JP2005112819A - 魚介類由来リン脂質の製造方法 - Google Patents

魚介類由来リン脂質の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】魚介類を原料とし、工業的に効率よく、人体にとって有害となりうる重金属を含まない、高品質の魚介類由来のリン脂質を提供することを目的とする。
【解決手段】 魚介類からえられたリン脂質が溶解している無極性溶煤から、水溶性キレート剤を溶解させた極性溶煤と水との混合溶媒を用いて液液抽出を行うことにより、リン脂質に夾雑する重金属を抽出・除去する。
【選択図】 選択図なし

Description

本発明は、魚介類由来で、重金属含有量のすくないリン脂質組成物の製造方法に関する。
魚介類に含まれるリン脂質にはEPAやDHAなどのω3高度不飽和脂肪酸が多く含まれることが知られている。ω3高度不飽和脂肪酸を構成脂肪酸として含むリン脂質は、同じくω3高度不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするトリアシルグリセロールや、ω3高度不飽和脂肪酸のアシルエステル、ω3高度不飽和脂肪酸のフリータイプに比べ、さらに強い生理活性や、独自の生理活性があることが明らかになりつつあり、今後、食品、医薬品、化粧品などの分野で広く利用されることが期待されている。
ω3高度不飽和脂肪酸を構成脂肪酸として含む魚介類由来のリン脂質を製造する方法としては、マグロをはじめとするカツオ、アジ、サバ、イワシ等青背の魚、イカ肉質や皮、魚介類の卵を原料として抽出する方法が開示されているが、左記魚介類に限らず、ω3高度不飽和脂肪酸高含有リン脂質に富む魚介類は多く存在することが知られている。しかしながら、一般に魚介類は人体にとって有害となりうる重金属を体内に蓄積する傾向にあり、原料の選択によっては、得られるリン脂質に重金属が混入してしまう問題を生じていた。
例えば、ホタテガイの水産加工廃棄物である貝柱及び貝殻を除いた生殖巣・中腸腺・外套膜などを含んだ軟体部(ホタテウロ)には、ω3高度不飽和脂肪酸含有リン脂質が多量に含有されており、ω3高度不飽和脂肪酸含有リン脂質の原料としての活用が望まれている。しかしながら、前記ホタテウロ、特に中腸腺には高濃度のカドミウムが蓄積されているため、抽出されるリン脂質へのカドミウムの混入が避けられず、医薬品や食品分野で利用し難いという問題を抱えていた。前記ホタテガイウロは、北海道だけでも年間10万トン近く排出されるほど資源としては豊富に存在するのにも関わらず、なんら有効利用されることなく、そのほとんどが埋め立て処分されているのが現状である。
本発明のリン脂質組成物の原料となる魚介類から重金属を除去する試みとして、金属キレート化剤を含む水溶液に浸漬、または該水溶液中で水煮し、有害重金属を水相に溶出させ、除去する方法が開示されている(特開平6−90717号公報)。同公報には、この方法により、予め重金属が除去されたホタテウロ等の魚介類を健康食品等の原料として利用できることが記載されている。しかしながら、魚介類等に含まれる重金属の多くは蛋白質と強く結合しているため、魚介類とキレート化剤とを接触させるのみの方法では、魚介類に含まれる重金属の多くを取り除くことはできるが、完全に除去することは困難であり、左記キレート化剤処理をした魚介類を原料として抽出されるリン脂質には未だ重金属が夾雑してしまう点で十分満足できるものではなかった。
この問題を改善する目的で、予め魚介類をpH2〜4の酸性溶液で処理し、蛋白質と結合している重金属を水相に溶出させておき、水相に溶出した重金属を回収する、魚介類から有害重金属を除去する方法が多々開示されている。例えば、水相に溶出した重金属を、電気分解を利用して電極に析出させ除去する方法(特開平8−99001号公報、特開平9−47257号公報、特開2000−83603号公報)、イオン交換媒体で吸着除去する方法(特開平9−217131号公報、特開平11−172344号公報、特開2001−54783号公報)、人口ゼオライトで吸着除去する方法(特開2001−137825号公報)、金属キレート化媒体で吸着除去する方法(特開2002−336818)である。これらの方法によれば、魚介類に含まれる重金属は大幅に除去されるが、魚介類の酸性条件下での処理が必要となるため、魚介類に含まれるリン脂質が分解や酸化により劣化してしまい、リン脂質を抽出する前処理として用いるには未だ不十分であり、重金属を含む魚介類から重金属が除去された魚介類由来のリン脂質組成物を得ることが困難であった。
特開平6−90717号公報 特開平8−99001号公報 特開平9−47257号公報 特開2000−83603号公報 特開平9−217131号公報 特開平11−172344号公報 特開2001−54783号公報 特開2001−137825号公報 特開2002−336818号公報
本発明は、魚介類を原料とし、工業的に効率よく、人体にとって有害となりうる重金属を含まない、高品質の魚介類由来のリン脂質組成物を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、魚介類からえられたリン脂質が溶解している無極性溶煤から、水溶性キレート剤を溶解させた極性溶煤と水との混合溶媒を用いて液液抽出を行うことにより、リン脂質に夾雑する重金属を抽出除去できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)魚介類から得られるリン脂質を、非極性溶媒、および、水溶性キレート剤を含有する極性溶媒と水との混合溶媒とを用いて液液抽出処理する工程を含む、リン脂質組成物の製造方法、(2)極性溶媒と水との混合溶媒における極性溶媒の割合が30容量%以上70容量%以下である、(1)のリン脂質組成物の製造方法、(3)極性溶媒がエタノールまたはアセトンである、(1)〜(2)のリン脂質組成物の製造方法、(4)非極性溶媒がヘキサンである、(1)〜(3)のリン脂質組成物の製造方法、(5)リン脂質の構成脂肪酸の30%以上がω3高度不飽和脂肪酸である(1)〜(4)のリン脂質組成物の製造方法、(6)最終的にえられるリン脂質組成物のカドミウム含有量が0.1ppm以下である(1)〜(5)のリン脂質の製造方法、(7)魚介類が、青背の魚、頭足類、貝類、及び魚卵からなる群より選ばれる、一種以上である、(1)〜(6)のリン脂質組成物の製造方法、(8)魚介類がホタテガイである、(7)のリン脂質組成物の製造方法、(9)(1)〜(8)のいずれかの方法で得られるリン脂質組成物、である。
本発明によれば、重金属を含む魚介類から抽出したリン脂質組成物に夾雑する重金属を除去することができる。更に、本発明による方法においては、魚介類から抽出されたリン脂質は、重金属の除去処理において損失することなくほぼ全量回収することが可能であり、且つ、分解や酸化等による品質の劣化を伴うこともない。従って、本発明により、資源量が豊富であるが有害重金属を含むために有効利用されず廃棄されていたホタテウロ等の水産加工廃棄物を原料として、工業的に効率よく、重金属を含まない高品質なω3高度不飽和脂肪酸を含有するリン脂質を得ることができ、食品、医薬品、化粧品などの分野での広範な応用が期待できる。
以下、本願発明について具体的に説明する。
本発明において用いられる魚介類としては、リン脂質、特にω3高度不飽和脂肪酸を多く含むリン脂質を多量に含むことが知られているカツオ、アジ、サバ、イワシ等の青背の魚、イカ等の頭足類、ホタテガイ等の貝類、イクラ等の魚卵等が利用可能である。前記魚介類は食用に供せられるものであっても良いが、水産加工廃棄物を用いても高品質なリン脂質を得ることが可能であり、資源の再利用、経済性の面からも廃棄物を用いることが好ましい。これらの魚介類の内、ホタテガイの水産廃棄物である貝柱及び貝殻を除いた生殖巣・中腸腺・外套膜などを含んだ軟体部(ホタテウロ)は、リン脂質を湿重量当たり0.5〜2.0%と多量に含有し、且つ年間10万トン近い量が排出されているため安定に入手できる面から特に好ましい。これら原料の形状は、特に限定はしないが、通常、乾燥し、適度に粉砕して表面積を増やしたものが、抽出処理をより円滑に進めることができるために好ましく用いられる。また、原料を予め蛋白分解酵素等で処理して細かくしておくことも可能である。
本発明では、上記魚介類から得られるリン脂質を原料とする。魚介類からリン脂質をえる方法としては、抽出法によるのが一般的である。リン脂質の抽出に用いる溶媒としては、公知のものを用いることができ、例えばヘキサン、クロロホルム、ジエチルエーテルなどの非極性溶媒や、エタノール、メタノール、アセトンなどの極性溶媒、ヘキサン−エタノールなどの非極性溶媒と極性溶媒の混合溶媒、エタノール−水、アセトン−水などの極性溶媒と水の混合溶媒が挙げられる。抽出は一度に全量で行っても良いが、数次に分けて行っても良く、抽出効率を高めるためには数次に分けて行うのが好ましい。抽出温度は10℃以上70℃以下、好ましくは20℃以上50℃以下で行われる。10℃未満では抽出溶媒に対するリン脂質の溶解度が低く、リン脂質を抽出するのに莫大な溶媒量が必要となるため好ましくない。高温になるほど抽出溶媒に対するリン脂質の溶解度が上がり、より少ない溶剤量でリン脂質を抽出することができるが、魚介類のリン脂質が熱に対して不安定であり、70℃以上ではリン脂質が変性してしまうため好ましくない。また、抽出されるリン脂質の酸化を防ぐために、抽出溶液にトコフェロールやカテキン等の抗酸化剤を加えたり、抽出操作を嫌気状態で行うことも好ましく行われる。抽出に要する時間は通常2分以上180分以下、好ましくは10分以上120分以下である。10分未満では、リン脂質の抽出が不十分であり、180分を超えて実施しても更なるリン脂質の抽出は見られない。所定時間抽出処理を行った後の原料と抽出液との分離は、遠心分離法や加・減圧濾過法等の、通常の工業的手法のいずれのものも使用できる。
本発明における魚介類から得られるリン脂質は、魚介類を原料として得られたリン脂質であれば何ら限定されるものではなく、中性脂質や蛋白質などを含む粗製品であってもよく、或いは、精製処理により純度を向上させたリン脂質であってもよい。
魚介類から得られるリン脂質は、非極性溶媒と、水溶性キレート剤を含有する極性溶媒と水の混合溶媒とを用いて液液抽出を行うことにより、リン脂質に夾雑する重金属を除去し、重金属が除去されたリン脂質を得ることができる。
本発明における非極性溶媒はリン脂質の良溶媒であれば特に限定されるものではないが、例えば、溶媒SP値が20未満である、ヘキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ベンゼン等を、単独或いは混合溶媒として用いることができる。また、左記非極性溶媒の中でも、食品衛生上の観点から、ヘキサンを好んで用いることができる。
本発明における極性溶媒は特に限定されるものではないが、例えば、溶媒SP値20以上のメタノール、エタノール、ブタノール、アセトン等を、単独或いは混合溶媒として用いることができる。また、左記極性溶媒の中でも、食品衛生上の観点から、エタノールやアセトンを好んで用いることができる。
本発明における極性溶媒と水の混合溶媒における極性溶媒の割合は、30容量%以上70容量%以下、好ましくは35容量%以上65容量%以下、更に好ましく40容量%以上60容量%以下である。極性溶媒の割合が30容量%より小さいと、液液抽出の際、リン脂質に由来するエマルジョンが形成され、2層に分離することが困難となる。極性溶媒の割合が70容量%より大きいと、リン脂質の極性溶媒と水の混合溶媒に対する溶解性が大きくなるため、リン脂質が極性溶媒と水の混合溶媒へ溶出してしまい、最終的に得られるリン脂質の量が著しく低減してしまうため好ましくない。
本発明における水溶性キレート剤としては、キレート作用を有し且つ極性溶媒への溶解性は良いが非極性溶媒には不溶なものであれば、特に限定されることなく用いることができる。なかでも、食品衛生上の観点から、天然の食品成分や食品添加物を好んで用いることができ、例えば食品添加物としてはクエン酸類、アミノ酸類、天然の食品成分としてはビタミン類、タンニン類、ポリフェノール類、ポリペプチド類などを用いることができる。
本発明における液液抽出では、リン脂質は非極性溶媒に溶解されて非極性溶媒相として回収される一方、重金属は水溶性キレート剤にトラップされ且つ極性溶媒と水との混合溶媒に溶解されて極性溶媒と水との混合溶媒相として抽出・除去される。その具体的な操作順序は特に限られたものではなく、例えば、非極性溶媒でリン脂質の抽出を行い、必要により濃縮或いは乾固を行い、次に必要により非極性溶媒を加えてリン脂質を非極性溶媒に溶解させた状態にしておき、続いて水溶性キレート剤を溶解した極性溶媒と水の混合溶媒を加え、液液抽出を行うこともできる。また、別の例では、極性溶媒でリン脂質を抽出したのち、濃縮を行いリン脂質溶液或はリン脂質懸濁液とし、続いて該リン脂質溶液或はリン脂質懸濁液に必要に応じて極性溶媒と水とを加えて極性溶媒と水の混合比を調整した後、水溶性キレート剤及び非極性溶媒を加えるなどの操作順序をとることもできる。
上記、重金属が除去されたリン脂質を溶解する非極性溶媒を主成分とする相は、回収され、続いて溶媒が蒸発・乾固され、目的とする魚介類由来のリン脂質組成物が得られる。液液抽出及び続く溶媒の蒸発・乾固はリン脂質の安定性を考慮して70℃以下で行われるのが好ましい。また、リン脂質の酸化を予防するために、トコフェロールやカテキン等の抗酸化剤を添加したり、嫌気状態で行うこともできる。
原料に用いる魚介類によっては得られるリン脂質の色が食品に添加するには好まれない場合もあるが、必要に応じて活性炭、活性白土、けいそう土等、公知の方法で着色成分を吸着除去することで、淡い黄色から濃い橙褐色の魚介類由来のリン脂質を得ることができる。このようにして得られる魚介類由来のリン脂質は、使用目的に応じて直接そのまま用いてもよく、あるいは公知のアセトン分別法やカラムクロマトグラフィーにより更に濃度を高めて用いることもできる。
次に、実施例および参考例によって本発明を説明する。
[実施例1]
ホタテガイの中腸腺1kgを真空乾燥して乾物260gを得た。得られた乾物のカドミウム含量は原子吸光光度方による分析で156ppmであった。得られた乾物260gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む89gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、非極性溶媒としてヘキサン445mlを加えて溶解し、次いで極性溶媒としてアセトン467mlとキレート剤水溶液として5重量%クエン酸水溶液423mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む82gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン164mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン820mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ14gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ検出下限値以下であり(検出限界=0.2ppm)、またICP発光分光分析法で求めたところ、0.02ppmであった。得られたリン脂質組成物の構成脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより求めたところ、DHAが21.8%、EPAが15.9%であった。
[比較例1]
ホタテガイの中腸腺1kgを真空乾燥して乾物254gを得た。得られた乾物254gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1Lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む90gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、ヘキサン450mlを加えて溶解し、次いでアセトン473mlと水428mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む83gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン166mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン830mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ14gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ2.5ppmとカドミウムが多く含まれていた。
[比較例2]
ホタテガイの中腸腺1kgを家庭用ミキサーですりつぶし、1lの5重量%クエン酸水溶液に浸漬して、弱酸性〜中性に調整後、攪拌下に20分間煮沸した。その後、固形分を回収し、再度1lの5重量%クエン酸水溶液に浸漬して、弱酸性〜中性に調整後、攪拌下に20分間煮沸した。固形分を回収し、真空乾燥して乾物210gを得た。原料に用いた中腸腺の乾物のカドミウム含量は原子吸光光度法による分析で156ppmであったが、上記処理を施した乾物のカドミウム含量は32ppmまで低減していた。
得られた乾物210gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む86gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、ヘキサン430mlを加えて溶解し、次いでアセトン452mlと水409mlを加え、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む78gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン156mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン780mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ11gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ2.1ppmとカドミウムが多く含まれていた。
[比較例3]
ホタテガイの中腸腺1kgを家庭用ミキサーですりつぶし、3lのpH3.0の硫酸水溶液を加え、4時間攪拌を行った。固形部を回収し、3lのpH3.0の硫酸水溶液を加え、4時間攪拌する操作をあと2回繰り返した。その後、固形分を回収し、3lの水を加え、4時間攪拌を行った後、固形分を回収し、真空乾燥して乾物202gを得た。原料に用いた中腸腺の乾物のカドミウム含量は原子吸光光度法による分析で156ppmであったが、上記処理を施した乾物のカドミウム含量は2.4ppmまで低減していた。
得られた乾物202gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む60gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、ヘキサン300mlを加えて溶解し、次いでアセトン315mlと水285mlを加え、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む51gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン102mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン510mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ6gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ0.2ppmであった。得られたリン脂質組成物の構成脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより求めたところ、DHAが4.8%、EPAが9.9%と少なかった。
[実施例2]
ホタテガイの中腸腺1kgを真空乾燥して乾物260gを得た。得られた乾物260gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む88gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、非極性溶媒としてヘキサン440mlを加えて溶解し、次いで極性溶媒としてアセトン462mlとキレート剤水溶液として1重量%クエン酸水溶液418mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、次いで、アセトン300mlと1重量%クエン酸水溶液418mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む81gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン162mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン810mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ14gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ検出下限値以下であり(検出限界=0.2ppm)、またICP発光分光分析法で求めたところ、0.02ppmであった。
[実施例3]
ホタテガイの中腸腺1kgを真空乾燥して乾物263gを得た。得られた乾物263gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む88gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、非極性溶媒としてヘキサン440mlを加えて溶解し、次いで極性溶媒としてアセトン462mlとキレート剤水溶液として、5重量%クエン酸三ナトリウム水溶液でpH7.0に調整した5重量%クエン酸水溶液418mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む82gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン164mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン820mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ14gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ検出下限値以下であり(検出限界=0.2ppm)、またICP発光分光分析法で求めたところ、0.03ppmであった。得られたリン脂質組成物の構成脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより求めたところ、DHAが22.0%、EPAが15.9%であった。
[実施例4]
ホタテガイの中腸腺1kgを真空乾燥して乾物260gを得た。得られた乾物260gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む87gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、非極性溶媒としてヘキサン435mlを加えて溶解し、次いで極性溶媒としてアセトン457mlとキレート剤水溶液として0.2重量%EDTA・2Na水溶液413mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む81gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン162mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン810mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ14gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ検出下限値以下であり(検出限界=0.2ppm)、またICP発光分光分析法で求めたところ、0.01ppmであった。得られたリン脂質組成物の構成脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより求めたところ、DHAが21.6%、EPAが15.8%であった。
[実施例5]
ホタテガイの中腸腺1kgを真空乾燥して乾物264gを得た。得られた乾物264gを1lの90重量%エタノール水溶液で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lの90重量%エタノール水溶液で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてエタノール水溶液を留去させると、リン脂質を含む88gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、非極性溶媒としてヘキサン440mlを加えて溶解し、次いで極性溶媒としてアセトン462mlとキレート剤水溶液として5重量%クエン酸水溶液418mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む80gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン160mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン800mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ13gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ検出下限値以下であり(検出限界=0.2ppm)、またICP発光分光分析法で求めたところ、0.02ppmであった。得られたリン脂質組成物の構成脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより求めたところ、DHAが22.0%、EPAが16.3%であった。
[実施例6]
ホタテガイの生殖巣・中腸腺・外套膜などを含んだ軟体部1kgを真空乾燥して乾物242gを得た。得られた乾物242gを1lの90重量%エタノール水溶液で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lの90重量%エタノール水溶液で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてエタノール水溶液を留去させると、リン脂質を含む51gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、非極性溶媒としてヘキサン255mlを加えて溶解し、次いで極性溶媒としてアセトン268mlとキレート剤水溶液として5重量%クエン酸水溶液242mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む40gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン80mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン400mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ12gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ検出下限値以下であり(検出限界=0.2ppm)、またICP発光分光分析法で求めたところ、0.02ppmであった。得られたリン脂質組成物の構成脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより求めたところ、DHAが20.8%、EPAが18.3%であった。
[実施例7]
ムラサキイカの皮1kgを真空乾燥して乾物108gを得た。得られた乾物108gを1lのヘキサン・エタノール混合溶媒(エタノール50容量%)で抽出し、抽出液を分離した。残さを再度1lのヘキサン・エタノール混合溶媒で抽出し、抽出液を分離した。抽出液同士を合わせてヘキサン・エタノール混合溶媒を留去させると、リン脂質を含む31gの抽出成分が得られた。この抽出成分に、非極性溶媒としてヘキサン155mlを加えて溶解し、次いで極性溶媒としてアセトン163mlとキレート剤水溶液として5重量%クエン酸水溶液147mlを加え、攪拌した後に静置し、2相に分相させた。上相のヘキサン相を回収し、溶媒を留去させると、リン脂質を含む28gの脂質分が得られた。この脂質分にヘキサン56mlを加えて溶解し、次いでこの溶液を冷却下、攪拌しながら0℃に冷却したアセトン280mlを加えると、リン脂質がアセトン不溶物として沈殿した。この沈殿をろ過により捕集し凍結乾燥したところ9gのリン脂質組成物が得られた。このリン脂質組成物のカドミウム含量を原子吸光光度法により求めたところ検出下限値以下であり(検出限界=0.2ppm)、またICP発光分光分析法で求めたところ、0.01ppmであった。
Figure 2005112819
Figure 2005112819

Claims (9)

  1. 魚介類から得られるリン脂質を、非極性溶媒、および、水溶性キレート剤を含有する極性溶媒と水との混合溶媒とを用いて液液抽出処理する工程を含む、リン脂質組成物の製造方法。
  2. 極性溶媒と水との混合溶媒における極性溶媒の割合が30容量%以上70容量%以下である、請求項1のリン脂質組成物の製造方法。
  3. 極性溶媒がエタノールまたはアセトンである、請求項1〜2のリン脂質組成物の製造方法。
  4. 非極性溶媒がヘキサンである、請求項1〜3のリン脂質組成物の製造方法。
  5. リン脂質の構成脂肪酸の30%以上がω3高度不飽和脂肪酸である、請求項1〜4のリン脂質組成物の製造方法。
  6. 最終的にえられるリン脂質組成物のカドミウム含有量が0.1ppm以下である、請求項1〜5のリン脂質組成物の製造方法。
  7. 魚介類が、青背の魚、頭足類、貝類、及び魚卵からなる群より選ばれる、一種以上である、請求項1〜6のリン脂質組成物の製造方法。
  8. 魚介類がホタテガイである、請求項7のリン脂質組成物の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかの方法で得られるリン脂質組成物。
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