JPH01304224A

JPH01304224A - 免震杭基礎構造

Info

Publication number: JPH01304224A
Application number: JP13437888A
Authority: JP
Inventors: Soichi Kawamura; 河村　壮一; Hiroshi Kitamura; 弘北村
Original assignee: Taisei Corp
Current assignee: Taisei Corp
Priority date: 1988-06-02
Filing date: 1988-06-02
Publication date: 1989-12-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は杭支持構造物の免震、制置技術に適用される免
震杭基礎構造に係るものである。

（従来の技術）第５図は従来の杭支持構造物を示し、地盤（ａ）に貫入
された杭（ｂ）と、同机上に支持される構造体（Ｃ）と
が緊結されている。

また第６図は従来の二重基礎方式の免震構造を示し、地
盤（ａ）に貫入された抗（ｂ）によって支承された基礎
（ｄＪ上に免震支承（ｅ）を設け、そのトに構造体（Ｃ
）を支承している。

図中（ｆ）はクッション材、またはダンパー、（ｇ）は
構造体（Ｃ）の底面と基礎との間に形成されたクリヤラ
ンス、（ｈ）は構造体（Ｃ）の外周底部と地盤（ａ）と
の間に形成されたクリヤランスである。

（発明が解決しようとする課題）前者の場合、構造体と杭とが緊結されているので、地震
力は低減されることなく構造体及び杭に作用する。

後者の場合、基礎を二重構造とするため物量が増大し、
且つ掘削土量も多くなり工費が嵩む。また予想される変
位量に対応して杭頭部を補強する必要が生じることがあ
る。更にまた免震支承として積層ゴム支承を用いる場合
、軟質地盤の長円凹地震動に免震構造体が共振し、地震
応答量が太きくなり、免震効果が得られないばかりでな
く、むしろ危険となる場合もある。

本発明はこのような従来技術の有する問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とする処は、一定限度の地震
力が作用すると上部構造体と杭頭部との間で滑りを生起
し、同上部構造体と杭に作用する地震力を低減できる免
震杭基礎構造を提供する点にある。

（課題を解決するための手段）前記の目的を達成するため、本発明に係る免震杭基礎構
造は、杭頭部に設けられた滑り支承上に構造体を支承す
るとともに、同構造体の外周面底部、若しくは下底部と
、同構造体と対向する地盤側壁、若しくは地盤上面に配
設された反力台との間に前記構造体の水平方向の変位を
抑制するクッション材を介装して構成されている。

また本発明は地震時に構造体と杭頭部との間に滑りを生
起する以前にも免震効果が得られるように、前記杭頭部
に積層ゴム材を装架し、同積層ゴム材上に構造体を支承
する滑り支承を配設したものである。

（作用）本発明は前記したように構成されているので、一定限度
の地震力が作用すると、構造体底面と杭頭部との間に配
設された滑り支承によって滑りを生起し、前記構造体及
び杭に作用する地震力が低減する。

この際、前記構造体の外周面底部、若しくは下底部と、
同構造体と対向する地盤側壁、若しくは地盤上面に配設
された反力台との間に介装されたクッション材によって
、前記構造体と杭との相対変位が一定限度内に抑制され
る。

また前記杭頭部に積層ゴム材が装架され、同積層ゴム材
上に滑り支承を介して構造体を支承したことにより、前
記積層ゴム材の剪断変形によって中小地震時の地震力を
低減するものである。

（実施例）以下本発明を図示の実施例について説明する。

第１回乃至第３図において（］）は地盤（Ａ）に貫入さ
れた杭で、同部（１）の杭頭部に積層ゴＪ、材（２）が
装架され、同積層ゴム材（２）」二に四弗化エチレン樹
脂等よりなる滑り材（３）が接合され、上部構造体（Ｂ
）の下底面には前記滑り材（３）に面接触して鉛直荷重
を伝達し、且つ前記滑り材（３）に対する滑り面を形成
する鋼板製又はこれに滑り材を接合した支承板（４）が
定着され、同支承板（４）と前記滑り材（３）とにまっ
て滑り支承（Ｃ）が形成されている。

図中（５）は前記構造体（Ｂ）と地盤（Ａ）との間に形
成されたクリヤランスである。

更に前記構造体（Ｂ）の外周面底部と間部に対向する地
盤（八）の側壁に設置された反力台（６）との間にゴム
材等より構成されたクッション材（７）が介装されてい
る。

図示の実施例は前記したように構成されているので、地
震動を受けた場合、杭頭部に装架された積層ゴム材（２
）の剪断変形によって中小地震時における」二部構造体
（Ｂ）及び抗（］）に作用する地震力を低減する。

而して水平力が一定限度に達すると、杭頭部の滑り材（
３）と上部構造体（Ｂ）下底面の支承板（４）との間で
滑りを生起し、それ以上の水平力は作用セす、免震効果
が発揮される。

この際、前記上部構造体（Ｂ）の外周面底部と、地盤側
壁に設置された反力台（６）との間に介装されたクッシ
ョン材（７）によって、水平力に対する積層ゴム材（２
）の剪断変形や、滑り材（３）と支承板（４）との間の
滑りによって生起する上部構造体（Ｂ）　と抗（１）と
の相対変位が一定限度以内に抑制される。

第４図は本発明の他の実施例を示し、前記構造体（Ｂ）
の下底部と地盤（Ａ）の上面との間にゴム材等より構成
されたクッション材（７）が介装されている。

本実施例の作用効果は前記第１図乃至第３図に示す実施
例と実質的に同一であるから説明を省略する。

更に本発明においては前記杭頭部に積層ゴム材（２）を
使用することなく、滑り材（３）のみ使用してもよい。

（発明の効果）本発明においては前記したように、杭頭部に設けた滑り
支承」二に、構造体を支承するごとによって、一定の水
平力が作用したとき、構造物下底面と杭頭部との間に滑
りを生起せしめ、前記構造体と杭に作用する地震ノＪを
低減せしめ、両者の断面寸法を減少しうるちのである。

また前記したように滑り支承を使用したことによって、
積層ゴム材のみを使用した免震構造の場合に比して、特
定の周期の地震動に対して共振を生起することがなく、
杭を使用する必要のある軟弱な地盤においても、安定し
た免震効果を得ることができる。

また本発明においては、前記構造体の外周面底部、若し
くは下底部と、同構造体と対向する地盤側壁、若しくは
地盤」二面に配設された反力台との間に介装されたクッ
ション材によって、前記構造体と杭との相対変位が一定
限度以内乙こ抑制されるものである。

更にまた本発明に係る免震杭基礎構造によれば、基礎を
二重構造とする必要がないので、構造材料や掘削上量が
低減され、工費が節減される。

請求項２の発明は前記杭頭部に積層ゴム材を装架し、そ
の上に構造体を支承する滑り支承を配設したことにより
、地震時、構造体と杭頭部との間に滑りを生起する前に
、積層ゴム材の剪断変形によって水平方向の免震効果が
得られるものであり、また同積層ゴム材のゴム厚を厚く
することに、Ｌっで、」−下方向にも免震効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る免震杭基礎構造の一実施例を示す
縦断面図、第２図はその杭頭部分の詳細を示す縦断面図
、第３図は第２図の矢視■−■図、第４図は本発明に係
る免震杭基礎構造の他の実施例を示す縦断面図、第５図
及び第６図は夫々従来の杭基礎構造を示す縦断面図であ
る。（八）−地盤　　　　　　（Ｂ）−構造体（１）−杭　
　　　　　　　（２）〜積層ゴム材（３）滑り材　　　
　　　（４）−支承板（６）−−反力台　　　　　　（
７）　　クッション材代理人　弁理士　岡　本　重　文外２名循２思Ｂ　　　　　　　　　　　Ｓ　　、５ −一　４　　　　　−０ ■２／藁５閃躬６図」３圀

Claims

【特許請求の範囲】

（１）杭頭部に設けられた滑り支承上に構造体を支承す
るとともに、同構造体の外周面底部、若しくは下底部と
、同構造体と対向する地盤側壁、若しくは地盤上面に配
設された反力台との間に前記構造体の水平方向の変位を
抑制するクッション材を介装してなることを特徴とする
免震杭基礎構造。
（２）前記杭頭部に積層ゴム材を装架し、同積層ゴム材
上に構造体を支承する滑り支承を配設した請求項１記載
の免震杭基礎構造。