JPH01294649A - スケトウタラ精巣よりドコサへキサエン酸およびエイコサペンタエン酸を高濃度で抽出する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスケトウタラ精巣中より血清脂質改善作用や血
液凝固抑制作用などを有する　高機能油脂エイコサベン
クエン酸（以下ＥＰＡと記す）ドコサヘキサエン酸（以
下ＤＨＡと記す）を分ｍｍ製する方法に関する。ＥＰＡ
Ｓ　ＤＨＡ等の高度不飽和の高機能油脂は魚体内で形成
されず、魚類においてその餌となる海藻類等から摂取さ
れることが知られている。　　従来このＥＰＡは血栓症
、脳梗塞、心筋梗塞等を防止する作用のあることで知ら
れ、近年、更に、ＤＨＡの脳における代謝スピードの速
いことなどから、この脳内における■きが大きな注目を
浴びている。　　本発明者等は、未利用のバイオマス資
源の有効利用を図る目的で研究を行なった結果、低利用
の動物性海洋バイオマスである魚類精巣特に身近なスケ
トウタラ精巣中の脂質に、このＥＰＡ％　ＤＨＡが主要
な構成成分として存在し、しかも、５Ｃ−Ｃｏｔ抽出に
好適な材料であることを解明するに至った。

すなわちＳ　Ｃ−ＣＯ３抽出物及びヘキサン抽出物の分
析研究及び、抽出物の構造面の研究の結果、当該スケト
ウタラ精巣にお〜）ては主要成分であるパルミチン酸が
５Ｃ−Ｃｏｔには抽出され難いリン脂質の構成脂肪酸と
して多（存在する材料であることを明からかにすること
によって本発明をなすに至った。

本発明は、当該物質を含有する精巣を水洗し、低温、例
えば、０℃付近に保って、ミキサーにかけ、乳状としく
海水濃度の塩水を加えて行なってもよい）、これを遠心
してよ清部を除去し、残部を凍結乾燥粉末とし、これを
直接５Ｃ−ＣＯ２抽出を行なうことにより達成される。

　　　前記精巣部をホモジナイズし遠心する行程と、上
記凍結乾燥末として直接Ｓ　Ｃ−ＣＯｅ抽出する行程と
の間に、精巣部をあるいはそのホモジナイズ部を直接有
機溶媒（ヘキサン、メタノール等）で抽出し蛋白部を除
去した後、その物自体から５Ｃ−Ｃｏｔ抽出する行程を
も含ませることができる。　　また、全行程を通じて操
作は低温で行なうのが好ましい。

有機溶媒抽出は、例えば最初にメタノール抽出し、次い
でヘキサン、酢酸エチルを用いて、脂溶部を抽出し、そ
れを５Ｃ−Ｃｏ２抽出に適した形で当該目的物を分離精
製する。例えば１０〜３０メツシエの海砂等にコーティ
ングして用いる。　　本発明によって得られるＥＰＡ、
ＤＨＡは有機溶媒法による物に比ベバルミチン酸が１０
パ一セント程度以下と極めて低い含有量となる半面ＥＰ
Ａ、ＤＨＡは３０〜３５パ一セント以上の高濃度を含有
し、しかも変性の主要因であるリン含有量はｉｐｐｍ以
下のＥＰＡ、ＤＨＡの高含量製品となる。　　当該抽出
物の構成脂肪酸の主な構成は次の通りである。

表−１ 脂肪酸　　　　　　Ｓ　Ｃ−ＣＯ＊　　　ヘキサンパル
ミチン酸　　　　１１％　　　　２３％オレイン酸　　
　　　２０％　　　　２４％ＥＰＡ　　　　　　　　３
２％　　　　２０％ＤＨＡ　　　　　　　　　２５％　
　　　２４％発明の効果 本発明方法によると血栓症、脳梗塞、心筋梗塞、血清脂
質改善作用や、血液凝固抑制作用などを有・する高機能
油脂ＥＰＡ＠ＤＨＡを、これまで未利用であったスケト
ウタラ精巣部より効率よく製造することができるので、
本発明方法はＥＰＡ、ＤＨＡの工業的製法として好適で
ある。

以下、実施例によって本発明方法を更に詳細に説明する
。

実施例１ スケトウタラ精巣部２００〜５００ｇを十分水洗し低温
に保ってジュウサーにかけ、精巣部のホモジナイズ乳液
を得た。　　この乳液を低温下に１０００Ｇで３０分間
遠心し、不溶化精液蛋白・精子を取り出し、これを−４
０℃で凍結し凍結乾燥した。　　二酸化炭素は液化二酸
化炭素を高圧ポンプで流通式の抽出槽（１００ｍｌ）に
送り超臨界状態とした。　　抽出槽内は圧力調整器で一
定圧に保ち、大気圧下にフラッシュされたガスを分離槽
に誘導し抽出物を得た。又使用ガス量は積算流量計で測
定した。　　圧カニ　２５．０ＭＰａ、　　温度３１３
　ＫｌＣＯａ流Ｉｌ：　　１．０５〜３．ＯＯｄｍ’／
ｍｉｎ抽出時間１０〜３０時間、 抽出試料：２Ｂｇｏ　　　得られる抽出物の量は約５０
ｍｇ／ｇ（精巣凍結乾燥試料）であり淡い黄色を呈して
埴る。リン脂質含育率は０．２％であり、その脂肪酸組
成の分析は常法に従いメチルエステル化したサンプルを
ガスクロマトグラフィーによって分析した。その結果は
表−１である。　　有機溶媒抽出と比較するために同サ
ンプルを室温下でヘキサン中で攪拌抽出した。得られる
抽出物の量は約４７ｍｇ／ｆ（精巣凍結乾燥試料）であ
り黄褐色を呈している。同様にガスクロマトグラフィー
によって分析を行ない比較した結果が表−１である。

実施例２ ヘキサン抽出物のＳ　Ｃ−ＣＯｅ抽出によるＥ　Ｐ　Ａ
。

ＤＨＡの高濃度化はヘキサン抽出物をクロロホルム、ヘ
キサンなどの有機溶媒に溶解し１０〜３５メツシユの海
砂に滴下しヘキサン抽出物を海砂に一様にコーティング
した試料を実施例１と同条件で５Ｃ−Ｃｏｔ抽出した。

抽出で得られた物質は淡い黄色を呈しておりリン脂質含
有量は０．２％以下テアった。ガスクロマトグラフィー
分析結果は表−２であり、パルミチン酸の含有量が減少
しＥＰＡ。

ＤＨＡの分析値が高くなっている。

表−２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸を含む
   スケトウタラ精巣を凍結乾燥し、超臨界二酸化炭素抽出
   を行ない、血清脂質改善作用などを有するＥＰＡ、ＤＨ
   Ａを分離精製する方法。 ２　前記精巣を凍結乾燥し超臨界二酸化炭素抽出する行
   程との間に、アルコールで脱水後有機溶媒抽出し、その
   抽出物をＳＣ−ＣＯ＿２抽出を行いリン脂質部などを除
   去する行程を含む特許請求の範囲第１項の方法