アルコール、例エバ、エチレン
クリコール、プロピレンクリコール、１，６−ヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等と多塩基酸、例え
ば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、フタル酸、
ヘキサヒトｑ無水フタル酸等及び／又はε−カプロラク
トンとの反応によって得られるポリエステルポリオール
等と有機ポリインシアネート類、例えば、インホロンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
、トリメチレンへキサメチレンジイソシアネート等とヒ
ドロキシ含有（メタコアクリレート類、例えば、“ヒド
ロキシエチル（メタ）アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル（メタ）アクリレート、ヒドロキシブチル（メタ）ア
クリレート等との反応によって得られるウレタン（メタ
）アクリレート等のプレポリマー類等を使用する事がで
きる。又、更に必要に応じて、非反応性高分子化合物、
例えば、アクリルポリマー（ローム＆ハース■製、パラ
ロイド　Ｂ−４４）、ポリジアリルフタレート（大阪曹
達■、グイソーダツブ）、ポリウレタン（住友バイエル
■製、デス上コール１３０等）等を使用する事もできる
。

プライマーは、紫外線を照射することにより重合硬化せ
しめ、合成樹脂成形品の表面にプライマー層を形成する
ことができる。紫外線で硬化させる場合には、当業界公
知の光重合開始剤、例工ば、ベンゾフェノン、２・２−
ジェトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール
、１−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン、２−
ヒドロキシ−２−メチル、−１−フェニルプロパン−１
−オン等が使用される。これら、光重合開始剤は、１種
でも、２種以上、任意の割合で混合使用してもかまわな
い。この使用量は、通常、組成物の０．５〜１０重量係
が好ましい。本発明の耐摩耗性合成樹脂成形品の製造方
法は、合成樹脂成形基板（合成樹脂成形品）の上に好ま
しくは０．１〜１０μの厚さで、ロールコータ−、オフ
セット印刷等の方法でプライマーを塗布し、次いで紫外
線を照射し、硬化し、合成樹脂成形基板の表面にプライ
マー層を作製し、次いで同一の方法でプライマー層の上
に耐摩耗性塗膜形成用の紫外線硬化性樹脂を好ましくは
０．５〜１０μの厚さで塗布し、紫外線を照射し、硬化
し耐摩耗性合成樹脂成形基板を得る。

（実施例）次に本発明の実施例を示すが、本発明は、その要旨を越
えない限り以下の実施例に限定されるものではない。

参考例（耐摩耗性塗膜形成用の紫外線硬化性樹脂の調製）参考例１ジペンタエリストールへキサアクリレート及びジペンタ
エリスリトールペンタアクリレートの混合物（日本化薬
■製、ＫＡＹＡＲ，ＡＤ、ＤＰＨＡ）９７ｇ、２−ヒド
ロキシ−２−メチル−１−フエニルプロパン−１−オン
３ｇを均一な溶液にし、耐摩耗性塗膜形成用の紫外線硬
化性樹脂Ａを調製した。

（プライマー用の紫外線硬化性樹脂の調製）参考例２テトラヒドロフルフリルアクリレート１０ｇ、ジシクロ
ペンタジェンオキシエチルアクリレート（日立化成■製
、ＦＡ−５１２Ａ）４６ｇ、ビスフェノールＡ型エポキ
シ樹脂（シェル化学■製、エピコート１００４）のアク
リル酸エステル化物３５ｇ、トリメチロールプロパント
リプロポキシトリアクリレート９ｇ、ベンジルジメチル
ケタール３ｇを均一な溶液にし、プライマー用の紫外線
硬化性樹脂Ｂを調製した。

参考例３参考例２のテトラヒドロフルフリルアクリレート１０ｇ
のところをアクリロイルモルホリン１０ｇに変える以外
は参考例２と同一にして、プライマー用の紫外線硬化性
樹脂Ｃを調製した。

参考例４参考例２のテトラヒドロフルフリルアクリレート１０ｇ
のところなＮ−ビニルピロリドン１０ｇに変える以外は
、・参考例２と同一にして、プライマー用の紫外線硬化
性樹脂りを調製した。

参考例５参考例２のテトラヒドロフルフリルアクリレート１０ｇ
のところをカルビトールアクリレート１０ｇに変える以
外は、参考例２と同一にして、プライマー用の紫外線硬
化性樹脂Ｅを調製した。

参考例６フェノキシエチルアクリレート７０ｇ、アクリルポリマ
ー（ローム＆ハース■製、パラロイドＢ−４４）３０ｇ
、１−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン３ｇを
均一な溶液にし、プライマー用の紫外線硬化性樹脂Ｆを
調製した。

参考例７参考例６のフェノキシエチルアクリレート７０ｇのとこ
ろを、フェニルグリシジルエーテルアクリレ−）　７０
ｇに変える以外は参考例６と同一にして、プライマー用
の紫外線硬化性樹脂Ｇを調製した。

実施例１〜６、比較例■。

ポリメタクリル酸エステル成形基板に、プライマー用の
紫外線硬化性樹脂Ｂ、　Ｃ，Ｄ、　Ｅ、　Ｆ、　Ｇをオ
フセット印刷法で膜厚０．５μになるように塗布し、紫
外線を照射（１２０Ｗ／ｃｒＩＬ、オゾン、メタルハラ
イドランプ）シ、硬化させ、次に耐摩耗性塗膜形成用の
紫外線硬化性樹脂Ａをオフセット印刷法で膜厚２μにな
るよう塗布し、紫外線を照射し、硬化させ、耐摩耗性ポ
リメタクリル酸エステル成形基板を得た。比較例として
、プライマー層を設けずに、その他は同様にして、耐摩
耗性ポリメタクリル酸エステル成形基板を得た。

基盤上の紫外線硬化膜の表面硬度、密着性の試験を行な
った。結果を表■に示す。

評価方法（１１表面硬度・・・・・・・・・ＪＩＳ　　Ｋ５６５
１−１９６６に準じた鉛筆硬度（２）密着性・・・・・・・・・クロスカット−セロテ
ープ剥離テスト。

すなわち、紫外線硬化膜を有する基板に基材に達するま
での切断線を、たて、横それぞれ１１本づつ入れ、１　
ｍｍ”の月数を１００個つくり、その上に市販のセロハ
ンテープな圧密着させ、上方に急激にはがす。

表　　Ｉ（発明の効果）本発明の耐摩耗性合成樹脂成形品の製造方法によれば、
耐摩耗性塗膜と合成樹脂成形基板の密着性が良好で、溶
剤を使用しなくてもよい。

特許出願人　　日本化薬株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

合成樹脂成形品の表面に耐摩耗性塗膜形成用の紫外線硬
化性樹脂を塗布し、紫外線照射により硬化せしめて、耐
摩耗性塗膜を形成させる方法において、あらかじめ合成
樹脂成形品の表面に反応性単量体であるテトラヒドロフ
ルフリルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート
、アクリロイルモルホリン、Ｎ−ビニルピロリドン、カ
ルビトールアクリレート、フェニルグリシジルエーテル
アクリレートの中の１種又は２種以上を含有するプライ
マー用の紫外線硬化性樹脂を塗布し、紫外線照射により
硬化せしめて合成樹脂成形品の表面にプライマー層を形
成することを特徴とする耐摩耗性合成樹脂成形品の製造
方法。