JPH0130111Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、側枠間に遊動自在に配した座盤を昇
降装置で上下動可能にして座盤取付位置を任意に
選択してなる椅子に関する。

従来、椅子の座盤を側枠へピン等で位置変位可
能に取付けた椅子が存在するが、ピン等で側枠へ
固定したのでは座盤変位作業に手間がかかるうえ
に、上下の微量な位置調整が不可能であつた。

本考案は従来のこのような上下動可能な座盤付
椅子を改良せんとしたものであつて、図例の本考
案の実施例に基づき本考案の詳細を説明するに、
両側に配した側枠，のそれぞれ上下方向中間
部に水平配置した中杆，間に内挿用穴部を
長さ方向中央部に設けた支持ビームを横設する
と共に側枠，の下枠，間にも支持ビーム
を取付けた側枠，を互いに対向させて固定
してなり、昇降杆をラツチ機構により外管中で上
下定位置で停止可能な昇降装置、エアシリンダー
式昇降装置、一般の回転椅子用支持脚等昇降装置
の装置本体をその下端を前記支持ビームの
長さ方向中央部上面に形成した凹部に収容して
下方からビス固定し、本体上部を支持ビーム
の穴部に挿入して椅子に昇降装置を固定して
立設し、この昇降装置の昇降杆上端に前記側
枠，により側端を上下遊動案内可能にした座
盤下面の中央部重心位置を固定してなるもので
ある。

尚、図中は前記中杆及び下杆とともに側
枠を構成する背もたれ用の支持杆、はス
テツプである。

以上の如く本考案に係る椅子は、椅子の側枠間
に遊動自在に配した座盤を昇降装置で上下動可能
にしているので、座盤の上下位置を自由に選択し
て手軽に変位させることができ便利であるうえ
に、座盤は側枠によつて案内されるから上下の座
盤変位動作が確実にでき、且つこの座盤に着座し
たときにガタついたりすることがないのである。

更に、背もたれを取付ける支持杆を中杆と下杆
等で後部に一体的に連結した脚部を構成する二つ
の側枠を、互いに対向させて複数の支持ビームに
て連結したので強固で安定感のある構造となすこ
とができ、そして側枠の略中央部であつて両側枠
を連結する上下の支持ビームに昇降装置の本体を
垂直状態で固定するとともに、昇降装置の昇降杆
を座盤下面の中央部重心位置に固定して、該座盤
の上下方向への変位作業を一本の昇降装置を操作
するだけで極めて容易に行えるようになり、従来
の座盤を側枠にピン等で固定したタイプの椅子と
比較して高さ調節に対する操作性が格段に向上し
た。

また、前記昇降装置の取付構造に関しても、上
方の支持ビームの長さ方向中央部に開口した穴部
に装置本体を挿通するとともに、下方の支持ビー
ムの長さ方向中央部上面に形成した凹部に装置本
体の下端を嵌合して支持ビーム下方からビス固定
したので、取付作業が容易であるばかりでなく、
取付強度にも優れているものである。

また、座盤は両側枠間に上下遊動自在に配した
ので、外観的に極めて安定感を呈し、そのうえ座
盤の下面に支軸を垂設し該支軸の下端に放射状に
脚台を設けたタイプの椅子の操作性、機能性を兼
ね備えた椅子を提供できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る椅子の側面図、第２図は
第１図の正面図である。 ……側枠、……側枠、……中杆、……
穴部、……支持ビーム、……下杆、……支
持ビーム、……昇降装置、……装置本体、
……凹部、……昇降杆、……座盤、……支
持杆、……背もたれ、……ステツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下方向中間部と下端にそれぞれ中杆と下杆
   を対向状態に有し且つ背もたれを取付ける支
   持杆を後部に一体連結してなる側枠，を二
   つ左右に対向させ、両中杆，と両下杆，
   の長さ方向中央部間に、長さ方向中間部に穴部
   を有する支持ビームと長さ方向中央部上面に凹
   部を有する支持ビームをそれぞれ連結して枠
   組み構成し、前記穴部に昇降装置の装置本体
   を挿通し且つ前記凹部に該本体下端を嵌合し
   て下方からビス固定して垂設した昇降装置の昇
   降杆上端に、前記両側枠，間に上下遊動自
   在となして配した座盤の下面中央部重心位置を
   固定してなる椅子。