JPH01300059A - スロットルボディの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエンジンの吸気系に配置されるスロットルボデ
ィの構造に関し、詳しくは、サイドフロー型スロットル
ボディの構造に関するものである。

（従来の技術） スロットルバルブ上流にインジェクタを備えたスロット
ルボディとしては、スロットルボディ内を吸気が下方向
に流れるダウンフロー型のものと、スロットルボディ内
を吸気が略水平方向に流れるサイドフロー型のものとが
ある。

後者は上下方向の設置スペースを狭くできるという長所
を有している。そして特開昭６２−６０９７７号公報に
開示されるように、従来のサイドフロー型のものは、ス
ロットルボディ内に形成される吸気通路の横断面略中夫
にインジェクタが配されている。

（発明が解決しようとする課題） しかし上記従来例によると、インジェクタが吸気通路の
中央に配されているため、吸気の流れに対し障害となっ
て吸気抵抗が大になるという問題があり、又吸気通路の
中央にインジェクタを支持する構造が複雑になるという
問題がある。

そこで本発明者はインジェクタを吸気の流れに対し障害
とならない位置、すなわち前記吸気通路の側方に配する
ことに想到した。具体的には当業界の技術常識に従って
、第６図及び第７図に示す比較例に想到した。この比較
例は、吸気通路Ｃの上側方に配したインジェクタａの燃
料噴射軸線方向Ｐを、スロットルバルブｂの枢軸ｄに交
叉するように定めたものである。

ところがこの比較例によると、第６図に示すようにスロ
ットルバルブｂが閉位置ないし僅かに開いた位置におい
ては、インジェクタａより噴射された燃料はスロットル
バルブｂの上流側面Ｆで反射して吸気通路Ｃの下部に向
かうのに対し、第７図に示すようにスロットルバルブｂ
が所定角以上開くと、燃料はスロットルバルブｂの下流
側面Ｒで反射して吸気通路Ｃの上部に向かう。従って、
燃料の流れの方向がスロットルバルブｂの成る開度位置
で急激に変るので、空気と燃料とのミキシングを良好に
行うことが困難になる。

（課題を解決するための手段） 請求項１に記載の発明は上記従来例及び上記比較例の有
する問題点を解消するため、燃料噴射式エンジンのサイ
ドフロー型スロットルボディにおいて、スロットルボデ
ィ内に形成された吸気通路の上側方で且つスロットルバ
ルブ上流位置にインジェクタを配置し、このインジェク
タの燃料噴射軸線方向を、前記軸線がスロットルバルブ
の枢軸の上部で下流方向に開動する部分に交叉するよう
に定めたことを特徴とする請求項２記載の発明はスロッ
トルバルブの枢軸より下部が下流方向開動部となるよう
にし、且つインジェクタを吸気通路の下側方に配置する
ように構成した点で請求項１記載の発明とは異なるが、
この発明の方がセンシングボートへの燃料侵入防止の点
で有利となる。

（作　用） 請求項２記載の発明の作用を、第１図及び第２図に示す
原理図に基いて説明する。

インジェクタ１は、吸気通路２の下側方に設けられてい
るので、吸気の流れの障害とならず、吸気抵抗を小とす
ることができる。

又スロットルバルブ３の上流側に位ｔする前記インジェ
クタ１を給気通路２の下側方に配し、その燃料噴射軸線
方向Ｐを、この軸線がスロットルバルブ３の枢軸４より
下流方向開動部３ａ側に下方に偏位した部分に交叉する
ように定めているので、第１図に示すスロットルバルブ
３の閉位置、第２図に示すスロットルバルブ３の全開位
置、及びその中間の位置のいずれにおいても、インジェ
クタ１から噴射された燃料は前記下流方向開動部３ａの
上流側面Ｆに当たり、下方に向は反射される。従って、
第６図及び第７図に示す比較例のように、スロットルバ
ルブ３の成る開度位置で燃料の流れが急激に変ることを
防止できる結果、空気と燃料とのミキシングを良好に行
うことができる。

上記に述べたことは、第３図及び第４図に示す請求項１
記載の発明の場合にもそのまま当てはまり、スロットル
バルブ３の開度如何にかかわらず、インジェクタ１から
噴射された燃料はスロットルバルブ３の下流方向開動部
３ａの上流側面Ｆに当たり、上方に向は反射され、燃料
の流れが急激に変ることを防止できる。

なお、第１図及び第２図に示す請求項２記載の発明のよ
うに、スロットルバルブ３の枢軸４より下部が下流方向
開動部３ａとなるようにし、且つインジェクタ１を吸気
通路２の下側方に配置するように構成すると、スロット
ルバルブ３が閉位置のとき、その下流方向開動部（上側
に位置する。）３ｂの上端近傍に配されるセンシングボ
ート（吸気通路２の上方に位置する。）５に燃料が侵入
することを防止できる点で非常に有利になる。すなわち
、第１図に示すような場合でも、燃料は主としてスロッ
トルバルブ３の上流方向開動部（下側に位置する。）３
ａに向は噴射され、又これによって燃料は下方に反射す
るので、燃料が前記センシングボート５に侵入すること
が少なくなる。しかも一部の燃料がセンシングボート５
に侵入しても、自重によりセンシングボート５より排出
される。他方、第２図に示すような場合には、スロット
ルバルブ３によって、センシングボート５はガードされ
、インジェクタｌから噴射された燃料がセンシングボー
ト５に侵入するのを防ぐことができる。

（実施例） 第１図及び第２図に示す本発明の第１実施例及び第３図
及び第４図に示す本発明の第２実施例は、吸気通路２を
水平方向に配置したものであるが、第５図に示す本発明
の第３実施例は吸気通路２を吸気が斜下方に向は流れる
ように設けたものである（第１実施例及び第２実施例は
すでに（作用）の項で説明しているので、その説明は省
略する。）。

この第３実施例は、第１実施例と原理的に同一のもので
あって、スロットルバルブ３の枢軸４より下部が下流方
向開動部３ａとなっており、インジェクタ１が吸気通路
２の下側方に配置されているものである。

第５図におけるサイドフロー型スロットルボディ１０は
、上流側のインジェクタ取付部７と、下流側のボア部８
とからなり、両者はインシユレータ９を介してボルト１
１で結合されている。

インジェクタ取付部７は、その内部の吸気通路２ａが上
流端１５側で水平となり、次いで約４５゜の角度で斜下
方に向は屈曲して下ｖＬ端１６に至るように形成されて
いる。このインジェクタ取付部７の下部壁１７にはイン
ジェクタ保持孔１２が形成され、この保持孔１２にイン
ジェクタ１が装着されている。そしてインジェクタ１の
ノズル部１ａは前記吸気通路２ａ内に若干量突入し、吸
気通路２ａを流れる吸気の下方部分に前記ノズル部１ａ
が臨むように構成している。このインジェクタ１の軸線
りは下向きに約１０°傾いており、吸気通路２ａの下面
１３も同様に下向きに約１０°傾いている。

前記ボア部８はインジェクタ取付部７の吸気通路２ａに
連通ずる吸気通路２ｂを有し、この吸気通路２ｂ内に枢
軸４で枢支されるスロットル弁３を備えている。このス
ロットル弁３は第５図に矢印で示す方向に回動し、スロ
ットルバルブ３の枢軸４より下部が下流方向開動部３ａ
、上部が上流方向開動部３ｂとなっている。

ボア部８の吸気通路２ｂの軸線は下流側が低（なるよう
約２０°傾斜している。そして吸気通路２ｂの下面は上
流側１８ａにおいて、ボア部８の吸気通路２ｂの下面１
３と連続した傾斜関係になるよう約１０°傾斜し、その
下流側１８ｂにおいて、約２０°の傾斜となっている。

前記インジェクタ１の燃料噴射軸線方向（約１０’下方
に傾斜している。）Ｐは、スロットルバルブ３の下流方
向開動部３ａの適所に交叉するように設定されており、
インジェクタ１より噴射された燃料は主として前記下流
方向開動部３ａの上流側面Ｆに当たる。

ボア部８の下部壁１９は、スロットルバルブ３の下方位
置にウォータジャケット２０を備え、エンジンからの温
水（エンジン冷却水）が矢印方向に循環するようにして
、前記下部壁１９を加温するようにしている。なおボア
部８の下流端２１にはインテークマニホールド（図示せ
ず、）が接続される。

かくして吸気通路２（インジェクタ取付部７の通路２ａ
、ボア部８の通路２ｂよりなる。、）を吸気が通過する
間に、この吸気にインジェクタエから噴射される燃料が
ミキシングされる。前記燃料はスロットルバルブ３の下
流方向開動部３ａの上流側面Ｆに向は噴射され、ここで
下方に向は反射される。この関係はスロットルバルブ３
の開度位置如何にかかわらず維持され、スロットルバル
ブ３の成る開度位置で燃料の流れが急激に変ることが防
止される。

スロットルバルブ３で反射された燃料は液化状態で吸気
通路２ｂの下面下流側１８ｂに付着するが、下面下流側
１８ｂの傾斜に導かれてインテークマニホールドに導き
出され、この部分に滞留することが防がれる。同時に、
ウォータジャケラ）２０の温水によって加温され蒸発が
促進される。

又インジェクタ１のノズル部１ａは下方に向いているの
で、先端に液状燃料がたまるのを減少させることができ
る。又前記ノズル部１ａはインジェクタ取付部７の吸気
通路下面１３に接近した位置にあるので、ノズル部１ａ
からボタ落ちした液状燃料が前記吸気通路下面１３に滞
留するおそれがあるが、本実施例においては前記吸気通
路下面１３が傾斜しているので、液状燃料を前記吸気通
路下面１３、ボア部８例の吸気通路下面１８ａ、１８ｂ
上を伝わらせてインテークマニホールド側に導き出すこ
とができる。

（発明の効果） 本発明によれば、吸気抵抗を減少させることができると
共に、空気と燃料とのミキシングを良好に行うことがで
きるサイドフロー型スロットルボテ：イを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の第１実施例を原理的に示す
断面図、第３図及び第４図は本発明の第２実施例を原理
的に示す断面図、第５図は本発明の第３実施例を示す断
面図、第６図及び第７図は比較例を原理的に示す断面図
である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）燃料噴射式エンジンのサイドフロー型スロットル
   ボディにおいて、スロットルボディ内に形成された吸気
   通路の上側方で且つスロットルバルブ上流位置にインジ
   ェクタを配置し、このインジェクタの燃料噴射軸線方向
   を、前記軸線がスロットルバルブの枢軸の上部で下流方
   向に開動する部分に交叉するように定めたことを特徴と
   するスロットルボディの構造。
2. （２）燃料噴射式エンジンのサイドフロー型スロットル
   ボディにおいて、スロットルボディ内に形成された吸気
   通路の下側方で且つスロットルバルブ上流位置にインジ
   ェクタを配置し、このインジェクタの燃料噴射軸線方向
   を、前記軸線がスロットルバルブの枢軸の下部で下流方
   向に開動する部分に交叉するように定めたことを特徴と
   するスロットルボディの構造。