JPH013047A - 顆粒状無機成形体およびその製造法 - Google Patents

顆粒状無機成形体およびその製造法

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JPH013047A
JPH013047A JP62-251845A JP25184587A JPH013047A JP H013047 A JPH013047 A JP H013047A JP 25184587 A JP25184587 A JP 25184587A JP H013047 A JPH013047 A JP H013047A
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中村 征四郎
大神 勝利
浅田 雅之
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株式会社クラレ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、リン酸カルシウム、金属酸化物およびその混
合物等の無機化合物からなる顆粒状無機成彩体およびそ
の製造方法に関する。顆粒状無機成形体は骨欠損部の充
填材として、また、固定化酵素や触媒の担体としてn用
である。
(従来の技術) 顆粒状無機成形体の代表的なものである顆粒状リン酸カ
ルシウム成形体は、新生骨の形成を促進し、生体の骨組
織と一体化し得る性質をもっているため、骨充填材とし
て利用することが試みられている。
顆粒状リン酸カルシウム成形体の製造方法としては、(
a)M式法で製造したリン酸カルシウムの乾燥物をその
まままたは仮焼した後破砕し、ふるいにかけて所望の大
きさにする方法(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティ 限。
5535(1967) 、特開昭61−20558号等
) 、(b)リン酸カルシウム粉末を高速度攪拌機でア
ルコール等を媒体とし加湿しながら攪拌をくりかえし、
所望の大きさの顆粒体とする方法(特開昭61−457
48)等が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記の如き方法で得られた顆粒状リン酸カルシウム成彩
体は、個々の粒子がまちまちの形状をしているため、骨
充填材として用いた場合に充填状態が一定でなく、安定
した性能を示さないことが多いという問題があった。さ
らに上記(a)の方法で得られた顆粒状リン酸カルシウ
ム成彩体には角かあるため、骨欠損部に充填する場合に
は骨細胞を刺激し、これを壊死させる恐れがあり、また
上記(b)の方法で得られた顆粒状リン酸カルシウム成
形体は焼成後も高密度のものは得がたく、骨充填材とし
て用いるには機械的強度か弱いという問題らあった。
また、これらの方法で所望の大きさの顆粒状物を得よう
とすると、(a)、(b)いずれの場合にも多量の粉末
が発生し、歩留まりが悪いという問題があった。
したがって、本発明の目的は、骨充填材等として有用な
形状のそろった顆粒状無機成形体とくにリン酸カルシウ
ム成形体を得ることである。また、本発明の別の目的は
かかる顆粒状無機成形体を高収率で製造することである
(問題点を解決するための手段) かかる目的は、最大径をDとし、最大径に対し垂直方向
の最大の長さをAとしたとき、A/Dが0.5〜0.9
であり、かつDに交わるAの位置がDの中心より両側0
.3Dの範囲内に入る粒子の数が全粒子数の80%以上
であることを特徴とする顆粒状無機成形体により達成さ
れ、かかる顆粒状無機成形体は三次元網状構造を有する
有機多孔体のなかに焼成可能な無機粉末を入れて加圧成
形を行うことにより、多孔体の孔のなかに顆粒状の無機
成形体を形成し、しかる後該有機多孔体を焼去すると共
に該無機成形体を焼成することに上り高収率で得られる
本発明の顆粒状無機成形体を構成する無機成分としては
、下記の如きリン酸カルシウムを主成分とするものおよ
び金属酸化物を主成分とするものがあげられる。
(1)  正リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト
、リン数匹カルシウム、オキンアパタイト、ビロリン酸
カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト
の水酸基の一部がフッ素イオンで置換された化合物およ
びこれらの混合物等のリン酸カルシウム。とくに、正リ
ン酸カルシウムならびにヒドロキシアパタイトもしくは
これらの混合物か好ましい。他の無機粉末たとえばアル
ミナ、ジルコニア等の金属酸化物を上記リン酸カルシウ
ム粉末に少1k(約20重量%以下)混合することら可
能である。
(2)アルミナ、ジルコニア、チタニア、ンリカ、ノリ
カアルミナまたはこれらの混合物等の金属酸化物。
本発明の顆粒状無機成形体は、前述のように最大径をD
とし、最大径に対し垂直方向の最大の長さをAとした、
A/Dが0.5〜0.9であり、かつDに交わるAの位
置がDの中心より両側0.3Dの範囲内に入る粒子の数
が全粒子数の80%以上であることを特徴としているこ
とから、粒子群を構成している個々の粒子の形状が一定
しており、このため、常に安定した性能が得られる。か
かる粒子形状の測定は、電子顕微鏡写真にもとづいて行
うことができる。
A/Dが0.5以下のときには、顆粒状成形体は角を有
しているためにくだけ易く、また、A / Dが09以
上の顆粒状成形体の場合には、かかる成形体をち密に充
填するのが容易ではなく、また、充填された成形体が動
き易いという問題がある。
さらにまた、上記の如き粒子数が80%以下の場合には
、一定した充填状態を得ることが困難である。
本発明の顆粒状無機成形体は以下に述べるように三次元
網状構造を有する有機多孔体の孔のなかに無機粉末を入
れて加圧成形し、ついで、有機多孔体を焼去することに
より得られるため、本発明の顆粒状無機成形体は前述の
ように個々の粒子の形状かそろっており、角がないだけ
でなく、さらに、加圧する圧力および焼成温度によって
は成形体そのものが高密度であり、用いる有機多孔体の
孔の形状によっては、多面体状であり、また、粒子表面
には線状のみぞが見られることもあるのが特徴である。
本発明の顆粒状無機成形体は、前述の如きリン酸カルノ
ウム、金属酸化物を主成分とする無機化合物の粉末を有
機多孔体の孔のなかで加圧成形することにより得られる
が、本発明において用いられる原料粉末の大きさは通常
0.5μ〜500μのものが用いられ、とくに1〜20
0μが好ましく、得ようとする顆粒の大きさによって適
宜選択される。また、粉末中の水分は5%以下であるこ
とが望ましい。
本発明において用いられる三次元網状構造の有機多孔体
としては、たとえばポリウレタン発泡体があげられる。
該ポリウレタン発泡体のセルの大きさおよび形状は発泡
体の製造条件により調節することができ、したがって顆
粒状無機成形体の大きさおよび形状は該ポリウレタン発
泡体のセルの大きさおよび形状を選択することにより、
変化さU゛ることかできる。かかる発泡体を用いること
により、通常の顆粒体の大きさである最大径が0.1〜
2mmまでの顆粒状無機成形体を製造することが可能で
ある。こ\で、三次元網状構造をもつ多孔体は該ポリウ
レタン発泡体に限定されるものではなく、該ポリウレタ
ン発泡体と同様のセルの大きさおよび形状をもつ有機多
孔体であればいずれも使用可能であり、ポリエチレン、
ポリスチレン製のらのなども用いられる。空孔率はでき
るだけ大きいことが好ましく、80%以上の所望の形状
が収率よく得られる。空孔の孔径分布は均一なものであ
ることが、形状のそろった粒子群を高収率で得られるた
めに必要であるが、市販されている三次元網状構造を有
する多孔体は通常本発明の顆粒状無機成形体を得るに十
分な均一性を有している。
上記の有機多孔体に無機粉末が充填され、加圧成形が行
われる。加圧成形としてはセラミックの成形において用
いられている等方圧力成形なかでも静水圧成形が好まし
い。静水圧成形において、イ1機多孔体はラバー型(通
常ゴム製であるが、ゴム以外の弾性体でつくられていて
もよい)に密着して挿入され、これに無機粉末が充填さ
れる。
該無機粉末が入れられた多孔体が充填されたラバー型は
静水圧成形法(ラバープレス法ともいう)によりプレス
されるが、プレス圧は通常300kg/cm”〜600
0kg/am’である。プレス圧が300kg/cm’
以下では、充分な強度をもつ成形体を得ることが難しい
。また、プレス圧が6000kg/am’以上では、以
後焼成した場合に部分的に顆粒状無機焼結体にひびわれ
が起こって好ましくない。上記のような加圧成形が行わ
れることにより、無機粉末は多孔体の孔のなかで顆粒状
となる。
加圧成形が行われたあと、有機多孔体を焼去することに
より顆粒状の無機成形体を取り出すことができる。同時
に無機成形体は焼成され、高密度となり、機械的強度が
増す。
リン酸カルシウム成形体の場合には、加熱は500℃以
上、1400℃以下で行われることが好ましく、さらに
好ましくは加熱温度は600℃以上、1300℃以下で
ある。500℃以下では、リン酸カルンウム焼結体中に
有機多孔体の炭素が残存し、好ましくない。1400℃
以上では得られたリン酸カルンウム焼結体にひび割れが
おこり易い。多孔性の顆粒状リン酸カルシウム焼結体が
必要な場合には900°C以下の温度で、また、緻密な
顆粒物(相対密度90%以上)が必要な場合には900
℃以上の温度で焼成することが望ましい。また、金属酸
化物成彩体の場合には、加熱は、500 ’C以上、2
000°C以下で行われることが好ましい。500℃以
下では、金属酸化物焼結体中に有機多孔体の炭素が残存
し、好ましくない。2000℃以上では得られた金属酸
化物焼結体にひび割れがおこり易い。多孔性の顆粒状金
属酸化物焼結体が必要な場合には例えばアルミナでは1
300℃以下の温度で、また、緻密な顆粒物(相対密度
90%以上)が必要な場合には1300℃以上の温度で
焼成することが望ましい。
(発明の効果) 以上のように、三次元網目構造を有する有機多孔体の孔
のなかに無機粉末を入れて加圧成形を行ない、しかる後
有機多孔体を焼去することにより、形状のそろった顆粒
状無機成形体を高収率で得ることができる。本発明の方
法により得られた顆粒状物は形状がそろっているため充
填状態が安定しているだけでなく、角がないので骨充填
材として優れたものである。また、加圧条件・焼成条件
によっては相対密度90%以上の高密度を有し、機械的
強度の高いものが得られる。さらにまた、用いる有機多
孔体の孔の形状によっては、得られた顆粒状物は多面体
形状を仔しており、顆粒体表面には線状のみぞがみられ
ることもある。また、本発明の方法は、顆粒状物が高収
率で得られるたけでなく、操作か簡単であるというのら
(り点である。
(実施例) 実施例1 太平化学(株)製すン酸力ルンウム粉末(Ca/P原子
比−1,67、粉末の粒径5〜20μ、比表面積59m
″/g)を、ラバー型(内容積2cmX 5cmX 5
cm)に挿入したブリデストン製ポリウレタンフォーム
[エバーライトスコツトフィルターj (+1R−13
、セル数It−16ケ725am、空孔率97%)10
個にそれぞれ充填しこれをラバープレスにより2000
kg/cm’の圧力でプレスした。ラバープレス後、該
リン酸カルシウム粉末を含むポリウレタンフォーム(該
リン酸カルシウム粉末はフオームの孔の中で顆粒状にな
っている)を電気炉に入れ、500℃で3時間、さらに
1200℃まで昇温してから2時間焼成した。このよう
にして得られた顆粒状リン酸カルシウム焼結成形体をふ
るいにかけ、12〜28メツンユ(目開き580〜14
00μ)の楕円球状リン酸カルシウム焼結体326gを
得た。ポリウレタンフォーム10個に充填したリン酸カ
ルシウム粉末340gにたいし得られた顆粒状リン酸カ
ルシウム焼結体の収率は96%であった。
また、該リン酸カルシウム焼結体の相対密度は、窒素圧
入法で測定した結果、98.3%であり、高密度のもの
が得られた。
得られたリン酸カルシウム焼結体50個を電子顕微鏡写
真(倍率26倍、粒子4〜6個を一枚の写真にとる。写
真枚数10)により観察し、DおよびAを測定した結果
A/Dは0.76であり、また、Dに交わるAの位置が
Dの中心より両側0.3Dの範囲内に入る粒子の数は全
粒子数の92%であった。
この顆粒を犬の顎骨に形成した空洞内に充填し、30日
後と殺し、標本を作成した。本標本により組織を観察し
た結果、該リン酸カルシウム成形体の間隙は完全に新生
骨により満たされていた。
実施例2 実施例1において太平化学(株)製リン酸カルシウム粉
末のかわりに三井東圧化学(株)製ヒドロキノアパタイ
ト粉末HCA−100s (Ca/P原子比=1.67
、粉末の粒径1G〜100μ、比表面積6II”/g)
を使用する以外は、実施例1と同様の方法で顆粒状ヒド
ロキシアパタイト焼結体を製造した。ポリウレタンフォ
ームに充填した該ヒドロキンアパタイト粉末362gに
たいし、得られた12〜28メツシユ(目開き580〜
1400μ)楕円球状ヒドロキノアパタイト焼結成形体
は333gであり、収率は92%であった。また、該ヒ
ドロキシアパタイト焼結体の相対密度は945%であっ
た。
実施例1と同様にして、該ヒドロキシアパタイト焼結体
のDおよびAを測定した結果A/Dは0.72であり、
また、Dに交わるAの位置がDの中心より両側0.3D
の範囲内に入る粒子の数は全粒子数の85%であった。
実施例3 市販硝酸カルシウム[Ca(NO3)−・4HtO] 
2500gを蒸溜水IQに溶解し、この溶液に28%ア
ンモニア水79σを徐々に加え、さらにこの溶液を蒸溜
水3Qで希釈した。一方、市販リン酸水素アンモニウム
[(N114)y11P04]840gを1018の蒸
溜水に溶解し、さらにこの溶液に28%アンモニア水4
.8Qと蒸溜水10りとを追加した。曲者の硝酸カルシ
ウム水溶液を20°Cに保ちながら、該水溶液中に後者
のリン酸水素アノモニ・クムの水溶液(20°C)を攪
拌下に滴々加えて反応さUた。滴下が終った後、さらに
攪拌を続けながら−F記混合液を加熱しく80°C)、
但流Fに20分保持し、冷却後さらに2日間静置した。
続いて該溶液をポリプロピレン製濾布(1000メツツ
ユ)をとりつけた遠心脱水機で脱水しく2000G ’
)、さらに蒸溜水でアルプJり性を示さなくなるまで洗
滌した。このようにして得られたリン酸カルシウム濾過
ケーク体を乾燥後孔バチで粉砕し、140メツツユのふ
るいを通過させてリン酸カルシウム粉末920gを得た
。該リン酸カルシウム粉末を、実施例!と同様のラバー
型に挿入したブリデストン製ポリウレタンフォーム[エ
バーライトスコツトフィルターJ(IIR−20、セル
数17〜25ケ/25mm、空孔率97%)18個にそ
れぞれ充填し、3個1組として第1表のように6種のプ
レス圧によりラバープレスし、これらを電気炉に入れ1
100℃まで昇温し、さらに1100°Cて2時間焼成
した。
このように焼成して得られた楕円球状リン酸力ルノウム
焼結成形体をふるいにかけ、20〜42メツンユ(目開
き400〜830μ)の楕円球状リン酸カルシウム焼結
体を第1表に示すような収率で得た。
なお、該リン酸カルシウム焼結体のX線回折線はヒドロ
キノアパタイトと一致していた。
第    1    表 注1)ポリウレタンフォーム3個分の総量I′t2)ポ
リウレタンフォーム3個分に充填したリン酸カルシウム
粉末103g/J:、3) Eは、Dに交わる3Aの位
置がDの中心より両側0.3Dの範囲内に入る粒子数の
全粒子数に対する割合(%)を示す。
比較例1 実施例3と同様の方法でリン酸カルノウム濾過ケーク体
を作製した。該リン酸力ルンウムを乾燥後、ハンマーミ
ルで破破し、得られた破砕状リン酸力ルノウムを実施例
3と同様の温度で焼成した。
このようにして焼成して得られた破砕状リン酸カルンウ
ム焼結成形体をふるいにかけ20〜42メツンユ(目開
き400〜830μ)の顆粒状リン酸力ルノウム焼結成
杉体420gを取得した。ゼラチン状すン酸カルノウム
沈澱物の理論値1060gにたいし、得られた顆粒状リ
ン酸カルシウム焼結体の収率は40%であった。該リン
酸カルシウム焼結体の相対密度は99.2%であったが
、顆粒のほとんどは鋭い角をもっていた。実施例1と同
様にして該顆粒状リン酸カルシウム焼結体のDおよびA
を測定した結果、Δ/Dは0.52であり、また、Dに
交わるAの(η置がI〕の中心より両側0.3Dの範囲
内に入る粒子の散は全粒子数の52%であった。
該顆粒を実施例1と同様にして犬の顎骨内に埋入し、実
1庖例1と同様の期間埋人後、組織を観察した結果数リ
ン酸カルシウム焼結体の間隙には新生骨とともに多数の
結合組織が認められた。
比較例2 実施例3において遠心脱水機で脱水・洗滌して得られた
リン酸カルシウム沈澱物を濾過ケーク体のま\実施例1
と同様の温度で乾燥させた。乾燥後のリン酸カルシウム
濾過ケーク体を直1130cmの乳バチに入れ、リン酸
カルシウムの乾燥体の95%以上が8メツシユ(目開き
2.0m5)のふるいを通過するようにし、かつ、16
〜32メツシユ(500〜1000μ)の間のリン酸カ
ルシウム乾燥体の量が最大となるよう破砕をおこなった
。破砕により得られた顆粒状のリン酸カルシウム乾燥体
を電気炉に入れ実施例1と同様の温度で焼成した。この
ようにして得られたリン酸カルシウム焼結体を再びふる
いにかけ実施例1と同様の大きさである20〜42メツ
シユ(目開き400〜830μ)の顆粒状リン酸カルシ
ウム焼結成形体を350g取得した。ゼラチン状リン酸
カルシウム沈澱物の理論値1060gにたいし得られた
顆粒状リン酸カルシウム焼結体の収率は33%であつた
。残りのリン酸カルシウム焼結体はそのほとんどが60
メツシユ(目開き250μ)を通過した。
該リン酸カルシウム焼結体の相対密度は99.3%であ
ったが、顆粒のほとんどは鋭い角をもっていた。
実施例4 実施例藍において太平化学社製β−型リン酸カルシウム
粉末(Ca/P= 1.50、比表面積Lm”/g)を
使用する以外は、実施例1と同様の方法で楕円球状のリ
ン酸カルシウム焼結成形体を製造した。ポリウレタンフ
ォームに充填した該β−正リン酸カルシウム355gに
たいし得られた12〜28メツツユの楕円球状リン酸カ
ルシウム焼結体は319gであり、収率は90%であっ
た。また、該リン酸カルシウム焼結体の相対密度は90
.3%であった。
実施例1と同様にしてDおよび八を測定した結果、A/
Dは0.72であり、また、Dに交わるAの位置がDの
中心より両側0.3Dの範囲内に入る粒子の数は全粒子
の86%であった。
実施例5 セントラバ硝子(株)製ヒドロキシアパタイト、へN粉
末(Ca/P= 1.67、比表面積36m+”/g、
粉末の粒径10〜30μ)を使用する以外は、実施例1
と同様の方法で、該ヒドロキシアパタイト粉末を充填し
たポリウレタンフォームプレス体10個を作製し、これ
を電気炉に入れ、600℃で3時間焼成した。このよう
にして得られた楕円球状ヒドロキンアパタイト焼結成形
体をふるいにかけ、12〜28メツシユの楕円球状リン
酸カルシウム焼結体295gを得た。
ポリウレタンフォーム10個に充填したヒドロキノアパ
タイト332gにたいし得られた顆粒状リン酸カルシウ
ム焼結体の収率は89%であった。また、該リン酸カル
シウム焼結体の相対密度は52%であり、該ヒドロキシ
アパタイト焼結体は70〜250人の細孔直径をらつ細
孔容積が全細孔容積の83%である多孔体であった。
実施例1と同様にしてDおよびAを測定した結果、A/
Dは0.75であり、また、Dに交わるAの位置がDの
中心より両側0.3Dの範囲内に入る粒子の数は全粒子
の82%であった。
実施例6 第−稀元素化学工業(株)製部分安定化ノルコニア粉末
(比表面積Lm’/g、 YtOs 3mo1%)を、
ラバー型(内容積2csX 5cmX 5cm)に挿入
したブリデストン製ポリウレタンフォーム[エバーライ
トスコツトツーイルターJ(l(R−13、セル数11
〜16ケ/25am、空孔率97%)10個にそれぞれ
充填し、これをラバープレスにより2000kg/ca
’の圧力でプレスした。ラバープレス後、該ジルコニア
粉末を含むポリウレタンフォーム(該ジルコニア粉末は
フオームの孔の中で顆粒状になっている)を電気炉に入
れ、500℃、2−3時間、さらに1500℃まで昇温
してから2時間焼成した。このようにして得られた顆粒
状ジルコニア焼結成形体をふるいにかけ8〜28メツシ
ユ(目開き580〜2400μ)の楕円球状ジルコニア
焼結体570gを得た。ポリウレタンフォーム10個に
充填したジルコニア粉末602gにたいし得られた顆粒
状ジルコニア焼結体の収率は95%であった。また該ジ
ルコニア焼結体の相対密度は窒素T人法で測定した結果
99%であり、高密度のものが得られた。
実施例1と同様にして該顆粒状ジルコニア焼結体のDお
よびAを測定した結果、A/Dは0.68であり、また
、Dに交わるAの位置がDの中心より両側0.3Dの範
囲内に入る粒子の数は全粒子の82%であった。
実施例7 触媒化学(株)製アルミナ粉末(比表面積145m’/
g)を使用し、電名炉の温度を1800°Cで焼成する
以外は実施例1と同様の方法で顆粒状アルミナ焼結体を
製造した。ポリウレタンフォームに充填した該アルミナ
粉末310gにたいし得られた12〜28メツンユ(目
間き580〜目00μ)楕円球状アルミナ焼結成形体は
279gであり、収率は90%であった。
また、該アルミナ焼結体の相対密度は96%であった。
実施例1と同様にして該アルミナ焼結体のDおよびAを
測定した結果、A/Dは0.78であり、また、Dに交
わるAの位置がDの中心より両側0,3Dの範囲内に入
る粒子の数は全粒子の91%であつtこ。
実施例8 実施例7において電気炉の温度を1200℃で焼成する
以外は実施例7と同様の方法で顆粒状アルミナ焼結体を
製造した。得られた8〜24メツシユ(目間、!!72
0〜2400μ)顆粒状アルミナ焼結体の収率は87%
であった。また、該アルミナ焼結体の相対密度は72%
であり、該アルミナ焼結体は1200〜1600人の細
孔直径をらつ細孔容積が全細孔容積の81%である多孔
体であった。
実施例1と同様にして該アルミナ焼結体のDおよびAを
測定した結果、A/Dは0.82であり、また、Dに交
わるAのtitがDの中心より両側0.3Dのね凹円に
入る粒子の数は全粒子の84%であった。
実施例9 セントラル硝子(株)製ヒドロキノアパタイトAN粉末
と第−稀元素化学工業(昧)製部分安定化ノルフェア粉
末との混合物(fiWL比でlo:1)を使用する以外
は、実施例1と同様の方法で楕円球状の(リン酸カルシ
ウム+ノルコニア)混合物焼結成形体を製造した。ポリ
ウレタンフォームに充填した該混合粉末320gにだい
し得られた12〜28メツツユの楕円球状(リン酸カル
ノウム十部分安定化ノルコニア)混合物焼結体は285
gであり、収率は89%であった。また、該(リン酸力
ルノウム+ノルコニア)混合物焼結体の相対密度は93
%であつj二 。
実施例1と同様にして該(リン酸カルノウム十ノルコニ
ア)混合物焼結体のDおよびAを測定した結果、A/D
は0.70であり、また、Dに交わるへの位置がDの中
心より両側0.3Dの範囲内に入る粒子の数は全粒子の
86%であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法により得られた題粒状すン酸カル
シウム焼結成杉体の粒子構造の一例を示す電子顕微鏡写
真である。 特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)最大径をDとし、最大径に対し垂直方向の最大の
    長さをAとしたとき、A/Dが0.5〜0.9であり、
    かつDに交わるAの位置がDの中心より両側0.3Dの
    範囲内に入る粒子の数が全粒子数の80%以上であるこ
    とを特徴とする顆粒状無機成形体。
  2. (2)相対密度が90%以上でる特許請求の範囲第1項
    記載の顆粒状無機成形体。
  3. (3)リン酸カルシウムを主成分とする特許請求の範囲
    第1項記載の顆粒状無機成形体。
  4. (4)金属酸化物を主成分とする特許請求の範囲第1項
    記載の顆粒状無機成形体。
  5. (5)三次元網状構造を有する有機多孔体のなかに焼成
    可能な無機粉末を入れて加圧成形を行うことにより、多
    孔体の孔のなかに顆粒状の無機成形体を形成し、しかる
    後該有機多孔体を焼去すると共に、該無機成形体を焼成
    することを特徴とする顆粒状無機成形体の製造法。
  6. (6)該加圧成形が静水圧成形である特許請求の範囲第
    5項記載の製造法。
  7. (7)500℃以上で焼成を行う特許請求の範囲第5項
    記載の製造法。
  8. (8)最大径をDとし、最大径に対し垂直方向の最大の
    長さをAとしたとき、A/Dが0.5〜0.9であり、
    かつDに交わるAの位置がDの中心より両側0.3Dの
    範囲内に入る粒子の数が全粒子数の80%以上である顆
    粒状無機成形体からなる骨充填材。
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