JPH01294360A - 密閉型鉛蓄電池の製造法

Info

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、密閉型鉛蓄電池の製造法に関するものである
。

従来の技術従来の密閉型鉛蓄電池は正・負極板、セパレータと電解
液および電槽で構成され、電解液は正・負極板およびセ
パレータに含まれ、遊離電解液は鑞とんど存在しない構
成となっている。

このとき用いられる極板は、酸化鉛粉と希硫酸と水等を
練合し、ペースト状にしたものを鉛あるいは鉛合金で作
られた格子体に充填し、熟成、乾燥、化成したもので、
極板表面の平均粗さは１ｏＯ〜２００／＃ｍが一般的で
ある。

極板の表面を平滑にするために熟成、乾燥後表面層を切
削する方法を試みたが、粉塵が飛ぶため環境的に問題が
あり、また極板にひびやわれが起こり、格子と活物質の
密着性が低下して効果がなかった。

発明が解決しようとする課題上記従来の密閉型鉛蓄電池用極板は、表面に凹凸がある
ため群圧力が一定せず、セパレータとの密着性が悪いと
いう問題点を有していた。

このことは、極板中の液分布に偏りを生じさせ、極板の
場所により活物質利用率が異なり、含液量の少ない部分
については優先的に自己放電が進むという現象を生じさ
せる。

本発明は上記課題を解決するもので、群圧力を一定とす
ることにより極板とセパレータの密着性を向上させ、極
板中の液分布を均一にすることによシ活物質利用率の向
上、および自己放電の減少を目的とする。

課題を解決するための手段この目的を達成するために、本発明の密閉型鉛蓄電池の
製造法は酸化鉛、希硫酸、水を主成分とするペーストを
集電体を兼ねた格子体に充填した後、熟成、乾燥前に吸
液性シリカ粉末の水溶液を噴霧しながらプレスして表面
を平滑にした極板を用いるものである。

但し、プレスを行う際は極板に充填されたペーストがま
だ水分を保ち、可塑性を有している時に行うことが最も
効果的で、極板表面の平均粗さは５０μ＜下となるよう
にするのが好ましい。

作　　用このような方法によって、密閉型鉛蓄電池の群圧力が一
定になることにより、極板とセパレータの密着性を向上
させることが、極板中の液分布を均一にすることができ
る。

このため、活物質利用率が向上することにより容量がア
ップし、極板とセパレータの界面に硫酸鉛が生成しにく
くなることにより自己放電特性が向上する。

実施例以下、本発明の実施例について説明する。

周知の処方のペーストを鉛合金の格子に充填後、吸液性
シリカ粉末（アエロジル）の１０ｗｔ％水溶液を噴霧し
なから整圧ローラを通し、極板表面を平滑にした正・負
極板を製作した。

これらの正・負極板と従来品の正・負極板を表−１のよ
うに組み合わせ、電圧１２ｖ、公称容量２．０Ａｈ　（
１０時間率）の電池を製作した。

この時使用した極板重量および極板厚みは発明品、従来
品とも一定で、使用セパレータも同一のものを用いた。

また、本発明品の極板表面粗さは３０〜４６μｍで、従
来品の極板表面粗さは１００〜１５０μｍである。

表−１これらの電池Ａ−Ｄを０．７５　Ａで放電し、初期容量
を測定した。その後０．２ＯＡで１２時間充電して容量
を回復させ、常温で１年間保存後、残存容量を測定した
。

表−２にその測定結果を示す。

表−２黄残存率＝残存容量／初期容量×１００以上のように本
実施例によれば、極板を熟成前にプレスしてその表面を
平滑にしたことにより、密閉型鉛蓄電池の活物質利用率
向上による容量アップと自己放電特性の向上が実現出来
る。

発明の効果本発明は、密閉型鉛蓄電池の極板としてペースト充填後
、熟成前に吸液性シリカ粉末水溶液を噴霧しながらプレ
スして表面を平滑にしたものを用いることにより、群圧
力が一定となシ、極板とセパレータの密着性を向上させ
ることができる。

このことにより、極板中の液分布が均一となり、活物質
利用率の向上による容量アップ、極板とセパレータの界
面に硫酸鉛が生成しにくくなることによる自己放電特性
の向上を共に実現することができる。

【特許請求の範囲】